ガールズ&パンツァー ドイツ極秘戦闘隊と親善試合です! 作:ロングキャスター
「
ダークイエローにダークグリーンの迷彩塗装を施した、『Ⅵ号戦車、ディーガーⅠ(後期生産型)』が8.8cm戦車砲『アハトアハト』を発射、目の前の『M4A1(75mm)』が火柱をあげながら、砲塔を宙に舞い上がらせた。
「隊長!2時方向敵歩兵隊、支援求む!」
「了解した。...弾種、榴弾装填」
「弾種榴弾装填...
装填よし!」
「照準急げ」
隊長の指示のもと、ディーガーⅠの砲塔がゆっくりと2時方向に向く。向き終えると今度は上下の微調整だ。
「照準よし」
「
独特なアハトアハトの発射音のあと、塹壕に榴弾が命中、ヘルメットのようなものが空中高く舞い上がる。
「よし、このまま前進を開始する。全車続け!」
ディーガーⅠがその重く、勇ましい姿を轟音と地響きをたてながら前進する。そして、部下の戦車隊がそれに追従する。
敵歩兵隊は塹壕から機関銃による射撃で威嚇、応戦するが、戦車にそんなものが通用するはずもない。
「通信手、砲手機銃掃射」
号令のもと、車体前方、主砲同軸の『MG34』が塹壕の敵兵目掛けて火を吹く。頭を出していた兵士はそこを撃ち抜かれ、恐れで身を隠したものはかろうじて無事だが、7.92mm弾が雨のように降り注ぐ。
そして、戦車に援護された歩兵隊が塹壕に隠れた敵兵を上からなぎ倒し、成す統べなく朽ちていく敵兵たち...
その日のうちにそこら一帯は制圧された...
ブラッド・ハウンド隊...
ドイツ極秘戦闘隊として編成されたその部隊は、大きく戦車隊と歩兵隊に別れる。俺はその部隊の隊長をしてるウィットナー・シュトラーデンだ。階級は大尉。
俺たちに課せられた任務はドイツ軍でありながら、ドイツ軍の防衛線の戦力弱体化だ。なんでそんな任務かって?それは、俺たちが『裏切り部隊』だからさ。
といっても、正規のだがね。もうドイツは長くない。負けも分かりきってる。なのにあのチョビヒゲはやめようとしない。まあ、負けられない戦いなのだろうが、もうこれ以上愛する祖国がボロボロになっていく姿を見たくはない...
だから、ドイツ解放のために俺たちは裏で工作し、連合軍の進路を確保する。出来るだけ安全に行動出来るように。
やがてドイツは無条件降伏を承諾し、戦争は終わった。あとはこの朽ちた祖国を建て直す。そう思ったんだが、まさか太平洋戦線に投入とは...
太平洋で何が起きてるかよくはわからんが、無関係なはずの俺達まで向かわされるということは、相当なんだろう。
俺も、そして仲間も兵士として生きることを決意した身だ。戦いを要求されるのであればやるだけだ。それに、守りたいものが向かうのなら、俺もそれに付いていく。そしてそいつを守る、ただそれだけだ。何事もないただの戦争を続けると思っていたのに...
なぜ!異世界に!?ふと目を覚ましたらみんな訳のわからん世界にいる。なんだ?ここは?何もかもが分からない。
なんだ携帯電話って?なんだインターネットって?
そして、なんなんだ??『戦車道』って??
戦車に乗るのが乙女のたしなみ?確かにうちにも女性塔乗員はいるが、女性オンリーなんて聞いたこと無いし、学生が戦車に乗るのか...
だいたい、特殊なカーボンで守られてるから砲弾受けても死なないとか、ロマン過ぎるだろ!そんなものが俺たちにもあれば、一体何人の仲間が死なずにすんだのだろう...
少々取り乱したが、気を取り直そう。
しかし、『戦車道』とは面白そうだ。いくら弾を受けようとも死なないし、何より戦車に乗るのが好きな俺らからしたら夢のようなものじゃないか。
下らない戦争なんて忘れて、この戦争道という、
どうやら、これには全国大会があるらしいな...
夏の大会で勝ったのは大洗女子学園という所らしいな。
しかも、冬の無限軌道杯でも優勝とは、なかなかだな...
いや、チームの実力は他の強豪校には及ばない...ならそいつらを指揮する指揮官が大したものなのか。
なるほど、戦車道の名家で、最古、最大の流派「西住流」の次女か...それは強いわけだ。その西住流に俺たちがどれだけ食い下がれるか、試してみたい。
彼女たちに、俺ら流の戦いを、戦争の狂気を教えてやろう...
俺たちは、少数精鋭部隊。ドイツの俺らに、アメリカ軍、イギリス、ソ連、日本の複合部隊だ。国籍も違えば、敵味方入り交じってもいる。が、皆の絆は世界一だ。でなければこんな特殊戦闘部隊なんて創られない。
さあ、戦いの狼煙が上がる。
俺らブラッド・ハウンド連合チームのと大洗連合チームの時空を越えた、正規の戦車対決が始まる...
さて、こう日記を書いていたら部隊の出撃準備が整ったようだな。
よし、全員愛車に乗り込め!出撃だ!やつらに恐怖の味を思い知らせてやろう...
それではブラッド・ハウンド連合、PANZER・VOR!
なんか盛大な感じで始まりましたね戦車道。
ちなみに、説明にもありますが無限軌道杯で大洗が優勝するというのは架空の内容です。原作改変なので、私は大洗優勝ということにしています。(まぁ原作改変もなにも、そこのシナリオがどうなっているのかまだわからないんですが...)
とりあえず、こういった感じで戦車戦を描いていこうと思っていますので、今後ともよろしくお願いします