‐‐‐針の城‐‐‐
「来たか」
「はい、オルロワージュ様。何故か血が騒いで、目が覚めました。あなた様の血を分けた娘アセルス、それに白薔薇姫、イルドゥン…奴では役不足でしょう」
「そなたが行くのか?」
「あなた様の為に戦う事が私の務めです。それに、白薔薇…、妹姫にもあってみたいもの。何故、あなた様に逆らうのか?」
「そなたは止めることはで出来ん。行くがよい」
ファシナトゥールで異様な存在感を示すのは、魅惑の君オルロワージュが主の針の城。そこからまた一つの影が、ミッドチルダへと消えていった。だが今回は何かが違う。それが一体何なのかはまだ誰も知るところではなかった。
そして、針の城では・・・
「ラスタバン、まだあれは目覚めないのか?」
柱の陰から現れたのは、ラスタバンとよばれる妖魔である。イルドゥンとは色々と関係があったようだが、
「はい、まだ目覚める気配はありません。しかし、目が覚めるのはもう時間の問題かと」
衝撃的な事だらけだったあの日から数日が立ち、今では機動六課も上手く機能し始めている。一番は教導を行う側と、受ける側の溝が無くなったことだろう。新人FWもデバイスのリミッターをひとつ解除し、セカンドモードで訓練を行っている。みんな憑き物が落ちたように、訓練にのめり込んでいる。ティアナや、エリオ、キャロもあれ以来、無茶のトレーニングを控えるようになった。
さて、何故私が出てこないのかというと、今は街に出ている。
「アセルス准陸尉、エリス二等陸士」
機動六課部隊長こと、八神はやてに呼び出されていたからである。となりには、グレーの髪の少女で、はやての娘である、エリスが立っている。堅苦しいことは嫌いなんだけど、エリスが口うるさく言うものだから渋々従っている。
二人とも敬礼し、返事を返す。
「本日付で、二人を私の直属の部隊に配属します。私がこの隊の隊長。普段は前線に出れませんので、アセルスに部隊の指揮権を譲渡します。エリスはアセルスの指揮のもと行動すること。それぞれのコードは私がナイト00、アセルスは01、エリスは02。何か質問は?」
私達は独立して動きたいって言ってたけど、妖魔のこともあるし、それにエリスの事をやっぱり放ってはおけないみたい。親ばk……
「アセルス准陸尉、何か意見でも?」
「いえ、なにもありません。謹んでお受けいたします」
はやて、そしてエリスからの殺気を感じた私は、返答を即座に返す。なんか大変そうだな。
「まぁ、堅苦しいのはここまで。アセルスにちょっとお願いがあるんよ」
あの顔をみるかぎり何か良からぬことが起きそうなのは誰がみても分かる。しかし、エリスが隣にいると迂闊に断るわけにもいかず、
「今日、一日休暇あげるから、エリスの買い物に付き合ってあげてな」
……はい?!
そんなこんなで、私はエリスと買い物をしているところだ。さすがに二人だけでは心配だったので、白薔薇とイルドゥンにもこっそり来てもらっている。
白薔薇は凄くうれしそうだったが、イルドゥンは渋々といった感じだった。だから白薔薇と二人で、「パパお願い」とか「そうですよ、あなた」といった感じでからかっていたせいもあるのだが。
「分隊長、お付き合いいただき感謝します」
「エリス、分隊長はやめてよ。なんか硬過ぎて寒気がするよ」
エリスは困った表情を浮かべている。今まで、どうしてたんだろ、とツッコミたくなるのは仕方ないとして、
「そんなに、悩むことないよ。そうだね……お姉さまとか……って冗談冗談」
冗談混じりにエリスをからかってみたのが間違いだった。墓穴を掘ったとはこのことだ。エリスという人物に残念ながら冗談は通じない。隊長命令ならば喜んでとばかりに顔が嬉しそうだ。尻尾があれば、確実にふりふりしているところだ。
「はい、お姉さま!!!」
「ちょっと、冗談だってば、それに年齢だって私と一緒だよ!?」
「年齢など関係ありません、お姉さま!!」
こうしてアセルスはお姉さまになったのだ。肩をがっくりと落とし、溜め息をつく私の横で、エリスはとても嬉しそうだ。
なんやかんやで、アセルスも諦めたようで、そのまま買い物をすることにした。
「それにしてもエリスって、服とかに興味ないの?私も人ごとじゃないけど、エリスだって女の子なんだからおしゃれしないとさ」
返事がないので、横を向いてみると、顔を赤くして困っているエリスが。どうやら、この手の事には無頓着らしい。それならせっかくだし、いろいろおしゃれさせてみたい。
「ほら、エリス行くよ」
エリスの手を引っ張り、服を見て回る。エリスも初めはあたふたしていたが、やはり女の子。楽しそうに服を眺めていた。そこで、店員を呼び、エリスに似合う服をコーディネートしてほしいとお願いすると、眼鏡を光らせエリスを見せの奥へと連れて行った。もちろん金額に制限なしだが。何故かって?はやてに付けておくから。
30分後
奥から、エリスの叫び声が聞こえていたような気がするが、無事にエリスが出て来た。袋を提げているのは、数着買ったからだろう。そして今の服装はというと・・・へそ出し姿が眩しい、「ねーちん」にそっくりである。エリスの背が高いことや、出るところは出るといったナイスなボディのおかげで、さらにエリスの美しさが引き立てられている。ちなみにエリスに聞いたところ、これが一番動きやすいからとのこと。何かずれている気がするのは置いておこう。とりあえず、エリスが楽しかったのならこれでいい。
そして、今日一日は街で遊ぶことにした。ゲームセンターへ行ったり、映画を見たり、食事したり。年頃の女の子が休日街で過ごすようなことをエリスと一緒に。ただ、
ナンパされたり、ナンパされたり、ナンパされたり。正直、面度くさかった。そのたびに、エリスがブッ飛ばしていたのは、予想通りだが。
そして、6時。周りもすっかり暗くなり、人気も少なくなってきた。荷物も多くなり、少し休憩することに。幸い近くの公園に公共魔法練習場があり、そこで休憩することにした。
「エリス、今日は楽しかった?」
「はい、とても。お姉さまありがとうございます」
これが、彼女の精いっぱいの努力なのだろう。これ以上は何も言わないでおこう。それからしばらくは今日の事について話していた。エリスは今までに同い年と出かけるといったことがあまりなく、今回もかなり久しぶりなのだ。
「・・・」
エリスが黙っているので、エリスを見てみる。すると、正面を見つめている。私も正面を凝視する。人影がこちらへ近づいてきた・・・その時
[主、敵だ]
[上官、敵であります]
お互いのデバイスが警告を発する。ただ私は初めて喋ったデバイスにびっくりしていたのもあるが。
待機状態のデバイスを首から取り外す。エリスのデバイスも待機状態はネックレスのようだ。
一歩一歩、こちらに近づいてくる。その一歩とともに緊張感が場を支配していく。そして、この均衡を破ったのは近づく影の主だ。
「アセルス殿!」
「誰だ!?」
私の名前を知っている敵・・・つまり妖魔だ。だが、今まで戦った3体とは少し違う気がする。
「金獅子姫様ですね。私、白薔薇と申します。姉姫さまの御噂は耳にしておりました。最も勇敢な寵姫であったと」
急に木の陰から現れた白薔薇にエリスはびっくりしていた。ただ、今はそれどころではなく再び金獅子と呼ばれる人物に相対する。
「白薔薇姫……あなたは最も優しい姫であったと評判ですよ。その優しさで私の剣が止められますかしら?それにイルドゥンはいないようですね」
どうやら妖魔でまちがいないらしい。それに白薔薇を倒そうというのなら私は手加減しない。イルドゥンにも何かあるのだろう。今は私が白薔薇を守る。
「戦うのは私だ!」
「ふっ、どちらでも。この剣に屈しなかったのはオルロワージュ様ただ一人。参る!!!」
人に獅子を足した感じの外見である、金獅子とよばれる妖魔。白薔薇と同じく奴の寵姫。彼女は剣を抜き構えた。仕掛けてこないのを見るとどうやらこちらの準備を待っているようだ。
「セットアップ」
バリアジャケットを展開すると、一振りの刀が腰に。まだ名前はないが、シグナム副隊長との模擬戦でかなり扱いになれた。展開が完了すると、腰を落として、デバイスに手をかける。当然殺傷設定だ。
「行きます」
足元に魔法陣が展開される。すると同時にアセルスが一気に加速、そのまま抜刀し斬りかかった。タイミング、抜刀のスピードも問題無く、初見ではまず回避はできないだろう。だが金獅子には届いてはいない。
きぃんんん
金属の甲高い音と共に鍔迫り合いになった。しかも片手で受け止めている。どうやら力では勝てそうにもないようだ。ぎりぎりと押されていると、金獅子が何かに気付いた。
「アセルス殿のその刀は、月下美人ですね。城の宝物庫から無くなったと聞いていましたが、アセルス殿が持っていられるとは」
そうだったんだ……多分イルドゥンが持ってきてたんだろうな、っとそれどころじゃない。このまま鍔迫り合いなら押し切られる。今は距離を取らないと。
次に力が入った時上手く力の流れを読み、押しに来た力をいなして鍔迫り合いから逃れ、少し距離を取った。
「はぁはぁ……強い」
正直な感想を口に出していた。これまでの三体とは全く違った強さ。少しの攻防でこれほどの力を感じるのだから、力の差ははっきりいって厳しい。だが私も諦めるわけにはいかないのだ。
「これなら、どう?」
ソニックムーブで加速し、スピードを活かした連続攻撃を仕掛ける。斬り、突き、払い。基本動作にフェイントを加え、背後から、側面から、また正面から斬りかかるも、全てが弾かれる。完全に彼女には太刀筋が見えておりただそこに剣を出して止めているだけだった。
「大口を叩いた割りには、苦戦しているようだなアセルス殿。では今度はこちらから行くぞ!」
消えたという言葉が妥当だろう。見えなかったのだ。次の瞬間、背後から剣が振り下ろされる。
「っく!!」
反応が遅れていれば、身体は真っ二つに切られていた。幸い身体が覚えていてくれたおかげで、デバイスを割り込ませることに成功していた。だが、体勢も悪く、力も負けていれば当然弾かれる。
「甘い!!!」
太刀筋が急にずれ、下から振り上げる形で剣を受け、そのままデバイスが弾き飛ばされる。空中を回転しながらそれは、エリスの前に突き刺さる。完全に今はアセルスはノーガードで体勢を崩されている。いつ斬られてもおかしくわない。だがその状況をよしとしない者が一人。
「レグナ、緊急事態だ。いくぞ!]
[ラジャー。Standby Ready]
「セットアップ」
エリスの足元に銀色の魔方陣が展開される。見た目は古代ベルカ式だがところどころ形式が違う。そして銀の光に包まれたエリスの姿が現れる。バリアジャケットは黒を基調とした胸当てや具足、小手が付いているが軽量そうであり、目立つのはその背中に映える銀のマントだろう。まさしく皇帝といったところか。そうしてもうひとつ目を引くのは、巨大な大剣型(クロスクレイモア)デバイス「レグナ」。彼女の身長の6割を占める長さで、なりより重そうである。
展開が完了するとすぐに、アセルスと金獅子の間に割って入り、レグナを振り回し、数合斬りあう。見た目からしてレグナは相当重そうなのだが、いとも簡単に扱っているエリスに少しびっくりしている。
「レグナ!シールド展開!!」
[グランドシールド]
レグナを中心とした半径1mの防御壁が完成する。金獅子も様子を見ているようで、性質が分からない以上はむやみに仕掛けてこないあたりは流石といったところか。ともかく時間ができたことは大きい。アセルスはすぐにデバイスを回収して構える。
「エリス、助かったよ。しかし、エリスのデバイス凄いね」
「お姉さま、今は前の敵に集中しましょう。殺るか殺られるか……状況はかなりこちらが不利なのには変わりません。私の戦技はお姉さまには及びませんので、なんとか二人して攻略しましょう」
たしかに今は金獅子を倒すことを考えなくちゃ。ただ闇雲に戦っても有効打を与えることは不可能だ。何か方法は……
が、時間は待ってはくれない。金獅子はこの魔法壁はただの時間稼ぎの為に使ったのだと見るや、全身のばねを使い、渾身の一振り、スマッシュを放つ。
空気を切り裂く轟音とともに、繰り出された剣は易々とシールドを破壊するとその勢いのまま、こちらへ衝撃を伝える。今はエリスが私の前に割り込んだ状態の為、レグナで、衝撃を抑えている。だがその隙を見逃すほど金獅子は甘くはなかった。すでに振りかぶった状態で攻撃に移っていた。
至極簡単な撃ちおろし「巻き打ち」だが、速度が出れば十分な威力になる。エリスも咄嗟に防御したが、間に合わず吹き飛ばされてしまった。
「エリス!!!」
芝生を転がるも、なんとか足で踏ん張り勢いを殺すエリス。だが、口から吐き出された血がその威力を語っている。
エリスが言った通り、こちらの状況はかなり部が悪い。だが、今のところこれといった手が見当たらないのだ。だが、ここでもエリスが光を見出してくれた。
≪お姉さま、レアスキルを使う時ではないでしょうか≫
すっかり忘れていた。教導のメニューではまだこのレアスキルを使ってはいなかったのですっかり忘れていたのだ。でもこれなら、やれるかもしれない。ぶっつけ本番で上手くいくか分からないけど、やるしかない。
「身体の中の血をイメージして……はぁあああああ!!!!」
アセルスの周囲の空気が震えた。彼女の緑の髪は紺碧に、紅の瞳は紫紺に染まった。そう、ここに自らの意思で妖魔化をおこなったアセルスが居た。彼女に説明したことはあながち間違いではない。ただ真実を告げるべきタイミングではないのだ。ただ今は、この力に慣れてほしいのだ。
「これがブースト……力が溢れてくる」
金獅子は特に驚きはしない。当然このことは知っていたから当然だが。
「レグナ、私達もいくわよ」
[リミットリリース]
金獅子が注意を引きつけられる。大気を震わせている、エリスの姿があったからだ。だが、胸当てや具足などがパージされている以外には特に変化はない。だが見る限りに軽装だ。しかしそれを感じさせない力を感じる。
「ほぅ……これはこれは」
金獅子がなにか興味深そうにエリスを見ている。と、そこにエリスからの念話が入る。
≪お姉さま、私もブーストが使えますが、燃費が悪いので長くは持ちません。一気に決めましょう≫
≪わかった、ただ確実に仕留めるから、エリス何とか時間を稼いで≫
≪分かりました。一分だけですよ、お姉さま≫
念話を終えると私は瞑想に入る。完全な太刀筋を脳裏に描き出す。エリスが稼ぐ一分でこれを鮮明にするのだ。そしてエリスは、レグナを軽々を振り上げると金獅子に突撃する。
完全に力は互角に並んだ。撃ちあいで火花を散らしながらお互い後一歩踏み込めないでいた。エリスが踏み込むそぶりを見せると火炎や電撃を使い、牽制している。何とか突破口を開きたいエリスは奥の手を使うことを決意。余力を残すことは許されないらしい。
「ソニック……ツヴァイ!」
さらに速度が上がる。アセルスやフェイト、エリオが使うソニックムーブと同じものなのだが、スピードが遥かに速い。ただエリスも相当辛そうだ。実際、魔力消費量はソニックムーブより多いのだから燃費は悪いのは当然だ。
しかしこの判断は正しかった。金獅子のわずかな隙を突き、押し込めることができている。レグナの重さにブースト状態なら、動きを止められる。
「よくも、こんな重い剣を使えますね」
「ええ、あいにく私は重いとは思いませんので」
そんな軽い会話も挟みつつだが、確実に押している。だが、エリスの体力、魔力もそろそろ限界が近い。額にはかなりの汗が噴き出している。徐々に金獅子が押し返し始めたその時、エリスはバックステップで距離を取った。それはちょうど一分たった証。次の瞬間、流れるように懐に飛び込んでくるアセルスの姿が。
「エリスの作った時間は無駄にはしない!」
懐に到達すると身体を捻り、流れる様に斬り払う「清流剣」。一連の動作に無駄がなく見惚れる刀捌きだった。金獅子姫もかろうじて剣で防御できたようだが、勢いは殺せず後方へと吹き飛んでしまった。剣を突き刺し、勢いを殺すとこちらを見据える。が、さらに攻撃の手は緩むことはない。最期の力を使ってエリスが仕掛けていた。跳躍した勢いをレグナに乗せ、おもいっきり振り下ろす。
連続攻撃には剣も耐えることができなかった。金獅子の剣は真っ二つに折れた。そして喉元にはアセルスのデバイスの剣先が触れている。
「私達の勝ちの様だな」
「アセルス様!待ってください」
白薔薇が止めに入ってきた。なんで?白薔薇を狙ってたんだよ?
「姐姫様、私達はどうしても生きなくてはならないのです。分かってくださいとは言いません。ですが、アセルス様は」
白薔薇の思いをくみ取ったのか……金獅子は戦う意思がないことを示した。
「私の負けのようだな。白薔薇姫、あなたの気持ちはよく分かりました。私もかつて、その気持ちを胸に抱いていた日々がありました」
「金獅子姫さま」
金獅子は振り返り、アセルスをみて呟く。
「アセルス殿、妹姫を頼みますよ」
「御待ち下さい。それでは、金獅子姫さまが罰を受けます」
「構いません。あの方に罰していただけるのならば喜んで罰を受けます。さらば!」
それに、あのエリスとかいう者は……いや、私が口をはさむことではなかろう。
そこに金獅子の姿はなかった。ただ色々な思いがその場には残っていた。
「金獅子姫、気持ちのいい人だったね」
今までの妖魔とは違い、話を聞いているかぎりでは、私達の見方にいずれはなってくれるかもしれない。それに、エリスと白薔薇も無事だった。
「ええ、アセルス様、ありがとうございます」
「え、何が?白薔薇、どういうこと?」
白薔薇の言ったことが理解できずにただ聞き返すだけのアセルス。白薔薇は答えてくれず、その場から立ち去った。あとで分かったのだが、特殊な結界を張っていたイルドゥンの様子を見に行っていたらしい。
「はぁはぁ……お姉さまも鈍感ですね」
心身ともに完全に疲労しきったエリスが苦笑していた。一体何を言いたかったんだろう?それより、早くエリスを休ませないと。
「エリス、お疲れさま。エリスが居ないと死んでたよ」
「私一人でも勝つことは不可能でした。お姉さまの力が大きかったです」
「私達、いいコンビになれそうだね!」
「はい、お姉さま!!」
そんなこんなで、私達の休日は幕を閉じた。
そして……
「なんや!?この請求金額は!!!」
そこには、エリスの服の代金、そして公園の修理費が、はやてに請求されていたのだった。
針の城…
「金獅子か・・・」
「はい、オルロワージュ様」
「覚悟は、できているのであろう?」
「もちろんでございます」
針の城ーーーそこでは、悲鳴と苦痛に満ちた叫び、そして嬌声が木霊した。
オリジナルキャラ、エリスの登場です。彼女もまたこれからの話に大きく関わりますので、是非優しい目で見てあげてください。