なんか色々あり過ぎで、よう分からんわ…。でもとりあえずみんなに報告と紹介はせんとな。
---機動六課全局員に連絡---
30分後、ロビーで緊急集会を行います。繰り返します連絡します。緊急集会を行います。
「これで、よし」
椅子にかけておいたコートを羽織り、ロビーへと向かう。
「リイン。行こうか!」
「はいです!」
そうして部隊長室を後にした。
アセルスは放送があったとおり、ロビーへと集合していた。どうやら、この機動六課に協力することになったらしい。そんなこんなで、30分が過ぎ、集会が始まる。
「忙しいなか、急に集まってもらって、みんなごめんな。今回、民間の協力者をとしてこちらの三名が力を貸してくれることになりました。それでは自己紹介よろしく」
「アセルスです。よろしく…」
「イルドゥンだ」
「白薔薇と申します。皆様よろしくお願いいたします」
白薔薇は万人が惚れるであろう笑みを浮かべ、深く礼をする。それを見た、男性局員からは、歓声が沸き起こる。
「「「「おおおお!!!!可愛いーーーーーー!!!!!!」」」」」
白薔薇は手を振って答えている。なんだろう…すごくムカムカする。私は叫ぶ集団を睨んでいた。しかし、力に目覚めたこと忘れていた。あの魅惑の君と呼ばれる者の血からに…
「「「「なんだ…身体が動かないぞ!!!!」」」」
騒がしい集団はその場に倒れこんでいる。さらに…その横では顔を紅く染める女性局員が居た。
(彼女に見られると、なんだか…どきどきする)
そんな局員の様子を不思議がるアセルスだった。
そんなハプニングもあったが無事に紹介は終わり、隊長陣と話をしていた。
「よろしくね。三人とも」
「よろしく、分からないことがあれば遠慮なく聞いてね」
「高町なのは一等空尉」
「フェイト・T・ハラオウン 執務管」
スターズ分隊、ライトニング分隊の隊長達。なんだろうこの二人…凄い力を感じる。それに、綺麗だな…。そんのなこと思っている矢先だ。
「どこ見てんだ?スターズ分隊副隊長、ヴィータ三等空尉だ。よろしくな」
ものすごい勢いで握手をされてしまった…。なんか子どもだな。
「ガキ扱いすんなよ!!!」
心を読むとは…やるね。そんな少し抜けたことを考えていたりする私だった。
「あとは、謹慎中のシグナムやな」
「主、謹慎を解いてくれ!!!!!」
自室謹慎中のシグナムから悲痛の叫びが聞こえる。
「駄目や。殺傷設定を使うなんて冷静さが足りてないでシグナム。罰として甘ったるい昼ドラでも見ときや」
「それだけは勘弁……」
そういって、シグナムに甘甘な昼ドラを見せ続ける。この隊長…鬼畜。
そんなはやてから私にこんな話が舞い込んだ。
「あんなアセルス、実はアセルスに訓練を受けて欲しいんよ。アセルスのデバイスとセンスがあれば、どのポジションもこなせるオールラウンダーになれると思うんよ!」
「部隊長みんながマンツーマンで指導してあげるから」
なんかすごい条件を出されたが、私も自分の力を磨きたい。だから私は首を縦に振る。
「イルドゥンも白薔薇も教えてよ!」
二人はそんあ私の声に笑みを浮かべ、答えていた。
ちなみに、私のことはアセルスと呼んでもらうことにした。そのほうが楽だから。
「じゃあ、いきなりで悪いんやけど、色々データを集めたいから、訓練スペースに先に行っといてくれるか?」
「分かりました」
ぎこちない敬語で答える私。なんか苦手だな…
ひとり訓練スペースへと向かう私。その途中途中で周りを見渡す。
あっちとは全然違うな…
思考に耽ながらも、訓練スペースに到着した。
「勝手に入っても大丈夫だよね…」
ドアが開き、中に足を踏み入れる。
とくに何かあるわけでもなく、ただ広い空間がある。
「広いけど、なんか殺風景というか…」
---Caution. Emergency---
急にデバイスから警告が発せられる。その瞬間、なにか重苦しい空間がこの部屋に充満するのを感じた。
「なに…これ。とにかく出なきゃ…って開かない!?」
どうやらこの空間の影響だろう。とにかく情報が足りない。私は部屋の真ん中へと足を進めた。
「アセルス様」
「うわぁ!?」
急に白薔薇に呼ばれ、思わず尻もちをつく。…恥ずかしい。
「急に声出さないでよ、白薔薇!!それよりも白薔薇はどうやって?」
「これは妖魔にしか作ることができない結界です。機械などに影響は及びませんが、人間はこの結界に関与できません」
「じゃあ出ることもできるの?」
「入ることは簡単なのですが、出るとなると、結界を張っている張本人を倒すしかありません」
白薔薇との会話により状況は把握できてきた。つまりは妖魔が犯人であると。
「白薔薇姫様、針の城に御戻り下さい。あの御方に逆らうおつもりですか?」
私は思考を止めた。どうやら現れたようだ。
「そんな、逆らうだなんて、誤解です」
「言い訳は、御帰りになってからにしていただきましょう」
そんな会話が繰り広げられ、その妖魔は白薔薇を連れて行こうとする。
「ダメだ、白薔薇!白薔薇に触れるな!」
我慢できない。汚い手で白薔薇に触るな!!!白薔薇は私の…
「邪魔する者は殺して良いと言われております」
その言葉と共に、紅蓮の炎を纏った「炎の従騎士」が姿を現した。
「アセルス様!戦うしかありません。バリアジャケットを!」
「分かってるよ、白薔薇!!説明は聞いてるから!」
[Standby ready]
「セットアップ」
声と共に真紅のバリアジャケットが展開される。
これって…あっちで作ってもらった服とそっくりだな。などと感傷に浸っていると待機状態のリーサルドラグーンを起動し戦闘体制へと移行する。
「いきなりだけど…やるしかない!」
「白薔薇。援護お願いね」
そういって間合いを取り始める。
銃型デバイスでありながら複数の形態を備えているこのデバイス。
きちんと扱えるかな……
駆けだすと同時に引き金を引く。打ち出されるのは、実弾ではなく、魔力弾である。甲高い音と共に放たれる弾丸。炎を纏う妖魔は簡単に避ける。そして魔力弾は壁に到達…壁に亀裂が走る。
威力強すぎないかな…これ。
戸惑いつつも、私は二発打ち込む。がそれをも悠々と避けると、騎士は距離を詰め、斬りかかった。
「ヒートスマッシュ」
実戦から遠ざかり、また扱ったこともほとんどない銃型デバイスを使い切れず、一瞬の出来事を咄嗟に判断出来ず回避に移れない。ドラグーンで防ごうとしたが間に合いそうもない。
だが…
「儚き守り手、硝子の盾よ」
景色が砕け、崩れた景色は騎士へと飛翔した。
「助かったよ、白薔薇」
咄嗟のフォローに感謝し体勢を立て直す、後ろで言葉は零れた。
「私は何も…」
声は私には届いてはいなかった。
景色の破片に少しはダメージを負ったようだが、これといった決定打には当然ならず、こちらへと従騎士が歩み寄る。
「さて、白薔薇姫様、覚悟を決めてください」
「黙れ!!貴様に白薔薇は連れては行かせない」
「こざかしい娘だ。黙っていてもらおうか」
騎士を中心に熱風が発生し、部屋の中を駆け抜ける。
「ヒートウェイブ」
硝子の盾も防ぐことは敵わず熱風をもろに受けてしまい、そのまま壁に吹き飛ばされる。
「かはぁっ…」
あまりの衝撃に肺から息が強制的に吐き出される。そして紫の血と共に。
血が止まらない…どこかやられたかな…
「これでわかったか、小娘!!さぁ白薔薇姫、行きましょう」
白薔薇を連れて行こうとするあの炎の騎士。そして抵抗しない白薔薇…
何故?白薔薇?抵抗しないの?何故???
一緒に逃げてきたのに……こんな奴に白薔薇を……
いやだ…行っちゃいやだ…白薔薇…
「白薔薇を絶対に渡さない!!!もう一度言う!私の白薔薇に触れるな!!!!」
紫紺の瞳そして…紺碧の髪。紺碧の姫としてのある姿に。想いが彼女を突き動かした。
「セーフティーリリース」
「貴様は許さない!絶対に!!この世に存在のひとかけらも残さない!!」
「ロードフルカートリッジ」
[Load Cartridge]
マガジンに装填されていた5発のカーリッジが全てロードされ、乾いた金属音が部屋に響いた。
砲身には小さい魔力弾頭が形成されている。しかしそこに凝縮されている魔力量は半端ではない。
[A firing lock is canceled]
そして引き金を引く。慈悲など微塵も存在しない。
「消えろ」
炎を纏う騎士は言葉を発することなく消えていた。
彼が行動を起こすことに合わせて撃ったのだ。
行動を封じる反応射撃によって放たれた弾丸は、体内に留まると同時に魔力爆発。存在すら無慈悲に消し飛ばした。
大量の魔力塵を排出し、モードが解除される。容姿も元に戻った私は息を切らしていた。身体全体に不快な重さがへばり着いているかのような感触。
「はぁ、はぁ、」
周りを見ると、結界は解除されている。それに…
「白薔薇…よかったぁ」
私は白薔薇に駆けよって行く。しかし……
「白薔薇…?」
彼女は…白薔薇は倒れた。
「白薔薇ーーーーーーーー!!!!」
私の声だけが無常にも響きわたる。そしてそれに答えるように、デバイスが光るだけであった。
アセルスのバリアジャケットはサガフロンティアのやつと同じですので。
詳しくは調べてみてください。