不良少女   作:鞠猫

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高尾side

 

「明後日は実力テストやるぞ!点悪い奴は夏休み補修やるからな!」

 

「……げ」

 

I・Hの終わった俺らに待っていたのは実力テストという地獄でした

 

 

放課後、部活はないが大坪さんに2階の空き教室に集められた

持ち物は勉強道具

 

「いいか。夏休みの補修は合宿とかぶる。補修なんかになったら…分かってるだろうな」

 

「はい」

 

「…………はい」

 

やっぱり話題は実力テスト

間の空いた俺の返事に何故か先輩達の視線は俺に集まった

 

「緑間は大丈夫そうだが……おい、高尾。お前」

 

「だ、大丈夫っすよ!今までなんとかなってますし!」

 

「この前世界史の小テストで赤点だったのだよ」

 

「ちょ!真ちゃーん!?」

 

弁解するも先輩達…と真ちゃんの冷たい視線が俺に突き刺さる

 

「なら、適当に問題出すから答えてみ……」

 

大坪さんはそう言って俺の教科書を開いて固まった

宮地さんと木村さんもそれをのぞき込んで他の教科書も開く

あ、やべ。教科書にはさみっぱなしだ

 

「おい高尾…なんだこの点数」

 

「て、てへぺろ」

 

目の前に広げられたバツばっかりの小テスト達

思わず可愛らしく誤魔化そうとしたら宮地さんに無言でヘッドロックをかまされた

…やめて!俺のライフはもう0よ!

 

「……なにしてんの」

 

「っ未來せんぱーい!!」

 

教室の入り口から現れた未來先輩に宮地さんの腕がゆるみ、その隙に抜け出し思わず泣きつけば宮地さんが首根っこを掴みすぐに離した

 

「…勉強するんじゃなかったのか」

 

「いやする…それよりも高尾がな」

 

宮地さんは俺を見下ろして黒く笑った

あー俺死んだかも

 

 

 

「よし、こんだけ出来れば大丈夫だろ」

 

大坪さんはワークの点数を見て頷いた

宮地さん達にしごかれた俺は疲れたのと安心したので机に突っ伏す

名前を呼ばれ顔だけ上げると目の前に飴が差し出された

 

「食っとけ高尾……あ、宮地そこ違う」

 

「は?どこ?」

 

「だからここ。ここは……」

 

いつの間にか2人で勉強を始めていた未來先輩と宮地先輩

飴を口に放って首を傾げると木村さんが近寄ってきた

 

「あいつらいつも上位争ってんだよ」

 

「上位!?マジっすか!?」

 

「意外なのだよ」

 

いやぁほんとに

人は見かけによらないんだな…

びっくりして2人を見ていると同時に振り返った

 

「「何?」」

 

「…こういう時は喧嘩にならないんすね」

 

いつもならハモるとすぐに言い合いになるしと思いそう口にすると俺が可笑しいみたいな顔をした

 

「いや勉強くらい静かにやりてぇし」

 

「あれは口論の中だから言うことだもんな」

 

「…そういうもんっすか?」

 

「「そういうもんっす」」

 

もうお前ら付き合えよ

と思ったのは俺だけじゃないと信じたい

 

そして実力テストは平均以上取れたから補修は回避できた

そして先輩2人は同点でまた口喧嘩が始まったのは言うまでもない

 

 

 

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