悪食グルメハンター   作:輝く羊モドキ

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出来る人ってそういう事だぞ。


真の仕事人とは、当人が居なくても仕事が回る環境を作り上げる事である!つまり窓際族ですね分かります(号泣)

 テンション下げ下げの二日間空の旅も終わり。ククル―マウンテンは使用人用の飛行船着陸地点に何事もなく到着。

 おっす。俺はしがないグルメハンター(プロ)。ようやく試験官(仮)からおさらばDEASH(誤字)

 

「おう、戻ったか……誰だそいつ」

 

「戻ったでゴトー」

 

「お初にお目にかかります。私はグリード様の嫁、梅雨=ダイモーンです」

 

「しれっと嫁ポジに収まるな、出ろ出ろ。おとーさんまだ結婚なんて許しませんよ」

 

「……敷地内に部外者連れ込んでんじゃねーよボケが!」

 

「あら嫌だわゴトーさんいい年こいて独身男の僻み?あなたもいい人見つけたら?」

 

「それは間接的に私との結婚を認めたということでしょうか貴方様」

 

「ボケが増えてツッコミきれねえよ!」

 

 珍しく(茶飯事)キャラ崩壊しているゴトー。それはともかくとして、鋼裡のやつは出会う者全員にンな事故紹介(誤字)するきかよ。外堀から攻めてくるフレンズなんだね!(混乱)

 まあ、それはともかくとして。実際問題、料理長とはいえども一使用人に過ぎない俺が勝手に部外者を連れてゾルディック家に入るのはまずいか?まずいか。まずいかー。

 

「よしゴトーさん。そういうわけでコイツ雇ってくれ」

 

「あぁ!?」

 

「大丈夫大丈夫、コイツ凡個性執事より強いし色々役に立つし」

 

「だからってハイそうですかと雇えるか!!」

 

 ぎゃあぎゃあと(ゴトーだけが)騒いでいると、音もなくイルミ坊っちゃんとキキョウっち……キキョウ様が後ろから現れる。カルト坊っちゃんじゃなくてイルミ坊っちゃんと現れるなんて、なんか珍しい組み合わせな感じ。

 

「やあグリード、やっと戻ってきたのか」

 

「グリード、ゴトー、何をギャーギャー騒いでいるの」

 

「キキョウ様……いえ、グリード料理長がまた面倒事を」

 

「人をトラブルメーカーみたいに言いやがって」

 

「過不足なくトラブルメーカーだろうがテメエは!」

 

「あっそうだ。キキョウ様イルミ坊っちゃん、コイツ雇ってくれ」

 

 そう言って鋼裡の背中を押してイルミ坊っちゃんの前に出す。

 

「……何?コイツ」

 

「私はグリード様の嫁、梅雨=ダイモーンです」

 

「まあ!まあまあグリード貴方ついに身を固めることにしたのね!」

 

 マアマアムーブをかますキキョウっち様。そんなんだからオバサンレベル上がっていくんだぅわっち!?

 

「何か言ったかしらグリード?(チッ外した)」

 

 俺の鼻先を銃弾が通りすぎる。音も気配もなく、ライフルより速く飛ぶ凶弾に戦慄。こぇーい。

 

「とりあえずコイツは嫁じゃない。勝手にンな事言ってるだけだ」

 

「ふーん、いいんじゃない別に。でもさ、ウチが特殊なのはグリードも分かってるだろ?ウチの執事は生まれたときから全員、特別な訓練を受けている。()()()()()()()()じゃなんの役にもたたないし要らない」

 

 そう言ってイルミ坊っちゃんは肩に刺さっている針を一本抜き取り、鋼裡に針先を向ける。

 

「まーグリードに免じてウチで雇ってもいいと思うけどウチには色々秘密が多いし、本当に働くとしたら二度と敷地の外に出られない位は覚悟してね」

 

 え、俺かなり自由に敷地内出入りしてんですが?ダメだった系?やばたにえん系の?

 

「お断りします。私はグリード様に仕える身。グリード様がココから離れれば私はグリード様と共に行きます」

 

「……ふーん、いいよ。頭に針を打ちこまれても同じ事が言えるんならね」

 

 そう言うと同時にイルミ坊っちゃんは鋼裡の頭部に向かって針を投げた。

 もし鋼裡が常人だったのなら、針は頭部に刺さりイルミ坊っちゃんの言う事を何でも聞く()()()に変わっただろう。だが、鋼裡は俺とはまた違うタイプの狂人だった。

 

「私に金属製品は通用しませんよ?」

 

 『指先サイズの金槌と手のひらサイズの金床(ハンディクラフト)

 金属を掌で加工することが出来る()()の念能力。

 材料と手先の器用さがあれば何でも作ることが出来る。イルミ坊っちゃんが投げた針は、一瞬で細工包丁に変わり、俺に手渡された。

 

「……成程ね。類は友を呼ぶって訳だ。グリードの嫁ってのも頷ける」

 

「だから嫁じゃねえってば」

 

「改めまして、私の名は鋼裡=梅雨。『メタルハンター』です。ゾルディック家の皆様、これからよろしくお願いいたしますね」

 

「『メタルハンター』……ね。ま、いいや。じゃあウチ専属の鍛冶屋にでもなってもらおっか。ぶっちゃけ執事の数は足りてるし」

 

「グリード様の御傍に居られるのなら何だってしますわ」

 

「あらそう。じゃあ早速だけどそのイモ臭い恰好を何とかするわよ」

 

 そう言ってキキョウっち様は鋼裡の襟首をつかんで何処かに消えていく。

 

「え、あの、ちょ……グリード様、グリード様ぁ!」

 

「てらー」

 

 まあ別に嫁にするつもりは無いが、見た目が綺麗に変わるってんならそれに越したことは無いし。

 引きずられていく鋼裡の事を秒で忘れ、改めてイルミ坊っちゃんに向き直る。

 

「それでまた、どうしてイルミ坊っちゃんが使用人専用の飛行船発着場(こんなとこ)に?まさかとは思うが俺の手料理が恋しくなっちゃったとか」

 

「よく分かったね。グリードが乗った飛行船が来てるってミルキ経由で知って、つい急いできちゃったよ」

 

 うわーお、イルミ坊ちゃまってば素直。昔はあんなにもトゲトゲしていたのに変わるもんだなぁ。

 

「厨房にゃパーフェクトなレシピと一流に育て上げた執事コック共が居たはずだけど?」

 

「うん。でもグリード直々の食事に比べるとちょっと物足りないし」

 

「ほぉーん……まあいいか丁度いい。アマダレ地方で買い占めてきた食材を披露する機会だ、存分に振る舞ってやろうじゃねえか」

 

「(相変わらずイルミ様に対して敬語を使いやしねえなコイツ……)」

 

 そうと決まれば善は急げメシも急げ。とっととと本宅に急ぎましょしょしょ。

 

 

 アイ

 

 

「(……ん?)」

 

「どうしたグリード?」

 

「いや、今なんか……いや、うーん……気のせいか?」

 

 

 

 

 * * * * *

 

 

 

 

「なぁグリード。ハンター試験ってどうだった?」

 

「どうもこうも……一次から最終試験まで全部俺が担当して忙死(いそがし)するところだった」

 

忙死(いそがし)ってなんだよ」

 

 料理中の俺に絡んでくるこの子供はキルア坊っちゃん。イルミ坊っちゃんの弟の一人だ。

 『キルア坊っちゃん』と呼ぶと大変御気分がお優れに成りやがります(精一杯の上品)のでご家族の目が届かない時はタメ口張らして戴いてますの。(10敗)

 後クソ面倒なことにキルア坊っちゃんの目の前で『念能力』を使わないようにとも厳命されてますわ。クッソダルいですのー!

 

 これはじいちゃんのドラゴンダイブ!?(幻聴)

 

 あれ、なんだろう。今世界の壁を越えたような。

 

 まあ念なんて使わなくても料理は出来る。時間は掛かるが味は据え置き、と言うか料理に念を使う理由なんて徹底的な時間短縮以外無いし。オーラの味だって本当に調味料程度だし、それなら既製品なり自作品なりで良かね。(方言)

 

「ほれキルア坊っちゃ、味見」

 

「……んあ」

 

 キルア坊っちゃんの猫目が閉じられ、雛鳥のように口をつきだしてエサ(料理)を待つ。はー黙ってりゃカワエエのね、流石兄弟。

 そして良からぬ事を思い付く俺。

 

ゴソゴソ……

 

ボロンッ(迫真)

 

「ぁ~……んぐ。…………ぅぐえっ!?苦ッ!!なっ、なに食わせやがったテメェ!!」

 

「なにって、ウゾウゾのはらわた」

 

 そう言ってキルア坊っちゃんに活きの良いウゾウゾ虫を見せる。俺のウゾウゾ虫を見ろよ、ボロンッ(迫真)

 

「うっ……!」

 

 キルア坊っちゃんは口許を抑えて何処かに駆けていった。おっ、つわりかな?(すっとぼけ)

 さてこのウゾウゾ虫、別名『アマダレユムシ』は見た目はキモいが味はまあまあの所謂地方食材である。牛や豚みたいなメジャーな物ではないが、その地方周辺ではかなり消費される物だ。

 全体的に貝肉のようなコリコリの食感で、中にはアミノ酸を含む幾つかの旨味成分が含まれて美味い。そしてはらわたは適切な処理をすれば酒の肴にぴったりの苦味と仄かな酸味で、渋い大人の味。……適切な処理をしないとどうなるって?キルア坊っちゃんの二の舞やん?(鼻ホジ)

 

「グリードテメェなんつーもん食わせやがった!!」

 

 満面の笑み(節穴)で殺意を滾らせながら厨房内に再登場のキルア坊っちゃん。顔面青筋まみれや。

 

「ケケケ、キルア坊っちゃんにゃぁ大人の味ぁまだ早かったかいのぉ?」

 

「ってめ、殺す!」

 

「料理中にじゃれつくなって教わらなかったのかにゃーん?」

 

 指をビキビキと鳴らして爪をニョニョッと伸ばし指突を繰り返すキルア坊っちゃん。料理を作りながら鼻唄混じりに指突を避ける俺。いーじゃーんちょーっとーふふふーんふふーぼーくーらがー、あ。

 

「キルア坊っちゃんあぶなーい。」

 

「は?熱ッ!!」

 

 先ほどまで火に掛けていたフライパンがなんの因果かキルア坊っちゃんの腕にジュッ。約200℃の熱がキルア坊っちゃんを襲う。かわいそう(他人事)。皆はやけどに……気をつけようね!

 

「あー大変だすぐに冷やさないとこれは大変だー」

 

「棒読みヤメロ!ふざけんなオマエのせいだろうが!」

 

 厨房で遊ぶキルア坊っちゃんが悪いぅ。

 仕方がないので流水で冷やしつつ強化系のオーラで治癒力を促進させる。ま、まあこの念の使い方ならバレへんやろ(震え声)

 跡が残るといけないので湿布を貼って包帯を巻く。あーしまったなーいま包帯みたいなぼろ布しかないわーまあこれしかないからしょうがないよなー。

 

「……おいグリード、なんだよこれは」

 

「キルア坊っちゃん、『邪王炎殺黒龍波』って「言わねえよ!」ちっ」

 

 なお一連の流れに深い意味は無い。

 

 そんなこんなで料理が完成。その名も『アマダレ直送具沢山チャーハン(米抜き)』!!あえて低火力で仕上げるのがポイントさ。

 キルア坊っちゃんの邪王炎殺黒龍波(物理)を避けつつイルミ坊っちゃんに給仕。

 

「今日もあーんで食べさせてやろうかぇ?」ニヤニヤ

 

「死ね」

 

「死なん」

 

 イルミ坊っちゃんの邪王炎殺黒龍波(針)を避けつつキルア坊っちゃんの邪王炎殺黒龍波(爪)を避け、さらにいつの間にか現れていたカルト坊っちゃんの邪王炎殺黒龍波(紙)も避ける。

 えちょ、なんでカルト坊っちゃんまで居るんすかねぇ。

 

「グリードばかりお兄様と遊んでずるい」

 

「やだもーカルト(坊っ)ちゃんたらほんとマジいい加減にしてくださりやがれ!」

 

 殺意!殺意が!あー困ります!困りますあー!あー困ります!困ります殺意あー!

 ていうかお前念能力あー困ります!困ります!キルア坊っちゃん夢中になって困りますあー!気が付いてないからまだ許されるけどあー困ります!困りますあー!あー!あー困ります!困ります!殺意あー!

 

 

 めっちゃ困った。




ツービーコンティニュ→


特に深い意味は無いですけどアンケートにご協力ください。

特に深い意味は無いのですが、選択次第で原作キャラが死んだりします。

特に深い意味は無いのですが、メインヒロインも変わります。

特に深い意味は無いのですが、更新速度も変わったりするかもしれません。

まあ、特に深い意味は無いんですけどね。

今後の展開がアンケートで変わるとは言っていない。

グリードの今後の行く末は

  • キルア坊っちゃんと原作沿い旅行
  • イルミ坊っちゃんと世界食べ歩き
  • いや、俺は家から出ねえからな?
  • え、G.Iに行ってもいいんすかぁ!?
  • 暗黒大陸RTA、よーいスタート。
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