悪食グルメハンター   作:輝く羊モドキ

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 明けましておめでとうございます。タイトルに深い意味はありません(今更感)
 前回の前書きに関して特に感想が無かったって事は、他の展開にあまり興味が無いと言う事ですかね。じゃあ書かなくていいですよね!

と言う訳で今回からフリースタイルG・I編始まるよー。


新年おめでとう!危険も冒険も何もない一年が始まるよー!(嘘)

 意識が肉体に戻ってきた様な感覚(どんな感覚だ)を味わい、気が付けば目の前360度が大草原に囲まれた大地(フィールド)に立っていた。

 

 より正確に言えば、360度大草原に囲まれた木製の家の様な建物の屋根の上に立っていた。いや、なぁにこれぇ。

 

 俺グリード!グルメハンター(プロ)。テストプレイ当時には無かった謎の建物の上からこんにちは。

 いやぁ、製品版になって色々仕様が変更したみたいっすね。製品版になってるのにβ版引っ張り出した所為でいきなり不具合ががが。

 ま、ええやろ。

 謎の建物から飛び降りようとすると、身体に刺さるようなちくちくとした視線を感じた。ははーんさてはひよっこ追跡者(ハンター)だなオメエ。

 ぐるりと見回せば、2か所からジロジロ見られてる感覚が強い。鬱陶しいと感じました(小並間)

 ブッころころしに行こうかと思ったが、一応すぐ後から来るであろう鋼裡を待った方が良いんじゃねえのと思考の隅で思う。

 刺さる視線を払うように欠伸を一つ。そう言えばカルマが面倒事を起こした時間は深夜だったことを思い出す。うーんこれはひと眠りしましょうかねー。

 

 と、次の瞬間目の前に見覚えのあるような無いようなどちらかと言えばある気もするけどそんな気もしないような雰囲気を醸し出していそうでそうでもない多分女性が現れた。

 

「……お久しぶりですねグリード様、何故そんなところに居るのか聞いても?」

 

「知らん。なんか気が付いたら此処に居た」

 

 β版を起動したらこーなった。これってバグですか?

 

「未だにβ版がある事を想定されてないので……(ジンの気まぐれか)」

 

「あーそうだ、思い出した。あんたエロナさんだな」

 

「そんな何度もゴミ箱に入れられそうなゲームの名前じゃないです。イータです」

 

「ありゃ、違った。んでなんで此処に居んの?」

 

「私がプレイヤーの案内役だからです。その他にもグリードアイランド内の様々な『バグ』の監視役でもあります」

 

「ふーん(無関心)」

 

「(コイツ自分から聞いておいて)……それで、β版プレイヤーの貴方は何故また此処に戻ってきたのですか?本来貴方は出入禁止だった筈ですが」

 

「ちょっと現実世界(むこう)でな。そんな訳でココ(G・I)で匿ってくれ」

 

「……ハァ。まあ、いいでしょう。ただし幾つか条件があります。一つ、この島で飲食して良い物は飲食店で提供された食料及びカード化出来る物に限ります。二つ、ゲームの進行に致命的な被害を与えかねないバグを意図して起こさないように。三つ、β版状態でのゲームクリアを禁止します。条件は以上です、質問はありますか?」

 

「一、『カード化出来る物』ってのは何だ?食う前にカード化出来るか確認取れって事か?二、ゲーム進行に致命的な被害を与えかねないバグの具体的な例は何だ?三、俺がプレイした時にはゲームクリア未実装だったんだが、俺でもクリア自体は出来んのか?」

 

「回答一、そうです。回答二、指定ポケットカードを獲得できる建物の地盤ごと破壊したり削除及び捕食する行為等を指します。回答三、クリア条件の達成は可能です。β版と現行版の仕様の違いにおいて著しい難易度の差がある為の措置と考えてください」

 

「マジかよ、まあクリアが目的じゃないからいいけど……えー、腹減った時にテキトーにその辺の物をすぐに食えないのかよ」

 

「普通の人間でも条件は一緒ですが?」

 

「お前俺を普通の人間じゃないかのようにお前……ところで条件一なんだが、それは俺が持ち込んだ食料はどうなる?」

 

「……まあ、貴方の(意味不明な)念能力で持ち込んだ物ならば良しとしましょう。それでは以上の条件を承諾しますか?」

 

「何だ急にゲームキャラみたいになって……承諾する」

 

「かしこまりました。それでは特別にグリード様のゲームプレイを認可します。『制約と誓約(リミテーション)』ON」

 

 イータが懐からカードを一枚取り出して呪文カードのお決まり文句を言う。すると不思議な光が発せられ俺の身体に当たる。何の光ィ!?

 

「これでグリード様が島内においての各種行動が解禁されました。各条件を破った場合には罰が御座いますのでくれぐれもお気をつけください」

 

「どれどれ」

 

 そう言って俺は懐から包丁を取り出して足元の如何にも重要そうな木造の建物を

 

「やめろって言ってるのが聞こえなかったのでしょうか?」

 

「はっはっはジョーダンジョーダン。いっつじょーく」

 

 いつの間にか具現化した鞭で俺の首を絞めるイータ。コレだから変ジンに集う奴等は……

 

「……さて、ゲームマスターとしてのお話はこれで終了です。これからはキャラクターとしてお話しますが……おお。あなたはもしやグリード様では?」

 

「え……何コイツ……急に意味不明なキャラ付けとかヤバない?」

 

「(殺すぞ)それではグリード様、このゲームの説明をお聞きなさいますか?」

 

「えっこのタイミングで?何言ってんだお前」

 

「(それではゲームをお楽しみください)ぶっ殺すぞ」

 

「怖っ」

 

 最後はもの凄い目でこちらを睨み付けながら建物の中に消えてった。

 さて、そんなこんなで超久々のグリードアイランドである。スタート地点の大草原はテストプレイ時から変わってはいないが、製品版になってどう変わったのかねぇ。

 

「『()()()()』」

 

 俺は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 うわ―懐かしい、そういえば()()()()()()()()()()()()()

 俺はメニュー画面を操作して、当時を思い出していた。

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

「……あ、β版と現行版のシステムの違い説明するの忘れてたわ。……まあいいか、それよりβ版用のスポーン地点やシステム変更しないと……」

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 件の建物の下で色々メニューをイジっていると、階段を下りてくる音が。

 

「あ、貴方様!」

 

「ん、おお鋼裡、やっと来たか。遅かったな」

 

「ええ、あの悪魔にかなりゴネられまして……全く、命令なら自分で遂行しなさい」

 

「おー。で、どれくらいかかりそうだ?」

 

「精孔自体は抉じ開けたので今は四大行を身体に教えている状態です。まあ、もうすぐ来ると思いますよ」

 

「そうか……とか言ってるうちに来たな」

 

 コッ、コッ、と階段を降りる音がすれば、そこにはアルカが能面の様な顔で降りてきていた。

 

「アイ」『いやぁどーですこのファインプレー!!この身体を一時的に乗っ取って直接身体に念を教え込んじゃいますよ!!しかも我が主の命令には執事(クシナ)の身体を置いていく事でカバー!!アタクシってば天才!』

 

「あー……まあ方法は特に指定してなかったしなぁ」

 

「それでいいのですか」

 

 まあ……いいかな。(どうでも)

 そんな事よりレッツゲーム開始といこうや。意気揚々と鬱陶しい視線を感じる方向へ歩き始め……空から光と共に人が降ってきた。

 

「アイ」『うん?何事ですか?』

 

「んっん~三人組……?一応聞いとくが~お前らはバッテラに雇われたハンターか~?」

 

「バッテラ?誰だ」

 

『世界有数の大富豪の様ですね。グリードアイランドのクリアデータに500億の懸賞を掛けていました』

 

「貴方、よくまあ色々調べてますね」

 

「まあ、そう言うことだ。俺らは雇われたハンターじゃねえぞ」

 

「んっん~なるほどなるほど。つまり偶々ゲームに遊びに来た初心者達って訳だ~。……なら」

 

 ぶつくさと独り言を言っていた男は、持っていた本(浮いてるしゲーム内アイテムかな?)を操作している。

 

「……ん?ん?ん~?(透視が弾かれた……?暗幕の効果?いや、ありえない、コイツらは今ゲームに入ってきたばかり。暗幕を手に入れる事は不可能なはず)」

 

「さっきからなんなんだよお前」

 

「ん~?(コイツの念?呪文効果を弾く能力なのか?……どれ、一つ試してみるか)まああれだ~、お前らが雇われたハンターじゃ無いならオレに協力してくれないか~?」

 

「協力?」

 

「ああ~、お前らはオレにカードを渡す~。オレはお前らに色んな情報を渡す~。どうだ~?」

 

「情報……ねえ……良いよ」

 

「よ~し取引成立~。じゃあ早速情報を一つ~。『追跡』ON!グリードを攻撃!」

 

 男から光が放たれ、俺に直撃する。だから何の光ぃ!?

 

「ひゃはははは~!馬鹿が~!お前らみてえな弱そうな奴らと取引するかよ~!」

 

「奇遇だな、俺もそう思ってたんだ。カルマ」

 

「アイ」『アイよー!』

 

 アルカ(カルマ)から黒い霧の様なものが噴出し、男に飛んでいく。

 

「んな!?なんだこれは!?(コイツら、ヤベエ!)『再来』ON!マサ「おっと、グリード様に何をなさる御見積りですか?」ドラ……へ……?」

 

 男が咄嗟に呪文カードを取り出し、『再来』を起動しようとしたちょうどその時に鋼裡がそのカードを斬り落とした。

 

「嘘だろ……?」

 

 顎が外れたかのようにぽかっと空いた口の中にカルマの黒い霧が入っていく。

 

『んー……コイツ見た目があんまし好きくないから知識だけ貰うね!』

 

「好きにしろ」

 

「あ、あがっ!?がっぐっ!?!?」

 

 カルマの黒い霧が入るにつれ、体全体をガクガク震わせる男。水風船を潰したかのような音が男の体内から聞こえてくる。

 

『んー、ほうほう、なるほどねー。あーわかったわかった。へーそーなのかー。ふーん……よし、ブック』

 

 カルマ(アルカ)が指を突きだし、呪文を唱える。するとカルマ(アルカ)の目の前に本が現れた。なんやその呪文。

 

『じゃーもう君に用はないから、手持ちのカード全部貰うね!』

 

「あが……がっ……!」

 

『安心しなよ!命までは取らないからさ!』

 

「がっ……ぉえっ……!」

 

 カルマ(アルカ)が男の持っていた本からカードを浚っていくにつれ、男の口からオーラとはまた違った靄がカルマ(アルカ)に入って行く。

 そしてカルマ(アルカ)がカード全てを奪った頃には、男は地に臥せていた。

 

『お待たせー。じゃ、取り敢えずアントキバに向かいますか!』

 

「アントキバ……?」

 

「このゲームの町の一つ……だったか?昔すぎて覚えとらんわ」

 

『別名懸賞の町!面白そうじゃない?じゃない?』

 

「どうせ急ぎじゃねえし、いいんでない?」

 

 そんなわけでアントキバに向かうことになった。

 男の安否?知らんわそんなもん。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 道中、鬱陶しい視線を感じながらも何事もなく懸賞の町、アントキバに到着した。

 

「迷い猫探してます……これが懸賞ですか?」

 

『他にも誰かの持ち物だったり、近くの洞窟にすむ怪物だったり、果ては早食いだったりと色々あるみたい』

 

「あっそー、それよりガチで眠いんだが宿屋的なサムシング無かったか?」

 

『あるみたいだけど、ゲーム内通貨が無いと泊まれないですよ?』

 

「金ならテストプレイ時のが残ってる」

 

『……え?それおかしくないですか?』

 

「何が」

 

『私が得た記憶によりますと、一度ゲームを中断するとフリーポケットに入ってるカード全て破棄される筈です。そして通貨は全てカードとなってますので、フリーポケットに入れなければならない……なのに通貨が残っているのはおかしいです』

 

「えっそうなん?」

 

『えっ』

 

「えっ」

 

 なんか互いの認識に齟齬が生じてますねくぉれは……。

 というか、えっ今ってそんな面倒な金額管理システムなん?

 

『……あの、我が主。我が主の所持金を見せてもらっても?』

 

「ええで、メニュー」

 

 ホワン、という気の抜けた効果音と共にメニューを開き、現在所持金の欄をカルマに見せる。

 

『…………あの、億とか見えるんですけど』

 

「テストプレイ時に色々稼いだからな」

 

『……どのようにして取り出すので?』

 

 俺はカルマに見えるように、現在所持金の欄に手を添えながら「一万J」と呟いた。すると一万Jカードが出てくる。

 

『……えぇ……』

 

「と言うか、お前の言葉からすると金全部フリーポケットに入れなイカンのか?面倒な……」

 

『交換ショップと呼ばれる所で預けることも出来るようですが……まあ、いいです。ゲーム内通貨があるのなら宿の利用もできますね。宿屋はこの通りの突き当たりを右に曲がってすぐにあるそうです』

 

「おう、適当に寝てるわ。じゃ各自自由行動で、解散」

 

『いや雑ぅ!』「アイ」

 

「では私は貴方様に添い寝を……」

 

「要らんわ」

 

「アイ!」『アタシ達を置いていかんといて!』

 

 その後皆で寝た。

 

『(意味深)』

 

「意味深言うな」

 

 




まだ新年明けて10日経ってないからセーフ(なにが)
現在手元にH×H原作が無いので、色々な描写に不具合がありますがゆるしてちょ

・β版仕様
 カード類は入手したら自動で『メニュー』内に保管される。
 『メニュー』から現在のステータス(どんなカード効果を受けているか)等を確認できる。
 所持金は全て『メニュー』欄に収納。取り出しも自在。
 『指定ポケット』『フリーポケット』の区別は無く、島外に出てもカードは破棄されない。
 島外に出てもカード効果は永続する。(但し追跡等の効果は得られない)

こんな感じ。まだ他にも仕様の違いがあるますですよ
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