悪食グルメハンター   作:輝く羊モドキ

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原作はさよなライオン。

ちなみに現在のカルマですが、アルカの背後霊のような感じで取り憑いてます。


G・Iの地理が分からん!解らん!判らんですよ!(作者感)

 アントキバの宿屋のベッドはくそ固い。グルメハンター(プロ)のグリードです。

 なかば強制的に3人部屋を取らされたのであまり休めなかった。受付のオッサンが「昨夜はお楽しみでしたね」と言ってきたので顎を膝で撃ち抜く。カードランクはGだった。

 

「アイ」『それで、今後の予定はどうしますか?やはりこのゲームのクリアを目的としますか?』

 

「いや、諸事情でゲームクリアは出来ない。少なくとも俺はな。っつっても何も目標無くぶらぶらすんのもなぁ……」

 

「そうですね、取り敢えずですがこのゲームから脱出する手段を手に入れておいた方が良いのではないでしょうか?万が一ゾルディック家と遭遇した場合に備えて」

 

「んー、まあ確かに。いくらゲーム内で逃走する手段が多いとはいえ、ゾルディックが追いかけ続けないって訳じゃないしな」

 

『では当面の目標はゲームから脱出する手段の入手ですね!知識によれば呪文カードで脱出するか、とある港町から脱出するかが主流だそうです。呪文カードは運が良くないと、港町から脱出するには実力がないとダメなようです。だから運も実力も無いゴミ虫の様な念能力者が溜まりに溜まってるのがグリードアイランドの現状らしいっすよ沢渡さん!』

 

「誰だよ沢渡さん。まあ、何にせよゾルディックから逃げ回るにも呪文カードは必須だからな。取り敢えず唯一呪文カードを売ってる町を目指すか」

 

『行き先はマサドラですね!あの男は移動呪文をあまり持ってなかったのですぐには移動できないですが、まあ焦ることは無いでしょう!ここからマサドラまでパパッと歩いていきましょう!』

 

「の前にメシ食おうぜ」

 

「アイ!」

 

「ご飯好きになりましたねこの娘……」

 

「すまないそこの三人組。ちょっといいか?」

 

 宿屋のロビーの一角でテーブルに着きながら会話していたら、無精ひげを生やした今にも死にそうなオッサンが現れた。

 

「(ずっと居た上凄い失礼な奴だな)オレはニッケス。グリードアイランドのクリアを目指している。君達……オレと、いや、オレ達と組まないか?」

 

『なんですあなた?まさかこの超美少女カルマちゃんの身体目当てに声をかけて来たんですか!?キャー助けて!ここにロリコンが居まーす!!』

 

「ちょっと黙りなさい悪魔。ゲームのクリアを目指している、ですか。私達はゲームのクリアを目指していないのですが、貴方方と組む利点は何ですか?」

 

「メシ作ってきていいか?」

 

「アイ」『自由か!フリーダム!』

 

「(幽波紋使いかこの子供……?)オレ達に協力してくれれば、君達が望んでいる『脱出手段』を渡そう。それとクリア報酬500億の山分け!勿論ゲームクリアに多く貢献してくれれば、相応に多い取り分を約束しよう!」

 

「メシ出来たぞー」

 

「アイ!」『早っ!』

 

 今日の朝食は『レタスとトマトのグルメサラダパスタ』黒胡椒が効いた塩ドレッシングで食え。

 

「(な、なんだこの料理……この宿でこんな料理なんて存在しなかった筈……何処から出した!?)」

 

『(くくく……混乱しておるわ!我が主の意味不明な調理速度に!)』

 

「ンマー!」

 

「ほらほら、落ち着いて食べなさいアルカちゃん」

 

「あ^~レタスのシャキシャキ感とトマトの旨味と塩だれの塩味と黒胡椒のパンチがハーモニーを奏でて美味いんじゃ^~」

 

『ってあ~!またアチキを置いて食ってる!』

 

「お前その状態で食えんの?」

 

『食べられませんっ!畜生!まさかの罠だよ!いーなーご飯いーなー!!』

 

「朝は白米?朝はパン?何言ってんだ。朝はパスタや!」

 

『明日は?』

 

「石かな」

 

「(な、何なんだこいつ等……)」

 

「で、何だっけニッケル君。ゲームクリアの為に組んでくれ?なんじゃそりゃ。そんなに人かき集めなきゃ入手出来ないカードでもあんの?」

 

「ニッケスだ……。人を集めるのは、このゲームの攻略の為……と言うより、このゲーム内の現状を打開するための作戦だ。詳しくはまだ言えない。君達が協力を約束してくれるのなら、その時説明しよう」

 

「何させられるのかが分からないままで協力を約束しろと?」

 

「……詳しくは説明できない。だが、簡単に説明すると、オレ達の目的は他のプレイヤー達からのカードを奪う事!確実に奪うために必要なのは、一にも二にも人が要るんだ」

 

『……あー、はーいはいはーい!あたし分かっちゃいましたー!なるほどねー、囲んで棒で叩く!弱い人間が考える最強の策だよねー!ズバリ、狙ったプレイヤーを取り囲んで脅して奪うってな寸法ですね!いやー考える事がいじらしいですねー!』

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

『……あれ?なんですこの空気』

 

「カルマ、お前ってホント馬鹿だよなぁ。お前仮にこのオッサンが100人単位でお前を取り囲んで、カード寄越せって言って来たらカード出すのかよ」

 

『出すわけないじゃないですかこんな雑魚に囲まれたくらいで。その辺に落ちてる石ならあげますが』

 

「分かってんなら黙ってろ」

 

「(こいつ等滅茶苦茶失礼な奴等だ……!)それで、協力してくれるか?」

 

「協力はしねえ。そもそも金に困ってないんだから積極的にクリア目指す気も起きねえわ。それにお前等のカードを確実に奪う作戦ってのも予想つくし、脱出手段も、まあ呪文カードがあればいいなぁ程度だからいいや」

 

「……そうか、残念だ。だがもし君達からカードを奪う事になっても後悔しないでくれ」

 

「ほー、じゃあ今お前を殺していいか?」

 

 シパッ、と空気が裂ける音がすると共に、ニッケスの無精ひげが全て落ちた。

 ニッケスが反応した時には、鋼裡が既に手に持った剃刀を右眉毛に当てていた。いやなんで眉毛だよ。

 

「……と、まあ俺等全員がお前程度の使い手が100人集まろうとも毛ほども思わない程度には強い。20メートル近く離れてれば安心……と本気で思ってるんなら、他力本願でゲームクリア目指すんじゃなくて一般人として働いてた方がいいぞ?」

 

「ハッキリ言って、私は貴方の様な清潔感の無い人間は嫌いです。このまま右眉だけ落としてもいいのですよ」

 

「アイ」『おとなしく去れば見逃してやる。と言ってます』

 

「俺黙れって言ったよな、カルマぁ」

 

『あれ、なんかあちきだけ酷い扱いだぁ』

 

「っ……わ、分かった……今は何もしないし、これからも君達の邪魔をしないよう仲間達にも伝えておく。今はそれで許してくれないか?」

 

「いいよ」

 

『いいのかよ!もっとケツの毛まで毟ってボロクズの様に捨てましょボゲァ!!?』

 

「次は無い」

 

『……ふゃい』

 

 カルマ(黒靄)を殴り飛ばして席を立つ。腹ごしらえも済んだし、さっさとマサドラへ行こう。

 

「じゃあな、もう二度と会わねえことを願うぜ」

 

「それでは失礼します」

 

「アイ」『……(必死の沈黙)』

 

 

 

「……おいニッケスどうした?髭なんて剃って」

 

「あ、ああ……ゲンスルー、ちょっとな……久々に生きた心地がしなかった……」

 

「……?髭剃り一つで何言ってんだ?」

 

 

 

 ◆

 

 

 

「~♪」

 

 

 

「……な感じだったぜ」

 

「そうか、そっちも順調みたいだな」

 

「ああ、スペルカードのコンプリートはまだ先だがな」

 

「それは仕方ない、カードを溜めてそうな者達を地道に……!」

 

「どうしたニッケス?」

 

「あ?ニッケス?」

 

「な、君は……!?何故まだアントキバに、マサドラに向かったんじゃないのか!?」

 

「食材買ってんだよ、文句あるんか?」

 

「なんだこのチンピラみたいなの……は……?」

 

「誰がチンピラだ逆三角形メガネこの野郎」

 

「ゲンスルー!さっき言った奴はこいつだ!よせ!」

 

「お前、いや……貴方はもしや……『グリード=ダイモーン』……?」

 

「如何にもグルメハンター(プロ)のグリード=ダイモーンとは俺の事だが?」

 

「お、おぉ……」

 

「ゲンスルー?」

 

『我が主~!買い物に時間掛け過ぎでございますですよ~!』

 

「おっと、まだ買い足りねえんだが……まあ適当にモンスター狩ってけばいいか」

 

「あっ!待っ……!」

 

 

 

「もう行った……か……」

 

「どうしたんだゲンスルー。彼奴と知り合いか?」

 

「いや、オレが一方的に知ってるだけだ。『悪食グルメ(シングルマナー)』って言えば分かるだろ?」

 

「……っな!?まさか、一ツ星(シングル)ハンターのグリード!?どう見ても俺より若く見えるぞ!」

 

「確かにアレで40近くには全然見えねえけど」

 

 

 

 

* * * * *

 

 

 

 

『さて、奪った記憶ではこのまま北の山を越えて、岩石地帯を抜ければマサドラまで行けるようです』

 

「そうか、じゃあ全速前進だ」

 

 俺は足にオーラを込め、駆けた。

 俺に追随するように鋼裡が。そして圧倒的に遅いカルマ(アルカ)が。

 

『ちょ、ええ!?ウッソだろおい!さっきのんびり行くっていったじゃんよー!いきなり置いていきます普通!!?』「アイ!!」『あーもー滅茶苦茶だよ我が主!まだオーラ操作に不慣れな身体だってのにもー!『昼天の魔術(イービルマジックナンバー3)』!!』「アイ!」

 

 突如後ろから突風の如きスピードで俺に追い縋ってくるカルマ(アルカ)。やればできる、いい言葉だ。

 道中現れたモンスターを轢き跳ばしてカード化、自動でメニュー内に収納されながら山を越えた。

 

「道中変な人達がいませんでした?」

 

「知らんな」

 

『人をモンスター扱いとは流石我が主、悪魔より悪魔してますねぇ!』

 

 山を越えた先には、見渡す限り岩、岩、岩の岩石地帯。

 あー、思い出してきた。たしかここら辺は序盤も序盤な弱小モンスターが出てくる場所だったか。β版とあまり変わってない場所もあるもんだな。

 

「あ、そうだ。念の訓練ついでに、現れたモンスターをカルマが倒せ」

 

『えー、面倒……』「アイ!」

 

「アルカはやる気だぞ」

 

『いいですかアルカ。貴方の意識を間借りしてるとはいえ、現在の肉体の主導権はワタクシが握っておりますのよ?そのワタクシが否と言えば貴方も否と言うのが賢い生き方ですわ』

 

「アイ!!」

 

「『何でお前みたいな腰抜けクソメスゴリラが私の主導権を握ってるんだ、生きてて恥ずかしくないのかこの寄生虫がっ!』だってよ」

 

『アルカちゃまはそんなこと言いません!』

 

「ならアルカに聞こう。さっき俺が言った言葉通りの意味かどうか。どうなんだアルカ、俺が言った通りか?」

 

「アイ!」頷き

 

『アルカてめぇ誰がお前に念を教えてやってると思ってんだああん!?』

 

「子供に凄まないでください、悪魔の癖に」

 

「ほら、言ってるそばから出てきたぞ。岩山並みにデカい一つ目巨人が」

 

『あーもーやればいいんでしょ!やれば!』

 

「アイ」(始めっから素直にそう言えばいいんだタコ)

 

『今アテレコしたのは我が主ですよねええ!!』

 

「バレたか。あ、倒すときは『発』禁止な。じゃないと訓練にならんし」

 

『はあ~なるほどね!これが新人いびりか!』

 

 ぎゃーぎゃー騒ぎながらも一つ目巨人を倒しに行くカルマ。あいつ実力有るくせに何でああもごねるんだ?

 

「貴方様と会話するのが嬉しいからだと思います」

 

「そうなのか」

 

「高位の悪魔は人間並みかそれ以上の知能を持っています。それはこの世界に顕在する前の悪魔も例外ではありません。……これは推論になるのですが、あの悪魔、カルマは特に交流欲求が高いように思えます。どう言った形であれ、主と認めた貴方様と触れ合える事が嬉しいのでしょう」

 

「……それは、ケツを蹴られてもか?」

 

「……ケツを蹴られてもです」

 

「そうか……」

 

 あいつ、そんなドMだったのか……しょうがない。なら主として、もっと蹴り抜かなければな。

 

 

 

 ドSのSはサービスのSって言うし!

 

 

 

『ヒエッ、何故かお尻がぞわぞわしてきたゾ……』

 

「アイ!」

 

『分かってますよ!万が一にもアルカちゃまの御体に傷は付けませんよー!……らぁあ!いいですかアルカちゃま!これが『凝』です!体で覚えましょうねー!』

 

「アイ!」

 

『そんでぇ……うらぁあ!これがっ『硬』!一点突破の超パゥワーでカウンター食らったら死にます!相手の足をぶっ飛ばして倒れてきたところを……どぉらっしゃあ!!分かりましたかこのオーラの動き!我が主のオーラ操作技術はこんなもんじゃないですよ!最低でもこれくらい出来なきゃお話になりませんでょ~!』

 

「アイ!」

 

 

 

「楽しそうだなあいつら」モッチャモッチャ

 

「貴方様も大概ですよ」

 

 カルマが身をもってアルカに念を教えてやってる所を眺めながら、こっちを襲ってきた一つ目巨人を解体し……た瞬間にカード化しやがったので即ゲインからの活き絞め、四肢をバラしながら食ってやった。

 

 巨人肉しゃぶしゃぶは旨いなあ!

 

「(ゲームの敵キャラがドン引きしてます……)」

 

 ある程度倒したところでポップしなくなったのか、静寂の中にくつくつと沸騰する鍋の音しかしない。

 

『終わりましたよ我が主!』

 

「おつ。ただあの程度のモンスター相手に時間掛けすぎだ」

 

『酷っ!こっちは縛りプレイ&教育しながらだったというのに!』

 

「やかましい。そういうことだからケツを出せい」

 

『……えっ?』

 

 

 

 

 みぎゃぁぁぁぁっ~!!!

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 あれから数時間。マサドラに向かおうとするも、かなりの数のモンスターと遭遇して中々に目的地までにたどり着けなかった。

 と、いうわけで何が悪かったのか会議しまーす。

 

「カルマのモンスター処理速度が遅すぎるのが悪い」

 

 会議終了ー。

 

『会議の体を成してないっ!モンスター処理をほぼ全部私に投げてるじゃないですか!』

 

「お前がアルカに念を教えるんだろうが。経験値は多い方が良いだろ」

 

『それにしたって限度はありますよねぇ!?このままじゃアルカちゃまの体すりつぶれますよマジで!』

 

「……カルマ。人間にはこういう諺がある。『やればできる』」

 

『無茶言わんで下さい!無理です無理です!』

 

「いいか?無理という言葉はな、嘘つきの「貴方様、ここは一つカルマにお手本を見せた方が良いのでは無いでしょうか」一理ある。よし、じゃあカルマが倒すのに5分近く掛けたあいつにしよう」

 

 俺はメニューを開き、『マリモッチ』を取り出す。

 

「カルマ、今はアルカに取り憑いているって言ってもスペック的には俺と同じ程度の動きが出来なきゃおかしい。なのに出来ないってことは、単純に『正しい体の動かし方を知らない』だけの可能性がある。体を動かすには、ただ何となくで動かすんじゃない。骨、筋肉、血管、神経、皮膚、全ての繋がりを意識し、指一本動かすのに全部位で力を合わせる。言うなれば、力は波だ。波長を合わせ、増幅し、作用に変える」

 

 そこまで言って、手に持った『マリモッチ』を空に投げる。

 上昇していく最中にカード化が解除され、黒い毛玉が地面に落ちてくる。

 

「オーラを『流』すのも、力の波に乗せなけりゃ効果は半減だ。攻撃と防御だけにオーラを振るのは非効率。移動にもオーラを振り分ける。相手を見て、聞いて、嗅いで、感じて、全身で相手を観察する」

 

 落ちてきた黒い毛玉が地面に着地し、高速で跳び跳ねた。

 

 

 

 その直後に俺は毛玉の胴体に噛みついていた。

 

 

 

「んああ、おんあはんひへはあはほうおはへあははあんはほはうひふほおは」

 

『ちょっと何言ってるか全然分からないです。二つの意味で』

 

 生で食べるにはあまりにも不味いマリモッチ(故)を吐き捨て、もう一度カルマに振り返る。

 

「要するに、相手を五感で観察すれば初動が分かる。初動が分かれば対処もやり易い。そして対処するのに先ず必要なのは速さだ。速さに限らず、効率的な力を出すためには髪の先から骨の髄まで意識し、動かせ。強化に使うオーラは最小限に抑え、体使いは羽のように軽く、動きは軽快に。血液のようにオーラを巡らせ、移動する瞬間、攻撃する瞬間、防御する瞬間にオーラを集める。そうすれば総オーラ量は少なくても、『堅』でガードしてる相手に勝つのも容易い。分かったか?」

 

『全然』

 

「なら身体で教えてやるよ」

 

 流れるような速さでカルマ(アルカ)の後ろに回り、尻を蹴るために振りかぶる。カルマは防御姿勢を取り、尻にオーラを集めるも、それは囮。尻を蹴ると見せかけ、カルマ(アルカ)の両足を蹴り払う。スパァンと宙に浮いたカルマとアルカを()()分け、浮いたアルカを横抱きにし、カルマの尻を蹴りあげる。落下予測ポイントに尖った石を転がしておいて終了。ここまで約2秒。

 

「と、力の波を増幅させるようにオーラを『流』すと、このように構えもしてないパンピーを転がすことも容易い」

 

『このようにってなんだこのように"っあ"ッー!』

 

 落ちてきたカルマの*に尖った石がブスリ♂と刺さった。

 ……すまん、わざとではないのだ。許せ。

 

「というわけだ。わかったかアルカ」

 

「アイ」

 

『お"お"ッ……裂ける……尻が裂ける……!!』

 

「今の貴方に痛覚が有るとは思えないのですが」

 

『……あっ、ホンマや』

 

 今のカルマはアルカから斬り離されて人型の黒い霧状のなんかだ。倒れた状態から、アルカに再度取り憑いた。

 

「つーことで、これからはカルマのレベルアップも視野に入れつつマサドラでカード集めするぞー」

 

「畏まりました」

 

「アイ」

 

『これでも高位の悪魔なんですが……。うう……今どき修行編とか流行らないですよぅ……』

 

「流行る流行らねえんじゃねえんだよキック」

 

「ア"ッー!」『お尻割れァ"ッー!』

 

「あ、加減ミスったわ。……ま、ええか」

 

「ア"イ"ッ!」(抗議)

 

「え?もう一発?」

 

「( ´゚з゚)~♪」

 

『厄災の癖に弱腰過ぎんだろこんちくしょう』

 

 




アルカ、順調?に念を覚えていくの巻。

皆様お忘れかもしれませんが、グリードは伊達にシングルハンターやってるんじゃ無いのですよ。

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