悪食グルメハンター   作:輝く羊モドキ

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お久しぶりーふ。
尻が破れたので投稿。


魔法都市マサドラグルメ旅……なに?目的が迷子?

 岩石地帯を抜けると、なんか変な建物が乱立した街が見えた。

 

「あれが『魔法都市マサドラ』ですか」

 

『呪文カードはここでしか買えないので、プレイヤーの数がクソ多いのが特徴ですよ』

 

「ま、出会い頭に呪文攻撃受けるとかは多分無いだろうし、受けても特に問題無いだろ。それより食えそうな物探しにいくぞ」

 

「アイ」

 

 岩石地帯で沢山のモンスターカードを手にいれたが、良い感じの食材に使えそうなのはマダラクソでかトカゲと泡吹く馬くらいしかなかった。まあ無論俺の手にかかればどんな物でも食えるようになるが、元が良い食材であるに越したことはないのでマサドラの店を物色する。

 

「……しかし、色々なものがカード状態で売られているのは違和感がありますね」

 

『肉も野菜も果物も全部カードですねぇ。あ、我が主。携帯食糧セットなるカードがありますよ』

 

「ん?ああ……それ俺が作った奴だな」

 

『ファッ!?』

 

 テストプレイの時に手にいれた食糧カードがあまりにもクソ不味かったからクレーム入れたら『じゃあお前が作れ』と言われて作った物だ。元の食糧を誰が作ったかは知らんかったが、味見としてゲームマスター達に食わせてただ一人膝から崩れ落ちた奴が居たから多分そいつが作ったんだろ。知らんけど。

 

『低級、下級、中級、上級、特級、最高級と無駄に種類がありますけども……』

 

「一応どれもしっかりとしたレシピで作ってあるから味は保証する」

 

「低級でも高い方の島の地図より高いのですが」

 

「最初は携帯食糧として作ったは良いが、良く考えたらカード化するんだし携帯食糧の意味ねーじゃんと気がついてな。急遽カード一枚分の量を増やしたわけだ。だから普通の食糧カードだと一食分だが、携帯食糧カードだと一枚で一週間は食事に困らん」

 

「一週間……一日三食として、21食分が一枚のカードで済むのはフリーポケットの節約になりますね」

 

「低級から中級までは一週間分全部同じ食事だが、上級以上からバラエティが出てきて、最高級は栄養バランス最強かつ毎食違う物で死ぬ程旨いうえに量も十分。グリードアイランドの外なら金持ちが財産の殆どをなげうって漸く手が出る位の金額になる……が、流石にそんなもんゲームで売れるわけがないから所持上限金額ギリギリの値段にした。と聞いたな」

 

『ハンティングゲームなのに一人だけなんか違うゲームしてないです?』

 

「ふむ、おかしいですね。貴方様の言葉通りでしたらフリーポケット上限の45万Jで売られている筈ですが、この最高級携帯食糧セットは998万J……プレイヤー換算で23人いなければ買えませんね」

 

『ふむ、ちょっと待ってくださいねー……あぁ、ありました。どうもJのみを入れられるアイテムが在るようです。ちょうど我が主のメニュー機能のような感じみたいですね』

 

「交換ショップで金を預けられるんだろ?なんでそんなアイテム……ああ、嫌がらせか」

 

『というと?』

 

「今のG.Iのシステム的にあまり現金は持ち歩かないもんだ。それに基本的なアイテムの値段もそれなりに安めの設定にしてある。だから財布的なアイテムがあっても使う奴は限られている……が、ここがミソで、所持金が一定以上ないと発生しないイベントが隠されてたりすると、財布的なアイテムを持ってないプレイヤーにはクリアしようがない。一見使えなさそうに見えて実はイベントのキーアイテムだった、なんていうのはまぁ割とある『ゲームのお約束』って奴だ」

 

『流石我が主!ゲームならお手の物で御座いますね!』

 

 人をゲームオタクみたいに言うなキック。

 

『なんでぇ!?』

 

「まあモノによっては持ってる金額じゃなくて特定の高価なものを買うことがフラグになったりもするからな。とりあえず最高級の携帯食料を買ってみるか」

 

「そう言えばお金は億単位で持っていましたね」

 

「別にあってもなくても困る金じゃないし、適当に使ってみるべ」

 

 『最高級携帯食料セット』A-15

 何時でも何処でもすぐにでも食べられる旅用最高級携帯食料セット。プロの美食ハンターすら唸らすグルメ旅のお供に。21食分。

 

 カード一枚持ってレジに向かう。こういう時現金支払いオンリーはめんどくさいなぁ。

 

「998万Jになりまーす!」

 

「ほい」

 

 998枚の『10000J』カードを渡す。凄い馬鹿々々しい感じがするなコレ。

 

「……で、貴方様。購入したわけですがなにも起きませんね」

 

「まあ待て。こういうのは大概……」

 

「「よぉニーチャン!」あんた中々金払い良いなぁ!」「サイフのデケーニーチャンに良い話が有るんだが「聞いてかねえか?」」

 

「ほら来た」

 

『……なぁんですかこの個性の塊みたいな双子はぁ』

 

 買ったカードを持って店の外に出ると、頭がファンキーな色したアフログラサンの二人組が出待ちしてた。

 

「「オレら流離いの珍獣ハンター!」」

 

「珍獣ハンターというか、ハンターが珍獣じゃねえか」

 

「オレらは今、変わった「生態の動物を追っかけてんだ!」」「どこまでも遠くを見通す蛇!」「手のりサイズのUMA!」「なんにでも変身できるネコ!」「「色々な珍獣達を追っかけてんだ!!」」

 

『視覚と聴覚にうるさい奴らですね』

 

 アフロをひょっこひょっこ動かしながら交互に話したり、同時に話したりで会話内容が全然入ってこない。

 話を要約すると、奇妙な動物の痕跡を見つけたから追跡していたが、色々あって挫折して今に至る、と。

 

「「そ・こ・で!!」ニーチャンにはオレらのパトロンになって欲しいわけよ!」「捕獲用の罠や誘き寄せる餌、どれもこれも「金が掛かるんだ!」」

 

「……あの、貴方様。これはつまりどういう事ですか?」

 

「『大金寄越せば貴重なカードをやるよ』って事じゃねえかね。……まあ、このパターンだと大概の場合金を積んでの確率ゲームだろうが」

 

『確率!そういえば確率に関するアイテムの存在があるようですよ!』

 

「リスキーダイスか?それなら入手方法は知ってる」

 

「「超珍しい動物に会いたくないか!?オレらに投資してくれれゃ簡単に会えるぜ!」」

 

「幾ら投資すれば良い?」

 

「そうだな!」「とりあえず」「ざっと」「50万Jあれば」「活動」「出来るぜ!」「一括で」「よろしく頼むぜ!」

 

「……なるほどね。このパターンか」

 

「アイ?」

 

「最初は50万、次100万、更に次は200万……ってな具合で大金が必要になるパターンだな。最終的に所持金最大額を要求される奴だ」

 

「……なんというか、ゲーム内でもお金を稼ぐのは控えめに言って苦行では?」

 

「苦行を楽しむ変態も世の中には居てな……いや、そんなことはどうでも良い。どうせ億とか使い道もそう無いんだ。ゲームに来てんだから適当に遊ぼうか」

 

 そう言って50枚の「10000J」カードを渡す。双子はそれを懐に入れて、またファンキーなアフロを動かしながら会話を始める。

 

「「サンキューブラザー!!」これで活動再開できるぜ!」「良さげなモン捕まえてきたら見せてやるぜ!」「もし欲しければ特価で売っても良いぜ!」「それじゃあいってくるぜ!「シーユーアゲイン!!」」

 

 最後までアフロを揺らしながら何処かに消えていった双子。

 ま、イベント的には次の日あたりにまた出現するんだろう。

 

「さて、じゃあ買い物再開するか」

 

 

 

 

* * * * *

 

 

 

 

『……フリーポケット無制限はやっぱりチートだと思うんすよねぇ』

 

「使えるもんは何でも使うもんだ」

 

 マサドラの市場で売っている食材カードを適当に買い、全てメニューに仕舞った後折角だし呪文カードを適当に買うことにした。

 一人3パック(アルカとカルマ別々)買ってみる。

 

「アイ!」

 

「これが良いの?どれも同じだと思うのですが」

 

『厄災パワーでレアなカードザクザクですよ!』

 

 とか言っていたカルマは、3パック開封して膝をつく。

 

『Gランクしかねえ!!!』

 

「馬鹿かお前は」

 

「アイ(プギャーm9(^д^))」

 

 カルマの戦績。『防壁』2枚、『再来』3枚、『名簿』3枚、『宝籤』1枚。

 

「さて、私は……」

 

 鋼裡の戦績。『離脱』2枚、『反射』2枚、『盗見』1枚、『磁力』1枚、『強奪』1枚、『聖水』1枚、『追跡』1枚。

 

「おー、中々良いカードが揃ってるな。『聖水』は使っとけ」

 

「貴方様がそう言うのなら……『聖水』ON」

 

「アイ!」

 

 アルカの戦績。『宝籤』6枚、『左遷』1枚、『初心』1枚、『看破』1枚。

 

「アイ!」むふー

 

『く"や"し"い"!!!』

 

「完全に遊ぶ用じゃねえか……アルカ、適当に出会ったプレイヤーにこの三枚使ってみな」

 

「アイ!」

 

「んで最後、俺の分は……と」

 

 グリードの戦績。『堅牢』3枚、『神眼』3枚、『聖水』3枚。

 

『極端すぎひん!!!?』

 

「流石高位の悪魔で御座いますね」

 

「悪魔関係ある?」

 

 まあ、あるもんは折角だし使おう。『聖水』を1枚アルカに持たせる。『聖水』ON。

 

「アイ!(聖水ON)」

 

「後のカードは使わないのですか?」

 

「どうせ指定ポケットカード集めないし、集めるにしても急ぐ必要が無いし。まーゾル家から適当に逃げながら遊ぼうか」

 

「アイ!アイ!」

 

「ん?『宝籤』?使えば良いんじゃね?」

 

『『宝籤』はリスキーダイスのコンボで化けますよ!』

 

「アイ(要らんわそんなん)アイ!(宝籤ON!)」

 

 『宝籤』カードから煙が出て、一枚のカードに変わった。

 

『えーと、どれどれ……げ』

 

「どうしました……あらぁ」

 

「アイ!アイ!」

 

「どうしたそんな自慢げに……うへぇ」

 

 ぴょんぴょんと喜び跳ねるアルカの手にはSSランク、カード番号002、『一坪の海岸線』が握られていた。

 




さあ盛り上がって参りました。


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