水没から始まる前線生活   作:塊ロック

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ペルソナにメトロイドにとゲームか仕事してるだけの毎日で小説を書くってルーチンをなんとかねじ込まないと……。


第94話「でも勝てない」

 

「……ひどい目に遭った」

 

ぼそりとため息の様に呟く。

 

「さて、馴らしは終わりましたか?」

 

接続された四肢の感覚は悪くない。

前より精度が上がった様な気さえする。

 

ただ……。

 

(感覚が無い……いや、痛覚が無いな?)

 

装着した時の痛みはあったが、以降何の感触も無い。

 

「あ、兄さんの義手、疑似痛覚はカットしたそうです」

 

ベネリが付け加える様にそう言葉を発した。

 

「どうして?」

「どうしてって……邪魔じゃないですか」

「邪魔?」

 

痛覚は人間にとってストッパーだ。

無くなってしまえば自分の状態が分からくなり危険な状態を判断し辛くなる。

 

「本物の手足じゃない、武器に神経が入ってるのは変じゃないですか」

「――――――――――」

 

そうだった。

こいつらは人形だ。

人間じゃないから何の疑問も浮かばない。

 

「そうか」

「ああでも、リミッターで押さえてるだけなので外部から外せるみたいですけど」

「……誰が?」

「イオンさんに言えば良いのではないでしょうか」

「そうか……」

 

そこで、ふと気づく。

 

(……どうして俺は残念がってる?)

 

今まで煩わしかったじゃないか。

なのに……何故?

 

「パトリックさん」

 

声を掛けられて、母さんの方を向く。

 

「準備はよろしいですか?」

「勿論」

 

構える。

いつもの手足に戻った今、もしかしたら遂に母さんから1本取れるかもしれない。

 

フルパワーで攻撃したら流石に怪我をするかも、と言う心配はこの時すっかり抜け落ちていた。

 

「では……」

 

お互いに無言になる。

……風が吹き、何処からか空き缶が転がってくる。

傍の石にぶつかり甲高い音が鳴る。

 

(今ッ!)

 

俺は全身をばねの様に――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なる前に、地面を2、3回バウンドしながら転がって行った。

 

「ごうぇっ?!?!?!?」

「パトリック!!??!?!?」

 

荷物の整理をしていたサイガの真横を通り過ぎてようやく止まった。

サイガが驚愕の声を挙げて駆け寄って来た。

 

起き上がって彼女を手で制した。

 

「大丈夫だ……」

「いや大丈夫って……その手足でこれだけ吹っ飛ぶって何があったのよ……」

「えーっと……」

 

何が起こった?

俺は先手を取る為に跳んだハズ何だが、気が付いたら真後ろに吹っ飛ばされていた。

 

「前に言いましたね」

 

母さんが歩いてきた。

土を手で払って立ち上がる。

 

「貴方は自重のせいでワンテンポ動作が遅れがちだと」

「あー……」

「重量が仮の義手より上がっている状態でしたので、先手を取ろうという気概は良かったのですが隙だらけでしたので打ち込みました」

「嘘だろ……」

 

全然遅かった気がしなかったんだけど……。

 

「……それより何でこんな飛んでるんですか俺」

 

敬語使ってる俺に若干ぎょっとした顔をしてるサイガを無視した。

 

「そうですね……跳び上がりの瞬間でしたので思ったよりも吹っ飛びましたね」

「この手足結構重いんですけど」

「飛びましたね」

 

何なんだこの人。

本当に人間なのか……?

 

 




特訓パートいつまで続けましょうかね。
でもこれ終わるともう畳むためのラストスパート掛けるんでゆっくりできるのここだけなんですよね……。

まだゆっくりするか急ぐか、次の更新くらいでアンケートでも取りましょうか……そもそも今読んでる人がどれだけ居るか分かりませんが。

パトリックの今後

  • 修行を続ける
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