暫く歩き回る事30分。
「……ここか」
俺とサイガはとうとうグリフィンの駐屯地へ辿り着いた。
「戻って来たわね」
「ああ……」
ここまで鉄血の人形に遭遇することは無かった。
静かだ。
本当に。
集中砲火を受けて司令部は半壊。
衛門も見事に吹っ飛んでいる。
「……誰も居ないわね」
「皆……避難したんだろうか」
「ここまで住民の一人も居なかった……そう言う事かもね」
「戦場はいくらか見て来たつもりだった。でもやっぱ……キツイな」
「ええ……」
目の前を塞ぐ瓦礫を蹴飛ばして道を作る。
まず第一撃……奇襲を高火力兵器によって行われたのだろう。
慣れ親しんだ光景が瓦礫へと変貌している……。
「……パトリック。大丈夫?」
「……ああ」
それっきり、二人は黙る。
そして、
「……着いたな」
「ええ」
リリスの執務室。
衝撃でドアは吹っ飛び、中は書類が散乱している。
綺麗好きの彼女からは考えられない光景だ。
「「………………」」
勿論室内はもぬけの殻だ。
黙々と手がかりを探す。
「……うん?」
ふと、机の下に何か見えたような気がする。
「どうしたの?」
「いや……」
取り合えずリリスの机をどかし、床のホコリを払う。
「……これは」
「隠し扉……」
僅かに見えた隙間。
恐らくこの床は外せる……のだが。
「……取っ手も無いしあるのは鍵穴だけ」
「めんどくせぇ……!」
「ちょっと、何する気……!?」
「ぶっ壊す」
「馬鹿!!!!!!!」
床に向かって貫手。
固い素材をものともせず手は刺さる。
そのまま引っこ抜いた。
「……隠し通路か」
「ここを通って避難したのかしら」
「いや……方角的に未管理地区に向けて伸びている……その線は無さそうだ」
「……どうするの?」
「……行こう」
腰に下げたライトを手にし、薄暗い通路を進むことにした。
――――――――――
「アイツ一人行かせて大丈夫なのか?」
臨時指揮所にて。
S-13地区跡地の前に建てられた簡易テント内で、ローニンが口を開いた。
「パトリックもガキじゃないし、アイツのこと気にかけてる女が隣に居る。大丈夫さ」
「しかし、無人か……」
「ああ……」
「しかしジョージ。どうにもおかしくないか……?戦闘の痕跡が……何て言うか
「ああ。鉄血人形の襲撃じゃないな」
「そう思うか?」
「鉄血ハイエンドがいくら優れていても所詮は人形。戦闘指揮が取れる訳じゃない」
「なら、これは誰の仕業と見る」
「……十中八九、正規軍だ」
「流石、古巣のやる事はお見通しか」
「既に目標は達成して撤退した後ってところか」
「目標?」
「恐らく……リリスの回収、か」
お久しぶりです。
実はドルフロ2一瞬やってました。
マキアート入手してそれからやってませんでしたが……。