水没から始まる前線生活   作:塊ロック

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久しぶりに戦闘描写書いた気がする。




第2話『対E.L.I.D殲滅人形部隊』

一面の曇天。

ジメッとした湿度は雨上がり特有のものであり、気持ち悪い事この上なかった。

 

ヘッドセットの被せてある耳が特に痒くなる。

 

『パトリック。今回の任務はこの付近の感染者達の掃討よ』

「いつもの掃除か…クソッタレな仕事だが、今回ばかりはナイスタイミングだ」

 

またこうしてこのエリアに戻ってこられたのだから。

あとはクズ共を三枚おろしにして二人の遺体を回収すれば…。

 

『…パトリック、その…大丈夫か?』

 

気遣うような声が無線から流れる。

AN-94の声だ。

 

「こちらV(ヴァンガード)1。いつも通りだ」

『…了解。その、無理しないで』

「…アウト」

 

無線を切る。

生憎と人形さんに心配されるほどヤワな心臓はしてないつもりだ。

 

片手にぶら下げていたショットガン…ライオットガンを握り直す。

 

「来るぞ、隊長」

『了解。各員戦闘配置。V1が交戦開始と共に撃て』

 

AK-12の無機質な声が届く。

そう、俺は盾にされる人形部隊の、もう一つの盾。

 

「来やがったな、クズ共」

 

この世界には、コーラップスと呼ばれる汚染が蔓延している。

高濃度なソレに被爆すれば速やかに死亡する。

だがしかし、濃度が低いコーラップスに被爆した場合はその限りではなく体の様々な箇所が変異を起こす。

 

彼らは、E.L.I.D(広域性低放射感染症) と呼ばれていた。

 

両腕がやけに長く、頭部のない個体が飛び掛かってきた。

ソイツにライオットガンを発砲する。

 

近距離でショットガンの直撃。

E.L.I.Dはそのまま転がっていく。

 

 

…後方から様々な火砲が飛んで来る。

 

味方の掃討射撃。

俺のことは勿論考慮に入っていない。

 

俺の役目は、ここにE.L.I.D達を足止めして殲滅の補助をする事。

 

「こなくそっ!!」

 

発砲する。

…盲撃ちでは流石に当たらない。

 

『V1、射撃スコアがまた下がってるわね。訓練をサボったのかしら』

「あぁ!?チンタラ撃つなんざ性に合わねーんだっての!」

『その為のショットガンでしょう。仕方ないわね…抜剣を許可します』

「流石隊長だ、愛してる!」

『いつもその調子なら良いのだけれど』

 

背中に背負われていた一振りの剣を抜き放つ。

バイクのハンドルがそのまま取り付けられたかのようなグリップに、幅広だが片側にしか刃が無く、その反対側には小型のブースターらしき物が付いている。

 

俺がこんな前衛紛いの事をしている理由。

 

名前をトムボーイ(じゃじゃ馬)と言う。

 

「Let's ROCK!!」

 

ハンドルを捻り、トムボーイが唸り声をあげる。

内部で燃料が燃やされ、それが推力となる。

 

「オルァ!!」

 

飛び掛かってきたE.L.I.Dを、そのまま頭部から股下まで一閃。

真っ二つに叩き斬った。

 

「ハッ、掛かってきやがれゾンビ共!」

 

さっさと終わらせて、約束を果たすんだ。

 

 

 




はい、という訳でパトリックくん戦闘開始。

今回の主人公は割と無双寄り。
なので合わないかもしれないなと思いつつ若かりし頃の○ンテとか想像して下さい。
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