あとネプテューヌとコードヴェインで忙しかったんです((
「ただいま……」
「疲れたぁ〜……」
すっかり日が落ちた頃。
俺とスパスはまさに死に体で帰ってきた。
結局俺達だけで大量の鉄血を狩る羽目になった。
「あ……お帰りなさい」
その俺達を出迎えたのは、黒髪を二つ結びのお下げにした黄色の上着を羽織る人形だった。
……ん?何処かで見たような。
「……あれ、見ない顔だな。新入りか?」
「えっと、私は……RO635という名前みたいです」
「みたいです?」
「はい……どうにも記憶回路に異常があったみたいで、基礎データ以外が出力出来なくて」
「記憶喪失みたいなもんか」
「はい」
人形の記憶喪失か。
そんな事例もあるんだな。
「外傷とか、残らなくて良かった」
「この基地が潤沢なお陰でした」
「その顔に傷とか残ったら勿体無いし」
「?どうしてでしょうか」
「え?だってキレイだし」
「「えっ」」
「え…………………あっ、違うぞ!?そういう意味じゃなくて、なんだ、その、あーもう!!俺は戻るから!スパスあとよろしく!!」
「ちょっとパトリック!指揮官に謝るんでしょ!逃げないの!」
「ぎゅむ」
走り出した瞬間、スパスに襟首を掴まれて阻止された。
くそ、これ絶対あのオッサンのせいだ……。
「は、はは……この基地は賑やかなんですね」
「パトリックの周りだけうるさいだけですよ」
「なんだとお前」
「ふふふ」
ROが微笑む。
何となく、助かって良かったと思えた。
「パトリックさん」
「お、おう……なんだ」
「ずっとお礼が言いたかったんです。助けてくれてありがとうございました」
……顔が熱い。
空調効いてねーのかよここ。
「あ。照れてる」
「照れてねーし!!」
「ふふ、赤くなっちゃって。良かったねパトリック。綺麗な人にお礼言ってもらえて」
「ちげーし!!いててててやめろつねるな!!」
スパスが笑いながら脇腹つねってくる。
何でだよ。
ROはその光景を見て、ずっと微笑んでいた。
「いつからパトリックはそんな口が上手くなったのかな」
「だから違うっての!本当にそう思ってたって!」
「………………へぇ。私には何も言ってくれないのに」
「いっだだだやめて生身のとこ抓らないで痛い痛い痛い!!お前だって可愛いしいつも世話になってるから!」
「えっ……かわっ」
「あっ。ち、違っ」
なんだこれは。
口開く度に墓穴掘ってる気がするぞ。
「違うの……?」
「違くな……違っ、いや、あのあのあのあの」
駄目だ口が回んねぇ。
逃げるしかない。
「パトリック!いつまでそこで駄弁っているつもりですか!指揮官が待ってますよ!」
「サンキュージェリコ!!そういう事だから!!」
逃げられた!!
しかし、オッサンから良くない影響めっちゃ受けてる気がする。
RO復活回。
段々パトリックの言動がおかしくなっていきます。