水没から始まる前線生活   作:塊ロック

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何だかんだ一ヶ月更新遅れてしまった……隻狼クリア出来なくて……。
あとネプテューヌとコードヴェインで忙しかったんです((


第68話『ありがとう』

「ただいま……」

「疲れたぁ〜……」

 

すっかり日が落ちた頃。

俺とスパスはまさに死に体で帰ってきた。

結局俺達だけで大量の鉄血を狩る羽目になった。

 

「あ……お帰りなさい」

 

その俺達を出迎えたのは、黒髪を二つ結びのお下げにした黄色の上着を羽織る人形だった。

……ん?何処かで見たような。

 

「……あれ、見ない顔だな。新入りか?」

「えっと、私は……RO635という名前みたいです」

「みたいです?」

「はい……どうにも記憶回路に異常があったみたいで、基礎データ以外が出力出来なくて」

「記憶喪失みたいなもんか」

「はい」

 

人形の記憶喪失か。

そんな事例もあるんだな。

 

「外傷とか、残らなくて良かった」

「この基地が潤沢なお陰でした」

「その顔に傷とか残ったら勿体無いし」

「?どうしてでしょうか」

「え?だってキレイだし」

「「えっ」」

「え…………………あっ、違うぞ!?そういう意味じゃなくて、なんだ、その、あーもう!!俺は戻るから!スパスあとよろしく!!」

「ちょっとパトリック!指揮官に謝るんでしょ!逃げないの!」

「ぎゅむ」

 

走り出した瞬間、スパスに襟首を掴まれて阻止された。

くそ、これ絶対あのオッサンのせいだ……。

 

「は、はは……この基地は賑やかなんですね」

「パトリックの周りだけうるさいだけですよ」

「なんだとお前」

「ふふふ」

 

ROが微笑む。

何となく、助かって良かったと思えた。

 

「パトリックさん」

「お、おう……なんだ」

「ずっとお礼が言いたかったんです。助けてくれてありがとうございました」

 

……顔が熱い。

空調効いてねーのかよここ。

 

「あ。照れてる」

「照れてねーし!!」

「ふふ、赤くなっちゃって。良かったねパトリック。綺麗な人にお礼言ってもらえて」

「ちげーし!!いててててやめろつねるな!!」

 

スパスが笑いながら脇腹つねってくる。

何でだよ。

ROはその光景を見て、ずっと微笑んでいた。

 

「いつからパトリックはそんな口が上手くなったのかな」

「だから違うっての!本当にそう思ってたって!」

「………………へぇ。私には何も言ってくれないのに」

「いっだだだやめて生身のとこ抓らないで痛い痛い痛い!!お前だって可愛いしいつも世話になってるから!」

「えっ……かわっ」

「あっ。ち、違っ」

 

なんだこれは。

口開く度に墓穴掘ってる気がするぞ。

 

「違うの……?」

「違くな……違っ、いや、あのあのあのあの」

 

駄目だ口が回んねぇ。

逃げるしかない。

 

「パトリック!いつまでそこで駄弁っているつもりですか!指揮官が待ってますよ!」

「サンキュージェリコ!!そういう事だから!!」

 

逃げられた!!

しかし、オッサンから良くない影響めっちゃ受けてる気がする。

 

 




RO復活回。
段々パトリックの言動がおかしくなっていきます。
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