原作と前作SSとの時間軸の整合性が上手く行かない……書くのに時間かけすぎて色々忘れてしまっています。
「鉄血の人形?何でそんな事知ってるの貴方」
その後、俺は部隊に戻って……何故かAK-12の下で四つん這いにされて彼女の椅子にされていた。
「ぐ、ぎぎ……別に良いだろうがよ……!」
「情報の出どころは友達のお節介焼きね。早死するわよ彼」
「う、うぐぅ」
重い。
わざわざフル装備で座る辺りこいつホント良い性格してる。
「さて、お仕置きはここまでよ」
「はぁ……はぁ……重い」
「と、思ったけど10分追加」
「クソァ!!」
「AK-12、話が進まない」
AN-94がそう進言したお陰でやっと終わった。
腹筋とかすごく痛い。
「大丈夫?」
「なんとか……」
AN-94に助け起こされる。
「んで隊長。さっきの話だけど」
「何?続きがしたいの?」
AK-12がアーマーやらを脱いでいる。
なんで着たんだよ。
「違うわ!件の鉄血人形だよ」
「ああ……試作機の運用試験をしたいんですって。統括AIを暴走させたクセに生き残りの人間が諦めもせずにせっせと作ってたのを寄越すとかなんとか」
「よくそれ上が認めましたね」
「使い捨ての突撃人形小隊ですもの。貴方含めて全員替えが効くから」
「ごもっとも」
ちなみに聞いた話AK-12とAN-94も二代目だとか。
少し前にある大尉と一緒に蒸発して急遽再建造して配属された。
しかし、俺にも替えが居る……か。
手足ぶった切られた哀れな兵士が居るのかね。
「で、そいつはどんなヤツなんで?」
「その辺の廃材から人形を作り出すらしいわ」
「え、それヤバいな」
まさに一機で戦局を変え得る。
そんな奴を斜陽企業の鉄血残党が作れるなんてな。
「社運を賭けた最後の悪あがきよ。正直成功する見込みも薄いわ」
「その理由は?」
「AIに手を加えてなければ暴走するもの」
「ああ……」
鉄血製人形のAI部分を作れる人間は皆かつての事件で死んでいる。
今更新造できる奴が生き残っているとは思えない。
「それで、いつ来るんですかそいつ」
「今日よ」
「うっそだろ」
「し、失礼します!」
そんなやり取りをしていたら、事務所のドアが開かれた。
……おや?
開いたドアに誰も……ってよく見たら背の低いちんまいとしたやつが居た。
「ほ、本日からお世話になります!」
病的なほど白い肌と、とても長い、腰まである黒い髪。
何となく孤児院にいた頃の年上の少女を思い出す。
「ようこそ。私が突撃人形小隊の隊長、AK-12よ。今は出払っててそこの二人しか居ないけど」
視線(目を閉じてるけど)で合図されたのでふたりで一応自己紹介。
「AN-94よ」
「パトリック·エールシュタイアー。唯一の人間だ」
「……構成員は全員人形と聞いてましたけど」
いかにも緊張気味な様子。
そりゃいきなりこんなとこに放り込まれりゃそうもなる。
「半分人形みたいなもんだよ」
「はぁ」
「貴女は今日から3ヶ月、部隊の一員として一緒に行動してもらうわ。一応色々記録取られてるみたいだけど気にしないで。これ、ロッカーの鍵」
「わ、わっ」
AK-12から鍵を投げ渡されて慌てて受け止めた。
それほどどんくさい訳では無さそうだ。
「パトリック」
「あい」
「面倒を見てあげなさい」
「はぁ!?なんで俺が!?アサルト2とかスナイパー1とか面倒見イイヤツ居るだろ!」
「アサルト2は一昨日破壊されたわよ」
「くっそそうだった!!」
アイツ散々フラグ建てて散りやがった。
ポーカーの負け金払わないで修理工場行きしやがって。
帰ってきたら記憶飛ぶ前に隠し持ってたコレクション全部ぶちまけてやる。
「俺よりAN-94のが良いだろ」
「この子に出来ると思う?」
「出来ない」
「なっ、パトリック!少しは否定して!」
「痛い痛い叩くなこら」
つい本音が出てしまったがこれ決まりでは?
てか最初から拒否権無いな。
「はぁ……お嬢さん、名前は?」
「は、はい!私は………………」
相変わらず短くて申し訳無い。
かなり間が空いてしまっているのでもう読んでる人も少ないだろうけども、なんとかエンドまではやっていくつもりです。