水没から始まる前線生活   作:塊ロック

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なんか最近メタルギアライジングのミームが広まってるみたいですね。


第84話 『流されてS-12』

 

「………………あれ」

 

夢……?

あれは、いつの時だったか。

 

だんだんと視界がハッキリしてくる。

ここは、医務室……?

 

「ああ、起きたのね」

 

寝かされているベッドの脇に誰かが座っている。

茶髪のジャケットを着た女。

十中八九戦術人形。

 

「ここは……」

「うちの基地……S-12地区基地の医務室。貴方一週間も寝てたのよ」

「はぁ!?一週間!?いっつつ!!?!?」

 

とっさに身体を起こそうとして、激しい痛みが脳を焼く。

手足に異常をきたしている……?

 

「急に興奮しないの。手足がもうガタガタなんだから……オーバーホールレベルで直さないと」

「マジかよ……」

 

戦術人形の女に身体を押されて改めてベッドに横にさせられる。

 

「全く。しばらくは大人しくしてなさい。どのみちあなたの武器も全部壊れてるんだから」

「マジかー……」

 

また壊れたのか……まぁ直るといいんだけど。

 

「自己紹介がまだだったわね。私は……なんて名乗ろうかしら」

「何でそこ悩むんだよ」

「いやね?私ってば名前いくつかあって」

「いや知らねーし」

「決めたわ。私はリズィ·ベルロックよ」

「???戦術人形なんじゃ」

「ええ、そうよ」

 

リズィと名乗った人形は、左手をひらひらさせながら俺に見せる。

その薬指に鈍く輝くのは……はめられた指輪。

 

「……なるほどね。ほんとあのオッサン見境無いな」

「オッサンってジョージのこと?あの子まだ若いつもりでいるから、聞いたらショック受けるわよ」

「……あの子?」

 

誓約相手に使う呼び名ではないな?

 

「あれ、違うのか」

「ええ。私の誓約相手はジョン·ベルロック。ジョージの父親よ」

「……ええ?」

 

親子揃って人形と誓約してんのかよ。

 

「貴方のことは聞いてるわ」

「左様で」

 

まぁ流石に説明してるだろうな。

 

「私の事はママでもお義母さんでも好きに呼んで」

「何でだよ!!」

 

なんだその選択肢!!

やっぱアイツの部下だけあって変なのしかいねーなここ!!

 

「何騒いでんだ……ああ、起きたのか」

 

白衣を着た眼鏡の如何にも不健康そうな男が部屋に入ってきた。

 

「ああ、リージョン。ジョージ呼んできてよ」

「僕は伝令じゃない」

「ここならあいつ直通の電話あるでしょうが」

「チッ……」

 

露骨に舌打ちして受話器を手に取った。

……てっきり、あのオッサンの事だし人形に有効的な人員ばかり揃えているのかと。

 

「別に彼、私達を嫌ってあんな態度をとってる訳じゃないのよ?基本あんな感じなの」

「そ、そうなのか……」

「こんにちはーっ!件の彼起きたって!!!」

「うっさ!!!」

 

次から次へと。

また声のデカイやつがきた。

 

「うわあこれが軍の強化義肢かぁ!見せて見せて!!」

「うわっ何だこいつ!?」

 

とか言ってたら恍惚な表情で俺の手足まで一瞬で接近してめっちゃベタベタ触り始めた。

ひぃ。

何がまずいってそれなりに整った容姿してるから犯罪感倍ドン。

金髪を肩まで伸ばしてあとは適当に切り揃えただけ、格好も作業用のツナギなんだけど雰囲気は美少女といった感じがする。

 

「ちょっと、イオン。引いてるわよ」

「え?あー、ごめんごめん」

 

てへへ、と少女……少なくとも10代後半くらい……が笑う。

どことなく、アリサに面影がダブる。

 

(落ち着け……似てるとこなんて何処にもない)

「初めまして。私はリパードクのイオン。イオン·スプリット。今はここに出向で来てるんだ」

 

イオンと名乗った少女はにっこりと笑った。

……その笑顔が眩しくて、俺はつい目を逸らした。

 

 

 




そう言えばこのSSもライジングのタグつけてたなーと思い出すのでした。
パトリックにまた新しい武器を追加予定です。
さて、何になるやら。
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