ソードアートオンライン~グランドメモリアル~   作:Wandarel

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どうも皆さんお久しぶりでございます、作者のwandarelです。今回もいろんな意味でカオスを込めております。
それと友人に『読み辛ぇ!』と言われたのでショックを受けつつも書き方を変更しました。
まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いします。
~追記~
第十話を書いてたつもりでしたが、なんと書いてたのは第九話のため、タイトルを変更しました。
不注意本当に申し訳ないです。


第⑨話~攻略会議後編~

~第一層トールバーナーにて~

攻略し隊はというといつものように………とはいってなかった。

 

ぼっち

「突然だがこの宿を出ることにした。」

 

オクト(慣れてない)

「ゑゑゑッ!?」

 

脚竜(もう慣れた)

「ホントに唐突だな兄貴。」

 

ぼっち

「いやはや、滞在期間がもうすぐ尽きるからなぁ……。」

 

オクト

「え?滞在期間?」

 

脚竜

「あー、分かりやすく言えばホテルとかのような感じ。ほら、ホテルだって永住は出来ないだろ?」

 

脚竜の説明はここぞとばかりにシンプルで分かりやすい所がある。故に慣れてないニュービーでもなんとなくは理解できた。

 

オクト

「……まぁ、それはいいとしてもここから宿泊はどうするんですか?当てはあるんですよね?」

 

だいたいの場合はこの手の問題がある。ゲーム中に宿泊出来る場所があるかないかで、安全性だって変わる。

前の会議にもいたベータテスターを炙り出そうとしてた人にベータテスターと勘違いされた挙げ句、命を落とすかもしれない危険も無いとは言えないからだ。

 

ぼっち

「当たり前だ、このオレに隙はないし抜かりもない。」

 

その言葉の後にぼっちがボソッと『ここの居心地の悪さにもうんざりしてたしな』と言った………気がする。

 

オクト

「あのー、前の攻略会議に遅れた理由ぼっちさんが原因なのお忘れですかー?」

 

ぼっち

「よしオクト、お前あとでダクフィ(ダークネスフィンガーの略称)の刑な。」

 

オクト

「なんでや、都合が悪いといつもそれか。」

 

理不尽な物言いも健在ではあるが、次の拠点がなければおちおち寝られやしないし、今はなんとかしなくては。

本来のゲームならそこまで気にしないことだが、ゲームオーバーが死と同等の意味を持つこの世界においては、そのひとつの判断ミスが俺達『攻略し隊』が全滅する可能性だってある。今までアクシデントが起きてもぼっちがすぐに対応してたからなんとかなったものの、本当に危険が多いこの世界で唯一安心できる宿屋の確保は絶対こなさなくてはいけない課題だ。

 

ぼっち

「そうそう、そのあてにしてる場所なんだがな、なんと風呂がある。」

 

脚竜&オクト

「「風呂ッ!!?」」

 

今の脚竜達にとって風呂とは最高にハイになれるものだ。誰だってお風呂には入りたくなる。しかも、このリアルにもっとも近いVRゲームのお風呂がどのようなのかも知らない二人にとっては期待値が大幅に増幅した。

というより風呂に興味が湧いてた。

 

ぼっち

「ちなみに宿泊料もここより安いからな。しかもその気になればこのゲームのシステム上、街中ではコル……まぁ金さえ払えば泊まれる部屋なんぞごまんとあるからな。」

 

脚竜&オクト

「「マジですかッ!!?」」

 

衝撃的な言葉に人目を気にせず脚竜達は大声を上げた。

 

ぼっち

「しかもミルクも飲み放題だしベッドもでかい、そのうえゲームとは思えないくらいに眺めがいい。一晩80コルだから俺達ギルド………いや、ギルドまだ作れないんだったな………まぁいい、とりあえず『攻略し隊』全員でしめて240コル。普段レアドロップがアホみたいに出る愚弟がいる以上金に困ることは基本的にないため、ずっといられる。」

 

脚竜がそれってもしかしてと聞き、ぼっちは当然だと言わんばかりに

 

ぼっち

「宿泊施設を含めて俺達は勝ち確なわけだな。」

 

脚竜とオクトは舞い上がった。ここまで嬉しいことはないだろう。

最悪野宿までしてた彼らにとって風呂とは、布団とは、まともな食事とはどれほど大切なのかを身をもって体験した彼らにとって、この条件、そして何より安いのがとてもありがたく思えた。

脚竜に至ってはもはや神を崇拝するかのように土下座し、感謝の念仏を唱えているほどだ。

 

ぼっち

「まぁ、お前らがどれほど野宿が苦しかったのかはわかったからとりあえず落ち着け。」

 

と言い、脚竜達にダークネスフィンガーでアイアンクローを決めてようやく脚竜達は落ち着いた。

 

オクト

「でもぼっちさんすごいですね。なんでそんな細かいことまで知ってるんですか?」

 

ぼっち

「…………そりゃ自分のやるゲームなんだから徹底して調べるだろ。違うか?」

 

脚竜

「いーや、オレ大体は成り行き。」

 

オクト

「とりあえずやってみる派です。」

 

ぼっち

「少しでもお前らに期待した俺が間違いだったわクソッタレ共。」

 

移動しながらだらだら進んでいるうちにある農家の前に攻略し隊はたどり着いた。見るからに古くさそうではあるが、SAOらしい見映えではある。

しかも、ぼっちの言うとおり外の景色は絶景とまではいかないものとても感動的だ。

 

ぼっち

「だが無意味だ。( ^ U ^ )」

 

脚竜

「兄貴、急にどうしたの?頭でも打った?」

 

謎のやり取りを繰り広げてる間にも時間は過ぎるので、さっさと部屋を借りることにした。

 

オクト

「うぉぉぉぉ!!布団だぁ!」

 

脚竜

「うひょぉぉ!!牛乳だぁ!」

 

脚竜&オクト

「最高にハイってやつだァッ!!」

 

テンション暴上がりして面白いことになってる二人をよそに、ぼっちだけは険しい顔をしていた。

 

脚竜

「ん?兄貴どーした?」

 

ぼっち

「…………………。」

 

オクト

「珍しいな、ぼっちさんが黙り込むなんて………。」

 

ぼっち

「…………すまん、どうやら先客がいたみたいだ。」

 

しばらくの沈黙。そして歓喜の表情は消え去り、残ったのは絶望気味に表情がひくついている脚竜とオクトのみとなった。

 

脚竜

「え?あ、兄貴。まさか今日野宿?あれだけ上げといて?」

 

ぼっち

「Exactly(その通りでございます)」

 

脚竜

「ウソダドンドコドーン!!」

 

オクト

「うぅ……あんまりだぁ…………。」

 

脚竜

「オンドゥルルラギッタンディスカー!!」

 

オクト

「Heeeeeeeeyy!あんまりだああああああああァァァッ!」

 

脚竜

「ナズェダ!ナズェナンダァ!!」

 

オクト

「あひあひあひ………ううぅ………おぉれぇのふぅろぉがあぁあぁぁあぁ!!」

 

ぼっち

「あーうるせぇうるせぇ喚くな!オレだって毎日風呂入りたいところを我慢してんだよ!」

 

今までの過酷すぎるサバイバル生活のせいでぼっちを除く『攻略し隊』は宿に泊まれないのと牛乳を飲めないこと、そして風呂に入れないことに絶望した脚竜とオクトは喚き始め、それをなだめながらも宿主に交渉を続けていた。

オクトと脚竜はガッカリしながらもようやく人語を解せるほどには落ち着いてきた。

そしてぼっちが宿主との交渉を終えて戻ってきた。

 

オクト

「…………また野宿か。」

 

脚竜

「…………はぁ。」

 

ぼっち

「………なんか、風呂と牛乳飲むくらいならいいってよ。」

 

オクト&脚竜

「神よ感謝いたします!」

 

どうにかぼっちの交渉により、俺達はさっそくその部屋に向かうことにした。

どうやらこの部屋には一人のプレイヤーがその部屋を宿として利用しており、そのプレイヤーが一部屋丸々借りて寝泊まりしているらしいため、少し不思議には思ったが、今はそんなことよりも風呂に入れることがとにかく嬉しい。

最近はレベルアップに忙しく、風呂にも入れず、徹夜もしたくらいなのでとにかく疲れていた『攻略し隊』はこの機会にリフレッシュしておこうという考えのもとにここに来た。

 

オクト

「いやー、久しぶりのお風呂だー!あ、オレあんまり長風呂しないから最後に入りますよ。ちょっと疲れてるんで眠いですし。」

 

ぼっち

「あぁ、いっこうに構わん。だがちゃんと起きろよ?さもないと置いていくからな。」

 

脚竜

「でも出るの明日なんだしいいんじゃね?」

 

ぼっち

「それもそうだな。」

 

待ちに待った宿泊。今、その楽園への扉が開かれた。

そして、そこにいたプレイヤーに、大層驚かれた。

 

キリト

「え?」

 

攻略し隊メンバー

「え?」

 

アルゴ

「お?オクやんにキャタ坊にぼっちゃんカ。こんな偶然もあり得るんだナ。」

 

脚竜

「え?キリちゃんにアルゴ氏?」

 

オクト

「どういうことだってばよ。」

 

ぼっち

「…………クソネズミ」ボソッ

 

なんと偶然にも彼らの知っているプレイヤーがこの宿の先客だったのだ。攻略会議以来、会ってなかったが変わらずの見た目でぼっち達も安心した。

 

ぼっち

「いやぁ、すまんなキリト。」

 

キリト

「気にするなよぼっち。むしろオレはお前らで助かった位だからな。」

 

ぼっち

「……その様子だとアレ対策か?」

 

キリト

「あぁ、そうなる………。」

 

オクト

「ふぁぁぁ………、すみません、キリトさん。オレもう寝てもいいですか?ぶっちゃけオレだけ三徹して眠いんですけど……」

 

キリト

「あぁ、いいぞ。」

 

キリトはそれを聞いた後に三徹のことについて聞こうとオクトの方を向くと。

 

オクト

「すぅ…………すぅ…………」

 

もう既に爆睡モードに入っていた。

 

キリト

「…………なぁぼっち。三徹ってどういう……」

 

ぼっち

「知れば二度と元の世界には戻れないと思っておけよ。」ニッコリ

 

キリト

「あ、あははは…………」

 

この話は聞かない方がよさそうだ。

 

脚竜

「そういやアルゴ氏はなしてキリちゃんとこにいるんだ?」

 

アルゴ

「ん?アァ、仕事ダ。それ以上でもそれ以下でもないヨ。」

 

そもそも、この部屋にアルゴがいること自体が疑問だが、うまくはぐらかされてしまい真実を掴むまでにはいかなかった。

 

脚竜

「あ、そんじゃキリちゃん。オレ風呂入ってくるわ。」

 

キリト

「あぁ。」

 

脚竜はスキップをしながらバスルームに入っていった。

そして、ここにはある程度の事情を知っている人間三人しかいなかった。

 

ぼっち

「………そんで、大方キリトに対する商談だろ。タイミング悪くてすまんな。」

 

アルゴ

「いいよ別ニ。オネーサンとしては仕事をしているときに邪魔が入るのはもう慣れっこダ。」

 

キリト

「そりゃあぼっち達が来たのはビックリしたぞ本当に。」

 

ぼっち

「フッ、どんなときでもフラりと現れるから気をつけろよ。」

 

こんな風に会話したりする機会も最近ではあまりないし、今までのこと、これからのことを話そうとしたその瞬間だった。

 

???

「きゃあァァァッ!!」

 

脚竜

「うおぉぁぁァッ?!!」

 

バスルームの方から謎の女性の声と脚竜の声が聞こえ、何事かとぼっちがバスルームに向かう途中で、バスルームから出てきた全裸の女性とぼっちは対面することになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オクト

「……んん………ふぁぁ………よく寝たなぁ。」

 

オクトは起き上がり、回りを見る。そして、三つの違和感に気づいた。

一つ目は部屋にもう一人女性プレイヤーがいること。

二つ目はアルゴが笑いを必死に堪えていること。

三つ目はぼっち、脚竜、キリトの三人の頬に真っ赤な紅葉がついていること。

 

オクト

「…………なにがあったの?」

 

脚竜

「………聞くな、オクト。」

 

ぼっち

「………なんでオレまで。」

 

キリト

「………ホントにごめんな。二人とも。」

 

色々あったのだろうがオクトには全くわからないため、オクトはさっさと風呂に入ることにした。

さっそく脱衣場と思われる場所で服を脱ぎ(正確には服を外す方法をアルゴさんに30コルで教えてもらった。)、湯船に入った。

 

オクト

「おぉぉ………。」

 

日頃の疲れ(ぼっちから課せられる謎のノルマによるもの)が消えていくのがはっきりと分かる。今まで必死に生きてきて脚竜やYunに会えたこと程ではないが言い様のない心地よさに思わず変な声が出るほどだった。

 

オクト

(あぁ、生き返る……人生でこれほどお風呂がありがたいと思ったのは初めてだ……。神様、ほんとに感謝してます!)

 

オクトはそんな事を考えて、ふと攻略会議前に脚竜が言ってた弱音を思い出した。

 

オクト

(……オレも強くなって生き残らないとな。父さん、母さん、姉ちゃんにばあちゃん。帰りを待ってくれてる人がいるんだ。そのためにも、もっとオレ強くならなくちゃいけないんだ………。)

 

風呂から上がったあとはそれはものすごく盛り上がりましたよ。

 

ぼっち

「で、キリト。お前はどっちを選ぶんだ?」

 

キリト

「え?何がだ?」

 

脚竜

「下手なウソはつくなよ?キリちゃん、おんなじ部屋で寝るんだろ?」

 

脚竜が言った言葉でキリトはおもいっきり吹き出し、アルゴが笑い転げ始めた。

 

キリト

「そ、そんな関係じゃないからな!さっき言った通りただ手を組んでるだけだから!」

 

アスナ

「そうよ。何を好き好んでこんな人と付き合わなきゃいけないのよ。」

 

アルゴ

「ぶっ………ニャハハハハだいぶ辛辣だナあーちゃん。」

 

そんなこんなで結局は野宿になったが、風呂に入れただけでも十分な休息になったし、こうした何気ない会話も今となってはいいリフレッシュの要因だと思う。

こんな毎日を過ごす為にも、明日の本格的な攻略会議に行って、第一層を攻略するんだ!

 

 

~翌日~

まさに完璧だったアルゴの攻略本という情報を元に会議は進行していた。いつもながら、この圧倒的な情報量にはさすがのぼっちでも舌を巻くほどだ。

だが、今までの物と変更があるとすれば、

【情報はSAOベータテスト時のものです。現行版では変更されている可能性があります】

と書かれていた事だ。

実際にあり得る話だからこそ、この書き込みをするという判断は間違ってないと思う。

と、考えている間に、ディアベルが張りのある声で叫んだ。

 

ディアベル

「みんな、今はこの情報に感謝しよう!」

 

聴衆がさわさわと揺れる。やはりこのディアベルという男は人の上に立つにあたって大切なものを持っているのだろう。

 

ディアベル

「出所はともかく、このガイドのおかげでニ、三日はかかるはずだった偵察戦を省略出来るんだ。正直、すっげー有り難いってオレは思ってる。だって一番死人が出る可能性があるのが偵察戦だったからさ。」

 

広場でも色んなところでうんうんと頷く。

オクトはやけにオーバーリアクション気味なのはいつものことではあるが……。

 

ディアベル

「……こいつが正しければ、ボスの数値的なステータスはそこまでヤバい感じじゃない。もしSAOが普通のMMOなら、みんなの平均レベルな三……いや、五低くても充分倒せたと思う。だからきっちり戦術(タク)を練って、回復薬(ポット)いっぱい持って挑めば、死人なしで倒すのも不可能じゃない。や、悪い、違うな。絶対に死人をゼロにする。それはオレの騎士の誇りに賭けて約束する!」

 

よっ、ナイト様!というような掛け声もあがり、盛大な拍手が続いた。ギルドは三層以降でないと作れないが、ディアベルならば今よりももっと大きく、もっと強大なギルドを作れるだろう。

しかし、どんなことにもアクシデントはつきものである。

いや、アクシデントはもう起きたみたいだ

 

ディアベル

「それじゃ早速だけどこれから実際の攻略作戦会議を始めたいと思う!何はともあれ、レイドの形を作らないと役割分担も出来ないからね。みんな、まずは仲間や近くにいる人とパーティーを組んでみてくれ!」

 

脚竜

(………マジで?)

 

ぼっち

(………最悪だ。)

 

オクト

(えーっと近くのひと近くのひと………。)

 

オクトはともかく、脚竜は軽めの、ぼっちは重度のコミュ症であるため、人に声をかけるなど絶対に出来なかった。

しかも一緒にやろうぜとも言われなかった為、結果は当然、「攻略し隊」は【なぜかオクトも】アブレた。

 

オクト

「…………なんでや。」

 

脚竜

「……まぁ、これも何かの縁だろ。」

 

ぼっち

「…………はぁ。」

 

しかし、神は攻略し隊を見放していなかった。

なんとアブレている二人組を見つけたのだ。

しかもその二人組は昨日の宿で一悶着あったあの二人である!

すぐさま脚竜はダッシュで向かい、パーティーを組まないかを聞いた。

 

脚竜

「ねぇねぇねぇキリちゃんにプレイヤーさん!俺達とも組まない?ちょうどあと二人ほど欲しかったんだ!」

 

キリト

「オレは別に構わないけどな…………。」

 

キリトはそういうと隣の女性プレイヤーに目線を向ける。

 

アスナ

「……………。」

 

脚竜

「どうか手伝ってください、お願いします!」

 

アスナ

「………別に構わないけど。」

 

脚竜はぱぁっと顔を輝かせ、ぼっち達の方へと向かった。こうして攻略し隊は(アブレ)仲間を手に入れた。

そして、ディアベルは指揮能力の高さはかなりのもので、出来上がった七つのパーティーを最小限の人数を入れ替えただけで目的別の部隊が編成された。

シンプルだが破綻する危険性がかなり低いとてもいい作戦だと思う。

そんな事を考えていたらディアベルは残りのパーティーの俺達の方に向かって言った。

 

ディアベル

「君たちは取り巻きコボルドの潰し残しが出ないようにE隊のサポートをお願いしてもいいかな?」

 

要するにボス戦での支援に回ってくれと言われてるようなものだ。脚竜にとっては少し不本意ではあったが、正論であるため否定できず、オクトはそれを大事な役割だと勘違いしている。

 

オクト

「はい!ぜひともやらせていただ……」

 

オクトのその言葉を遮るようにある男が言った。

 

ぼっち

「まぁ待てよナイト。確かにアンタの言い分は間違ってない……だがしかし、俺達は人数的にも十分足りるし、これならスイッチでポットローテも間に合う。いや、俺の指揮で何とかしてやる。もし、これで失敗して死人が出たら責任を持って俺が真っ先に死んでやるよ。」

 

どこか自分に無頓着な言い方でディアベルに食って掛かった。

 

ディアベル

「……うーん、本当に大丈夫かい?」

 

ぼっち

「安心しろ、俺がこのチームのリーダーを勤める以上誰一人として死なさん。ディアベル、これは昨日アンタが言ってた言葉だぜ?」

 

ぼっちは昨日ディアベルが言った言葉を出し、ディアベルに自分のやり方を【半ば強制的に】認めさせた。

 

脚竜

「兄貴、なんでディアベルさんの言うことを突っぱねたんだよ。」

 

オクト

「そうですよ!あれだけの大事な役割を俺達にくれたんですよ!」

 

ぼっち

「はぁ……お前ら何一つわかっちゃいねぇな。ディアベルが言ってた事覚えてるか?『ドロップアイテムは手に入れた人のもの』だ。すなわち、オレらが雑魚コボルド相手にしてるあいだにドロップアイテム全部持ってかれたら俺達には損失しか出ない。『攻略し隊』国際条約第一条【どんなことであれ被害は出しても損失を出すな】だ。それが例えドロップアイテムだろうがプレイヤーだろうがだ。被害ならまだリカバリーは聞くが、損失……まぁこのゲームで言えばゲームオーバーになれば死ぬ事は絶対に許さないしさせん。」

 

脚竜&オクト

「「うわぁー、強欲ー。」」

 

ぼっち

「何を言うか、人間なんざ強欲で貪欲で醜いものだ。この世において美しい人間など存在しない。ならば、汚くとも己の筋を通そうっていうのがオレのやり方だ。」

 

キリト

「……その辺りはさすがだなぼっち。」

 

ぼっち

「あとオレは常に反逆心MAXだからな。人の言うことなんか聞けるか。」

 

オクト&脚竜

「「うわぁークソヤロー。」」

 

脚竜

「で、さっきの国際条約って?」

 

ぼっち

「あぁ、さっき適当に作った。安心しろ、条約は随時追加予定だ。」

 

オクト&脚竜

「「やめてほしいんだけど」」

 

そんな様子を見ていた赤いフードをつけたアスナは微妙にだが笑った気がした。

そしてぼっちのちょっとした反逆があったこと以外にはそこまで大それたことはなく攻略会議は無事終わった。

スパイクハンマーも暴れなかったしね。【プレイヤーネーム忘れたけど】

 

ぼっち

「そんじゃまたなキリト、アスナ。明日また会おう。」

 

脚竜

「じゃあなー!!」

 

オクト

「また明日!」

 

キリト

「おう、お前らもしっかり準備しておけよ!」

 

アスナ

「…………。」

 

そんなこともあり、攻略し隊は帰路に着いた。

明日は待ちに待った第一層ボス攻略。成功すれば確実に前へと突き進むことが出来る。そうすればこのゲームのクリアにもまた一歩近づくことが出来る。

そんな帰り道にぼっちは急に語りだした。

 

ぼっち

「……攻略し隊国際条約最終条『どんな時でも生きることと生かすことを諦めるな。攻略し隊はいついかなる時でも進化を続け、このゲームをクリアする』だな。」

 

脚竜

「………なーにわかりきったこと言ってんだよ兄貴!」

 

オクト

「そうですよ!オレ達が誰かのために命を張ったってバチなんて当たりませんし、何より必ず帰れるってぼっちさんや脚竜を信頼してますから!」

 

ぼっち

「………ふん、よく分かってるじゃねぇか。」

 

脚竜

「何年兄貴と兄弟してるとおもってんだよ!」

 

オクト

「オレも三週間かそれくらいですけどここまで来たらさすがにわかりますよ。」

 

攻略し隊に限界はない。数値的な限界はあれど心と魂はどこまでも進化を続ける。生きる未来のために、かつての過去に決着をつけるために。

そんなことを考えていたら、ぼっちが振り向きこう言った。

 

ぼっち

「あ、そうだ。この国際条約なんだけど破ったら死ぬと思っておけよ。」

 

オクト&脚竜

「「うわぁー、重たぁー。」」

 

明日まで生きていられるかはわからないけどそれでも進む必要がある。この世界で生き抜くために。

でも、どれだけ信用している友達でも隠し事は必ずある。その事を知らない方がいいのかもしれない。




次回予告らしきなにか

オクト
「おっすおっす!オラきゃた………謝るからそのダクフィはしまってくださいお願いしますなんでもしますから。」

オクト
「……ふぅ、明日はとうとうボス攻略当日!どんなボスかはオレにはわかんないけどなんか強そうなのはわかる!油断せず攻略してもっと上に行こう!
次回、ソードアートオンライン・ジェノサイドメモリアル第十話~戦闘開始~」

ぼっち
「……今度は間違いなく十話だよな?」


今回登場した攻略し隊国際条約の方もアンケートとります!結果次第ではなんか起きるかもです!
なお、アンケートの締め切りは第十話投稿までに決めました。
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