ソードアートオンライン~グランドメモリアル~   作:Wandarel

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どーも皆さんお久しぶりです。
作者のwandarelでございます。
第十四話、ここまで長かった!ようやく完成いたしました。
いろんな事があって作品制作に甚大な被害が出たので、今回も遅くなってしまい申し訳ありません。
なお、今回はカオスもあるのでご注意ください。
評価や感想などもガンガン書いていってくださいね!


第十四話~面接ほど人生で怖いものはない~

ぼっち

「つーわけで面接することにしたから準備よろしくな。」

 

脚竜&オクト

「「アンタはいっつも突然だなオイッ!!」」

 

ぼっちが帰って来たと思ったらこんなことを言われ、ツッこまない人間がいるはずがない。何をするにもだいたい急に言ってくるのだ。

 

ぼっち

「まぁ安心しろ、準備つってもそんなにやることは多くねぇから。」

 

この言葉にはオクトは一安心した。普段の場合めちゃくちゃな量の仕事を突きつけられるからである。しかも仕事量の割合がぼっち:1、脚竜:2、オクト:7というイカれた比率になっている。

オクトにとってはチャンスだった。もしかしたらこの苦境を楽に出来るかもしれないからである。

 

オクト

(……と思ってた時期が僕にはありました。)

 

確かにやることは多くない。だが、

 

オクト

(一つ一つの準備の素材量がおかしいだろ!!)

 

なお、これをぼっちに言った時には。

 

ぼっち

『あ?やることは多くないが、素材量が少ないとは一言も言ってないだろ?んじゃ頼むわー。』

 

と、返された。オクトは怒りを抑えながらもノルマを達成したため、現在、『攻略し隊』が住み着いている家まで持って帰って来た。

 

オクト

「た、ただいま。」

 

脚竜

「おー、お帰りオクト!お疲れ様!飯の準備出来てるぞ!」

 

オクトは時折、脚竜の見せる子供のような笑顔に救われる時はある。いわゆる、達成感が湧いてくるのだ。

 

オクト

(家事もそこそこ《まぁ基本的に俺が強制でやってるんだけど》出来るし、帰ってくる度にちゃんとおかえりって言ってくれる………。こいつ将来はいい嫁さんになれそうだな……いやこいつ男だ。無理だな。どっちかというと主夫か。)

 

脚竜

「……ん?どしたオクト?」

 

オクト

「いや、なんでも。今日のご飯は?」

 

脚竜

「調理スキルないから簡単な奴だな。何かは分からねぇ!」

 

オクト

「得体の知れないものを食わす気かオイッ!!」

 

こんなやり取りが出来るのもまた楽しい。

まだやり甲斐があるというものだ。

 

ぼっち

「遅かったな。さっさと昼飯食って準備しておけよ。約束の時間には来るからな。」

 

オクト

「ギリギリまで素材調達させてたのアンタだろうが。」

 

二人ともどんな人が来るのかとても楽しみにしていた。脚竜は優しい人が、オクトはこの雑用を一緒にやってくれる心優しい人間が来てほしいと願っていた。そして、約束の時間より十分前に来てくれた。

そして、脚竜とオクトは盛大に喜んだ。

 

オクト

「採用!採用!絶対採用!!」

 

オクトは必死にそう言った。

 

ぼっち

「やかましい貴様に意見する権利はない。」

 

オクト

「なんでや!」

 

一撃で意見を粉砕された。

 

脚竜

「いやいや兄貴、これ逃すわけにはいかないって!採用しようぜ!」

 

ぼっち

「うるせぇ、お前に決定権はねぇんだよ愚弟。」

 

脚竜

「なんでや!」

 

脚竜もものの見事に粉砕された。そんな様子をYun達は見ていた。

 

ミホ

(ど、独裁政治だ………。)

 

シグレ

(………不幸だわ。)

 

Yun

(……やっぱりこうなるのか。)

 

ぼっちは二人のメンバーに様々な暴言を吐いた後、こちらに振り返り、面接を始める旨を言った。

 

ぼっち

「ほんじゃ面接を開始する。」

 

ごくりと三人が息を飲むと、とあるウィンドウが表示された。もちろん、Yunですらも驚いた。

 

ミホ

「………え?」

 

シグレ

「デュエル申請……?」

 

Yun

「………は?」

 

ぼっち

「まぁそう固くなるな。簡単だ。」

 

驚きの連発である。面接だと思っていた彼女らは、まさかデュエルを挑まれるとは思わなかったからだ。しかし、それを上書きするかのようにある事をぼっちが言った。

 

ぼっち

「まぁオレは仮にもビーターの名を持ってるからなぁ……。ハンデだ。お前ら全員でかかってこい。まさか三対一で負けるほど弱くはないだろ?そんなに弱かったら始まりの街から出ることすら叶わんだろうからなぁ。」

 

三人もここまで言われたらやらざるを得ない。

 

ミホ

「完全に頭にきたんだけど!なによその態度!」

 

シグレ

「よっしゃ、やってやろうじゃない。」

 

Yun

(あからさまな挑発だけど乗ってみるか。)

 

ぼっち

「衝撃決着デュエルだ。微量でもダメージを与えれれば勝利という簡単なルール。まぁ余裕だろ?」

 

相変わらず偉そうな態度をとるぼっちに対して、ミホとシグレは殺意を燃やしていた。

そして、デュエル開始の音がした瞬間に三人は同時に武器を引き抜き動いた。

 

脚竜

「は、速い。俺じゃなきゃ見逃し……」

 

オクト

「安心しろ俺でも見えてる。」

 

脚竜

「あーあーあー、聞こえなーい、なにも聞こえなーい。」

 

超高速の連携プレイ。彼女達が他のMMOゲームで培ってきた技術だった。お互いを最大限信用してるからこそ出来るある種の究極の奥義のようなものだ。

シグレがレイピアを、ミホが槍を、そしてYunが短剣をそれぞれ、バラバラに動きながら誰か一人は必ず当てれる攻撃をした。しかもこの一連の流れを一瞬のアイコンタクトのみで繰り広げれるこの連携攻撃なら確実にヒットする。

しかしそれは相手がそこらのプレイヤーであればの話だが。

 

ぼっち

「いい連携だ。感動的だな。だが無意味だ。」

 

三人が気づいたときにはミホ、シグレは敗北したいた。しかも三人の背後に既にぼっちは立っていた。

 

ミホ

「……は?えぇ!?なんで?!」

 

シグレ

「……なんにも見えなかった。」

 

残るYunは冷静に考察をしていた。

 

Yun

(……動きがまるで見えなかっただけじゃない。たぶん何方向かはわからないけど波状攻撃があったはず………そして、それは………。)

 

Yunは目の前のぼっちを凝視し、動きを悟った。

ぼっちが次の攻撃を放った瞬間にぼっちへと近づき、短剣の得意距離にして、大半の武器が苦手とする超至近距離での戦闘へ向かった。短剣のリーチの都合上、この距離であれば確実に…………。

この時点で、Yunは敗北していた。なぜなら、ぼっちは既に攻撃を終了していたのだ。

 

ぼっち

「……爆発。」

 

ぼっちが呟いた次の瞬間、Yunに衝撃が与えられ、Yunもあっけなく敗北した。この間、わずか7秒である。

 

Yun

「…………は?」

 

デュエル終了とともにYunは思わず口に出してしまった。ぼっちの周りにぼっちを二回りほど小さくしたぼっち(?)達八匹ほどが遊んでいたのだ。

 

ミニぼっち1号

「あっちで本を読むぞ!」

 

ミニぼっち2号

「いやだ!俺は寝る!」

 

ミニぼっち3号

「帰りたい。」

 

ミニぼっち4号

「…………………。」

 

ミニぼっち5号

「我が腕の中で生き絶えるがよい。」

 

ミニぼっち6号

「なんかイライラしてきたんだけど。」

 

ミニぼっち7号

「お腹すいたー。」

 

ミニぼっち8号

「お前らしっかりしろ!俺達がしっかりしなくて誰がしっかりするんだ!」

 

ミニぼっち一同

「確かに!」

 

ぼっち

「いいから帰ってこいクソッタレ共。帰山笑紅塵!!」

 

謎にコミカルな音を出しながら、小さいぼっち達は戻っていった。

 

オクト

「………何なの今の。」

 

ぼっち

「仕方ないから教えてやるよ。あのダークネスフィンガーを習得できる格闘スキル『流派東方不敗』には続きがあってな、さっきミホとシグレを負かせたちっこいのを出す技は『十二王方牌大車併』。んで、Yunに対してやったのは超高速打撃技『酔舞・再現江湖デッドリーウェイブ』……といっても気を纏って突っ込む必要もあるし最後までやらなきゃダメージは出ないがな。」

 

ぼっちが習得していた格闘スキルは既に常識外れの物となっていた。たぶん、最初から仕組まれていたのだろう。

 

ぼっち

「つーわけだテメーら三人は見事合格だ。攻略し隊へようこそ。」

 

ミホ・シグレ・脚竜

「「え?」」

 

ぼっち

「ん?どうした?」

 

皆が驚いているなか、オクトはなるほどと言って説明を始めた。

 

オクト

「そういえばぼっちさん『負けたら不合格』なんて言ってなかったですね。」

 

それを聞いて初めて四人は納得できた。

 

ぼっち

「ま、そういうことだ。ちなみにこのデュエル自体はする必要は無かったんだがあえてそれをした理由は簡単だ。」

 

さらっと衝撃的なことを言って脚竜がツッコミを入れようとしたがぼっちに手で制された。

 

ぼっち

「仮にも俺はビーターだ。故に情報を含め様々な点でお前たち三人よりは強いと思っている。だから俺が負けるようならお前たち三人でも十分にやっていけるという考えの元、お前らは俺に負けたわけだ。すなわち、後々俺みたいに狡猾なモンスターが現れたときに必ず対処が遅れて命の危険にさらされる。そうなる前に保護しとくって魂胆だ。」

 

理由には納得がいったが、ミホとシグレは言っている言葉に否定できず、小さくうなり声をあげた。

しかし、ぼっちは更に言葉を続けた。

 

ぼっち

「だが俺は今一度デュエルを申し込みたいと思う。」

 

一同がなぜと思っていると、Yunの画面にデュエル申請が来ていた。

 

ぼっち

「悪いんだがよ、他の会社とかでもそうだと思うがやる気の無いやつは不要なんだわ。だから改めて言わせてもらう。隠さずに本気出したらどうだ?

 

その言葉に今まで一緒にいたミホやシグレもそうだが、脚竜、オクトも驚いた。一方のYunはめんどくさと呟き、短剣を構えた。

 

ぼっち

「安心しろ、さっきみたいに戦う前に小細工を仕掛けるなんて事は一対一では出来んからな。」

 

さらにぼっちが驚くべきことを言い放った。先ほどのデュエルは仕組まれていたのである。

 

Yun

「……そりゃどーも。」

 

デュエル開始と同時にお互いが一気に近づき、弾き合いが始まった。お互い相手のモーションに合わせて反撃を繰り出そうとするも、うまくいかずかなり膠着していた。

しかし、それでもぼっちは勝利を確実にする術を得ていた。

 

ぼっち

(……この作戦が失敗するとすれば、Yunが俺より素早いか、はたまた俺の慢心によるミスかのどちらかだ。はっきり言えば確実に仕留めれる。……よっぽどの予定外の事が無ければの話だがな!)

 

ぼっちはパリィングを使い、Yunを大きくのけぞらした瞬間に十二王方牌大車併を打った。

先程のミニぼっち達がYunに向かって四方八方から突っ込み、ぼっちもその隙と逃げ場を無くすかのように斬りかかった。誰しもが負けると思っていたその時だった。

ぼっちとオクトには見えたが、Yunがニヤリと笑ったのだ。

そして、次の瞬間、ぼっちは衝撃を受けて一メートル程後方に吹き飛んだ。

もちろん、衝撃決着デュエルの為、ぼっちの敗北である。

ぼっちが負けたこともそうだが、何よりも驚いたのはYunの所持している武器である。

脚竜もベータ時代に噂では聞いていた代物、『クロー』だ。

相当なレア物で入手事態も困難な物を何故Yunが持っているのかも不思議に思っているとぼっちが笑いながら拍手していた。

 

ぼっち

「なるほどなぁ、そりゃ予備動作分かるわけ無いわ。なんせクローはベータ時代にゃ使ってたやつなんていなかったんだからな!よーしYun、お前も晴れて合格だ。よく全力を出してくれた。」

 

Yun

「そりゃどーも。」

 

いつも通りどこか素っ気ないが、Yunはちょっと嬉しそうにニコリと笑っていた。

 

脚竜

「す、すげぇ。クローの使い手がいるなんて!」

 

ぼっち

「安心しろ愚弟、これの使い手はもう一人いる。俺達のお得意様だ。」

 

オクト

「ん?お得意様って………まさかアルゴさん!?」

 

ミホ

「え?マジで?」

 

シグレ

「………知らなかった。」

 

今まで情報を売ってくれてたあのネズミさんがクローを所持しているのには全員が驚いた。

というかさっきから驚きがラッシュをかましている。

 

ぼっち

「まぁ、何はともあれお前たち三人を歓迎しよう。さぁ野郎共、歓迎パーティーだ!ルイーダの酒場に行くぞ!」

 

脚竜・シグレ・ミホ

「おー!」

 

Yun

「あ、そうだ。これ契約書ね。」

 

Yunは何かを思い出したかのようにぼっちに一通のメールを送った。

 

ぼっち

「………やましいことは書いてないだろうな?」

 

Yun

「当たり前でしょ。」

 

ぼっちはそれを聞いて最後まで文面を確認して、承認した。

 

Yun

「はい、ありがと。そんじゃ皆聞いてー。」

 

ぼっち以外の一同がYunの方に向いた。

 

Yun

「今日から一週間ぼっちさんがおごってくれるってさー!」

 

ぼっち

「………は?」

 

脚竜&オクト

「え?マジで?」

 

ミホ・シグレ

「いぇーい!」

 

ぼっち

「……おいYun、どういうことだ?」

 

Yunはぼっちに問いただされるとポツリと言った。

 

Yun

「契約書二ページ目」

 

ぼっちはさっきの契約書メールを確認すると確かに二ページ目がある。そこには

『この度アインクラッド攻略し隊のリーダーぼっちは部下を労い、一週間は飯を奢ることをここに誓う。』

と書いてあった。

 

Yun

「………嘘はついてないわよ?ただ、約束は守ってよね?」

 

ぼっち

「ウソダドンドコドーン!」

 

 

 

 

 

Yun

「というわけなんですよルイさん。」

 

ルイ

「道理でぼっちがへこんでる訳ね。」

 

ぼっち

「ちくしょー、俺が騙されるなんて……。」

 

脚竜

「む?おぉ!」

 

オクト

「どうした脚竜?」

 

脚竜

「わかる、わかるぞ!ルイさん!」

 

ルイ

「え?何?」

 

脚竜

「ルイさんアンタはA+だ!」

 

ルイが言ってることがよくわからなくてぼっちに解答を要求したが、ぼっちにもわからないらしい。

 

ぼっち

「愚弟、その評価は一体なんだ?」

 

脚竜

「ん?円周率カウンター!」

 

ぼっち

「ほう、それでその評価の最低値と最高値は?」

 

脚竜

「えーと、最低値がEで、最高値がS!」

 

ぼっち

「んじゃその円周率カウンターは何を測っているんだ?」

 

脚竜

「おう!胸の大きさだ!ちなみに+があるのは成長性ありという意味だ!」

 

ぼっちは呆れて絶句していると、脚竜はカウンターを使い始めた。

 

脚竜

「うむ、ミホさんC+!まだまだ頑張れる!」

 

ミホ

「ちょ、お前!」

 

脚竜

「ふむ、シグレさんB+。いわゆる隠れ巨乳ってやつだな!」

 

シグレ

「おい!」

 

オクト

「んじゃYunさんは?」

 

脚竜

「ん?んー………うむ、E。成長性なし。まぁ、そういときもあ………。」

 

脚竜の言葉は最後まで続かなかった。

 

Yun

「大きさは気にしてないけどセクハラはよくないんじゃない?」

 

ぼっち

「………愚弟が。」

 

ルイ

「……このチーム楽しくなりそうね、ぼっち。」

 

ぼっち

「……そりゃそうですよルイさん。なんせ俺が見つけたんですから。」

 

ルイがぼっちにミルクティーを出して、ぼっちはそれを飲み干すと、『新生攻略し隊』のメンバーにちょっかいをかけにいった。




脚竜
「いってー!どこ見て歩いてんだよ!」

???
「悪い悪い、いつも通り小さすぎて見えなかったんだわ。」

脚竜
「な、なんでお前が………。」

Yun
「怒らせたら面倒になるわね。」

脚竜
「クッソ………やられた!」

オクト
「……お前、正真正銘のクズだな。」

ぼっち
「どうしたそんなにキレてよー?」

第十五話~トラウマとの再会~

脚竜
「キレてんのは俺だ………。」
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