ソードアートオンライン~グランドメモリアル~   作:Wandarel

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パンドラ
「皆様ごきげんよう。お初にお目にかかるお方は初めまして、パンドラでございます。さて、前回はSAOとはあまり密接な繋がりはありませんが、何やら面白いことが起きていますねぇ。しかし、前回、夏輝様は少しだけ笑顔を見せることが多くなったみたいです。彼女を笑顔にした柚子様に対しては好感度は高いみたいですねぇ。それでは皆様、此度の物語をどうぞご堪能ください。
それでは………またいつか。」

という事で皆さん、今回は割と更新早かった作者
wandarelでございます。
今回もまたSAO以外のリアルの話になります。
そして今回、製作にはかなり苦労したのと、裁定とかを間違えていたりとかあると思いますが、指摘があれば編集を加える予定です!
今回もまたカオス成分は高めですがどうぞお楽しみください!
評価や感想もガンガンお願いします!



第十八話~幻想的な演奏と最後のシグマ~

朝、いつものように起きてご飯を食べる。その時にコツとアビーと戯れる。そんで、じいちゃんばあちゃんから昼飯代もらって学校に向かう。学校についたら特にやることないから講師が来るまで寝る。

ここまではいつも通りだ。さてと、眠いし寝よう……。

 

柚子

「おはよー!」

 

隣にコイツが来なければ完璧なんだけど……。

 

夏輝

「………………。」

 

面倒なので寝たフリを決め込むことにした。

すると、諦めたのかそれ以降声をかけなかった。代わりにカバンを漁る音は聞こえてきたが。

ふー、やっぱ寝たフリに限る。

瞬間、スパァーンという軽快な音がなった。

 

夏輝

「いったァァァァッ?!何すんのよ!」

 

柚子

「いや寝たフリしようとしてたから起こそうと思って。」

 

夏輝

「なんでハリセン!?めちゃくちゃ痛いんだけど!」

 

柚子

「あ、画用紙仕様のハリセンがよかった?」

 

夏輝

「お前バカだろ!紛れもないバカでしょ!」

 

なんでハリセンで起こされなきゃいけないんだ……。

 

柚子

「あ!今の聞き捨てならない!バカじゃないし!」

 

夏輝

「バカじゃなけりゃハリセンで叩き起こす発想にならないでしょうが!」

 

柚子

「あ、その前にほら。」

 

夏輝

「………なによ。」

 

柚子

「挨拶は?」

 

一瞬このバカが何をいってるのか分からなかった。

 

夏輝

「……は?」

 

柚子

「おはようって言ったんだからほら。」

 

夏輝

「はいはいおはようございます~。」

 

スパァーンと再び柚子のハリセンでシバかれた。

 

柚子

「コラァ!やり直しィ!」

 

夏輝

「………おはようございます!これでいいでしょこれで!」

 

柚子

「よろしい!」

 

朝から最悪な気分だ。なんでコイツにシバかれなきゃいけないのよ………。

その日から毎日毎日、柚子から挨拶が来るが適当に挨拶するとだいたいシバかれた。

そんなのが続いて一週間くらい。柚子以外に話しかけてくる奴から言われた言葉は衝撃だった。

「最近脚蛇さん笑ってるね」と。

 

夏輝

(………笑ってないし。)

 

いつもそんな風に考えていて、なにもかもを適当に過ごしてたんだから笑う要素なんて何一つ無いはず。

ただ、確かに、ほんの少しだけは……。

けど、私はもう一度地獄に落ちることになる。

出張のはずだった父親が入院したのだ。もちろん、ナーヴギアをつけたままで。

 

夏輝

(……もう、どうでもいいや。)

 

私は本当になにもかもを諦めることにした。

 

私はそんなのを認めたくなかった。

柚子は夏輝のその顔を見て、強く思った。

 

柚子

(絶対に諦めさせない……、そのためにも。)

 

柚子はかつて幼なじみと弟とよくやっていた物を取り出し、整理し始めた。そして、柚子は幼なじみの一人、遊矢をフルボッコにしたあるものを取り出した。

そして三日後、学校にいくと夏輝はちゃんといつも通りに学校には来ていた。けど、何もかも上の空のような顔で前と同じように窓際でずっと外を眺めていた。そして放課後、ざわざわと教室から出ていくなか、夏輝と私だけの二人きりになった。

 

柚子

「一緒に帰ろ。」

 

夏輝

「………………。」

 

柚子

「返事くらいしてくれたっていいじゃない。」

 

夏輝

「………………。」

 

柚子

「…………わかった。」

 

柚子は突然、夏輝の席の前に行くとカバンを漁り、中からマット(?)を取り出した。そして、夏輝の目の前にあるものを詰めた袋を置いた。さすがの夏輝も困惑して、聞いてきた。

 

夏輝

「………なに?」

 

柚子

「私と勝負しなさい。」

 

夏輝

「………なんの勝負?」

 

柚子は自分のカバンからあるものを二つずつ取り出した。それは『ニューロンソリッドビジョン』と『デュエルディスク』だった。デュエリスト御用達のその装備をなぜ持ってきてるのかは分からなかったが、だいたいはわかった。

 

柚子

「遊戯王デュエルリンクスでね。」

 

夏輝

「いちいち付き合う道理ないじゃん。」

 

そう言うと夏輝は荷物をまとめて帰ろうとした。しかし、柚子の一言が夏輝に強く刺さった。

 

柚子

「ふーん、逃げるんだ、弱虫なっちゃん。」

 

夏輝

「……は?」

 

柚子は聞こえよがしに続けた。

 

柚子

「そうやって何もかも投げ出して前に進もうともしないで人生諦めて逃げてるんでしょ?別に止めやしないけどさ。」

 

夏輝

「………それの何がいけないのよ。私の人生なんだから私の勝手でしょ?」

 

柚子

「でもこの先ずっと逃げ続けるんでしょ?弱虫じゃん。」

 

夏輝

「………。」

 

柚子

「そんなんじゃずっとコツとアビーに怒られるだけじゃん。情けないと思うよ私は。」

 

夏輝

「………やってやろうじゃん。」(#^ω^)ピキピキ

 

夏輝は柚子の挑発に乗った。何故か柚子に言われたのが心底腹が立ったのだ。

 

柚子

「よろしい、んじゃこれの付け方なんだけど……」

 

夏輝

「知ってる、少しだけどこれやってたから。」

 

夏輝も弟の影響でほんの少しはやっていた為、手慣れていた。

 

柚子

「オッケー、じゃ始めましょ、私達のデュエルを。」

 

システム音声

「ニューロンソリッドビジョンシステム起動、デュエリストサーバー、『ARC-Ⅴ』。適用マスタールール確認、適用マスタールール『マスタールール5』。リミットレギュレーション確認……『リミットレギュレーションマスタールールモード』、なお、外部からのデュエル観賞も可能、デュエルフィールド展開します。」

 

そのシステム音声が言い終わると同時にデュエルするためのフィールドが広がっていった。見た目は都市部のようだが夏輝の知らないサーバーフィールドだった。

 

???

(………なにこれ。)

 

???

「最近のアップデートで追加された二つのデュエリストサーバーの一つよ。」

 

???

「これ外部から見られてんの?」

 

???

「まぁARだしね。」

 

柚子は笑いながら言ったが、服装とかが違っていた。

 

???

「……あんたその服……と名前?」

 

アリア

「あー実は私このゲームよくやり込んでるのよ。そのアバター衣装よ。あとアバターネームはアリアね。」

 

???

「ふーん。」

 

アリア

「……そういうアンタは通称コナミ君のまんまだし……名前も単純ね。」

 

ナツ

「まぁ三ヶ月くらいでやめたし。そもそも続ける気無かったから適当に名前つけたし。」

 

アリア

「ふーん。」

 

ナツ

「じゃさっそくやろう。さっさと帰りたいし。」

 

アリア

「よーし!全力尽くすわよー!」

 

アリア&ナツ

決闘ッ!!(デュエル)

 

ナツ

「先攻私か……私のターン!………ターンエンド。」

 

アリア

「………え?わ、私のターン、ドロー!」

 

アリア

「なんか怪しいなぁ……まいっか!私は手札から魔法カード「オスティナート」を発動!自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる!自分の手札・デッキから、「幻奏」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスター2体を墓地へ送り、

その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚するわ!私は、デッキから《幻奏の音女アリア》と《幻奏の音女エレジー》の二体で融合召喚するわ!響け歌声、流れよ旋律!タクトの導きにより力重ねよ!融合召喚!今こそ舞台へ!《幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト》!」

 

マイスタリンシューベルト

「フフフ……。」

 

アリア

「よし、バトル!マイスタリンシューベルトでダイレクトアタック!」

 

ナツ

「ぐ……相変わらず衝撃すごいなぁ……。」

LP8000→LP5600

 

アリア

「メインフェイズ2にカードを二枚セットして、エンドフェイズに、オスティナートの効果で融合召喚したモンスターを破壊し、その融合素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、その一組を特殊召喚できる!蘇りなさい!《幻奏の音女アリア》!《幻奏の音女エレジー》!」

 

音女アリア

「ハァッ!」

 

エレジー

「ふう……。」

 

アリア

「私はこれでターンエンドよ。」

 

ナツ

「私のターン!ドロー!………ターンエンド。」

 

アリア

「えーっと………ナツのエンドフェイズに《リビングデッドの呼び声》発動、墓地のマイスタリンシューベルトを対象にとって特殊召喚するわ。」

 

マイスタリンシューベルト

「うふふ……」

 

アリア

「私のターン……ドロー。装備魔法《団結の力》をマイスタリンシューベルトに装備。そして、装備魔法《魔導師の力》を装備して合計攻撃力がえーっと8000か。とりあえず、バトルフェイズ……マイスタリンシューベルトでダイレクトアタック。」

 

ナツ

「ぐぇー(棒)」

LP5600→LP0

 

デュエルはあっという間に終わってしまった。

 

システム音声

「デュエル終了、勝者アリア。」

 

アリア

「……手抜き?」

 

あまりにも拍子抜けで思わずそんな事を聞いてしまった。

 

ナツ

「いや、本気デッキ。」

 

アリア

「ちょっと見せて。」

 

アリアはナツのデッキレシピを見たが答えは一つ。

 

アリア

「なぁにこれぇ、モンスターカードしかねぇ……しかも効果モンスターの存在意味が無いやつばっかりだぁ。」

 

ナツ

「だってジェム消費のガチャでしかやってなかったし。」

 

アリア

「………リアルでは?」

 

ナツ

「やってるわけ無いじゃん馬鹿馬鹿しい。これで満足?」

 

アリア

「………いかぬ。」

 

ナツ

「え?なんて?」

 

アリア

「納得いかぬゥゥゥゥッ!!」

 

アリアが吼えた。

 

ナツ

「……は?」

 

アリア

「……逃げるの?」

 

ナツ

「いや、逃げるも何もデッキがクソなら勝ち目ないし。」

 

アリア

「逃げんなぁッ!!」

 

ナツはアリアが急にそんな事を大声で叫んでビックリしてた。

 

アリア

「納得いくかぁッ!ちょっとは抵抗しろォッ!リアルカード認証するシステムあるからそれでデッキ組んで来いやぁ!どうせそのデッキリリース初期のカオス系サンプルデッキだろうがァァァァッ!舐めんじゃねぇぞコンチクショォォォッ!!」

 

ナツ

「ちょ……やめろって。」

 

アリア

「うるせぇッ!アンタがまともなデッキ組んで戦えるようになるまで私はアンタから離れないしずっと弱虫なっちゃん呼びしてやるから!」

 

ナツ

「あーもーわかりましたわかりました!弟がカード集めてたからそれで作るって。」

 

ナツはアリアが急に暴走を始めてたじろんでいた。

 

アリア

「約束よ!絶対よ!いい、弱虫なっちゃん?!」

 

ナツ

「うるさいな、さすがに分かったわ。」

 

アリア

「よし!速攻魔法とか罠カードとかの区別はつくのよね?」

 

ナツ

「さすがに区別つくわボケナス!もう帰るから!」

 

アリア

「オッケーわかった!」

 

システム音声

「ソリッドビジョンシステムニューロン、ログアウトします。」

 

ニューロンを外し、お互いに見つめあった。たぶん、夏輝はこのままでは終わらないはずだ。

 

柚子

「期限は何時にする?」

 

夏輝

「……一週間くれ。」

 

柚子

「いいよ、弱虫。」

 

夏輝

「………あともう次から弱虫って言うな。」

 

柚子

「だってそうでもしなきゃアンタ……」

 

柚子はそこまで言って、何も言わなかった。

 

夏輝

「後悔すんなよ?」

 

夏輝のその眼には純粋な戦いの意志があった。絶対に逃げない、そして絶対に勝利をもぎ取るその意志が。

 

柚子

「私の方が経験あるから負けるわけにはいかないのよね。せいぜい頑張りなさい?」

 

夏輝

「上等だっての。」

 

それからはあまり変化は無かった。あったとすれば、私が声をかけるといつも返事をしてくれるようになった。

 

柚子

「おはよ、夏輝。」

 

夏輝

「おっはー。」

 

柚子

「そういえば今日からだっけあの実習。」

 

夏輝

「うん。お前ちゃんと予習とかやってきた?」

 

柚子

「…………。」

 

夏輝

「……新体操か?」

 

柚子

「……はい。」

 

夏輝

「…………しゃーないか。付け焼き刃だけど一緒に予習やる?」

 

柚子

「サンクス、夏輝。」

 

日常が過ぎていった。私も期待しながら新体操に挑んで、好成績をおさめれるようになり、夏輝と会わなければ出来なかったこともたくさんあった。さらに驚くことにどこから聞きつけてきたのか、私と夏輝がデュエルするというのを聞いてたくさんの同じ大学の人がニューロンを買ってきて、挙げ句の果てにはその約束の日に体育館をバレないように幼なじみの遊矢が貸し切りにしてきて、大規模なデュエル大会(?)のような事になっていた。理由は単純で、夏輝ががあまり目立つような事をしてなかったがゆえに夏輝には自覚が無いようだが結構な隠れファンがいたみたいだ。そして、時は流れ、約束の日が来た。

私は予定外ではあるが、夏輝を放課後に体育館に呼び出した。

もちろん、LINEの返信はこれだった。

 

夏輝

『なんで体育館なの?バカなの?』

 

しかし、夏輝は一時間くらい待ってと返信の後、ホントに一時間きっかりに(何故かコツとアビーを連れて)体育館の扉を開けてきた。

 

夏輝

「……暗くない?」

 

夏輝の開口一番のセリフはそれだった。当然だ。今私が立ってる所以外真っ暗なんだしね。

 

柚子

「そんじゃ、ニューロン起動しなさい。私達のデュエルをしましょうか。」

 

夏輝

「一週間前に言ったと思うけど……後悔すんなよ?」

 

柚子

「……そう来なくっちゃ!」

 

システム音声

「デュエルワールドサーバー確認、

デュエルワールド『ARC-Ⅴ』。

デュエルルームネーム、

『伝説の始まり』。

リミットレギュレーションシステム確認、

リミットレギュレーション

『マスタールールモード』。

ルールシステム確認、

『マスタールール5』。

ライフポイント計算システム、

ダイスロールシステム、

コイントスシステム、オールグリーン。

双方、ルールを守って楽しくデュエルを。

それではニューロン、起動します。」

 

柚子&夏輝

「ニューロンシステム、INTO THE VRAINS(イントゥザブレインズ)!!」

 

掛け声と共に二人はデュエルリンクスの世界へと入っていった。

 

ナツ

「……うおっ!?」

 

ナツはデュエルリンクスに入った瞬間に相当驚いた。

なんとデュエルルームでたくさんのデュエリスト達が周りに大勢いたのだ。

 

アリア

「おー、服装もだいぶ変わったねナツ。」

 

ナツ

「おい待てコラ、バカアリア。なんだこの大衆は。」

 

アリア

「あはは……いつの間にかこんな事になってたのよね。……アンタ意外と人気者だからさ。」

 

ナツ

「はぁっ?私適当にあしらってきたから嫌われてると思ってたんだけど……。」

 

アリア

「しっかし一週間前とは大違いね。あのコナミ君からこんな立派なデュエリストになるなんて。」

 

ナツ

「うっせぇ。さっさと始めるぞ。」

 

ここまでの会話を終え、二人はそれぞれの立ち位置に着いた。すると、会場を沸かすためか、司会者(?)が現れた。

 

???

「レディースエンドジェントルメーン!さぁ、今宵のデュエルはまさかの!まさかの!この大学のさっぱり系マドンナの夏輝が!デュエリスト、ナツとしてアリアにリベンジマッチを挑む模様です!」

 

ナツ

「……誰だアイツ。」

 

アリア

「お、遊矢じゃん。」

 

ファントム

「違う違う、リアルネームはNGだろ!今の俺はファントムだよ。」

 

ナツ

「ファントム!?」

 

今度はナツが驚く番だった。無理もない、何故ならファントムこと榊 遊矢は三年前のKCカップの優勝者であるからだ。

 

アリア

「驚いた?アイツ幼なじみなのよ。さらに学科は違うけど同じ大学なのよね。」

 

ナツ

「……マジかよ。」

 

会場(?)は歓声に包まれ始め、デュエルの熱は上がっていく。

 

アリア

「……いやーごめんね。あんまり大事にはしたくなかったんだけど。」

 

ナツ

「………いいんじゃない?アンタをボッコボコにするなら大多数の前じゃないと私の気がすまないし。」

 

ファントム

「それでは皆さん、ご唱和ください!せーの!」

 

ファントム&観客一同

「デュエル開始ィィィッ!」

 

ナツ&アリア

「決闘ッ!!」

 

合図と共に二人はデュエルを始めた。

 

アリア

「おっしゃ!私のターン!あのときと同じだけどやらせてもらうわ!

私は手札から魔法カード「オスティナート」を発動!自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる!自分の手札・デッキから、「幻奏」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスター2体を墓地へ送り、

その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚するわ!私は、デッキから《幻奏の音女アリア》と《幻奏の音女エレジー》の二体で融合召喚するわ!響け歌声、流れよ旋律!タクトの導きにより力重ねよ!融合召喚!今こそ舞台へ!《幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト》!」

 

マイスタリンシューベルト

「フフフ……。」

 

アリア

「私はカードを二枚伏せて、エンドフェイズに入る。そしてオスティナートの効果でマイスタリンシューベルトを破壊して融合素材の二体を特殊召喚する!戻ってこーい《幻奏の音女アリア》《幻奏の音女エレジー》!」

 

音女アリア

「フッ!」

 

音女エレジー

「タァッ!」

 

アリア

「私はこれでターンエンドよ。」

 

ナツ

「私のターン、ドロー。メインフェイズ、私は『手札抹殺』を発動!私の手札四枚を墓地に送りその分のカードをデッキからドローする!」

 

アリア

「うげぇ……私は二枚捨てて二枚ドローする。」

 

アリアはナツの手札から送られたモンスターは『斬機』モンスターだったのを確認した。

 

アリア

(……なるほど、確かに斬機なら高火力モンスターでワンショットキル出来るし、強いけど……この布陣を潰せるほどのことは出来ないはずよ。)

 

ナツ

「カードを二枚伏せてターンエンド。」

 

アリア

「私のターン、ドロー!………ターンエンド。」

(なんでこんな時に限って手札事故が………。)

 

ファントム

「アリアこのターン何も出来ずだー!」

 

アリア

「うるせー!シバくぞ!」

 

ファントムのその言葉に会場に笑いを誘ったが、アリアによってファントムは黙ることになった。

 

ナツ

「そんじゃ私はアンタのエンドフェイズにリバースカードオープン!

罠カード『斬機超階乗』!!

私は第二の効果のエクシーズ召喚を行う!」

『(1):自分の墓地の「斬機」モンスターを3体まで対象とし、

以下の効果から1つを選択して発動できる(同名カードは1枚まで)。

●そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚し、

そのモンスターのみを素材として「斬機」Sモンスター1体をS召喚する。

その時のS素材モンスターは墓地へは行かず持ち主のデッキに戻る。

●そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターのみを素材として「斬機」Xモンスター1体をX召喚する』

 

ナツ

「私は、墓地の『アディオン』、『サブトラ』、『ディヴィジョン』を特殊召喚し、私はそのモンスター三体でオーバーレイネットワークを構築!

寸分の狂いなき計算式、今ここに問題の証明を行う!

エクシーズ召喚!QED、『塊斬機ラプラシアン』!」

 

ラプラシアン

「トォァッ!」

 

ナツ

「ラプラシアンのエクシーズ召喚成功時に効果発動!私は任意の数だけエクシーズ素材を取り除き、取り除いた数分三つある効果を選択して適用する!」

 

『●相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送る。

●相手フィールドのモンスター1体を選んで墓地へ送る。

●相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで墓地へ送る。』

 

ナツ

「私はラプラシアンのエクシーズ素材を三つ取り除いて全ての効果を適用!ちなみに対象を取らない墓地送りだからの《幻奏の音女アリア》の効果は無意味!

『除法計斬式』ッ!!」

 

ラプラシアンの効果でアリアのフィールドの《幻奏の音女アリア》と手札の《幻奏の歌姫ソプラノ》、同じくアリアのフィールドの魔法・罠ゾーンの罠カード《魔法の筒》を墓地に送った。

 

アリア

「ぐぬぬ……ターンエンド!」

 

ナツ

「私のターン、ドロー!」

ナツはドローをした瞬間に不敵な笑みを浮かべた。

 

ナツ

「………アリア、申し訳ないんだけどこのターンで全て終わらせるわ。」

 

アリア

「は?」

 

ファントム

「おーっとここにきてまさかのデュエルエンド宣言だー!一体どういう動き方をするのだろうか!!」

 

ナツ

「それじゃ、私のメインフェイズ。

まず私は手札から『バランサーロード』を通常召喚。」

 

バランサーロード

「ハァッ!!」

 

ナツ

「続けて私はバランサーロードの効果発動!

私はLPを1000払って、このターン私は通常召喚に加えて一度だけサイバース族モンスターを召喚することができる!」

LP8000→LP7000

 

ナツ

「そして通常召喚、斬機サブトラ!」

 

サブトラ

「ハァッ!!」

 

ナツ

「そして私はリンク召喚を行う!現れろ、未来を導くサーキット! アローヘッド確認。召喚条件はサイバース族モンスター2体、サーキットコンバイン!

来いッ、《サイバース・ウィキッド》ッ!!」

 

サイバースウィキッド

「んー……。」

 

ナツ

「そして、トラップ発動、《一族の結集》!

私はフィールドのサイバースウィキッドを対象にして発動!

対象のカードと同じ種族のモンスターを手札、墓地から特殊召喚する!

蘇れ、斬機アディオン!」

 

アディオン

「ウォォッ!」

 

ナツ

「この時、サイバースウィキッドの効果発動!

サイバースウィキッドのリンク先にモンスターが特殊召喚されたとき、墓地のサイバース族モンスターを一体除外し、デッキからサイバース族チューナーモンスターを手札に加える!

私はバランサーロードを除外し、デッキから《斬機ナブラ》を手札に加える!

そして続けて除外されたバランサーロードの効果!

手札からレベル4以下のモンスターを特殊召喚する!

現れろ、斬機ナブラッ!!」

 

ナブラ

「オォッ!」

 

ナツ

「さらに私は斬機ナブラの効果を発動!

自分フィールドのサイバースウィキッドをリリースして発動!

デッキから「斬機」モンスター1体を特殊召喚する!

出でよ、《斬機シグマ》!」

 

シグマ

「ヤァッ!」

 

アリア

「……あれ?さっきシグマのボイスが女性ボイスだったような?」

 

ナツ

「ん?こいつ女よ。」

 

アリア

「ええっ!?」

 

ナツ

「そして今、私の勝利の計算式が完成した!

私は、レベル4の斬機シグマと斬機アディオンに斬機ナブラをチューニング!

難解の計算式、公式を当てはめ、このデュエルの勝利という答えは出た!

QED、シンクロ召喚!

現れろ、レベル12!

《炎斬機ファイナルシグマ》!!」

 

ファイナルシグマ

「タァッ!」

 

アリア

「あー!出されちゃった!」

 

ナツ

「とりあえず、エレジーを攻撃表示で出したのが間違いね。

私はファイナルシグマの素材に使った斬機ナブラの効果!

ナブラが墓地に送られた場合に発動!

私のEXモンスターゾーンのモンスターにモンスターに対して二回攻撃を付与する!

続いて速攻魔法《ハーフ・シャット》!

このターン、エレジーの攻撃力を半減させ、戦闘破壊されなくなる!

そして仕上げ!装備魔法《斬機刀ナユタ》をファイナルシグマに装備!」

 

そしてナツは高らかに宣言した。

 

ナツ

「バトル!炎斬機ファイナルシグマでエレジーに攻撃!

この時、斬機刀ナユタの効果!

デッキから《斬機マルチプライヤー》を墓地に送り、その分の攻撃力を装備モンスターに加える!

さらに墓地に送られたマルチプライヤーの効果で、EXモンスターゾーンのファイナルシグマの攻撃力をターン終了時まで倍にする!

それにより、ファイナルシグマの攻撃力は7000になる!」

 

アリア

「そしてファイナルシグマは相手モンスターとの戦闘で与えるダメージを倍にする……だよね。」

 

ナツ

「行けッ!ファイナルシグマ!

四則演斬波ッ!!」

 

ファイナルシグマ

「ハァァァァァッ!てやァァァァァッ!!」

 

ファイナルシグマが飛び上がり、斬機刀ナユタでエレジーをぶった斬った。

 

アリア

「斬機ヤベーイ!」

LP8000→LP0

 

システム音声

「デュエル終了、勝者ナツ。」

 

ファントム

「決まったァァァァッ!ファイナルシグマによる一撃でアリアの幻奏が砕け散ったァァァァッ!」

 

周りから大きな歓声とナツコールが流れ始めた。

私は今までこんな経験はしたことなかった。

今まで見向きもしなかったのにここまで来れたのだ。

 

アリア

「……よーやく心の底から笑ったわね夏みかん。」

 

ナツ

「おー、おかげさまで………夏みかん?」

 

アリア

「そ!ナツだから夏みかん!どう?」

 

ナツはにっこり笑った。それにつられてアリアも笑った。そしてナツは小声でこういった。

 

夏みかん

「……脚蛇家秘伝。」

 

アリア

「え?なん……」

 

夏みかん

「笑いのツボッ!!」

 

ドスッという音と共にアリアの首元に親指を突き立てた。すると、アリアが突然ゲラゲラ笑いだしたのだ。

 

夏みかん

「誰が夏みかんじゃバカ柚子。」

 

アリア

「あはははは……あれ?あはははは、笑いが……あはははは、治らない、あはははは!ちょっ、夏みか…あはははは助け、あはははは!」

 

夏みかん

「しばらくそれで反省してろバーカ。」

 

アリア

「ちょ…あはははは、痛いしあはははは、笑いがあはははは止まらないあははははははは!!」

 

しばらくして、笑いがおさまった後に私はアリアに意を決して言った。

 

ナツ

「……楽しかったからまたいつかやらない?」

 

アリア

「いいよぉー!いつでもやろ!」

 

ナツ

「……それと、ありがとう。」

 

アリア

「いいってことよ!」

 

二人で握手したあとにハグをした。そして、周りからの大きな歓声と共に、私、脚蛇夏輝にとって最高の一日を過ごした。

そのあと、先生に体育館使ってるのバレてその場の全員が散り散りに逃げたのは言うまでもない。

私にとってアリア……いや、柚子はもう親友だ。こんなに面白いゲームを教えてくれたんだから。

だから私も、それなりに面白いゲームを教えなくちゃ。

 

夏輝

「ねぇ柚子。」

 

柚子

「何、夏みかん?」

 

夏輝

「面白いゲームあるんだけど一緒にやらない?」

 

柚子

「え!?やるやる!どんなやつ?!」

 

夏輝

「VRゲームなんだけどね確かパッケージ持ってきてたのよ。あ、これこれ。」

 

柚子

「おぉ!面白そう!」

 

私がよくやってるゲーム 『タドルウォーリアーズ』を。




アリア
「おぉ、これがタドルウォーリアーズか……。」

ナツ
「ま、そういうことよ。」

ナツ
「キメワザ行くわよアリア!」

アリア
「オッケー、決めるわ!」

???
「さて、テストを開始するか……。」

次回、SAO・GM
第十⑨話「その二人、無双。」

ナツ
「脚蛇家秘伝、笑いのツボッ!!」

アリア
「アッハハハ……なんでハハハ……私なにもしてないアッハハハハハハ!」
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