ソードアートオンライン~グランドメモリアル~ 作:Wandarel
なお、今回は新キャラの登場が入っているのとオリジナル要素がとても強くなっております。
さらに、他作品ネタもちょっと仕込んでいるので探して見てください。
SAO正式サービス開始から約3日後。
始まりの街で大喧嘩している二人の男がいた。
脚竜
「だからさっきから言ってんじゃん!時間の無駄だって!」
大声でギャーギャー騒いでいるちっこいのが脚竜。
現状弓を使ったスナイプをメインに戦っている弓使いである。
ぼっち
「いーや、これは必要な時間の消費だね!」
そう言って脚竜に猛反論しているのがぼっち。
片手直剣をつかった一撃必殺戦法を取っている斬り込み屋である。
脚竜
「このバカ兄貴!」
ぼっち
「愚弟が!」
第一層にて格闘スキルが報酬の隠しクエストを見つけたあとずっとこの調子である。
脚竜
「というかなんで今更なんだよ!あとでも良いじゃねぇか!そんなスキル!」
ぼっち
「いーや!格闘スキルは俺が真っ先に取らないと気が済まねぇんだよ!」
脚竜
「…………あー、もういいよ。わかった。んで、兄貴は何のためにこのクエスト受けんだよ?」
自分の兄が一度言い始めたら妥協しない性格だというのを知っているため、しぶしぶ弟は折れた。
ぼっち
「そりゃ、俺の我流の護身技をこの世界で使えるようにするためだよ。」
一瞬聞かなきゃよかったと思ってしまったが確かに兄の言い分も間違ってはいない。
そりゃあ誰だってこういう隠しとついているものは一番に取りたいものだろう。
脚竜
「でもよー、兄貴そんなに格闘好きだったけ?もっとこう嫌らしい戦法とかすると思ってたんだけど………。」
ぼっち
「ん、何を言っている?俺の戦法は敵にデバフをかけて一方的に痛めつけることには変わり無いぞ。それの一環で格闘スキルを手にいれるんだからな。」
脚竜
(最低だこいつ………。)
やっぱり考えていることは腐りきってた……。
脚竜
「そういえば流派名とかは決めてんの?」
ぼっち
「いや、特に決めてないが……。うーん、強いて言うならば………。」
少し考え込んだあと、ぼっちはこう言った。
ぼっち
「流派東方不敗?」
脚竜
「やめて、お願いだからその名前はやめて。」
ぼっち
「まぁ、とりあえず行こうぜ。格闘スキルを取りにな!」
脚竜
「はいはい………。」
なんか変なところで兄貴はムキになるんだよな……。
そんな事もあったなぁ……。
まぁ、今俺は………。
脚竜
「ギャアアアアア!なんで俺の方に来るんだよォォォッ!!」
今俺は兄貴が引き連れてきたモンスターから逃げながら迎撃している。
脚竜
「兄貴の方が隙まみれだろうがァァッ!!」
そんな事を言っても無駄である。
兄はずっと格闘スキルの習得に時間をかけているからだ。
守らなくては兄の命が危ない。けど、
脚竜
「それ以上に俺の命が危ないィィィッ!!」
あらゆる弓のソードスキルを乱発してガンガン迎撃しているが、かなり厳しい状況には変わりない。
脚竜
「ねぇ!まだ!?」
ぼっち
「うるせぇ黙れ。」
脚竜
(このやろう………。)(#^ω^)ピキピキ
こんな会話をしながら、約二時間ほど俺は戦い続けた。
脚竜
「ダラッシャァァァァァァ!!」
「グウゥ………。」
最後の一匹がポリゴンになって砕け散ったのを確認して、俺はどっと疲れた。
脚竜
「はぁ、はぁ………。今度こそ終わった?」
ぼっち
「…………おう、んで何かしら敵はいるか?ちと試してみたい。」
脚竜
「………あ、あそこに一匹撃ち漏らした奴が!」
ぼっち
「…………………よし。」
ぼっちはほんの少しゆらっと動いて………。そして、それっぽい構えをした。
ぼっち
「…………さて、やるか。」
逃げている魔物に素早く近づき、そして
ぼっち
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッッ!!」
一撃がどれ程のスピードかは分からないが、少なくとも半端じゃない勢いで敵を殴り倒した。
ポリゴンの砕けた音がまるで時間が止まったかのようにあとから聞こえた。
ぼっち
「ふぅ、
脚竜
「………マジかよ。」
慣れないものだからすぐに飽きたとか言ってやめると思ってたらやべー領域までいってた!
ぼっち
「おーし、すべて俺の理想通りだ。」
そういってぼっちは満足そうに己の手のひらを開閉している。
ぼっち
「んじゃ、そろそろ真面目にダンジョン行くか!」
脚竜
「俺たち兄弟は『真面目に不真面目』だろーが。」
ぼっち
「まぁなー。」
脚蛇ブラザーズ
「「はははははははっ!!」」
高笑いしながらダンジョンへと歩いていたんだ。
うん、ここまではなにも間違ってなかった。
これが約五時間前の話。
でも、今は…………。
???
「うわぁぁぁぁぁッ!!虫はダメなんだってェェェッ!!」
そんな事を言いながら逃げ回っている一人のプレイヤーを見ていた。
脚竜
「…………あれどうする?」
ぼっち
「んなもん決まってんだろ。」
脚蛇ブラザーズ
「「放置で。」」
ぼっち
「よし、完璧だな弟よ!」
脚竜
「おう、さすが俺達兄弟だな!」
脚蛇ブラザーズ
「「はーはっはっはっはっはっは!」」
俺達は何も見てないし何も知らない。
目の前でプレイヤーが死ぬかもしれなくても俺達は真面目に不真面目。
面倒事は徹底して華麗に避ける!
よし、問題無いな!
???
「見てないで助けろよォォォッ!!」
そういって逃げていた男がこっちへ大量の昆虫型モンスターを引き連れてやって来た。
脚竜
「はぁ………、やる、兄貴?」
ぼっち
「……おう。」
脚蛇ブラザーズ
「「派手に行くぜッ!!」」
脚竜
「まずは俺からだ!」
脚竜は弓を構えて連射を始めた。
脚竜
「オラオラオラァッ!!FPSプレイヤーのエイムを舐めんなァッ!!」
ある程度の数を弓のソードスキルで仕留め、その後にぼっちがあの構えをして、
ぼっち
「ウォーミングアップはここまでだ………。行くぞ!
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッッ!!」
スキルネーム:『オーバーラッシュ』レベル1
スキル説明
基本ダメージ:一発につき125%
攻撃回数:SPが続く限り
消費SP:一発につき5
クールタイム:0
スキル詳細
レベルアップするごとに消費SPが少なくなり、基本ダメージが上昇する。
消費SPについては最終的には1になる。
構えの後、ラッシュを始める形になっているが、ラッシュをしている間は無防備になるため、HP確認は必須である。
なお、ラッシュ中は怯まないが、プレイヤーを吹き飛ばす攻撃を食らうと、ラッシュが中断される。
覚えたての格闘スキル『オーバーラッシュ』を残りの大群に叩き込み、仕留める。
無数のポリゴンの砕ける音が辺りに響いた。
ぼっち
「ふぃー、いっちょ上がりだな愚弟。」
脚竜
「そーだな兄チキン。」
こんなやり取りをしながらも俺達は的確に敵を迎え撃ち、撃破した。
ぼっち
「んで、兄チキンとは何ぞや?」
脚竜
「リアルにあるコンビニのとあるチキンから抜粋。」
『この愚弟が……』と愚痴をこぼしつつもやるべきことはやるみたいだ。
ぼっち
「さてと……。」
脚竜
「こいつどーする?」
俺達はそこで頭を抱えて震えている男を見た。
???
「………あ、あれ?た、助かった……のかな?」
と顔をあげたので早速事情徴収をしようと思う。
まぁ、色々と聞きたいこともある……わけでもないんだけどね。
脚竜
「おい、アンタなんで昆虫型モンスター相手に逃げてたんだ?」
???
「む、虫はダメなんだよ……。その、子供の頃にトラウマが………。」
ぼっち
「…………お前男か?」
???
「そうですけど………な、なんだよその顔は!
虫相手に逃げたのがカッコ悪いって言うのか?」
脚蛇ブラザーズ
「「うん。クッソダサイ。」」
???
「ぐ………じゃあアンタらは何か怖いものとか嫌いなものは無いのか!」
脚竜
「俺はキノコかな。なんかやだ。」
???
「ほら、何かしら嫌いなものあるじゃん!……ってキノコ?なんで?」
ぼっち
「俺はないな。………あ、一つ忘れてた。」
脚竜
「あー、あれか。」
男の頭に無数の?が浮かぶ。
???
「あれってなんだよ?」
脚蛇ブラザーズ
「「親父。」」
???
「…………はい?」
正直びっくりした。
あろうことかこの二人は父親が怖いのである。
脚竜
「いやー、あれはやばかったよね。俺が嘘ついたときにフルボッコにされたからねー。」
ぼっち
「俺なんて軽いジョークを言った時にモデルガンのピストルで5、6発撃たれたからな。」
脚蛇ブラザーズ
「「あー、恐ろしい。」」((((;゜Д゜)))
何を思い出したのか、二人は小刻みに震えだした。
???
「………何があったのかは知らないけど心中お察しします。………しかし、似てるなぁ。」
脚竜
「ん?どしたの俺の顔をまじまじと見て?」
???
「いやー、そのエピソードとか俺の友達そっくりでなんか見た目も身長似ているから思わず……。」
脚竜
「ふーん。」
(……ん?何気にこいつ俺の事バカにしたか?……それに虫嫌いってアイツだけだよな?)
???
「あ、それではお世話になりました。あとは俺一人でも大丈夫です。」
ぼっち
「おう、次はちゃんと昆虫型もやれるようになっとけよ。ここじゃ倒す相手は選べないんだからな。」
???
「ぜ、善処します。それじゃ……。」
脚竜
「ちょっち待って欲しいなーお兄さん。」
???
「な、なんですか?」
俺は男を引き留め、こっそりと『黒野優は?』と耳打ちをした。
すると、男は少し驚いたような顔をして
『少しS』と俺の知っている回答が帰って来た。
脚竜
「おー!お前か!」
???
「やったぁ!この世界で知り合いに会えてよかったぁ!!」
と俺達は舞い上がった。なんとこいつはリアルでの同級生にして、中学校以来の腐れ縁の親友だった。
脚竜
「お前、
あ!テメェやっぱりプレイヤーネームを『オクト』にしてるんだな!」
オクト
「ハハハッ!そういうおまえだっていつも通り『脚竜』にしてるんじゃねぇか!」
と二人でワイワイ騒いでるところに少し咳払いをして兄貴が会話に入ってきた。
ぼっち
「あー、あのよ感動の再会は別にいいんだが、疑問を一ついいか?えーと………」
オクト
「オクトです。」
ぼっち
「あー、オクトね。了解了解。じゃ、単刀直入に聞くわ。今気づいたんだがお前………、なんで俺達よりレベル高いんだ?」
脚竜
「………へ?」
言われて初めて俺もリアルでの親友オクトのステータスを見ると、俺や兄貴よりも一つ上のレベルだった。
オクト
「……じ、実は………。」
なんだ?なんかすごい顔が険しくなったぞ。
これはもしかして後ろめたい話か?
オクト
「………始まりの町から何をしたらいいかわからなくてずっと……こ、昆虫型以外のモンスターを狩りまくってました。エヘヘ………。」
脚蛇ブラザーズ
「「はい?」」
今度はこっちが驚く番だった。
だが、ぼっちはその理由をすぐに把握した。
ぼっち
「………なるほどなぁ。んで、クエストは?」
オクト
「しばらく前に、格闘スキル習得のクエストが終わったあとです。」
脚竜
「……兄貴と同時期に習得したって訳か……。」
オクト
「………ん?この人が噂のお前のお兄さんか?」
ぼっち
「あ、申し遅れた。俺はこの『バカ』の兄である『ぼっち』です。よろしくな。」
脚竜
「おいコラクソ兄貴。」
ぼっち
「よ、よろしくお願いしますぼっちさん!」
ぼっち
「おう、よろしくなオクト。あとあまり堅っ苦しいのはいらないから。」
オクト
「は、はい!」
脚竜
「あ、そうだオクトお前ステータスポイントはちゃんと割り振ってるか?あれしないと何も始まらないからな!」
オクト
「……え?ステータスポイント?なにそれ?」
脚蛇ブラザーズ
「「……………は?」」
こうして俺達の所に仲間が一人増えた。
ただし………。
脚竜
「………お前、まさかこのタイプのゲームの素人か?」
恐る恐る俺が聞くと、オクトは
オクト
「Exactly。(その通りでございます)」
と答えた。
拝啓、リアルへと置き去りにしてしまった父さん、姉ちゃん、じいちゃん、ばあちゃんそんでペットのコツ達へ。
この先ものすごく………不安です。
作者の言い訳コーナー
どうも皆さん、お久しぶりです。
作者のWandarelでございます。
最近、リアルの方でも忙しく、中々手をつけられないですが、なんとかやっていってます。
今回、オリジナルスキル紹介を本文内に入れていたのですが、このスキル紹介及び説明はあるスマホアプリの説明文を参考にしており、今後はこの方法をメインにスキル紹介などをしていこうと思っております。
そして今回もこの
『ソードアートオンライン4G』を読んでいただき、ありがとうございます。
次回も少し遅れそうですが、早いうちに投稿できたらと思っております。
それでは、また次のお話で会いましょう。
バイダレル( ´ω`)ノ