ソードアートオンライン~グランドメモリアル~   作:Wandarel

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どうも皆さん、Wandarelです。
仕事と夏の暑さにやられながらも第五話投稿です。
今回も色々とネタを放り込んでおりますので、
『混ぜすぎカオス』に注意してください。


第五話~情報収集~

第一層フィールド

 

オクト

「てやぁぁ!!」

 

オクトの攻撃で猪型モンスターのヘイトが向かい、モンスターがこちらに振り返る。

 

オクト

「よし!こっちに来い!」

 

そういってオクトは背を向けて逃げる。

当然オクトの方に注意が向いてるのでモンスターはオクトを追いかけ始めた。

そしてオクトはというと、AGIに全く振り分けをしていないので遅いはずだが、

 

オクト

「うぉぉぉ!!死ぬ気で走らなきゃ死ぬぅぅぅッ!!」

 

命懸けで走ることでそのスピードをカバーしている………つもりである。

だがしかし、それでも遅いものは遅いので、捕まりかける。

 

オクト

「……………脚竜、出番だぜ。」

 

瞬間、猪型のモンスターの目に一本の矢が突き刺さる。

「ブゥァァァァァァァ!!」

猪型のモンスターがその激痛に悶える。

 

脚竜

「どうよ!俺の狙撃技術は!」

 

そういって脚竜は弓スキルを乱射する。

怒濤の連撃にモンスターが怯む。

しかし、このままではヘイトが脚竜に向いてしまうのでオクトがちょくちょく攻撃して、ヘイトをかけ直す。

だが、そんな俺達でも、中型の猪型モンスターのHPは中々削れない。

だが、それを可能にする男はいる。

 

???

「………………のろいな。」

 

ふらっとハイドを解除して男が現れる。

片手持ちの剣を構え、素早く切り裂き、ダメージを大幅に蓄積させる。

か、モンスターも一応生物。

ガギャァン!

ぼっちの持つ武器を角で凪ぎ払い、ぼっちは丸腰になってしまった。

そして、おもいっきり猪が突撃してくる。本来なら回避行動を取るべきだが、この男の場合は違う。

 

ぼっち

「……………これで終わりだな。」

 

そう言って突っ込んでくる猪に身構え、

 

ぼっち

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァッ!!」

 

最近会得した格闘スキル『オーバーラッシュ』を叩き込んだ。

しかしそれでも自分よりも4レベル高い相手には怯みはしたももの一撃で始末できるほどのパワーではなかった。

「ブォォォォォ!!」

雄叫びをあげ、猪が突っ込んでくる。

だが、ぼっちはそれでも余裕の表情をしている。

 

ぼっち

「ふん、だからNPCはアホなんだよ。」

 

足を踏ん張り、腰を入れ掌を広げた。

その掌には闇属性のオーラが纏われている。

 

ぼっち

ダァァァクネスッ!フィンガァァァァァッ!!

 

ぼっちは新しく習得した格闘スキル『ダークネスフィンガー』を猪の顔面に叩き込んだ。

高火力の攻撃をもろに受けたモンスターはうなり声をあげ、ポリゴンになって砕け散った。

 

ぼっち

「……………よし、大体の流れは完成したな。」

 

オクト

「はい。たぶんこれで問題ないと思いますよぼっちさん。

というかさっきの格闘スキル威力半端なかったですね。」

 

ぼっち

「まぁ、単体にしか撃てんが掴み技だから頭掴めば砕けるな。」

 

脚竜

「ほい、お疲れオクト。回復ポーションじゃ。」

 

脚竜はそう言うとオクトに回復ポーションを放り投げた。

 

オクト

「サンキュー脚竜。」

 

もはやこの流れが当然のようになっているが、結局オクトがブラック企業の社畜モードであることには変わりない。

とはいえ、レベリングの効率はかなりよく、この一週間で全員がレベル16前後までいっている。

 

脚竜

「あ、そーだ兄貴に、オクト。実は始まりの街で情報屋がいるらしいよ。」

 

オクト

「情報屋?NPCのことか?」

 

脚竜

「いや、どうもプレイヤーらしいよ。なにせ噂じゃ俺と兄貴と一緒でベータテスターだったらしいからね。」

 

ぼっち

「………なるほど、確かにこの絶望的な状況において情報ほど必要なものはないだろう。」

 

オクト

「それじゃ早速行きま……グェッ!!」

 

ぼっちはオクトの首根っこを掴み引き寄せる。

 

オクト

「ゲホッゲホッ……ちょっとぼっちさん何を!」

 

ぼっち

「( ̄b ̄)シー」

 

オクト

(ど、どうしたんですかぼっちさん!)

 

脚竜

(見たら分かるだろ?敵だ敵。)

 

ぼっち

(少なくとも今の俺らでは勝てん。うまいこと逃げるぞ。)

 

オクト

(は、はいぃ…。)

((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

このように勝てない戦いになりそうなときは絶対に戦わない。

ぼっちさんは

『強いやつを倒してこそ初めて戦闘と呼べるんじゃないのか』

と言っていたが脚竜が

『いや、ここではゲームオーバー=死だからやめといた方がいいよ。兄貴の言い分はわかるけどそれは死ぬことがないから出きるのであって、今は命懸けの戦いだからそんなことしたらすぐに死んじまうよ。』

といって説得してくれたため、パーティーメンバーの中でもっともレベルの高いぼっちさんを基準にレベル差が5以上ある場合は撤退を徹底している。

おかげでギリギリな戦いになることが少なくなって助かっている。

俺たちはそそくさと気づかれないように街へと逃げていった。

 

 

脚竜

「ふぃー、今日の成果も俺の圧勝だな。」

 

オクト

「お前の運が異常なだけだ。」

 

ぼっち

「………なんで俺だけノーマルばっかり……。」

 

この流れも相変わらずで戦果で脚竜に勝てたことは基本無い。

 

ぼっち

「……んでその噂の情報屋は?」

 

脚竜

「………んーと、忘れた!」

 

オクト

「おいィィィィ!!大事な情報だろーがそれはぁ!!」

 

脚竜

「んじゃその情報にアンタらはいくら賭けるよ?」

 

ぼっち

「普通に教えろ、殺されたいのか?」

 

脚竜

「へいへい。」

 

そういって脚竜のあとをついていき、たどり着いたのは始まりの街の大通りだった。

そして脚竜は一人のフードを被っているプレイヤーを指差し、あの人だと答えた。

 

ぼっち

「そろそろ俺たちも攻略に向けて情報を集めておいてもいいかもしれん。」

 

オクト

「わ、悪い人じゃなきゃいいけど………。」

 

脚竜

「まぁ兄貴の交渉技術がありゃ大丈夫だって。」

 

俺達も一刻も早くこのデスゲームから脱出しなくてはならない。

そのためにはゲームクリアまでに至るまでに情報を売ってくれる人物が必ず必要になる。

早い内に情報は手にいれなければいけない。

ぼっちがフードを被っているプレイヤーに声をかけた。

 

ぼっち

「こんにちは、あなたが噂の情報屋ですか?」

 

???

「ん?アァ、そうだけド。」

 

ぼっち

「なるほど……あ、申し遅れました。私はぼっちと申します。

こちらの二人は私のパーティーメンバーです。」

 

オクト

「オクトです。よろしくお願いします。」

 

脚竜

「脚竜です!よろしくな!」

 

???

「自己紹介されたならこっちも名乗らないとナ。」

 

フードを被っているプレイヤーはゆっくりと立ち上がり、

 

アルゴ

「オイラはアルゴダ。よろしくナ。」

 

そういってぼっちに対して手を伸ばした。

 

ぼっち

「こちらこそよろしく頼む。」ニコッ

 

普段見せないような綺麗な笑顔。

これはやる気だ。あの騙しのテクニックを………。

 

オクト

(だ、ダメですよぼっちさん!ここで信頼を失くしたら俺達に情報提供してくれないかもしれないんですよ!)ヒソヒソ

 

ぼっち

(安心しろ、俺の考えは完璧だ。それにな……)ヒソヒソ

 

ぼっちはアルゴの目を見たあと

 

ぼっち

(あの目、間違いねぇ。俺の騙しモードで行かなきゃたぶん大量に金をぶんどられる。

あの目は商人の目だ。)ヒソヒソ

 

ぼっちはそういったあと、ストレージを漁り始めた。

 

ぼっち

(あとオクト、余計な手出しはするなよ。)ヒソヒソ

 

オクト

(な、なんでですか!?何かあったら止めますよ!?)ヒソヒソ

 

ぼっち

(わからねぇか?………こいつは俺の望んでいたタイプ、ようやく対等に言葉の殴りあいの相手が見つかったんだ。

だからコイツの相手は俺に任せな。)ヒソヒソ

 

アルゴ

「……さっきからヒソヒソと何してんダ?」

 

ぼっち

「いやこれは失敬、少し身内で揉め事がありましてね。

……さてと、お話は変わりますがその情報とやらを私は喉から手が出るほど欲しているものがあります。」

 

アルゴ

「いったい何かナ?」

 

ぼっち

「……この層のボスの事です。」

 

アルゴ

「………それなら信用ならないオイラの口から聞くよりオイラの作った攻略本を読めばいいと思うゾ。」

 

ぼっち

「なるほど……。」

 

普段のぼっちの言動からは想像もつかないほどの綺麗な声と顔だ。

元々ぼっちさんの顔自体はある程度整っている方で少し大人びているようにも見える。

これがあの騙すことを正義としている悪魔とは到底思えないほどだ。

 

ぼっち

「それでその攻略本とやらはいくらだろうか?

情報屋であるならばこちらもそれ相応の物を渡さねば不当だと思うので……。」

 

アルゴ

「………700コルでどうダ?」

 

ぼっち

「少々高いですね。400コル。」

 

アルゴ

「そいじゃ600コル。」

 

ぼっち

「まだ高いですね。430コル。」

 

アルゴ

「なら545コル。」

 

ぼっち

「うーん、475コル。」

 

ぼっち

「ふむ……では。」

 

アルゴ

「そうなると………。」

 

アルゴ・ぼっち

「「500コル」」

 

アルゴ

「商談成立だな。」

 

そういうとアルゴさんはストレージをいじり、本のような物をぼっちに差し出した。

 

アルゴ

「ほら、これ。大丈夫、アルゴの攻略本だよ。」

 

ぼっち

「ありがとうございます。」

 

アルゴ

「そっちの坊や達もいるカ?」

 

脚竜

「誰が坊やだゴラァァァ!!」

 

ぼっち

stay、mybrother。(落ち着け、我が弟よ)

 

オクト

「うーん、俺はいらないです。」

 

アルゴ

「そうカ。ならアンタにだけ特別な情報があるけどどうダ?」

 

オクト

「え、いいんですか?」

 

アルゴ

「アァ、300コルだ。」

 

オクト

「買います!」

 

アルゴ

「実はな…………というわけだ。」

 

オクト

「な、なるほど……。」

 

内容ははっきりとは聞こえなかったが、オクトの表情から察するに何か衝撃的な情報でも得たのだろう。

 

オクト

「貴重な情報ありがとうございます!えっと……。」

 

アルゴ

「アルゴでいいヨ。オネーサンは細かいことは気にしないからナ。」

 

オクト

「ありがとうございますアルゴさん!」

 

アルゴ

「そいで、そこの坊やもどうダ?」

 

脚竜

「だから坊やじゃねぇって言ってんだろ!」

 

脚竜が吠えるとアルゴは笑いながら軽く謝った。

しかし、ここで終わりではなかった。

 

アルゴ

「それと、ぼっちって言ったかナ?……その口調はやめた方がいいと思うゾ。」

 

すると、ぼっちは驚いたような顔をしたあと、ニヤリと笑い、

 

ぼっち

「………ほぉ、俺のポーカーフェイスに気がつけるなんてなかなかやるじゃねぇか。」

 

ぼっちもさっきまでの丁寧な口調をやめ、いつものように漆黒の意思を持った喋り方になった。

 

アルゴ

「ま、オイラを甘く見るなっていう意味だナ。」

 

ぼっち

「………ふむ。確かに考えが少し不味かったかもな。

代わりに訂正しとくよ、『鼠』の名前を騙るつもりの情報屋のアルゴさん。」

 

アルゴ

「……へぇ、やるじゃン。」

 

正直、俺たちではこの二人が目を合わせただけでどういう風に腹の探りあいをしていたのかは分からなかった。

少なくとも、アニメとかで見るようなやり取りじゃないのは確かだ。

まるでお互いがにらみ合う獣のような………そんな風に見えた。

……まぁ、実際は何を考えているのかが分からなかったんだけど。

 

 

ぼっち

「ふむ、いい機会だ。

アンタとは仲良くしておきたいね。」

 

アルゴ

「………オイラもここまで言葉での殴り合いが楽しい相手は久しぶりだナ。

いいヨ、アンタとオクト、そしてそこの坊やともご贔屓にして貰いたいしナ。」

 

脚竜

「だからさっきから坊やじゃねぇって言ってんだろ!シバくぞ!」

 

オクト

「エセ関西弁を話すな東京出身の東京育ち。」

 

そして、ぼっちは何かを思い付いたようにアルゴと話し始めた。

 

ぼっち

「アルゴ、友人のよしみだ。面白い情報を教えてやるよ。」

 

アルゴ

「……いくらかナァ、その情報ってやつハ?」

 

ぼっち

「500コルだ。それも先に情報を与えた上でな。要するに後払いだ。」

 

アルゴは少し考えた後に

 

アルゴ

「いいヨ、その商談乗った。」

 

どうやらぼっちの商談に乗り気なようだ。

 

ぼっち

「ふむ、では話していこうか。」

 

ぼっちは少し咳払いをしたあと、話を始めた。

 

ぼっち

「どうやらこの世界にはエクストラスキル、ユニークスキルなどという特殊なジョブもしくはスキルがあるらしい。

そして、その中で最も特殊なユニークスキルがある。

スキルネームは『銃撃者(ガンスリンガー)』。

簡単に言えば銃を取り扱うことができるかなり特殊なスキルの事だ。

そしてそれに対をなすように存在するスキルもある。

スキルネームは『銃鍛冶(ガンスミス)』。

この世界において鍛冶スキルが存在するように銃を作る鍛冶スキルがあるわけだ。

もちろん、名前通り銃を扱うこともできる。

どうだ?かなり貴重な情報だと思……………」

 

アルゴ

「信用はできないナ。」

 

アルゴはきっぱりとそう言った。

 

アルゴ

「第一にここは剣の世界ダゾ?

そんな剣しかないのに銃が扱えるわけがないダロ。」

 

呆れたようにアルゴがそういうとぼっちは何かをボソッと呟いた。

 

ぼっち

「ほう……ではお前のそのクローのスキルなども存在しないわけか…………そりゃ確かに剣の世界に爪やクローなんて存在しないもんなぁ……クックック………。」

 

アルゴ

「……どうやってそれを知っタ?」

 

ぼっち

「人の目を見ると簡単にわかってしまうんだ。

それに人間観察が大好きでな。

俺の悪い癖だよ。」

 

悪びれる様子もなくぼっちはそういった。

 

アルゴ

「………ま、信用はできないかナ。

まぁ、もし本当にそんなスキルが出たら2000倍にでもして返してやるヨ。

ま、ありえないけどナ。」

 

ぼっち

「さぁな。この世で『あり得ない』という言葉ほどあり得ない物はないがな?」

 

ぼっちとアルゴは未だに言葉の殴り合いを繰り広げていた。

 

ぼっち

「まぁいいさ。さっきの言葉はしーっかり覚えておくからな。」

 

アルゴ

「ニャハハハ、ま、オイラも少しはリサーチしておくよ。」

 

俺達はアルゴさんをフレンドに登録して、その場を去った。

どことなく怪しくて変な人だが、悪い人じゃないのは確かだと思う。

多分、ぼっちさんと一緒で、自分の利益にならないことには一切触れないけど、それでも皆の事を考えて動いている。

俺はぼっちさんのように目を見ただけで分かる訳ではないけど、少なくともアルゴさんはそういう優しさを持ってるんじゃないかな……って思う。

 

ぼっち

「………おい、何俺の顔を見てニヤついてだ気持ち悪い。」

 

オクト

「……いや、ぼっちさんとアルゴさんって似てるなぁって。」

 

脚竜

「いやいや、天と地ほどの差はあるぞ。

だって兄貴はいろんな意味で鬼だもん。」

 

ぼっち

「何を言うか、この俺は鬼じゃねぇ。

俺は悪魔だ。」

 

オクト

「大正解じゃねぇか。」

 

なんか一瞬声が変わった気がするけど気にしたら負けなのかな。

そんなことを考えていると、ぼっちがボソッとあっと言った。

 

脚竜

「ん?どしたの兄貴?」

 

ぼっち

「そうだお前ら。どうせだしギルド作らないか?」

 

脚竜

「ギルドォ?なんでそんなものを作らなくちゃいけないんだよ兄貴。」

 

オクト

「え?ギルド作るんですか?」

 

ぼっち

「いや、どうせなら有名になりたいじゃん。

んでついででお前らも活躍したら名声を得られてそれなりに楽ができる。

どうだ?悪くはないだろ?」

 

オクトはなるほどと思った。

確かに多少なりとも有名になり名前が上がればもしかしたらこの先何かいいことがあるかもしれない。

作るに当たってはなんの損もない。

オクトが深く考察をしていると、ギルドネーム決めが始まりそうだった。

 

脚竜

「んじゃ、名前を決めるか!はい!『アインクラッドリタイアし隊』!」

 

ぼっち

「今すぐリタイアさせてやろうか?」

 

オクト

「それじゃあ、『アインクラッド破壊し隊』とかはどうですか?」

 

ぼっち

「どこの犯罪者ギルドだよ。ったく、やっぱりこういうのは俺がやらなくちゃいけないのか………。『魔城殲滅隊』。どうだ?カッコいいだろ?」

 

脚竜

「いや、普通にダセェよ兄貴。」

 

ぼっち

「なんだとぉ!!俺のパーフェクトなギルドネームに文句つける気かおい!」

 

脚竜

「ダセーもんはダセーもーん!」

 

オクト

「………あの、『アインクラッド攻略し隊』はどうでしょうか………。」

 

脚蛇ブラザーズ

「………………。」

 

オクト

「ほ、ほら!俺たちは攻略をしようとしてるんですし、気合い、入れて、いきます!みたいな感じを出そうと思って…………」

 

脚蛇ブラザーズ

「………………。」

 

オクト

(…………あれ?地雷踏んだ?)

 

脚竜

「シンプルでいいじゃねぇか!採用ー!」

 

ぼっち

「………ふむ、まぁ、センスはあれだが、まぁいいんじゃないか?」

 

オクト

(あれ?なんか丸く収まった?)

 

奇跡的に丸く収まり、次はギルドリーダーを決める部分だったが………。

 

脚竜

「よし、ギルドリーダーは兄貴な!」

 

ぼっち

「………は?」

 

オクト

「あ、俺もそれに賛成です。」

 

ぼっち

「え、やだよ。俺やりたくないよ。

オクト、お前が名前を決めたんだからお前がリーダーでいいだろ?どうして俺なんだよ。」

 

脚竜&オクト

「「いや、単純にスペックの高さ。」」

 

ぼっち

「…………それ言われたらなにも言い返せないよ。」

こうして、改めて『アインクラッド攻略し隊』が爆誕した。

 

ぼっち

「………んじゃ、とりあえずギルドメンバーの間でのギルドの呼び方は『攻略し隊』と言うことにしてだ。

攻略し隊の方針をある程度決めておこう。」

 

ここからは攻略し隊がどのような活動をするのかの会議になった。

 

ぼっち

「第一に『攻略し隊』と名前がついてる以上、前線に立つことは当然だ。

他になにか活動について意見があるやつは?」

 

オクト

「はい、ギルドの信用を得るために慈善事業とは言いませんけど、他のプレイヤーの手伝いとかはどうですか?」

 

脚竜

「お?いわゆる何でも屋か?

いいねぇ、俺昔からそういうのしてみたかったんだよ!」

 

ぼっち

「はぁ……お人好しどもが……まぁいいや、とりあえず採用っと。

他には?」

 

ぼっちはそう聞くが特にこれといった意見はでなかった。

 

ぼっち

「よーし、ギルドの方針は決まったな。」

 

脚竜

「勝利の方程式も決まった!」

 

オクト

「何をいってるんだお前は。」

 

ぼっち

「それでは、我々『攻略し隊』の爆誕記念だ。

飯屋に行くぞ。」

 

オクト&脚竜

「「おー!」」

 

ぼっち

「よし、とりあえずはオクトのおごりだな。」

 

脚竜

「おー!賛成!」

 

オクト

「ふざけんな自分の分くらい出せ!」

 

アインクラッド攻略し隊が誕生し、新しい一歩を踏み出す勇気が出た。

必ず、このゲームをクリアして帰るんだ…………。




次回予告のような茶番

ぼっち
「さてと、改めてギルドを作ったが、まずギルドハウスを手にいれんとな。」

脚竜
「あてはあるの?」

ぼっち
「あぁ、あるぞ。その辺りは安心してくれ。」

オクト
「不安だ…………。」

脚竜
「同意見。」

ぼっち
「お前ら………。」(#^ω^)ピキピキ

次回、第六話『ギルド結成』

ぼっち
「次回もデュエルスタン………。」

オクト
「やめい。」

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