ソードアートオンライン~グランドメモリアル~   作:Wandarel

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どうも皆さん、お久しぶりです。
リアルが忙しすぎてハゲそうなWandarelです。
今回は少々短めでお送りさせていただいております。
何かとこの物語に関わってくる人間も登場しておりますので、どうぞお楽しみに。
そして、評価や感想、お待ちしております!

~追記~
第六話、並びに第七話の一部を修正しました。


第七話~情報整理~

始まりの街

 

アルゴ

「そんじゃ、報告頼むヨ。」

 

Yun

「はいはい。……えーっと、まずアルゴに言われた通りに黒鉄宮の生命の石碑を見てきたんだけどもうしばらくしたらこのゲームで死んだひとは1000人を越えそうよ。

まぁ、見た限りでは私が知ってるそこそこ有名だったゲーマーも死んでるからたぶんアルゴの言う通り、ベータテストの時とは色々と仕様とかが変わってるみたいね。

ま、私はベータテスターじゃないからそこまで詳しくはないけど。」

 

アルゴ

「やっぱりカ。妙な違和感自体は感じてたんだけどここまでだったとはナ………。」

 

私はアルゴとはリアルでの面識があり、こうして気軽に会話をしている。

まぁ、気軽に話してはいるけど内容はかなり重いけどね。

 

アルゴ

「そういえばYunが調査してる間に面白い奴らに会ったゾ。」

 

Yun

「へぇ、アンタに面白いと思わせる人間がいるなんて驚きね。」

 

アルゴ

「まぁ、そいつが凄くアホらしいことを言ったんダ。

この剣しかない世界に銃を使う奴が出るって言ったんだヨ。

まぁ大方オイラを騙して情報料をプラマイゼロにしようって魂胆だったろうけどナ。」

 

Yun

「ふーん、そんでそいつに何て言ったのよ?」

 

アルゴは少しにやつくと

 

アルゴ

「もし本当だったら500コルを2000倍にでもして返してやるって言ったヨ。」

 

Yun

「あーあ、本当に現れても知らないよ私ー。」

 

アルゴ

「大丈夫大丈夫、あり得るわけないからナ。」

 

Yun

「まぁ念のために多少貯金くらいはしておきなさいよ。」

 

アルゴ

「わかってるっテ。そこらへん、オネーサンは抜かりはないからナ。」

 

でも、こうしてアルゴと話している間だけはある意味リアルでやってたことと変わらない。

………そのはずなんだけどな……。

虚しさが心に響く………。

本当にここが死と隣り合わせの世界だということを理解したくもないのに理解してしまう……。

 

アルゴ

「……Yun、気持ちはわかるけどナ、オイラ達はもう後戻りは出来ないんダ。

『やれることはやり通す。』

Yunがリアルでよく言ってた言葉ダヨ。

それでいいじゃないカ?やれること、まだまだ一杯あるゾ。」

 

………全く、いい友達を持ったわね私も。

 

Yun

「あーい。」

 

Yunは大切な仲間がいることを改めて理解した。

そして、やるべきことはあるはずだと心の奥底で思った。

 

Yun

「んで、早速なんだけどやることはあるかしら?」

 

アルゴ

「うーん、何かあったカナ………、お、そうダ!」

 

アルゴは自分のストレージを漁り始め、そして何か紙のようなアイテムを取り出し、Yunに差し出した。

 

Yun

「………なにこれ?」

 

アルゴ

「アァ、これカ?これはオイラが可能な限りリサーチしてきたベータテスターのリストだナ。」

 

いつの間にそんなもんを作ってたんだコイツという考えは後ろの方にしまっておくとして、こんな人数をよくもリサーチ出来たなとは思った。

 

Yun

「んで、これがなんなのかは分かったんだけどこれの目的は何よ?」

 

アルゴ

「まぁあれダ。もうすぐオイラの作った攻略本を無料配布しようと思ってナ。」

 

Yun

「なるほど、その様子から察するにもうすぐな訳ね、

フロアボスの攻略。」

 

アルゴ

「その通り!んで、これの目的は………」

 

Yun

「あー言わなくていい。大体察したから。」

 

大体こういうことは察せるから最後まで言われる必要はない。

やることはもうわかった。

 

アルゴ

「ニャハハハ、やっぱりYunにはお見通しって訳カ。」

 

Yun

「そんじゃ、そっちに向けての準備もしなきゃね。」

 

アルゴ

「うん、頼んだヨ。」

 

Yun

「そういえばアンタ、攻略本一冊足りないけどどうしたの?」

 

アルゴ

「ん?アァ、それはな…………。」

 

 


 

ぼっち

「へくちッ!」

 

オクト

「……ぼっちさん中身はゲロ以下なのにくしゃみは可愛いんですね。」

 

ぼっち

「何を言うか、俺はいつでもどこでもプリティなイケメンだぞ?」

 

脚竜

「自信過剰ってこういうことなのかな?」

 

オクト

「そういえば今さらですけどいつの間にハイドスキルを手に入れたんですか?」

 

ぼっち

「ん?そりゃ一目見ただけで最高のスキルだって分かったんだからすぐさま手にいれるだろ。

例えばだが自分の欲しいゲームやフィギュア、カードなんか見たら欲しくなるしその為に努力をするだろう?

それと同じ理論だ。」

 

脚竜

「兄貴ー、質問の答えになってないよ。」

 

ぼっち

「仕方ないなー。まぁあれだ、オクトと会う前だ。」

 

脚竜&オクト

「結構早かった!!」

 

ぼっち

「まぁ寝る時間を惜しんで必死になって修行したからな。」

 

脚竜

「兄貴は努力の方向さえしっかりしてれば完璧なのにな………。」

 

オクト

「………全くだ。」

 

ぼっち

「………よし、最高に機嫌がいいから今日も修行逝くゾー。」

 

オクト

(………なぁ、脚竜、これぼっちさん怒ってる?)

 

脚竜

(………うん、キレてる。)

 

オクト&脚竜

/(^o^)\ナンテコッタイ

 


 

Yun

「売ったんだ……。その騙そうとしてきた相手に。」

 

アルゴ

「おう、やってやったゼ。」

 

…………これ、後々怒られてもなんとも言えないわね。

まぁ、無料配布する前に売ったアルゴもヤバイけども。

とはいえ、身近の人間じゃなくて良かったな。

あのぼっちさん(だったけ?)とかが騙されてるなんて考えられないし………。

 

Yun

「……まぁいっか。」

 

ぶっちゃけどうでもいいしめんどいし。

 

アルゴ

「Yun、そういえば今まで何してたんダ?」

 

Yun

「え?何が?」

 

私は思わずそう聞き返してしまった。

唐突に質問されたのにはちょっとビックリした。

 

アルゴ

「こっちに来るまで戦ったりしてたんだロ?

誰と組んでたんダ?」

 

アルゴはニヤニヤしながらそんなことを聞いてくる。

だけどあいにく………。

 

Yun

「アンタの期待には答えられないよ、ただのリアルの男友達二人とそのお兄さんだからね。」

 

アルゴ

「ちぇー、面白くないナー。

……んでそのプレイヤーの名前分かるカ?」

 

やけに食い付いてくるな……。と思いながらも私は思い出してみる。

割りとどーでもいいことは忘れちゃうから。

 

Yun

「えーっと、確か脚竜とオクトとぼっちってネームね。」

 

最後のぼっちさんの名前を言った瞬間、アルゴの表情が固まった。

 

Yun

「…?どしたのアルゴ?」

 

アルゴ

「え……あ、いやなんでもナイ!」

 

怪しい………ん?待てよ?ぼっちさんの名前を言った時に表情固まったよね………。

 

Yun

「…………まさかアンタ。」

 

アルゴ

「………………。」メソラシ

 

Yun

(マジか……よりによってあの人か………。)

 

私はあの人ならそんな簡単に騙されないと思っていたし、ましてや騙されてる人が身内だったことに衝撃を受けた。

……まぁどうでもいいけども。

 

Yun

「まぁ、武器を選んで役割分担もしていたからそろそろ本格的に攻略に行くみたいよ、あの三人は。」

 

アルゴ

「ん?あの三人攻略に行くのカ?」

 

Yun

「え、まぁそうだけどどうしたの?」

 

アルゴ

「………こりゃ一波乱起きそうだナ。」

 

Yun

「………いまいち言ってる意味がわかんないけど、ととりあえず報酬の支払いよろしく。」

 

アルゴ

「ナーンダ、やっぱり気づいてたカ。」

 

Yun

「なんとなくアンタがやりそうな気がしたのよ。」

 

アルゴ

「はいよ、まぁまたおつかいを頼むんだけどナ。

ニャハハハ。」

 

Yun

「はいはい。」

 

この猫のようなネズミの扱いにはもう慣れたわ。

さてと、私も行くか。

もうしばらくしたら来るからね。

 

 

 

攻略会議がね………。

 

 

 


 

~始まりの街・酒場付近の宿屋にて~

 

???

「……ほい、情報の整理はこれで終了だね。」

 

???

「あぁ、ご苦労様。」

 

???

「んー、にしても見つからないなぁターゲット。」

 

???

「そんな簡単に見つかるわけがないだろう。

仮にも一万人も人が入ってるんだ、そんなポンと出るもんじゃねぇよ。」

 

???

「それで、一層のフロアボス攻略には行かないの?」

 

???

「あぁ、残念ながら行きたくても行けないしな。」

 

???

「ふーん、そう言ってる割には今すぐにでも人を殺したくてうずうずしてるんじゃない、お・に・い・ち・ゃ・ん?」

 

???

「はぁ………、妹といっても俺達は双子だろう。

それにそういうお前こそ疼いているんじゃないか?」

 

???

「そりゃそうでしょ。だって僕のたった一人の婚約者(フィアンセ)なんだよ?

彼は僕に愛を与えてくれたんだから僕がそれに答えなくちゃ………あぁ、彼のことを思うだけでゾクゾクしちゃう………。」

 

???

「ふっ、ずいぶんと狂った愛だな。」

 

???

「アンタの狂った価値観と一緒にしないでくれない?

なんで人を殺すのに自分の手を下す必要があるのよ?」

 

???

「怯えている相手の首をかっ切ることほど楽しいことは無いと思うが………、逆に聞くがなぜお前は人を殺すのにそんな小賢しい手を使うんだ?

俺には全く理解できんな。」

 

???

「わかってないなぁ……、バカが自ら死にに行く様を見て遊ぶのが面白いんだって。」

 

???

「とはいえ、俺達はボス……いや、父さんからの依頼をこなさないといけないからな。

俺も自制はするが、遊ぶのは二の次だ。」

 

???

「あぁ、将悟……。

今は会えないけど待っててね、必ず迎えに行くから………フフフ………。」

 

???

「はぁ、分かってなさそうだな。」

(……まぁ、気持ちは分からんでもない。

さてと、このゲームで何人死ぬのか楽しみだな………ククク………。)

 

闇は知らぬ間に動き始めるもの。

この二つの闇を見抜けるものはまだいない……。

 




次回予告(?)

ぼっち
「さてと、これから俺達はあれに向かうぞ。」

脚竜
「あれって何?」

ぼっち
「ん?それは言えないんだよ。」

オクト
「え?それって皆おまちかねの攻略k………(殴ry

ぼっち
「とにかくだ、俺たちも向かうぞ。」

オクト&脚竜
「おー!!」

次回、第八話~攻略会議~

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