落ちこぼれの魔法伝記 作:サガ
魔法が欲しい。今だってそう思ってるつもりだ。いや、おかしいんだ。誰だって、魔法を持って生まれるこの世界でなんで俺には魔力も魔法もない!
そうして、俺はまたゲームに手を伸ばした。俺が、一番輝けるのはこの場所しかない。ゲームでしか自分を見つけられない。
「わかってるよ。ダサいことくらい。あいつとの約束守りたかったな。」
今日はいつもより気が落ちるな。嫌な夢を見たせいだ。クソ! ゲームも上手く乗らないし!
バーーン!!!
ん? なんだ?!居間の方ですごい音がしたぞ?
見にいくとそこには白髪の俺と同い年くらいの男が壊れたテーブルの上に立っていた。
「ん? 来る世界を間違えたか? 波が揺れている世界へ来たんだがここじゃないな……」
何言ってんだこいつ! 訳わからんことを! 人の家のテーブルを壊して謝りもしないとはそだちがわるいな!
「おい! 何なんだあんたは! 俺の家のテーブル! これお前、ぶっ壊しちゃってくれてよぉ! 弁償しろよ」
俺がきつめにそういうと、男は無表情な顔をかえぬまま俺に言う。
「これは失礼。今直す。固有魔法<再現>」
魔法? を使ったのか壊れたテーブルが元どおりに戻った。これがこいつ固有魔法か?
「驚いた。これがあんたの固有魔法?」
「まさか、無限にある能力の1つだよ」
何言ってんだ? ま、いいや、とっと出て行ってもらおう。
「なぁ、あんたもう用がないなら出「ほぅ、お前特異点だな」
こいつ!人が喋ろうとしてるのに! うん? 特異点? なんの話だ?
「特異点って?」
「特異点とは、1つ並行世界に一人しか存在しない特別な存在だ。特異点は特異能力という魔法でも異能でもない全く別の力を扱える。主に何かを支配する能力だ」
なんだと! じゃ、じゃあ俺にも? いやまて、俺はこれまで16年生きてきたがそんな能力使えないし、そもそもなんで俺がその特異点だってわかった? 怪しいな。
「へぇ、そうなんですねぇ。すごいなぁ。でも、あいにく僕はそんなことを信じるほど馬鹿じゃない」
「なるほど、まだ使ったことがないのか。では、俺が引き出してやる」
そう言い、白毛の男は俺の額に手を当てた。
瞬間、俺の体にもあるように熱い何かが駆け巡った、
「ぐ、ぐわぁぁ!」
燃えるように痛い。苦しい!
だが、それは5秒ほどで収まった。
「お前の能力は、能力支配だ。大事に使えよ。あと、一日中さで使いすぎるなよ」
そういうと、男はワープのようなものを開いてどこかに行こうとしてる。
「な、なっ! ちょっと待ってくれ! なんだよその能力!能力支配ってなんだ!」
「俺も時々使うが便利だぞ」
そう言い残し今度は完全に消えた。
「いや、時々使うって俺しか使えないんじゃないの? あいつ何もんだよ」