FGOの世界に転生して、Aチームに所属したら異星の神に選ばれてしまった件について 作:ハセカズ
凄く期間が開いた割に、展開があんまり進んでない‥‥。
今やってる章に関しては、後1~3話で戦いが決着の予定です。
また、誤字報告してくれる方、いつもありがとうございます!
誤字が沢山あってごめんなさい‥‥
前回までのあらすじ
藤丸「こ、ここが
カルデアと
汎人類史と日本異聞帯の世界を巡るその争い苛烈を極めた。
加護により神霊に等しい力を得たカルデアの面々、そして全力の
発射までに時間が掛かる切り札だが、今は
「立香さん!今です!」
「分かっています!令呪装填!─────マシュ!」
藤丸の手の甲にある3画目の令呪がブラックバレルに装填される。
これが最後のチャンスだ。
「はい、マスター!バレルレプリカ、フルトランス‥‥‥!いって‥‥
「ッ‥‥!」
神をも打ち落とす弾丸。だが、ブラックバレルを以てしても
日本の神が不死身であることを考えれば、かなりの窮地と言ってもいい状況だ。
だが‥‥カルデア側の刃は確かに
「まさか─────私が先に膝を地につけた‥‥?」
ブラックバレルを受けた後の自分を信じられないかのように見る
「どうやらそのようですね‥‥
「‥‥
「貴方はこの世界にて最も強く、そして人を民達を愛する御方です。我々が貴方と戦えたのも貴方がこの世界の民のことを思うからこそ‥‥」
「‥‥‥‥」
『‥‥それはどういうことかな?
「‥‥原初の
「宇宙の最高神‥‥?」
「ええ、ですから本来であれば‥‥私がいたとしても互角に戦う事はできない。その気になれば宇宙そのものを滅ぼすことが出来るだけの力をあの御方は所有しているのです‥‥」
それはこの宇宙だけでなく‥‥
だが、
その理由を
「‥‥‥
例え、外宇宙からの異物であろうと、別惑星からの侵入者であろうと決してこの地球に害をだせない様に施された数えきれないぐらいの数多の権能。それはこの日本異聞帯では現在も生きている。
この神はセファールに破れてからの1万年以上そうして人間たちを守り続けてきたのだ。
「貴方はそこまでして人々を‥‥」
「‥‥‥‥当然のこと。私は、『天の戦い』で数多の同胞を手に掛けた。人の可能性を信じ、後の世を託そうとする神々を。故にこそ‥‥この星の民達を守らなければならないのだ。そうでなければ、何のための戦いであったか。何のための犠牲であるか。私はこの世界の最高神として人々に平穏をもたらさなければならないのだ‥‥」
「確かに人を守り続けたという点において貴方を超える神は後にも先にも決して現れないでしょう。貴方は『天の戦い』で散った神々が担う筈だった、役割をもただの一柱で背負っています。ですが‥‥貴方ももう気づいている筈です。我々がいなくても‥‥人は自立できる。その可能性を彼らは見せてくれました」
「‥‥‥‥」
「‥‥‥‥カルデアの藤丸立香よ。1つ問う。汎人類史の民たちは皆、お前の様に強いのか?あらゆる苦を乗り越えられるほどに」
「それは、分かりません。ただ、これだけは言えます。今回もこれまでの旅も‥‥俺一人では絶対に乗り越えることは出来ませんでした。そして‥‥俺以外の誰かだったとしても今回、力を貸してくれた皆は協力してくれると思います」
その言葉を目を閉じ静かに聞いていた
「そうか‥‥。人は脆く弱い。だが、だからこそ‥‥‥だからこそ困難を乗り越えるために手を取り合う。そして考える。『人は考える葦である』というのは汎人類史の言葉であったな。まったく‥‥何とも生き汚くしぶとい者たちよな。完璧なる個ではなく群体として障害を乗り越え、未来にたどり着こうとする。ソレが汎人類史の人か‥‥」
「
「‥‥この地の空想樹は私が管理・制御している。我が権能に守られているが故に、誰にも干渉は出来ない。‥‥‥だが、ソレを今しがた
「え‥‥それって」
「我が膝は其方たちに屈した。空想樹は好きにするが良い。この戦い‥‥其方たちの勝ちだ」
「ッ‥‥‥」
その事実に、藤丸の胸中に言葉では言い表せない程の歓喜が走った。
ストームボーダーからの通信をよく聞くとカルデア職員の何人かが涙を流し、抱き合っている者もいる。
『か、勝った‥‥?勝ったのか?お、おお、おおおおおお!?この世界ではもう死ぬしかないと思っていたが、我々は遂に成し遂げたのだ!ワハハハハハ!』
『ええ、どうやら所長の銅像がこの世界に立つことも何とか回避できたようですね』
中でも高笑いするゴルドルフ所長の声が良く聞こえていたが、ここまでカルデア職員が喜びを見せるのは人理修復を成し遂げたとき以来だ。
今回は、全員死ぬ可能性が高いと言われていた分、喜びも大きいのだろう。
藤丸もホッと一息ついたところで、ある問題が残っている事を思い出す。
あのクリプタ―の仕掛けてきた「民を皆殺しにしなければ世界が消えない」という策についてだ。
「ンンンンン。最高神ともあろう御方がこの世界を守るという役割を放棄なさるとは何ということであろうか!ですが安心なされよ。その役目は
その直後に
「─────ッ!」
まるで強烈な電流が流れたかのように硬直してしまう
「
藤丸が異変の起こった
「マスター、危ない!」
マシュが攻撃をガードする。今の炎にはカルデア側にも見覚えがあった。
「リンボ‥‥!」
攻撃の届いた方角を見ると、そこにはリンボと沖田そして‥‥日本担当のクリプタ―がいた。だが、クリプタ―の様子がおかしかった。
「ぜぇ‥‥ぜぇ‥‥気持ち、気持ち悪い‥‥。思ったより、きつい‥‥」
肩で息をしており、顔は真っ青だ。まるでもうすぐ消えてしまう蠟燭のように弱弱しい生気しか感じられない。リンボの支えがあってようやく立てているという状態だ。
『─────
「な‥‥
ホームズとマシュの指摘に、リンボが邪悪な笑みを浮かべることで答える。
元ですら途方もない魔力リソースであるが、そこから更に沖田とリンボによる手が加えられた特別製のそれは、発動すれば文字通り神を縛り思うがままに操る事さえ可能だ。
だが、いくら
しかし、日本の神として降臨する際に
おまけに残された僅かな力でさえも今はカルデア達との戦いで決して少なくない消耗をしている。更に
ここまでの条件が揃えば
とはいえ、ソレが意味のある行為であるとは決して言えないが。
「先輩‥‥なんで‥‥。
「‥‥‥‥‥」
悲痛そうな顔を浮かべるマシュの言葉に返すだけの余裕が無いのか当の本人は無言のままだ。マシュの指摘通り
「私にカルデアの者たちを始末させる気か‥‥?無駄だ、そんなことをしても私の考えはもう変わらない。私は道を汎人類史に譲ると決めたのだ‥‥!」
仮にクリプタ―が
そもそも、
「ハァ……ハァ……。ええ‥‥だからこうするんですよ」
だが、当の本人の顔は真っ青だが、自棄になって行動しているような顔では決して無い。
その本人の言葉に、嫌な予感を感じた
「マスターの邪魔はさせません」
「ッ‥‥!」
ただのサーヴァントである沖田では、
例え英霊となりその力が削がれていようとも、神の権能にも等しい御業は健在。そのため時間を稼ぐことなら可能だ。故に‥‥その命令を言われてしまった。
「さあ、
「ッ‥‥‥‥!?」
一瞬、静寂が場に走った。あのクリプタ―の言葉の意味が分からなかったからだ。
だが、
すぐさま命令をした本人に飛び掛かり、そして魂ごとその肉体が
「え‥‥‥?」
何が起きたのかが理解できない。いや、というよりはあのクリプタ―は何がしたかったのかが理解できない。藤丸の目にはわざわざ
「─────っ‥‥あ‥‥?」
だが、異変は直ぐに訪れた。
それはクリプタ―を取り込んだ
「あ、あぁ‥‥?ガ─────アア“ア“ア“ア“ア“!!?」
「
「──────────」
突然苦しみだした
「これは‥‥‥‥!?」
その異変にすぐ気が付いたのは、
それに続くかのように、ストームボーダーの機器も
『─────
『な────有り得ん!何だこの馬鹿げた数値は‥‥!?』
カルデアの機器が察知した魔力量は、もはや神どころか星という超極大の生命体ですら到底収まりきらない程のものになっていた。力を振るえば太陽系どころか銀河系が吹き飛んでもおかしくないほどに。しかも、その力ですらもはや過去のものだとでも言わないばかりに魔力量が爆発的に上昇していた。
「まさか‥‥散りばめていた、力を戻している‥‥?いや‥‥ですが‥‥そんな、そんな筈が‥‥!!」
だが、それはつまり‥‥絶対に有り得ないことが起きているという事に他ならない。
故に
「(この魔力量‥‥ゲーティアの比ではない‥‥!一体どこまで上がって‥‥!?)」
ホームズの考え通りに掛け算方式で爆発的に増大していく魔力量。
獅子王、ティアマト、ゲーティア、スルト、神たるアルジュナ、
「ッ‥‥‥‥」
そんな
「ンンンンンンンンンンンン!フハハハハハ!これほどとは想像以上!もはや、人類悪などという器ですら極小でしかない‥‥無上の存在がここに成るのだ!いやはやいやはや。一時はどうなるかと思いましたが‥‥結果良ければ全て良しとしましょう!儂の策にて!我が主は!最強の『異星の神』へと至るうううううううぅウウウウウウウ────!!」
「異星の‥‥神‥‥?」
余りの超魔力に存在すらもそのままはじけ飛んでしまいそうな程の圧を受けながらも、
藤丸はリンボの聞き逃すことの出来ないワードに食いついた。
「ええ、ええ、ええ。マスターから無限の忠と愛を以て『異星の神』に仕える別なる拙僧の話を聞いた時に考えてしまったのです。『異星の神』の存在を実際に感じ取った時に思いついてしまったのです。拙僧にも‥‥否!拙僧だけの『異星の神』が欲しいと‥‥ね?」
「は‥‥‥?」
「ええ、拙僧は拙僧の為の『異星の神』が居ても良いと考えたわけです。そして‥‥我が主の魂を見て、そして『原作知識』を聞いて確信しましたとも。我が主なら別なる拙僧が仕える『異星の神』なぞとは比較にならぬ『異星の神』になれると。ええ、ええ、拙僧は思い至った!日の本に!究極無上の『異星の神』を作ってしまえと!」
藤丸にはリンボが何を言っているのかが理解できなかった。
それに『原作知識』という謎のワードが出ていた。だが、ソレに気を掛けられる程の余裕が無い。
「ンンンンン何たる優雅、何たる合理、何たる王道!いやはやいやはや、どんな人間にも驚くべき点はあるもの。ただの取り柄のない三流魔術師かと思い‥‥ンンッ!失敬!拙僧はマスターの忠実なる下僕。ええ、マスターは根源界外より現れし貴き御方と考えておりますとも」
「何を言って‥‥‥」
藤丸には、そしてカルデア側の誰もがリンボの言っていることが理解できない。
だが、一つ確かなのは、リンボの後方にいる
「ンンンンンン!さあ─────見るが良い!究極無上の『異星の神』の降誕を!汎人類史もカルデアもこれにてお終い!究極無二の身体!そして根源外の魂!拙僧の策はここに成る!今日こそは根源初の─────
リンボの言葉に呼応するかのように
「な‥‥ぁ‥‥」
それはスルトやアルジュナを圧倒した
ここにきて、カルデアの面々はようやく、例の少女から力らしい力を感知できなかった理由を理解した。
それは小さな蟻が山の大きさを認識できない様な‥‥魔力感知の麻痺現象にも似ていた。
3次元が4次元に干渉できない様に、存在規模に差が付きすぎてしまった結果、機器だろうとサーヴァントだろうと
魔力を全く感じ取ることが出来ない。一般人か何かと間違えてしまいそうであるのに、対峙しただけでも悪寒が止まらない。宇宙全てが身体に圧し掛かっているかのような、そこに存在しているだけで星どころか銀河が消滅してもおかしくない程の圧倒的なまでの暴力。
「は───はは───」
誰かの笑い声が漏れる。
「あ──────はっはっはっはっは!やった、やったやったやったやったぞッ!!」
皆が唖然とする中、辺りに響くのは
「あり‥‥えない」
眼前の存在に押しつぶされそうになりながらもようやく口を開くことが出来た
「まさか‥‥本当に‥‥?」
「ああ、やってやった!やってやったとも!!ハハハハハ!
だが、目の前の
「感謝するぞ、
もはや決定的ともいえる言葉に唖然とする一同だが、真っ先に我に返ったのはラーマであった。
「あの者のがどういった理屈で神の身体を乗っ取ったのかは余にも分からぬ‥‥。だが‥‥元より覚悟はできている身だ‥‥!」
『‥‥気になる要素はいくつもあるがね。ああ、だがMr.ラーマの言う通りだとも。我々はここで立ち止まるわけには行かない。とはいえ流石にあの規模の敵と戦うことは想定していなかったがね‥‥!』
ラーマとホームズの言葉に藤丸も自身に喝を入れ直す。とはいえ、震えが止まらない。あれは、藤丸が見てきたどんな強敵とももはや比較すること自体がおこがましいレベルだ。魔力が全く感じられないにもかかわらず、絶対に刃向かってはならないという事が魂までもが本能的に訴えている。同じ地平に存在しているというだけでも宇宙そのものが身体に圧し掛かってきているかのようだ。
「‥‥‥まあ、分かってはいたがお前達が諦めるわけがないか。個人的にはここで折れて私の下について欲しかったのだがね」
「‥‥‥?」
超魔力に押し潰れそうになりながらもクリプタ―の言葉を聞いていたマシュが違和感を覚える。日本のクリプタ―が
有り得ないことであるが、状況的に見てソレは間違いないだろう。だが、どうにも眼前の存在の振舞い方がマシュの良く知る人物と一致しない。
全く違うというワケではないが‥‥元の性格に
身体が変わった影響なのか一人称も変化しているようだが。
だが、そんなこと今は些事でしかない。
眼前の敵は間違いなく、歴代最強の相手なのだから。
カルデア側で真っ先に動いたのはラーマであった。
「出し惜しみは無しでいく‥‥!マスター!ありったけの魔力を貰うぞ!」
「分かった‥‥!」
「──────『
高く飛び上がり放たれた、かつて魔王ラーヴァナを屠った退魔の刃。神霊規模の霊基を得る事でその威力は以前とは桁違いの威力を発揮していた。だが‥‥ラーマは一つ思い違いをしていた。眼前の敵が強大であるというのは理解していた。いや、
「‥‥‥‥え?」
まず、
「おっと」
それはクリプタ―からすればただの反射行動でしかなかった。
自身に触れることが出来なかったと言っても、それでも攻撃が来たことにより、反射的にほんのわずかな力を放出しただけに過ぎなかった。
「ッ─────」
「嘘‥‥‥‥」
誰かが呟いたその言葉はラーマがやられたことによるものではない。魔力光線はラーマを消し飛ばし、そのまま空へと駆け上がっていった。今は夜という事もあり、空には無数に輝く星が輝いている。だが、誰が想像できただろうか。
夜空に輝く星々の内‥‥
「イイね‥‥‥‥誰にも負ける気がしないってのは」
眼前の男がポツリとそんな言葉を呟いた。
完全に絶望的な戦いだった。だが、それでも、その光景を見せられてなお藤丸の心はまだ折れてはいなかった。
次回投稿長引くかも‥‥