FGOの世界に転生して、Aチームに所属したら異星の神に選ばれてしまった件について 作：ハセカズ
‥‥‥遡る事少し前
未だにカルデアは混乱状態だ。
一体、何が起きたのか。皆目見当がつかないまま、カルデアは崩壊した。
その少し前の会議では平穏だったはずなのに。
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「——と、まあ。以上がAチームマスター8人の大雑把な情報だよ。みんな一癖も二癖もありそうだろう？」
査察官が来てから、カルデア内にてAチームのマスターのことが気になった俺はマシュとダ・ヴィンチちゃんの2人に彼らの話を聞いていた。
彼らの話を聞いて、マスター同士で話すことを楽しみにしていた。
だからその後に起きた出来事は、ついていくだけで精一杯だった。
突如攻めてきた黒い猟兵。謎のサーヴァントによって凍らされたスタッフ。神父によるダ・ヴィンチちゃんの殺害————と思いきや小さなダ・ヴィンチちゃん。
理解が追い付かない、一体何でこんなことに？
スタッフの一人が外の景色を見て、驚きの声を上げている。俺もスタッフに続いて外の景色を見る。
「あれは――隕石?」
空から光輝く何かが、それも複数降って来ている。
突如として、どこからか通信が入る。
『･･････通達する。我々は、全人類に通達する。この惑星は此より、古く新しい世界に生まれ変わる。人類の文明は正しくはなかった。我々の成長は正解ではなかった。よって、私は決断した。此までの人類史――汎人類史に叛逆すると』
『今一度、世界に人ならざる神秘を満たす。神々の時代を、この惑星に取り戻す。そのために遠いソラから神は降臨した。八つの種子を以て、新たな指導者を選抜した。指導者たちはこの惑星を作り替える。もっとも優れた『異聞の指導者』が世界を更新する。その競争に汎人類史の生命は参加できず、また、観戦の席もない。空想の根は落ちた。創造の木は地に満ちた』
『これより、旧人類が行っていた全事業は凍結される。君たちの罪科は、この処遇をもって清算するものとする。私の名はヴォーダイム。キリシュタリア・ヴォーダイム。八人のクリプターを代表して、君たちカルデアの生き残りに――いや。今や旧人類、最後の数名になった君たちに通達する――この惑星の歴史は、我々が引き継ごう』
それを最後に通信は切られてしまった。
その日、未来は跡形もなく片づけられた。ソラからの侵略の手で人類史は白紙に戻された。
藤丸立香たちカルデアの功績は不正解だったと断定され、天文台は凍結。
彼らの汎人類史は過去にすら計上されることなく消滅し、世界は八つの異聞に分断された。
そして、1週間の雌伏による三ヶ月の沈黙を経て、虚数の海から最後の人類が浮上する。
彼らが挑むは白紙化された人理の元に展開された新世界たち、
そしてその最初の刺客である、極寒の歴史に閉ざされた白岩の大地。
2018年4月4日…全てを取り戻すため、人理の航海者たちは逆襲へと踏み出す。
それは「未来に打ち克つ」という酷薄なる運命を課せられた、前人未到の聖杯戦争の開幕を告げる狼煙であった———。
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はいどうも、パンゲア異聞帯担当のクリプタ―です。
…今頃カルデアはロシアを攻略している最中かな？
「エフィアス。ロシアの様子を映してくれ？」
「うん、いいよ」
再現能力を使って、そのままロシアの様子を映し出す。
パンゲアであるエフィアスは根源に属するあらゆる時代の、あらゆる世界を、そして星を内包している。だからどんな世界でも再現することが出来る。自身がそれになることも。もちろん世界だけでなく、神でも、動物でも、他の女の子にもなることが出来る。しゃべり方も性格も本人そのままで。
あっ、ちょうどイヴァン雷帝との戦いに入っている。迫力すご‥‥‥。ハリウッドで上映しても人気間違いなし。見た目だけならこの世界の主神達相手にも引けを取らないかもしれない。あのでかい象さん。
さてどうするか。原作通りならこのままカドックはカルデアに敗北する。というわけでそろそろカドックの回収準備入るかな‥‥‥
別にカドックに情があるとか、助けたいとかそんな考えではない。基本的に俺は自分本位な人間なので。貸しがあるとかなら話は別だが、無償の人助けとかはやらない。カドックが負けるのは気にしてないが‥‥‥クリプターがそれぞれ持っている大令呪。あれを何とか回収したい。
何でかって？そりゃあ、異星の神に対抗するためですよ。
異星の神のことはいまいち信用出来ない。Lostbelt No.2でコヤンスカヤは、「異聞帯だっていつかは破綻する。すべては「異星の神」が降臨するまでの暇つぶし」みたいなこと言ってたし、異星の神の真意も未だ不明なままだ。
もしかしたら「異星の神」が降臨した後で、クリプターは用済みとしてこっちを消しにかかってくるかもしれない。だからこそ、万が一に備えて異星の神への対抗手段を考える必要がある。
異星の神には生き返らせて貰った恩があるし、転生特典を手に入れることが出来たのも異星の神のおかげだ。だからこっちに手を出してこない限りは何もしないし、異星の神の望みも出来るだけ叶えるつもりでいる。が、異星の神がこっちと敵対するというのなら対策を打つ必要がある。
異星の神の力は強大だ。本来なら魔法の領域である死者蘇生を行ったし、剪定された世界の維持なんていう権能を持つ真正の神であっても出来ない所業を成し遂げている。おまけに世界を塗り替えれるというトンデモ効果を持つ大令呪もクリプターに配っている。
前世ではLostbelt No.４までやったけど、未だに力の底が見えてない。エフィアスの力を上回っている可能性が０とも言い切れない。だからまずは「異星の神はどれだけの力を所有しているのか？」を確認したい。
それで話は戻るけど、そこで必要になるのが大令呪なわけ。
Lostbelt No.１の後で言峰綺礼ことラスプーチンがカドックを回収した際に
「大令呪がある限り、クリプターの命は自分だけのものではない、その魂までも異星の神のために‥」
的なことを言っていた。
つまりクリプターの魂は大令呪を通じて「異星の神」のために利用され、搾り取られる運命にあるということでもある。
逆をいえば大令呪の本当の所有権は「異星の神」なので、大令呪を介して「異星の神」を探ることが出来るんじゃないのか？
エフィアスにお願いして俺の大令呪で試してみたら、案の定異星の神の存在を感じることが出来た。ただ異星の神の全容を掴むならもっと多くの大令呪がいる。
異星の神に気づかれる前提ならそもそも大令呪抜きでも一瞬で調べられるのだが、異星の神に気づかれないように異星の神のことを探るのであれば、大令呪の数があった方が成功しやすいらしい。こっちが異星の神を探っていることバレたら面倒なことになりそうだし。
敵の戦力を知らずに戦うことは、馬鹿のすることだ。強い奴は強いから勝つんじゃない。勝てるという自信をもって戦うから勝つ。
どっかの漫画のキャラがそんなことを言っていた。まったくもってその通りだと思います。良い台詞です。
『令呪をもって命じる！皇帝になれ！』
‥‥‥カドックかっこいい。最初ゲームで見たときはかませ臭がするなコイツとか思っていたけど、訂正するよ。カドック、色々と輝いてるよ。
あ、アナスタシアやられた。そろそろ時間か。
というわけでラスプーチンよりも早くカドックを回収しないとだ。
次回「神々の印象」
投票の
１を選んだ場合は、日本の神のだれかがカドックを回収しに向かいます。回収は割とサラッと終わります
２を選んだ場合は、エフィアスが回収しに行きます。エフィアスが一番しゃべります。内心部分も出ます。この選択肢以外はたぶんあまり喋らないです。
３の場合は、主人公＆エフィアスがシャドウボーダー内に乗り込んでカドックを回収しま す。主人公とカルデア職員との会話あり。ただし会話の分、回収以外あんまり進まないです。後少しだけ戦闘あります。
４の場合は、カドック回収なしです。その代わり回収シーン省いた分だけ先進みます。
ちなみに２，３のどれかになった場合、話の都合上オフェリア見殺しかも。
本来エフィアスはオフェリア回収の時に出すつもりでした。北欧異聞帯のスルトは神々を滅ぼした存在なので、神だと分が悪いかもと思った主人公はエフィアスを回収に向かわせますが、それが無しになる可能性が高くます。
後次回のタイトルが「神々の印象」になっていますが神々出てこなくなります。次回に持ち越しです。書くの遅くなってすみません‥‥
４＞１＞２＞３の順で先に進みます。
総合的な文字量は１～４たぶんどれもそんな変わらないです。
一番投票の多かった選択肢を選びます。