FGOの世界に転生して、Aチームに所属したら異星の神に選ばれてしまった件について   作:ハセカズ

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はい。アンケートの結果、「うりゅちぇえぞ!さっさと続き書けぇ!!!」な人が多かったので3になりました。投票ありがとうございます。

それと、感想くれたら嬉しいです。はい。



前回のあらすじ
神1「んほほーい!!マシュたんぺろぺろークンカクンカァァ!!!グヒッ‥グヒッヒッヒヒィ―!!」
神2「藤丸立香にゴルド・・なかなかの尻だ。やらないか?」
原作主人公「やめてくれ。その戦術は私に効く」


第6話 キリシュタリアの独白

俺は今、キリシュタリアと遠隔通信で会話している。カドックを回収したことを伝えるためだ。

 

『そうか…カドックの身柄はそちらの異聞帯で預かっているんだね?』

 

「ああ、大令呪(シリウスライト)がある以上『異星の神』にとっては必要な可能性が高いし、こっちで回収しておいたよ」

 

『すまないな。本来なら異星の神の使徒に頼んでオリュンポスに匿わせるつもりだったが、おかげで手間が省けた。カドックは引き続きそちらで保護しておいてほしい。』

 

「分かった」

 

 

 

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通信が終わった後、ギリシャの異聞帯でキリシュタリアはあることを思い出していた。そう、あの運命の日。レフ・ライノールによる爆破があった日だ。異星の神によりクリプターは蘇生し、剪定事象である異聞帯を維持するという偉業は成し遂げられた。

 

『こんにちは、キリシュタリア・ヴォーダイム。キミたちの情報伝達はこれでいいのかな。言葉とはまた、煩雑な手法を選んだものだ。君に提案する。世界を救える力をもつ君に。』

 

‥‥あの日、異星の神はキリシュタリアを選んだ。そして自らは自分以外のAチームも復活させてほしいと願った。だが違和感がある。そう本作主人公だ。

 

6人分の対価を支払い終え、最後に現日本クリプタ―である彼分の対価を支払おうとしたとき異星の神は、言った。

 

『ああ、彼に関しては君が対価を支払う必要はない。必要な苦痛と労力を彼自身で補うことができるからね。以上を以て対価の支払いは完了した。』

 

『選ばれし君たちに提案し、捨てられた君たちに提示する。』

 

それは、クリプター全員に向けられた声だった。

 

『栄光を望むならば、蘇生を選べ。怠惰を望むのならば、永久の眠りを選べ』

 

つまり差し伸べられた手を取らなければ、それは“死“を意味する。

 

『神は、どちらでもいい。』

 

 

 

 

 

現日本のクリプタ―は、キリシュタリア以外で唯一対価の支払いをクリアした人間だ。それをどうやったのかは、分からない。キリシュタリアが異星の神に他の7人の復活を願った時に異星の神は

 

『‥‥君もか。不可解だ。‥‥いいだろう。失われたものを戻すのにはそれなりの作業が伴う。人間一人を蘇生するのに、数秒であれ世界を止めるだけの苦痛と労力が必要となる。君に払えるかな?』

 

異星の神は確かにそう言った。「君もか」と。キリシュタリアは、7人の可能性を信じている。他の7人が私に上回る可能性もゼロではない。そういった意味では、彼のことも期待している。

 

キリシュタリアと異星の神の最終目標は異なる。そして万が一のための保険を掛けてある。それがオフェリアの北欧異聞帯にいるスルトだ。

 

日本異聞帯の報告を受けてはいるが、真実を話していないことは分かっている。日本異聞帯にも北欧異聞帯同様、何かがある。そう踏んでいた私は、カイニスに日本異聞帯に向かうように伝えた。だが、それは叶わなかった。弾かれるからだ。海を渡る権能を持つカイニスでも中に入ることが出来ない。まるで巨大な力が壁を作って妨害しているかのように。

 

日本異聞帯には何かがある。そして他のクリプターにもその可能性はある。自分以外の誰かが使命を果たせるならそれでも構わない。

 

そこで思考を切り、キリシュタリアは立ち上がった‥‥

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

さてと…カルデアの脅威を伝達してからそれなりの時間が経った。皆の様子はどうなっているかな?

 

エフィアスが言うには、この世界の一般人は主人公たちのことを「悪魔じゃ‥‥」だったり「お父さんが悪いカルデアから必ず守ってやるからな!」、「大丈夫、大丈夫よ‥‥神様とパンゲア様がきっとカルデアを退治してくれる…さあ皆さん、祈りを捧げましょう」みたいなことを言っているそうだ。

まあ実際に世界が1つ消されているから当然の反応と言えば当然の反応か。

 

勿論、カルデアにいい印象を持っている奴は一部の例外を除けばいない。

 

「フハハッ!この世界を滅ぼし‥‥美しき理想郷を誕生させるのだぁ―――ッ!!!!!」

 

「この世界には醜い人間が増えすぎたと思わないか……?カルデアこそ我が盟友足りうる存在だ」

 

「人間全てが息絶えた世界の美しきことよ…今ここに人間0計画を実施する…」

 

「くく…この世界はまるでサル小屋だよ…会話レベルが低すぎてとてもついていけないよ…ぐふふ」

 

みたいな感じの、それはもう誰からも相手にされていない一部の人以外には。

 

カルデアに向けられているほとんどの感情が怒りだったり、恐怖だったりと負の感情だ。

 

カルデアがこっちに来た時に備えて武装をしてり、鍛えたりしている住人がちらほらいる…やばいなこれ。石を投げられるどころじゃない。罵詈雑言は当たり前。石だけじゃなくて、バケツぶっ掛けられたり、槍を投げられたりかも‥‥‥。

 

彼らはマナ濃度が異常なまでに高いこの異聞帯で育った。ゆえに一般人ですら、超一級サーヴァント並みの頑強さを誇る。手荒な真似をせずに無力化というのは難しい。

まあ、一般人だから戦闘経験があるわけじゃないし、殺す前提で行けば何の問題はない。カルデアが一般人に手を出せるかって話だけど。

 

まあ、カルデアにとってはそれよりも「どうか、この子だけは!」だったり「助げでぐだざいッ!お願いじまずッ!!」みたいな女、子供の命乞い攻撃の方が遥かに辛いと思うけど。何かごめんね、カルデアの皆‥‥

 

下手するとこれだけで精神折れるかも。ちょっとやりすぎたか‥‥‥?

い、いや。手を抜いたら負けるのはこっちだ。もっと対策を練るべきだ。

 

神々は‥‥‥ハッスルしたがってる奴が結構いますね‥‥‥。

男も女もいける口の奴らが多いから、ぐだ男くんとかムニエルくん掘られるんじゃないか?

 

動物や虫もカルデアという組織に対して野生の本能的な危機感を抱いている。カルデアに対して我先にと襲い掛かるだろう。

 

伝達の効果が少しありすぎな気はするけど。まあ、ありのままの事実をパンゲア内の住民に伝えただけなので問題はないのです。無いよね‥‥‥?

何というか、重ね重ね本当にメンゴ、カルデアさん。

 

さて、カドックの大令呪を回収したことだし、次はオフェリアか‥‥‥。

その次がヒナコ。そのまた次がペペロンチーノ。で‥‥次がキリシュタリアだ。

 

‥‥‥よく考えたらキリシュタリアはLostbelt No.5担当なんだよな。最後じゃない。まさかのかませ枠だったのか?前世の2chで5面ボスとか言われてたけど。

 

キリシュタリア‥‥‥なんかかませ感が漂っている様に見えてきた。

 

Lostbelt No.5では決着つかず、持ち越しになるのか?それとも敗退か?

‥‥‥まあその時が来なきゃ分からないことか。キリシュタリアのことはきっとカルデアが何とかしてくれる。

 

今はオフェリアの異聞帯だ。オフェリアはこの異聞帯でスルトを倒すために大令呪を切って死ぬ。死ぬのは自己責任だからいいとしても、大令呪使われるのは困るんだよ‥‥‥かといって大令呪の使用を防ぐ場合、スルトはパンゲア内の誰かで対処する必要がある。

 

じゃなきゃカルデアが負ける可能性が高いので。カルデアにはデイビットとかキリシュタリアの異聞帯を攻略してもらわなきゃいけないんだ。こんなとこで負けてもらっては困る。

 

かといってスルトをこっちで倒すのもな‥‥‥クリプターが担当する異聞帯へは過度な干渉は禁止されている。コヤンスカヤあたりに何か言われそう。

 

まあ、時間はまだあるし、後で考えるか。そう思いつつ俺は、エフィアスに頼んで北欧の異聞帯を映してもらう。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

―――――――北欧異聞帯の場面は、今まさに終局に向かおうとしていた。

 

圧倒的なスルトの前に立ちはだかる者がいた。原作主人公である藤丸立香だ。そう、どれだけ敵が巨大だろうと、どれだけの逆境下においても挫けず、最後には必ず勝利を掴んできた存在。

 

今彼らは、異聞帯の王であるスカサハ=スカディ、ワルキューレであるオルトリンデ、クリプターであるオフェリア・ファムルソローネ。かつて敵対関係にあったものと共闘をしていた。スルトという共通の脅威を前に。

 

‥‥愛する人の為に命を懸けたナポレオンは、自らの霊基を犠牲にオフェリアの呪いを解き、スルトにダメージを与えた。ナポレオンの残した希望があるからこそ、彼女は覚悟を決めることが出来た。自分の大切な人のために。

 

「‥‥私は希望を持ってこうするの。だって、せめて、私はあの人の期待に応えたい。自分の失敗に対する始末はつける。それが、私をクリプターと認めてくださった…キリシュタリア様への‥‥‥唯一の‥‥!」

 

「私の、魔眼!その真価は‥‥!可能性を見通すことでも、その派生としての事象阻害の能力でも、ない‥‥!そう。要石…!神霊にも等しい巨人王を現世に留めておくだけの、霊的な要石としての役割を、この魔眼は担えている!この瞳を排除して‥‥スルトとの契約を切り離す…!」

 

「魔眼は、脳に強く結びつくものです!繊細な処置が無ければ、溢れる魔力があなたの脳を破壊します!オフェリアさん!」

 

「覚悟の上の事。そうだな、オフェリア。」

 

「魔眼と、魔術回路の接続を‥‥解除!」

 

彼女の魔眼はスルトをこの世に繋ぎ止める要石の役割を果たしている。故に魔眼を破壊さえすればスルトは魔力供給を絶たれ、効率的な存在維持は困難となる。加えて、宝具の使用も難しくなる。

 

しかし、魔眼は脳に強く結びつく。慎重な処置もなく破壊するというのは溢れる魔力が彼女の脳を襲うことを意味する。

 

「それ以上は‥‥!オフェリアさん、もういい!」

 

藤丸立香がオフェリアを制止しようとする。確かに彼女は敵だけど…だからと言って目の前で誰かが危険な目にあっているのを見過ごしていいことにはならない…!

 

「まだ、まだよ!更に―――――シグルド!真なる大英霊、北欧のシグルド!お願い‥‥!力を貸して!あれを…!スルトを!切り裂いて!」

 

「了解した、()()()()。魔剣起動―――」

 

「輝け、輝け、輝け!私の‥‥!此処に輝け、私の―――大令呪(シリウスライト)―――!」

 

クリプタ―に与えられた大特権。それが今まさに解き放たれようとしていた。「新しい世界に塗り替える」といった規格外のことを起こせるほどのレベルの令呪をシグルドに使えば彼の力を神霊並みに引き上げることも出来るだろう。その上で魔眼のような強力かつ霊的な要石との接続を解除するのだ。これなら巨人の王の打倒も不可能ではないだろう。だが…

 

「ッ!?」

 

その輝きを放とうとした大令呪が、不意に光を失う。魔眼の接続解除も何か強大な力に弾かれるかのように中断させられた。

 

「ど、どうして!?確かに今大令呪(シリウスライト)を…!」

 

困惑するオフェリア。それはそうだろう。自分の失敗分の責任を自分で取ろうとしたのだ。自身の命と引き換えに。なのにそれが失敗したのだから。

 

‥‥‥そして声が聞こえた。それは突如として困惑しているオフェリアの耳に届いた。

 

「そこまで。‥‥‥それは安易に使っていいものじゃない。」

 

‥‥北欧の地に星が降り立った。

 




やめて!それほどの超魔力で焼き払われたら、スルトの肉体も精神も燃え尽きちゃう!お願い、死なないでスルト!あなたが今ここで倒れたら、オフェリアとの約束はどうなっちゃうの?ここを耐えればきっとオフェリアにもあなたの想いが伝わるんだから!


次回 
「スルト 死す」。
デュエルスタンバイ!
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