FGOの世界に転生して、Aチームに所属したら異星の神に選ばれてしまった件について   作:ハセカズ

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投票の結果1になりました。ですので、名前がないと不自然すぎる場面とかにならないと主人公の名前は出てこないと思います。


この小説を読んでくれている皆様、投票をしてくれた方々、誤字報告をしてくれた方々、本当にありがとうございました。

なお今回はまだ出たばかりのFGO第2部第4章のネタバレを含みますのでプレイしてない方は、ブラウザバックした方が良いです。


前回までのあらすじ

主人公「勝った方が正義になるのだぁ」


第9話 殺し≠消す

「なぜ、世界を滅ぼそうとする?貴様の世界に、その価値が本当にあるのか?ここで苦しむ民たちを一人残らず殺戮するほどに!!此処は剪定された世界。奇跡のように生き残った我らは、悪辣に虐殺される。このロシアに住むヤガたち全てを、お前は殺すことになるぞ。」

 

イヴァン雷帝はロシア異聞帯にて原作主人公たちにこのような問いを投げた。この言葉に折れかけた藤丸たちは、パツシィにかけられた言葉によって覚悟を決めることが出来た。すなわち異聞帯を消滅させ自分たちの世界を取り戻す覚悟を。

 

だが、本当にそうだろうか?確かに異聞帯をそこに住む無辜の民ごと消す覚悟は出来ているのかもしれない。だが、イヴァン雷帝の言った民たちを一人残らず殺戮するという部分の覚悟は出来ているのだろうか?イヴァン雷帝の言っていた、消す=殺戮の部分を認識しているのだろうか?

 

仮に異聞帯を消して自分たちの世界を取り戻すのに空想樹を切り取るだけでなく、剪定事象である異聞帯の土地も家も全て破壊しつくし‥‥‥そして人間も一人残らず虐殺する必要があった場合に藤丸やマシュにそんなことが出来るのだろうか?

 

無理だと思う。というかカルデア一行様がそんなことするのは想像がつかない。俺が感じていた違和感は、藤丸やマシュが感じている罪悪感が彼らの善性の割には()()()()()()? ということだ。確かに空想樹を切り取り異聞帯を消滅させることに罪悪感は感じている。原作でもそんな描写が沢山あるし。でも少ない。いや、正確に言えば「()()」ではなく「()()」をした場合はもっと罪悪感を感じるのでは?ということだ。

 

仮に「消す」ではなく「殺す」だった場合、感じる罪悪感は後者の方が遥かに上だろう。消すのと同様苦痛無しだったとしてもだ。

 

まあ、それは当然だろう。だって物理的に殺す方が血とか出て生々しいし、死というものをリアルに感じる。その点消すなら、パッと消えて無かったことになるだけだし、そもそもカルデアは民が消える場面を見ているわけでもない。消すと殺すだと「消す」の方が罪悪感を感じずにすむのは当たり前だ。俺もそうだし皆もそうだろう。

 

主人公たちは大多数の為に少数を切り捨てるという考えをすることは出来ない。だからどんな理由があろうと目の前で襲われている民を見捨てたりとかは絶対しないし、誰かを死なせる、という考えはない。でも自分たちの世界の為に他の世界を消すことは出来る。しかし自分たちの世界の為に他の世界を殺すことは出来ない。

 

つまり、主人公たちの中では、殺す=消すではない。もっと言えば、彼らの中での悪行は殺す>消すということではないのか?‥‥‥‥てなことを考えてみました。はい。

 

まあ、当然か。物理的に殺すよりもパっと消しちゃう方が罪悪感を感じないのは、当たり前だ。普通に考えたら、死ぬよりも無かったことになる方がずっと恐ろしい。「殺される」ならまだ次があるかもしれない。現に俺だって転生しているわけだし、生まれ変われるかもしれない。でも消えるということは完全にそこで終わりだ。消える方がずっと恐ろしいしよっぽど罪深いだろう。

 

でも、見た目的にはさあ、ほら、殺しの方が罪悪感を感じそうじゃん?うまく説明は出来ないけどさ‥‥‥皆も分かるかな? 理屈の上では「消す」の方が大罪ぽく見えるんだけどね。

 

いや、疑問点がはっきりしてすっきりしたよ。

 

‥‥‥ん?待てよ。藤丸君たちの中では殺す>消すてことは、これを逆手に取れば俺の異聞帯消されずに済むんじゃないか?

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥こっ、こっ、これだぁぁぁァァァァ!!!!!!!!!!!主人公が俺の異聞帯絶対に攻略できなくなる方法思いついた。流石すぎるんです。流石すぎるんですよ、この俺は!この伝説のウルトラスーパ―の俺に思い浮かばないことなんてないのだ。

 

‥‥‥まあ、割と外道な手段にならない気もしないけど負けたらどうせ異聞帯ごと消滅だし、一応民からの同意も取るし大丈夫だろう。後はこの作戦を実行する前に確認を取る必要があるな。つまりカルデアの中では、殺す>消すであるかどうかを。

 

もしかしたら俺の考えは全くの的外れで、実はカルデアの皆さん方は俺の想像以上に罪悪感を感じているのかもしれない。罪悪感のあまり吐いたり、倒れたりとかもあるかもしれない。消す=殺すと捉えているかもしれない。

 

仮に異聞帯を消して自分たちの世界を取り戻すのに空想樹を切り取るだけでなく、剪定事象である異聞帯の土地も家も全て破壊しつくし‥‥‥そして人間も一人残らず虐殺する必要があった場合でも、覚悟を決めた藤丸達は、心を鬼にしてそれをやってしまうかもしれない。

 

とにかく確認をして俺の考えが正しいかどうかを実証する必要があるな。次は確かインドの異聞帯だったよな‥‥‥取り敢えず外に出るか。

 

そして外に出ると‥‥

 

 

 

「おやおやおやぁ?そこにいらっしゃるのは我らが神に選ばれたクリプター様ではございませんか?今インドがどうとかおっしゃっておりましたか?」

 

異星の神の使徒である3基のアルターエゴの内の一騎、リンボさんが居ました。真名は蘆屋道満だっけ?原作だとインドの異聞帯にずっと付きっ切りだったが、ここの異聞帯を気に入ったのかインドとパンゲアを頻繁に行ったり来たりしている。正直得体がしれないから割と警戒している。

 

「もしやインド異聞帯に来られるおつもりで?ふふ、ふふふ。その時は是非とも歓迎させていただきましょう。私もこれからそこに向かいますからねぇ。」

 

そう言いつつも何処かに消えてしまった。おそらくインド異聞帯に向かったのだろう。インドか‥‥前世ではFGO2部の4章まで攻略している。だから、インドの全容は掴めている。

 

インド異聞帯の王である、神たるアルジュナが厄介なんだよな…ガチャで実装された時はアルジュナ・オルタていう名前だっけか? 後インドのアーシャちゃんが可愛かったんだよな‥‥

 

アルジュナ・オルタは、あらゆるインドの神性を吸収して絶対神としてインド異聞帯に君臨している。膨大なインドの神性全てを吸収したその力はまさに異常なものであり、おそらく人類悪をも上回るその力は型月世界全域で見ても最上位に入るだろう。

 

まあ、仮に敵対することになってもエフィアスに触れることすら出来ないとは思うが‥‥‥。たぶんね。

今回は俺も異聞帯に行くからな。まあ、行くと言ってもエフィアスに作らせた遠隔操作の分身人形だけど。でも人形越しでも危険な目には会いたくないし。スルトの時みたいにエフィアスの分身を連れていくか‥‥‥。じゃあ、後は頼んだ。

 

「うん、マスターの事は私が守る。傷一つ付けさせないから安心してほしい」

 

何てイケメン何だ‥‥。こんな小さな子供ですら、こんなにしっかりしてるというのに、俺ときたら‥‥‥。惨めになってくるな、色々と‥‥‥

さてとインドに向かう準備をするか。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

インドの異聞帯に着いたな。さてとカルデア側の様子は…カルナが居なくなっているな。原作知識だとカルナは、アルジュナ・オルタの「帰滅を裁定せし廻剣(マハー・プララヤ)」を食い止める為に犠牲になっている筈。カルナの宝具「日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)」は、光そのものが形となったものであるため、神々でさえ破壊は困難とされている。

 

そのスーパーチートな鎧でも「帰滅を裁定せし廻剣(マハー・プララヤ)」をわずか数秒しか食い止められないぐらいだからな。アルジュナ・オルタまじ半端ない‥‥‥。出来るだけ目を付けられないようにしよっと。

 

後ペペロンチーノが仲間になっているな。原作の第4章をプレイした時はまさか仲間になるとは想像つかなかったよ。時期的に今は、カルデアが来てから一回目のユガが終わって、流行り病が蔓延っていると噂になっている街に向かう途中か?

確かそこでアスクレピオスとの戦闘になるんだっけ?

 

その後アルジュナ・オルタが乱入して‥‥カルデアがピンチになってやられそうになった所で、デイビットさんがぺぺさんを助けるために来る筈。しかもグランドクラスを連れて。

その時のデイビット、マジかっこ良かったよ‥‥‥。

第2部の7章担当するだけの貫禄があると思います。

 

さて、遠くからその名シーンを見せてもらおうかな。デイビットは今どこにいるんだろう?時間的にもうこの異聞帯に来ていてもおかしくないんだが‥‥‥は?いない?この世界にデイビットの存在を認知できない?何言ってんだよ。時間的にもう来てなきゃ間に合わないだろ。もう、アルジュナ・オルタが来ちゃってるし。あっ、アルジュナとの戦闘始まった。

 

‥‥‥カルデアやられるの早ッ!アルジュナ・オルタ強すぎ‥‥‥。

カルデアに興味なくしたアルジュナ・オルタが帰って‥‥‥やばっ、アスクレピオスが止めを刺そうとしている。デイビットは、なぜかインド異聞帯に来ていないみたいだな。このままだとペペロンチーノも殺されるし‥‥‥しょうがない、代わりに行ってやるか‥‥‥めんどいな。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「迷惑で独断的、やはりそれが神だと見える。理不尽な神罰を下さないだけこっちはマシだが。それじゃあ、いい加減に─────終わらせよう。」

 

『おい、おい、おいいっっっ!ああ……ほ、本当か?本当に、誰一人、動けんのか?』

 

カルデア側の体が動かない。突如としてやって来た、この異聞帯の王であるアルジュナにカルデア側は為すすべがなかった。彼はどうやら興味を失くして撤退したようだが、アスクレピオスがカルデアに止めを刺そうとしている。

 

 

そんなピンチであったが、止めを刺される直前に‥‥‥アスクレピオスの操るアンデッドが突如として消失した。 

 

「なっ‥‥‥何だ!?僕の死者たちが!」

 

気が付くと目の前には以前、

北欧異聞帯で巨人王を圧倒したあの少女と‥‥‥‥

マシュに、以前カルデアでよく私に親しくしてくれた人物がいた。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「まじ、どうなってるんだよ‥‥‥」

 

デイビットは一体何をしているんだ?

なんでインド異聞帯に来ていないんだ‥‥‥?

考えるのは後か。

 

「ウ‥‥‥ウッソぉぉぉぉ!?なんであなたがココにいるのよ!?」

 

「クリプター‥‥?」

 

「あなたは‥‥!」

 

あ、マシュだ。久しぶり。やはりあそこも随分と豊かだ‥‥。映像越しで見てはいたけど、直に見るのとではこうも違うんですね。

 

『や、やつはクリプターの‥‥‥‥いや、そんなことよりもそこにいるのは北欧の時のあの少女ではないか!?』

 

『あの娘は‥‥なるほど、彼のサーヴァントだったのか。しかし一体どうやって契約を…?』

 

『いや、ホームズの言う通りありえないよ‥‥!確かに彼のマスター適性はAチームの中でもトップクラスだったけど、あれほどの存在と契約を結べるはずがない。彼にはオフェリアのように強力かつ霊的な要石があるわけでもない。一体、どうやって‥‥?』

 

うわ、めっちゃ注目浴びている。コミュ障の俺にはマジ辛い‥‥‥早くこの場から離れたい。

 

「何だ。おまえ、それは‥‥何だ!」

 

アスクレピオスがゾンビをけしかけて来るが‥‥‥エフィアスが見つめるだけでゾンビは消滅してしまった。アスクレピオスが唖然としていると‥‥

 

「ど、どうして?どうしているのよ?びっくりしちゃうじゃない、ていうかホラ!心の準備っていうか髪型とかも決まってないだろうし!ヤダわ、本当ヤダわちょっと待って!」

 

ここからどうしようかな…デイビットが原作通りにしたようにペペロンチーノにアドバイスしてあげるべきか?

 

「ピンチだったし、こっちも急ぎだったんだ」

 

「い、いやいや、それはホント助かったんだけど!ありがと!ていうかホントにどうしてインドに!?」

 

ここは‥‥‥デイビットさんの台詞をパクるか‥‥

 

「会議の時のおまえの言動だ。順風満帆か波乱万丈か。どうあれ、自分の持ち場の状態を話さなかった事が気にかかってな。互いの異聞帯には不干渉という条約だが個人的な接触までは禁じられていない。理屈じゃない。感覚の話だ。お友達感覚、というヤツだが‥‥迷惑だったか?」

 

「いや‥‥貴方普段はそんなしゃべり方じゃないでしょ。まるでデイビットみたいな話し方よ?それに何かを思い出しながら話すかのように棒読みだし。」

 

やばい、思わず記憶の中のデイビットの台詞をそのまま言ってしまった。これはかなり恥ずかしい‥‥‥

 

「ところで‥‥異聞帯に来れたのは、その娘の力?ひょっとして貴方のサーヴァントかしら?」

 

「え‥‥あ、ああ」

 

「あら、いつの間にこんな可愛い子と?中々隅におけないわねぇ~」

 

そんな感じでペペロンチーノと話していると、

 

『話を区切るようで済まないが少しよろしいかな?初めまして、ミスター。私は世界最高の私立探偵 シャーロック・ホームズ。いくつか質問をしていいかな?』

 

ホームズが話しかけてきた。おい原作にこんな場面無かっただろ。

 

『そちらにいる少女は君のサーヴァントで相違ないのかな?確かにこちらが持っているAチームのデータでは君は最高クラスのマスター適性を持っている。しかし人の身でその娘ほど強力な存在と契約を結ぶのは従来であれば不可能だ。一体どうやって契約しているのかよろしければ教えてくれないかな?』

 

僕は転生者でエフィアスは転生特典だからなんですよ、

なんて言えるわけないよな。

 

「‥‥‥ノーコメントで」

 

『ふむ。では、次の質問に移ろう。今までに我々に敗退したクリプター達はそこの少女や日本の神と思わしき存在によって回収されたのだが‥‥全て君の指示によるものかな?』

 

「‥‥‥‥」

 

ズバズバと聞いてくるし‥‥‥。正直あんまり情報を話したくないんだけど。

というか今カルデアが倒れている。ずっと厄介だと思っていたカルデアが。今なら割とサクッと殺れるよな‥‥‥?他のクリプ「マスター‥‥声に出てる。」

 

えっ、まじ? あ、やばい。カルデアの皆さん俺の事、超警戒態勢で見ているし。声に出てたか‥‥元々他のクリプタ―が敗退するまで手を出すつもりはなかったんだけど‥‥‥こうしてすぐ目の前に「今なら楽にやれるかも?」みたいな状況があるとつい。

 

「‥‥まってちょうだい。この子たちに手を出すのは今はやめてもらえないかしら。確かにカルデアは私たちクリプターの敵だけど‥‥」

 

ペペロンチーノが言えたのはそこまでだった。突如として空から凄まじい威圧感を感じたからだ。上を見上げると‥‥‥撤退した筈のアルジュナがこちらに来ていた。その視線は、はっきりとエフィアスに対して向けられていた。まるで明確な脅威でも見るかのように。こちら側に来ているのはエフィアスに知らされていたからわかっていたけど‥‥なぜ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「数多の神を束ねる少女と数多の神を取り込んだ彼..さてさてどうなりますことやら..ふふふふふ、楽しくなってきましたねえ」

 




なお、デイビットがインドに来なかったのは、リンボとコヤンスカヤ経由で主人公がペペロンチーノの異聞帯に行こうとしていることを知ったからです。


デイビット「あいつが行くなら、俺が出向く必要もないか‥‥」


みたいな。主人公の考えた作戦については次回か次々回ぐらいに明かします。


おそらく次回更新まで間が開きます。
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