幼馴染になんでもしていいよと言われたのでVRイメージビデオを撮影してオカズにしました。 作:ピュアウォーター
今回はテニスの描写が有りますが、作者はマリオテニスしか経験ないのでちょっと実際の試合と違う部分があるかもしれませんがご容赦ください><
「ああ、これはダメだ。悪魔の映像だ……」
最近、体重が15kg痩せてしまった。今の俺はゲッソリしてる。精魂尽き果てて干からびそうだ。筋肉も脂肪も落ちて骨が浮き出てきた。何が原因かはわかってる。そう、結衣のVRイメージビデオの所為だ。
「こ、これら、全てを封印しなければ俺は死ぬっ!」
最初に撮った一本だけなら良かった。流石に毎日抜いてたら飽きがくる。だが、手元にあるのは初めて撮ったのを含め、7本のビデオ。制服や俺が好きなアニメのコスプレ、幼児プレイ、言葉責め、くすぐり束縛、ソフトSMなど、際どすぎるラインナップ。え?俺の趣味かって?違う。彼氏持ちにそんなの提案するはずがないじゃないですか(震え声)。そう、結衣からだ。撮影した次の週から結衣の方からイメージビデオを撮って欲しいと懇願されたのだ。理由はゲーム作りを手伝いたい。まだ、罪を償いきれてないって事らしい。これからも増えてくのだろうか。俺が罪を重ねている気がするが幸せだからいいや(錯乱)。
でも、制服やコスプレは許容と言うかむしろ興奮したけどソフトSMや幼児プレイって……。リアルでやるといろんな意味でヤバイね。結衣の闇を見てしまった。スモッグとかランドセルとか縄とかムチを持って来た時は驚いたよ。部屋に入るなりソフト鞭を鞄から取り出して『こうちゃん!今日はSMよ!』って目を輝かせながら結衣の口からその言葉を聞いた時は耳を疑ったね。欲求不満なのかな?まぁ、結衣のやる気というか撮影への好意は無下に出来ないから平静を装って突き出したお尻をペシペシ叩いて普通に撮ったけど。そういうのが趣味だったのか。胸が熱くなるな。
……って、おいっ!俺は何やってんだ!結衣の提案だからってなんでこんな映像撮っちゃったんだよ!?断れよ!正直、彼氏さんに焼き土下座するレベルだよ!?何やってんの!?あぁ〜もうダメだー。死にたくなる〜。
とまぁ自己嫌悪はこれくらいにしておこう。撮ってしまったものはしょうがない。告白するけど一応、何度かは断ったんだ。彼氏さんにさすがに悪いって。でも断ったときの涙目で俺を見つめてくる結衣には勝てなかったよ。もう開き直るしかない。有効活用しなければ(迫真)。据え膳食わぬのは男の恥って言うしな。……理性が負けてしまったよぉ。
それで、一週間ローテーションで撮ったイメージビデオをオカズにして抜いてたんだけど、凄いことになっちゃったんだ。
このオカズ達、何回でも抜けるの。15回は少なめ。20回は普通。30回は良くある。……死ぬわ。もはやサキュバスかよ!?今まで1、2回で満足してたのにこの回数は異常だ。毎回テクノブレイクしそうで怖いよぉ!よくファンタジー小説で淫魔に絞られ干からびて死ぬって表現あるけどまさにそれだわ。まぁ動画なんだけど。まさに幻想世界の出来事。異世界ファンタジー体験しちゃったよ。
「うぅ〜。うぅ〜。消すんだ!消さなければ!」
さすがに童貞で死にたくない。俺は決死な思いでパソコンに入ったVR動画のデータをゴミ箱にいれようと思い定めた。
パソコンを起動して、まず動画をまとめたフォルダの中で最初に目についた「結衣束縛くすぐりプレイ」という名前をつけたVR用に変換する前のマスター動画をマウスでドラッグする。その時、なんと誤って再生ボタンを押してしまった。いや、偽るのはやめよう。最後に見たくなったんだ。結衣のあられもない姿を。
『きゃぁ!あぁん!くすぐったよぉ〜。やめてぇ〜』
「これを捨てるなんてとんでもない。……はぁ!?」
俺は羽箒で脇を結衣のくすぐられる映像を見てデータを削除はできなかった。する気が起きない。本能というのは正直だ。股間が真夏になった。暑くなるのを感じる。消さなければ死ぬのに。見てしまっては消せないのに見てしまう。それほど結衣のくすぐられて汗ばむ首筋と赤面した美しい顔は魅力的だった。扇情的すぎる。それを目の前にしてしまえば理性なんてゼリーのように柔らかくなってしまうよ。
「無理だ……。消せない。俺は死ぬしかないのか」
俺に絶望が襲う。さっきから動画から目をはなせない。マウスを握った手も動かせない。まるで麻薬だ。もし見れなくなったら禁断症状とか出そうだ。それくらい依存しているのだろう。このまま精を吸い取られて死ぬのか。
「うっ。……はぁ、結衣は俺の葬式に来てくれるのだろうか。そう言えば来週は結衣が家にくるんだっけ。……そうだ。生の結衣だ。ここで諦めるな。諦めんなよぉ!」
結衣に会いたい。それだけを思い、最後の力を振り絞ってどうすれば現状を打開するのか考えた。そうだ!消せないのなら顔を隠せば良い。それだけ結衣だと完璧に視認できずで魅力が減るはずだ。俺は冷や汗をかきながら震える手でキーボードとマウスを操り編集ソフトで動画に結衣の顔にモザイクかけた。余計にアブノーマルでエロくなったが、彼女の顔が見えなくなった分、中毒性は少しなくなった。その証拠に回数が平均20回だったのが7回に減った。すごい快挙だ。そのかわり、いつもより新鮮で気持ちよかった!(現実逃避)
「ありがとう。結衣。君のおかげで俺は生きれそうだ」
あぁ、俺はまだ生きられようだ。生きるってこんなすばらしいって今思う。結衣に会えると思うだけで活力が出てくる。少し余裕ができた。
シャットダウンしてパソコンのモニターの黒い画面に写る自分の顔を見る。客観的に自分を見ると少し骨が浮いているように見えた。やせ過ぎてしまっている。筋肉を付けなければ。取り戻さねば。筋肉は良いゲーム制作やプログラミングには必要不可欠だ。俺が尊敬してるSEはみんなマッチョだしな。なぜIT業界人に筋肉が必要なのかは。それは、(文字数。※長いので省きました。
そうして、今日は最近、結衣のVRビデオの為に通ってない高い会費を払っているジムにいく事にした。
あ、ちなみにアーリーアクセス版の『幼馴染VR』は初週、36万ダウンロード突破しました。36カ国ローカライズがよかったみたいです。世界中で人気になりました!やったぜ結衣!
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「今日は無料体験入会ですか?」
「はい、そうです!よろしくお願いします!」
うっは〜!念願のゴールデンアルティメットマッスルジムにきちゃったよぉ〜!
と思ってそうな顔つきのイケメン。いや男装が似合うような美少女が満面の笑みを浮かべている。フェイリス私立高校テニス部部長の長谷部友美は今日、学校の隣駅前にある超巨大スポーツクラブ。ゴールデンアルティメットマッスルジム。通称、GUMジムに来ていた。
ここはスポーツのあらゆる分野を最高レベルで鍛える事ができる凄いところだ。オリンピックの選手も多数在籍。いや、ここで鍛えなければメダリストになれないとさえ断言してもいい。それくらいの過言を許される場所だ。東京ドーム15個分の敷地があり、オリンピック競技なら全ての練習施設が当然のようにある。職員の人材も厚く、一流の栄養管理士。筋肉工学専門の医者。オーダーメイドのスポーツ用品を作る職人。そして現役のメダリストが常駐しているのは世界中を探してもこのGUMジムだけ。
その分、会費は高く、年間で最低でも120万円と国立大学の学費並みである。
一介の高校生の一人である友美には当然払えない額である。だが、自宅のポストに一日無料体験のチケット付きのチラシが入っていたので来てしまった。なんとこのチラシ。優秀なスポーツ選手かその卵にしか配られないもので、友美はこないだ開催されたテニスの高校生全国大会でベスト4に入った。そこで体験入会の希望があると郵送されるので貰う事できたみたいだ。
「やぁ、久しぶり。受付お願いしてもいいかな」
「こ、幸樹様!いらしたのですね!どうぞこちらに!」
では、案内しますね〜と友美を受付の職員が施設のパンフレットを渡そうとした時、ジムの受付に彼女と同い年くらい細身の青年が現れ、対応していた別の職員がまるで重役が来たかと思うように驚く。そして、VIP専用のトレーニングルームに案内しようとした。それは友美の親友である結衣の幼馴染。柳原幸樹、本人だった。
「あぁ、今日は普通に体を慣しにきただけだからいいよ」
幸樹はGUMジムを運営するGUMカンパニーの大株主だ。どうせ長く通うなら株主優待があった方がいいと思い全体の20%を保有しているのだ。株を買った当時、弱小だったGUMジムの資金繰りはうまく行っておらず、経営難で倒産しかけてた。銀行は貸し渋るし一応、上場企業で株を公開していたが、潰れかけていた会社の株を買う者はおらずどんどん売りに出さればかり。株価は下がり続け従業員の給料も満足に払えずもうおしまいだと皆が思ったがそこで幸樹が一億円をぶっ込み大量の株を購入。それを元手に社長は世界有数のスポーツジムを作ったのだ。しかも、幸樹は出資比率五分の一。20%あるという事は経営に少しだけ関われるという事でIT関連を助言したところ管理業務や選手の体調などのデータのやり取りを超改善。GUMジムの躍進に一役買った。たまに頼まれてアプリの開発なども行なっているらしい。今では筆頭株主として一目置かれている。というか会社の大恩人であり、生き神としてあがめられていると言っても良い。ちなみに最初は年下なので敬語で職員と話していたのだが恐れ多いと言われタメ口で喋っている。
(うわ〜。凄い人そう。でも、スポーツ選手ぽくないな。誰だろ?)
友美は職員に歓待されている幸樹を好奇心で見てしまった。見つめてしまったと言っても良いだろう。なんせ、ここに来る人間はトップアスリートしかいないのだから。お遊びや運動不足などでくるサラリーマンは皆無。必然と職業がスポーツ関連の人しかいない。しかし、目の前にいる男性は体こそ締まっているが痩せすぎて体が運動する人ではない。場違いな男性。図書館で本とか読んでいるのが似合う人がなぜ、ここに?それもVIP対応。スポーツマニアの彼女は気になってしまうのは仕方がない。だから、失礼ながらも穴があくほど見てしまった。そして、目が彼と合ってしまう。
「あれ?君は結衣のかれしさん……。じゃなくて友達ですか?」
「え?結衣の知り合いなんですか?あ、結衣の幼馴染の幸樹さん!?」
結果、友美は幸樹に気づかれ話しかけられた。しかも、こちらを知っている。というか、自分の親友の意中の人であったではないか。彼女が驚くのは無理はない。
一方、幸樹は友美の顔を見て結衣の彼氏と言っていた写真の人だとすぐさまわかった。しかし、その人物はスカートを履いているし体格も胸もあり声も明らかに女の子だ。……そうか。そういう事なのか。幸樹はすぐさま理解した。そう!結衣は百合趣味だったのだ!彼の心はとても広い。大いなる自然のようにその事実を受け止めた。
「友美さんていうですね。体験入会ですか……。終わったら、私とお茶しませんか?結衣の事とか聞きたいですし。あ、もちろん奢りますよ」
「え!?お茶ですか!もちろんお願いします!あ、奢りは悪いですよ!その時は払います!」
ナンパ。友美は端から見ると幸樹にナンパされているように見えた。しかし、幼馴染から見た結衣の事を話したいし聞きたいのと意外と素朴だが整った顔つきと彼の外向きの素敵な笑顔で魅了され男性経験のない彼女はその事に気づかず初対面なのに快諾してしまう。チョロくね?ガードが甘すぎて今までなんで大丈夫だったのかこれがわからない。まぁ、幸樹にはその気はなかったが。
「ふぅ〜。ここのスイーツはおいしいんですよ」
「え。そうなんですね。ってうま!」
体験入会が終わった友美はジムにテナントとして入っている喫茶店で幸樹とプロティンパフェを注文し食べて舌鼓を打っていた。一汗流した後なのかどちらもシャワーで髪が濡れている。
「結衣って普段どんな感じなんですか?」
「あ〜。いい子ですよー。まさに大和撫子ってかんじの」
会話は終止、友美の親友である高橋結衣の事で盛り上がった。もちろん、たまに奇行をする事は彼には黙っていたが。話してみた感じ、幸樹は唯一の幼馴染でかなり気にかけているらしい。これは脈アリなんじゃないだろうかそう思う友美であった。
「テニスやりませんか?」
「えぇ!?良いですけど……」
幸樹は友美がテニス部部長なのを思い出すとふと一試合したくなった。彼はいろんなスポーツをこのジムで試してみてその中でも結構テニスが好きなのである。だから、誘ってみた。が、友美の反応は悪い。彼女は全国大会でベスト4。それはかなり強い選手であること。世界戦だって物凄く頑張れば狙える位置。同期では敵無し。正直、実力差がありすぎて勝負にならなくて相手を傷つけてしまうと思ったのだ。そう言う経験は何度かあったし、今回もそうなるかと彼女は思案する。それは友美の気遣いという名の矜持であり、驕りでもあった。
(くっ。この人強い!)
だが、友美と打ち合えるくらい幸樹は強かった。テニス場で打ち合う彼らは素人目から見ても一流の戦いに見えるほど白熱した試合であった。そう、意外にも幸樹のテニスレベルは全国大会並みだったのだ。それは当然かもしれない。だって普段、彼がラリーしているのはオリンピック選手や世界大会経験者ばかりなのだから。強くなって当たり前である。
(このままじゃ負ける!それは悔しいし嫌だ!この技は使う予定なかったけど……使う!。稲妻打ち!)
軽くあしらおうと思ってラリーをしていたら幸樹が意外と強く、友美は焦った。しかも、手加減していたとはいえ劣勢である。それは彼女のプライドをかなり傷つけた。
だから、ベスト4に入るために編み出した技を使う。稲妻打ちと名付けた技だ。ラケット巧みに使い稲妻のような軌道を描く超高速のサーブを打つ。それはあまりに早く目で捉えるのがやっとだった。
「くぅ!」
これには堪らず幸樹は嗚咽を漏らしてしまう。点を取られてしまった。
「今度はこっちの番ですよ!」
ふぅ〜と息を整えて幸樹は笑みを浮かべながらそう言う。彼は楽しいのだ。彼女との打ち合いが。普段は負けっぱなしか、気を使われている試合しかない。こんなに実力が拮抗して打ち合える試合は久しぶりだった。だから、自分も必殺技を使う事にした。
(マリオさん直伝(SNSで動画で見ただけ)ファイヤーボールショット!)
彼は友美が打ち返したボールをガットの網目に引っ掛け強烈なスピンをかける!回転!やがて空気摩擦で火が出る!それはもはや火の玉と言って良い。それは、システムエンジニアでIT仲間のマリオさんがたまたまSNSであげていたテニスの動画で使っていた技だ。マッチョな彼が放つ火の玉が魔法みたいでカッコいいと思った幸樹はそれを気合いで習得したのだ。前に練習試合で使ったところ相手をとても驚かせた技。友美を度肝を抜かせるためにそれを使ってみた。
(クソ!痩せすぎて火力が出せない!)
本来ならば幸樹のファイヤーボールショットはガスバーナーのようなとてつもない温度の青い火が出る。しかし、筋肉が衰えてしまって軟弱な赤い炎しか出せなかった。
「ぼ、ボールが燃えてるっ!?」
く、まさかこんな所の世界レベルの技を使う奴がいるなんて!そう思った友美は苦虫を噛んだように顔を歪める。そして、ボールをラケットで受けたがガットが熱に耐えきれず溶け切れてしまい得点を取られてしまった。
ラケットを交換した友美は内心、舌打ちをした。そう、幸樹に嫉妬したのだ。自分が練習に練習を重ねても出来なかった属性ショットができてしまうのだから。
ボールに属性を与えるのはテニス世界選手権では基本である。幸樹が使った火はもちろんの事、水や風、土などの自然現象は基本で幻覚や毒などの搦め手を使う者もいる。中には一時的にブラックホールを作ってしまう者までいるのだからスポーツ界の魔境である。
有名なのはゼウスの再来。友美の憧れでもあるテニス神王と呼ばれたフェデルのサンダーショットだ。ある日、雷に打たれた彼は電気を自由自在に扱えるようになった。それを当時、テニス少年だった彼はラケットに電気を纏わせ応用したのだ。落雷や会場のコンセントから電気を吸い取り、レールガンの要領で球速のためのエネルギーに変える技。サンダーショットはマッハ5を超えるその一撃を食らえば普通の人ならば余波でバラバラになって死ぬほどの威力。それは猛威を振るい彼は王になるのは必然であった。一応、サンダーショットを受ける選手は死ぬかと思いきやテニス選手は皆超人なので今のところ死人はでていない。
「く、打ちづらい!」
友美は燃える球をガットで捉えてしまうと突き抜けてしまうので、仕方なくラケットのフレームで打ち返した。普段ではしない打ち方。それでも、試合になるのだから彼女は天才だった。
「友美さん!すごいです!」
幸樹はフレームショットで打ち返す友美のラリーに見惚れた。すごい。すごい!これをトレーナーに使った時はほとんど完封できたのに彼女は食らいついた。まぁ、オリンピック選手には普通に打ち返されたが。
幸樹は全力をぶつけたかった。いつもは気を使われてトレーナーとの練習ではこんな緊迫した試合は出来なかった。だから諸刃の技を使う。それを使って勝てなければこの試合は負ける。
「俺の全力をいきます!友美さん!」
幸樹は腕をぶん回し風を切る!彼のラケット振る腕が空気摩擦で一瞬だけ赤く燃え上がる!そして腕に纏わり付いた汗が熱で分解され、水分が水素と酸素に分かれた!それは可燃性ガスと支燃性ガス!ガットの上で熱くなったボールに凄まじい火力を与える!青い炎を通り越して光り輝いた!摂氏3000℃!それはもはや小さな太陽と言ってもいいくらいだった!
「わたしだって。私だって出来るんだ!」
光り輝く球を見て、友美は確信したこのままでは負けると。それは嫌だ。絶対に嫌だ!こんなところで負けるものか!自分の誇りを燃やす。友美は今まで練習では出来なかった技を使おうとした。そう、世界レベルの技。属性ショットである。しかも、難易度が高い電気の属性。フェデルの必殺技。サンダーショットだ。
(電気を感じろ!電気を操れ!私は雷の化身!)
友美は自己暗示をかける。憧れのフェデルのように電気を自在に生み出し操ることは出なきない。フェデルのファロワーの中には電気を服の静電気で起こしている人もいるが自分が着ている化学繊維のウェアは汗で静電気が起きない。ならば自分の身体を使う!人間は電気信号で動いている。そうだ。人間は電気を作り出せるのだ!それを使えばいい!
「うあああああ!!!」
火事場のクソ力で体内の電気信号を知覚しそれを操る。今まで出来なかったのに出来てしまった。奇跡が起こったのだ。そして、神経が電気で焼きれるような痛みを感じ目を瞑りながら友美は幸樹が放った光り輝くファイヤーボールを打ち返した。
「ぁ……」
目を開けると紫電が舞っている。そして、音速特有の衝撃波を感じ、遅れる轟音が聞こえた。成功だ。初めて属性ショットを撃てた。フェデルの必殺技。サンダーショットが出来たんだ。それを見届けて友美は満足な顔で気を失った。
「あれ?ここは」
目が覚めた友美が最初に見たのは知らない天井だった。彼女は気を失ってGUMジムの医務室に送られていたのだ。
「あ、起きましたか。具合はどうです?」
彼女を背負ってここに連れてきたのは幸樹であった。彼の腕には包帯が巻かれていた。それは友美との激戦を繰り広げた証でもあった。
「一応、ドクターは後遺症がないって言ってましたよ。心配しましたよ」
幸樹は友美に笑みを浮かべながら気遣いの言葉をかけた。激しい戦いでどちらも腕の皮膚が全焼や神経が切断などかなりの重傷だったがGUMジムの医療施設のおかげで取り返しのつかない事にはならなかった。むしろ、全治2〜3日で済んでしまうので軽症のたぐいである。凄すぎないここの医療技術?
「本当、怪我させてしまったと焦りましたよ。でも無事で良かったです。お詫びになるか分かりませんが──」
幸樹は友美に無理をさせてしまった事に後悔した。だからせめてお詫びに何か出来ないか彼女に提案しようとした。
「だ、大丈夫です!こちらこそ幸樹さんに怪我させちゃいましたし、テニスなら日常茶飯事ですよ。そう日常茶飯事!」
だが、友美は幸樹の言葉を遮ってそれを拒否した。良心の呵責。さすがに悪いと思ったのだ。怪我したのは自分が原因だし、と。それに、テニスは生傷耐えないスポーツ界の魔境である。日常茶飯事というのは言葉通りなのだ。まぁ、それは世界レベルの話なのだが。
「友美さん。今日は凄く楽しかったです。ありがとうございました」
「あ、ぁ……。はい。私もです」
では、送迎用のリムジンを頼んだので自由に使ってくださいねと言って幸樹は部屋を出る。彼女はその姿を頬を赤めながら見る。こんなに白熱した戦いは初めてだったのだ。いつもはもっと淡々とテニスをしていたから尚更、そう感じてしまう。本当に楽しかった。それに、自分を高めてくれた。幸樹とのラリーで属性ショットなんて夢のまた夢だったのに、出来てしまった。彼とならどこまでも高く連れてってくれそうな気がした。胸が高鳴り、顔が熱くなってしまう。そうだ、王子だ。恋愛小説に出てくる憧れの王子様。
「王子様……。私の王子様……」
幸樹の背中を見送る、頬を朱に染めた友美の顔は恋する乙女の顔だった。
あれ?ライバル登場?ヒロインピンチ?と思いましたか?安心してください!この小説にはNTR要素はありません!ということは・・・?そう!3Pです!いやぁ、主人公はハーレムですね!
次回予告!『親友に3Pを提案する超絶美少女』お楽しみ!