影でひっそり生きようとしたら無理でした   作:ろーたそ

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投稿遅れて大変申し訳ございませんぅ( ;꒳; )

受験のこともあって書く時間がなかったのですが無事、合格もしたので書いていけたらなと思ってます

本当はこの話も25日に投稿しようと思ったのですが、書く時間がなく途中で書き終えていたのを急いで書きましたすみません

特別編という感じでクリスマスの日の出来事です
駄文が更にクソ文になってるのはどうか許して( ;꒳; )

ではどうぞ!


MerryX'mas 〜最高のプレゼントを君に〜

12月25日

 

今日は何の日か知ってるだろうか?

そう、クリスマスだ

小さな子が夜な夜なプレゼントを送られてきてそれを楽しみに開く者や、欲しいものがサンタがくれたということを知る日だ

小さい時は、俺もサンタが来るのかとワクワクしながら布団に入って寝たのをよく覚えている

 

「ねぇねぇ!シン!この前、春菜から今日はクリマスだって聞いたんだけどサンタクロースっていうのも聞いたの!プレゼントあるかな!」

「あるわけないだろ!?うちにはそんなことしてる暇なんてねぇんだよ!!」

「えー!?」

 

我が家はそんなことなどしない!!

そもそもこの歳になってサンタなんて信じてる方がおかしい

あれはまだ無邪気な子供に父と母からのプレゼントと決まっている

そもそも、サンタクロースという存在自体が居るかどうかが怪しい

各国では、サンタクロースという存在が居ると、ある国では良い子にはお菓子を、悪い子には石炭を送ると言われているが夢見る子供ではもうないのだ

俺たちくらいの歳になれば今日など特別な日という訳でもなくなってくるだろう

 

「プレゼントほしーのー!!」

「いいかララ!サンタクロースは居ない!プレゼントもない!これが現実です!はいOK?」

「むぅ〜!!」

 

夢を見るのは諦めるのだ少女よ…

 

「さすがにプリンセスにそれは言い過ぎでは…」

 

と、横から入ってくるのは金色の闇 通称 ヤミちゃん

最近まで、一緒に俺の家で暮らしていたが、やはり落ち着かないのだろう。

ルナティーク号というヤミが殺し屋として過ごしてきた宇宙船が良いとのことで、一時的にそちらに戻ったという

部屋は残しているため、度々この家に来ることが多く、合鍵も渡している

 

「現実を見せておかないとな。こういうのは甘えるんだよ」

「ならサンタクロースをいまから呼んじゃおっか!!」

「だからいーまーせーん!!」

 

そもそも、サンタクロースというのはそういう作り話に過ぎないものだと俺は説明する

その時のララは涙目になっていたが、ここは押し通るしかない

拗ねたララは2階へと上がっていく

 

「はぁ……とりあえず俺は出掛けるから絶対に今日は家から出るなよ」

「こんな朝早くからですか?」

「ああ、ちょっとした用事があるんだ。ララもヤミも……まぁどうせ家出てやることなんてないだろうし出るなよ」

「……怪しいですが分かりました」

 

そう言い、俺は家を出る

家を出てから、自転車を使って少し離れた場所まで向かい……

 

 

 

 

 

「もしもし、〇〇か?この前、頼んだ通りお願いしたいんだが、今日は空いてるか?」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

私はシンの部屋に走る

朝から一悶着があったことから、いまはシンの顔が見たくないと思った矢先に、彼の部屋へと走ってベッドに潜る

 

「シンなんて嫌い……」

 

サンタは居ない、現実を見ろ……だなんてそんなの分からない

本当にサンタが居るかもしれない…

 

考える

どうにかしてサンタを会わせたいと思った

 

「すぅ……えへへ……シンの匂いだぁ」

 

ベッドに潜っていると彼に包まれているみたいだと感じる

すごく暖かくて、いつも見る寝顔はいまはなく、喧嘩したことから会いたいのに会えない…

 

「プリンセス」

「ヤミちゃん?」

「シンはいま出ていきました。なにやら用事があるとの事ですがどうしますか?」

 

「そんなの決まってるよ!サンタを連れてくるの!」

「サンタを……ですか?」

「うん!絶対サンタが居るってシンにも教えてあげるんだから!」

 

このまま負けっぱなしなんて嫌だから!!

 

『ですがララ様。そのサンタクロースという者がどこに居るなど分かるのですか?』

 

「わからない!!」

「この前読んだ本曰く、サンタクロースはフィンランドに住んでるとのことです」

 

いまシンが居ないからこそチャンスだと踏んだララはこの際に、フィンランドに行こうとする

この前までならフィンランドがどこなのかなど分からなかったが、世界史の授業を地球の学校 彩南高校で受けたことで世界地図などはもう把握済みだ。やはりララの頭脳は侮れない

ぴょんぴょんワープくんはいま新たにバージョンアップさせている途中とのことから、飛べない

そもそもあれは指定も出来ないため、飛んだとしてもどこか分からない場所だろう

そのため、飛んで向かうことになるがララはデビルーク星人…

更にはあの宇宙の覇者 ギド・ルシオン・デビルークの娘だ

空飛ぶことくらいどうてっことないだろう

 

「じゃあ行ってくるね!」

「ですがプリンセス…シンは家を出るなと」

 

忠告しようとした時にはもう遅く、ララは窓から黒い翼を背中に生やしてフィンランドまで旅立ってしまった…

そして残されたのはヤミのみであった…

 

「……仕方ありません。帰ってくるまで待つとしましょう」

 

 

〜一方、その頃〜

 

「あの、すみません。この前連絡させてもらった笠木ですが……」

「笠木様ですね。もう出来ていますよ」

「あ、ならまた取りに来るのでその時にでも」

「畏まりました」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

彼女の名前はルン・エルシ・ジュエリア

高校生でもあり、アイドルでもある

そしてもうひとつはララやヤミと同様に、地球人ではなく、宇宙人だということメモルゼ星人という男女両方の性格を持つ宇宙人である

地球の環境に慣れないことから、本来なら月で変わる性格もくしゃみで何度も変わってしまうようになったのだ

 

「ふんふふーん♪今日はシンくんからのお願いぃ〜♪ちょっと嫌だけど、これもお願いなら仕方ないよね」

 

今日、頼まれたのは彼が朝から居ないため、ララの様子を見ていてほしいとのことであった

何をしでかすか分からない天真爛漫な少女にして、ルンのライバルとも呼べる存在

最近ではアイドル活動で忙しかったから彼には会えなかったけど、連絡をしたら出てくれたりしているため、不満はないけど…

 

「とりあえず今日は頑張るぞー!!」

 

ララと居る日にはいい思い出がない

必ず彼女の発明品に巻き込まれるということが多いからだ

家の前まで着くと、インターホンを鳴らす

玄関が開くと、そこにはララではなく金髪の少女が居た

 

「あれ?なんでヤミちゃんがここに?…」

「貴方はルン・エルシ・ジュエリア……こんな時にどうしたんですか?」

「えっとねシンくんに家でララの様子を見ておくようにって頼まれてきたの」

「そういうことですか……実は…」

 

ヤミによる説明が数分入り…

 

 

 

 

「えっー!?サンタクロースを探しに出ていった!?」

「はい。朝からサンタは居る、居ないと一悶着合って、シンが出ていったのを見てプリンセスがサンタクロースを探しにフィンランドの方まで…」

「遅かったぁ……今からでもシンくんに連絡を……」

「そういえばシンがどこに行ったのか知ってるんですか?」

「えーっとね……これ言ってもいいのかなぁ…」

 

何をするのかはルンは聞いていた

だが、この様子だとヤミには伝えていないのがわかった

 

「ヤミちゃんなら多分大丈夫だよね…あのね」

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

時間は過ぎていき、シンはあることを考えていた

用意するものはできた

だが、あとは家でどうこれを実行するかと考えていた

家にはララとヤミが居ることからバレずに行うのは少々難しいだろう

家に居ると行った後から、家を出ろと言われると余計に怪しまれて出ていかないだろうと

 

「仕方ない。こうなったらリビングを封鎖するか…」

 

無理矢理、そう考えるしかないと至ったシンは家まで着くと玄関を開けて中へと入る

だが、バレないようにと玄関を開けてこっそりと入ろうとするが

 

「おかえりなさいシン」

「うおっ!?ってヤミ!?」

 

玄関の前で待ち受けていたのはいきなりヤミであった

いま自分の手元にある物を見られてしまうことだけは避けようと自身の後ろへと隠す

 

「隠さなくとも見え見えです」

「ですよねぇ……」

「大体のことは察しています。早く用意しますよ」

「ちょ、ちょっと待て!!なにを察してるって!?」

「えへへ、ごめんねシンくん…ヤミちゃんに話しちゃった」

 

とリビングの扉から顔を出して、申し訳なさそうにするルンが言う

バレてるなら仕方ないと思い、シンはヤミにも手伝ってもらうことにした

だが、この家に違和感を感じたのは真っ先だった

本来なら帰ってきたら、突撃してくるララがものすごく静かなのだ

朝にあのことがあったことから顔を合わせたくないというのもあるのだろうが、あまりにも静かすぎる

 

「ララはどうしたんだ……顔を出さないにしても静かすぎるぞ」

「その事ですが……」

 

 

 

「はぁ!?サンタをまじで探しに行ったのか!?」

「はい」

「あのやろぉ……まぁその内、帰ってくるだろう。だがむしろ出ていってるならありがたい。今のうちに用意するぞ」

「分かりました。」

「おっけぇ〜!!」

 

彼女が帰ってくるまで彼らは急いで用意するのであった

 

 

 

 

ー数時間後ー

 

「たっだいまー!!」

「おかえりなさいプリンセス」

「おかえり…」

 

私とヤミさんは玄関までララを迎えに行く

 

「あれー!?なんでルンちゃんがここに居るの?」

「シンくんにララの様子を頼まれたから来たの。まぁその時には居なかったけど」

「ならシンは居るの!?シーンー!!」

 

シンくんが居ることを伝えるとララはリビングの方へと走っていく

すると奥の部屋から「ぎゃー!?いきなり抱きつくな!!」「えへへぇ♪シンの匂いだぁ〜」と2人のじゃれ合いが聞こえてくる

あんな積極的に抱きつくなんてきっと私には出来ない…

私とヤミさんもリビングに戻って2人を止めると…

 

「それで…サンタクロース探しは飽きたか」

「それがね!サンタクロース見つけたの!!」

「「えぇ!?」」

「驚きました。本当に見つけてくるとは」

「ほらあそこ!!」

 

 

 

そう言い、ララがリビングの窓を開けるとそこからは、全身赤い服装に真っ白なヒゲを生やし、片手で白い大きな袋を持った大男が現れ…

 

「ふぉふぉふぉ、メリークリス「帰らせろ!?」」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

何とか俺はお願いして帰るように言う

3人には家で待ってもらうように言い、俺はその偽サンタクロースに話をする

 

「すみません。多分あいつが無茶言って連れてきたんですよね」

「はっはっはっ、気にしないでくれ。夢を見ている女の子に頼まれては私も張り切っちゃうからね」

「ほんと……すみません」

 

何度も謝る

だが構わないと言ってくれるサンタクロース

するとサンタはもう行くと俺に伝えて家を離れるために歩いていく

 

「構わないさ。それにプレゼントを渡さなくとも君が用意しているのだろう?」

「まぁ……はい。そうですね」

「ならきっと私のプレゼント以上に喜ぶさ。私もそろそろ行くとしよう」

「あ、タクシー代俺が出しますんで、それで……」

「タクシー代?ふふっ、私は別に必要ないよ。それに……」

 

サンタは指笛を鳴らすと先程まで降っていなかった雪が辺りに突然降り始め、更にどこからともなく鈴の音が辺りに鳴り響き、俺とサンタの前に3匹のトナカイとそれを引っ張って持ってくる赤い大きなソリが俺の目の前に現れる

 

「…………は?」

「それじゃあ、私は仕事があるので行くとするよ」

 

そう言い、サンタはそりの上に乗るとトナカイが動き出し、空を飛んでいき、サンタが離れていくと雪が止まり始める

 

 

いや本物だなんて誰が思うよ……

このことはまぁ心のうちに秘めておくことをその時は決意した

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「さてサンタにも帰ってもらったし、早速始めるとしようか」

「え?なにを?」

「そりゃお前、パーティーだよ…ララお前のためにも2人にも用意してもらったんだぞ」

「えー!!ほんとぉー!?ヤミちゃん!ルンちゃん!ありがとう!」

「別に構いませんよ」

「これもシン君の頼みだから!!」

 

「それじゃあ始めるか!!」

 

それからパーティーを始めた

注文していたケーキやチキンを全部用意して準備万端に整えて、パーティーを始める

前世では見ることのなかった光景を俺は目にする

ララの笑顔、ヤミが美味しそうに食べる姿、ララと一緒に争うように食べる姿など、俺からしたら幸せな光景だった

ついつい頬が緩んでしまいそうになるが、それを堪えて3人を見る

見ることがないと思っていたものを見してくれる

これもきっと悪神様のおかげだろう

 

「どうしたのシン?」

「いや、なんでもない。さっさと食うぞ!!」

 

料理を食べる

ケーキも全員で食べて全員が腹いっぱい膨れたところで俺達は後片付けをする

全部を終わらせ、俺は自分の部屋へと戻る

 

「どこ行くの?」

「ちょっと用事だ。すぐに戻ってくる」

 

そうして俺は自分の部屋へと戻る

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「どうしたのかな?」

「分かりません……何か用事では?」

「だけどなんなのかなぁ〜?」

 

そんなことを話していると2階から降りてくる音が聞こえてき、リビングの扉が再び開かれる

すると、何かを隠すようにシンは入ってくる

 

「きょ、今日は3人には色々と世話になった……こうやってクリスマスパーティーなんて正直、できるとは思ってなかった。だけどこうやって実行しようと思ったのは3人のおかげだ……サンタからって訳じゃないが……」

 

そう言い、シンは3つの箱を机の上に置く

 

 

「クリスマスプレゼントだ」

 

 

「「えー!?」」

「……っ……」

 

「本当に!?これシンが用意してくれたの!?」

「そうだ」

「シンくんからのプレゼント……えへへ♡」

「照れる場面かよルン」

「ありがとう……ございます」

「おう。全員一緒のものだがこれから身につけてくれたらいい。時期的にも寒いからな」

 

 

そう言い、全員が箱を開けると中に入っていたのはそれぞれの色に合ったマフラーだった

 

ララにはピンク色の

 

ルンには緑色を

 

ヤミには黄色と

 

それぞれ全員の分を用意されていたのである

 

 

「そんな大層なものじゃないのはすまん……俺も、もっと早く用意しようと思っとけばこんなことにはならなかったんだがな……」

 

と後悔するようにシンは頭を伏せる

だけどきっと嫌だなんて誰も思わない

彼のプレゼントだからこそ意味がある

大層な物じゃなくてもいい、欲しいものじゃなくていい

きっと彼のプレゼントだからこそ嬉しさがある

買ってもらった物だからこそありがたさを感じれる

だから私たちはこう伝える

 

「「「ありがとう(ございます)!!シン(くん)!!」」」

 

「ねぇねぇ!これいま付けていい!?」

「いや家の中だぞ!?」

「いいじゃーん!いま付けたいんだもん!!」

「私も私も!!」

「………温かいです」

「ヤミはもう付けてるのかよ!?まぁ自由にしたらいいんじゃないか?」




読んでくれてありがとうございます

皆さんはクリスマスの日はどう過ごしましたか?

自分は友人の家でスマブラやらポケモンをしてました笑
その際になんかクリスマスプレゼントとのことでスマブラを貰った時は嬉しくて変な声が出ました笑
まぁそのあとはボッコボコにされたのですがすごく嬉しかったです

帰ってからも家族とケーキを食べたりといい1日でした

皆さんもあと2018も少しですが風邪や病気など何事もなく終えることを願っています

自分もこれから色々と頑張っていくのでどうかよろしくお願いします!

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