デート・ア・ライブ 常勝の騎士王 作:ミートソースカブトムシ
変な夢を見てから少し経っただろうか
鍵が開きガチャッとドアが開く音がしたので玄関に向かうするとそこには親父がいた
「やあ、ただいま王騎」
「おかえ…その子は?」
俺が指を指した先には黒い髪に青い目の女の子がいた
「あぁ、この子は今日からうちの子になる」
「黒器 善百合(くろき さゆり)ですこれからよろしくお願いします」
「まあ正確にはうちの子になるから剣龍 善百合なんだけどね」
「え?」
俺が少し驚くとアルトリアが何事かと思ったのか玄関に顔を出す
「せ、セイバー!?王騎これはどういう事だ?聖杯戦争は終わったはずなんだが」
あーややこしくなった
かくかくしかじかと説明を終え
「なるほど…ありがとうセイバー、王騎を助けてくれて」
「いえ私はただ一つの約束を守り通しただけです」
「親父、いきなり帰ってくるなんてどうしたんだ?善百合の事だけじゃないだろ?その雰囲気じゃ」
俺は質問をぶつける
「ああ、たしかに善百合の事だけじゃない今回の本題は…王騎、君に魔術を教えようと思う」
「魔術?何故に?」
今の俺にはアルトリアの力があるから魔術は必要無いと思うのだが
「セイバーの力だけでは油断をしたらその力が無くなるかもしれない、僕はそんな宝具を持つ英霊を見たことがあるサーヴァントとマスターの契約の証、令呪ですら奪う宝具を」
親父は静かに俺を見つめる、その目はまるで剣のように鋭く感じた
「分かった、それで魔術って言うのはどういう事をすれば良いんだ?」
「まずは魔術回路を開くところから始めようと思ったんだが全て遠き理想郷を埋め込んだ時に魔術回路が開いちゃったみたいでね、その時に魔術回路の本数も数えてみたんだが…」
「本数がどうしたんだ?」
「その数が一般人にしては多くてねその本数が39本なんだ」
「それは魔術師としては多いのか?少ないのか?」
「多いさ僕でも31本しかないからね僕より魔術は使えると思うよ」
親父より多いのか
「そういえば親父が出来る魔術ってどういうのがあるんだ?」
「そうだな…強化と投影と固有結界が出来る」
強化と投影はまだイメージつくけど…
「固有結界?」
「自分の心理風景を具現化する魔術だよとは言っても僕のは戦闘に使えるような物ではないけどね。主に戦闘で使うのは強化だけだよ投影は特に役に立たないしね」
「あんたそれでよく聖杯戦争で勝てたな…」
「僕もよく勝ち残れたなと思ってるよ」
自分でもそう思うくらい聖杯戦争って激しいのか…
少し腹が減り時計が気になり見てみると正午だった
「そろそろ飯作るか」
俺がそう言い立つと
「いや久しぶりに帰って来たんだ僕が作るよ」
と親父が言うがはっきり言って作らせたくない俺がこの家に来た頃に親父が料理を作ったのだが鍋の中に何を入れたのか分からないが青かったのだ具材が見えないくらい、食べられないほどではなかったが微妙だったあれはゼル○の伝説ブレスオ○ザワイ○ドに出てくる微妙な料理のモザイクを無くした物だと思う
「いや、いいよ俺の上達したところを見せたいしさそこに座っててくれ」
即席で考えた言い訳にしてはだいぶいいと思うそしたら納得したのかその場に座る
「何にしようかねー」
そう言いながら冷蔵庫を開ける…………卵焼きでいいや
「あの…」
声がした方を向くと善百合がいた
「どうしたんだ?」
「何か、手伝える事はありませんか?」
手伝える事か、
「じゃあ卵を割ってくれないか?」
俺がそう言うと卵を持つがその場で固まる
「…………何かあったか?」
「卵の割り方が…分かりません」
この後めちゃくちゃ卵の割り方や溶き方、卵焼きの作り方を教えた
食後
「前までは卵焼きなんて炭になってたのにな…上達したね」
「作ったのはほとんど善百合だけどな」
教えながら作ってくれた善百合なのだが教えてて思ったのが吸収が早い卵を割る、卵を溶く、ここまでは俺も一発で出来たのだが卵を巻いたりだとかで形が崩れたのだが善百合はこれを見本を見せたとはいえ一発でやってのけた、なんか負けた気がする…
「王騎さんが教えてくれたから出来ました。ありがとうございます」
「どういたしまして」
この時はまだ想像もできなかったここから壊れていく日常を
妹登場です