狐々奮進   作:ミヤビ・白雪

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若干シリアス


狐々奮進 16話

地球 日本:北海道エリア

 

とあるバーで待ち合わせのためカウンター席待つ人が居らず白銀の狐少女だけが座っている

 

約束の時間前に一人の男性がその少女の隣に座る

 

「お久しぶりですね」

 

「えぇ、2年ほどでしたか」

 

「もうそんなに経ちますか」

微笑みながら2年と言う歳月に驚いている男性が質問してきた

 

「今日はどういった要件で?」

 

「あの子は・・・ヴェルは、元気ですか?」

 

その質問を聞いた男性は神経な面持ちで答えた

 

「あの子は・・・あの頃のあの子はもう居ないよ」

 

「そう・・・ですか」

 

昔から人間不信になりつつあった子で自殺未遂までしていたそうだ私も時々声をかけていたが最近は関われていなかった。

 

嫌な予感がしたのだ、酷くただあの子が心配になった

 

頭を抱えてしまったあの子は壊れてしまったのだろう

 

「ミヤビさんが落ち込む事じゃないさ」

注文していた酒を飲み、そう言ってくれたが全く気分は回復しなかった。

 

 

しばらく話をしながら酒を飲みその後店を出た

「何かあれば飛んで行きます」

 

男性は少し微笑み帰って行った

 

頬に当たる雪がやたら冷たく感じた

 

 

あの子は私がアークスとして底まで実力のない頃良く一緒に戦っていた妹のような娘だったその頃から虐められアークスの友人以外全て信頼出来ない状態だった。アークスから失踪しここで過ごしているのは知っていた、良く通信していたりしたからだ。

 

だが少し前からブロックされるようになっていった

 

 

そして昨日兄に連絡をつけ今に至る

 

 

雪の中大の字で転がり歯を食い縛った

 

友人の中にはあの子を知る人も多いかも知れない

 

「あぁ、春はまだかな」

 

悲しみはあるがもはや泣くことの出来ないこの体を酷く恨んだ

 

「・・・・帰ろう」

 

吹雪の中静かにアークスロビーに戻った

 

「・・・・・・」尻尾にうずくまり片膝を抱えていた

 

「さようなら・・・ヴェル」

 

静かに呟き目を閉じてうずくまったまま眠りについた

 

ロビーで通知が来たので立ち上がり身だしなみ軽く整え直ぐに向かう

 

「おはようございます、ミヤビさん!」

いつものようにクロガネさんの挨拶とともにチームの掲示板に挨拶をして何事も無かったかのように振る舞う。

 

これでいい、みんなは今を楽しめればいい

 

「クリスマスですねもうすぐ」

 

「ええ、キリストの誕生日でしたっけ」

 

「ラミエルを大量に倒してますがクリスマスのプレゼントも用意しなければ」

 

 

 

しばらくしてチーム掲示板にて

 

ミヤビ[コミックマーケット97の準備大丈夫?]

 

ぬこれと[今各々の一言メッセージ集めてる、と言うわけで一言どうぞ]

 

ミヤビ[そんな忘年会で面白いこと強要する上司みたいな事を]

 

少し考えてメッセージを送信してみんなの様子を見てみる

 

驚くほど挨拶しかされてなかったので別のグループに

 

TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)のお誘いをしてまた二度寝に入った

 

「しばらくは仕事が多いわね・・・流石師走」

 

自分の予定表とにらめっこしながらベットに戻った

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