万丈「なぁ、戦兎」
戦兎「人がかっこつけてる時に茶々入れるんじゃないよ、どした?」
万丈「お前だけ変身した状態で声変えて出ていきゃ良かったんじゃねぇのか?視聴者も言ってたぞ」
戦兎「そんなことしたら俺のヒーロー感が薄れるでしょーが、それにクローズチャージがジェットボトルを使ってるからそれと似た者を使った戦士が現れたら真っ先にお前が疑われるだろーが」
万丈「お前、まさか俺の心配して___」
戦兎「さて、どうなる第10話!」
万丈「おい!」
「勝利の法則は決まった!」
ビルドは決め台詞を決めると、クローズチャージと共にスマッシュへ向かっていった
ISと違い、彼らは順調にスマッシュを追い詰めて行った
拳一つで仰け反らせ、キック一発で怯ませる
「すげぇ…」
一夏が思わず感嘆の声を漏らす
ビルドとクローズチャージは二体のスマッシュを蹴り飛ばすとそれぞれが必殺の準備に入った
クローズチャージはレンチを、ビルドはレバーを動作する
“スクラップフィニッシュ!”
“Redy Go!! ボルテック!フィニッシュ!Yeah!”
2人が飛び上がるとそれぞれスマッシュ一体ずつに必殺キックを繰り出す
スマッシュは爆発し動かなくなった
2人はスマッシュに向けてエンプティボトルを翳すと粒子となって成分が納められる
その場には苦しそうな2人の男女が残った
「あと一体…!」
戦兎が振り返るとそこには苦しそうに電撃を放つスマッシュの姿があった
すると、なんとスマッシュの体からISのような腕、足、羽根が突き出した
電撃が治まると空を飛びこちらに攻撃を始めた
「あ、ISとスマッシュがひとつになってやがる…!」
二つの世界の技術が混ざってるだけありその力はビルド達をも凌駕していた
高速で飛び回り、すれ違いざまに拳を打ち付けてくる
その度に2人に大きくダメージが入る
「ぐっ!引くぐらいつえぇな…!」
「戦兎どうすんだよ!」
2人が会話してる中、スマッシュは一気に急降下してきた
危ない!そう思った時、ブーメランのようなものがスマッシュを吹き飛ばした
「二人とも!一旦体勢を立て直すわよ!」
鈴の手元にブーメランのようになった、大型の剣が収まった
4人は瓦礫の後ろへ隠れた
「一体何なのよあれ!」
「俺が聞きたいよ!まさかスマッシュとISが融合するなんて…」
「どーすんだよ!このままじゃ付録の猫だぞ!」
「それを言うなら袋の鼠だ!」
3人が啀み合う中、一夏が声を上げた
「俺に考えがある!」
3人が一夏に注目した
「あっちが戦兎達の科学と混じってるなら、俺達も力を合わせるべきだと思う」
「具体的には?」
「武器を交換するんだよ」
「「はぁ?」」
2人の声がハモる
「何言ってんのよ一夏、そんなの意味ないでしょ!」
鈴も反抗するが…
「ありかもしれない…」
戦兎は冷静だった
「一夏の零落白夜は、シールドエネルギーを犠牲にして相手の装甲を無効化して攻撃を出すんだったよな、ならISのコアを直接潰すことが出来れば…」
「ISが重荷になって!」
「スマッシュをぶっ倒せるわけか!」
「それと武器の交換とどう関係するのよ!?」
「俺たちの必殺技のエネルギーをシールドエネルギーの代わりに使うんだ、ただ、ベルトにかかる負荷が計り知れないが…」
ビルドは自分のドライバーを撫でる
それを見たクローズチャージは覚悟を決めた
「俺がやる、俺が一夏の剣で叩き切ってやる」
ビルドは、一瞬驚いた様子を見せるがそれしかないかと考え直す
「わかった、俺と一夏がアイツの動きを出来る限り止める、その間に鈴は衝撃砲で砲身を作って万丈を弾丸として打ち出せ、万丈は直ぐに必殺技でアイツを斬れ、これでいいか?」
「わかった、龍我これを」
一夏は雪片弐型をクローズチャージに渡した
ずっしりと重く、身の丈程ある剣をクローズチャージは握りしめる
「うし、作戦開始だ」
融合進化スマッシュは知能は無いのかずっと4人を探していた
ビルドはその様子を確認し、黄色と紫のボトルを振り、ベルトへはめ込んだ
“忍者!コミック!BESTMATCH!”
その音に気づいて、スマッシュは辺りを見回し、瓦礫に向かってミサイルを放った
直前、白式と甲龍は空へ、クローズチャージとビルドは横へ飛び退いて、ビルドはレバーを回した
“Are you ready?”
「ビルドアップ!」
ビルドが腕を下ろすと新たな紫と黄色のボディが体を形成した
“忍びのエンターテイナー!ニンニンコミック!Yeah!”
ビルドはニンニンコミックフォームになると、自動召喚された4コマ忍法刀を構えトリガーを引きながら走った
そして2つの
“分身の術!風遁の術!”
直後、BON!!という煙と共にビルドは計4人となり、それぞれがスマッシュに竜巻を御見舞した
さすがにスマッシュも制御を失い空へ舞い上がった
「一夏!」
「おう!」
待機していた一夏は予めクローズチャージから借りていたツインブレイカーに2本のボトルを差し込んだ
“ツイン!ツインフィニッシュ!”
そのボトルは“ローズ”と“ロック”
一夏はかつてグリスが放ったように薔薇の茨と鎖を打ち出しスマッシュを捉えた
「オマケに現状最強ベストマッチだ!」
ビルドはさらに、赤い鳥のマークのボトルとロボットの描かれたボトルを振り、ベルトへセットしレバーを回した
“フェニックス!ロボット!BESTMATCH!Are you ready?不死身の兵器!フェニックス!ロボ!Yeah!”
創造と破壊をつかさどる存在のベストマッチ、フェニックスロボ
ビルドは空高く飛び上がると再び必殺技を発動した
“Redy GO!ボルテック!フィニッシュ!Yeah!!”
ビルドは巨大なロボットアームを生み出すとその手でスマッシュを掴んだ
これで狙いは逸れることは無い
「今だ!鈴!」
「行け!万丈!!」
2人は下で待機してるチームに叫ぶ
鈴は衝撃砲のプログラムを完了した
「良いわよ龍我!飛び込んできなさい!」
「おっしゃぁ!」
クローズチャージは後ろへ飛び上がると鈴のISへと落下して行くが圧力により作られた見えない砲身にハマると一気に打ち出された
万丈はすかさずスクラップフィニッシュを発動し雪片弐型にエネルギーを込める
スクラッシュドライバーは想定外の自体にスパークを起こしているがそれでもやめない、この一撃にかかっているから
だが誤算があった
なんとスマッシュが顔を砲台に変異させ、ミサイルを放った
この勢いではクローズチャージがモロにぶつかってしまう、だが止まることも出来ない
誰もがそう思った
「専用機持ちは貴方達だけではなくてよ!」
一つの閃光がミサイルを迎撃した
セシリアがスナイパーからビームを撃ったのだ
これで邪魔はない、クローズチャージは渾身の力で剣を振り下ろした
スマッシュと雪片弐型の間で電撃が走る
だがやはり斬り込むことは叶わない
「鈴!来い!」
万丈は鈴を呼び寄せた
飛んでくる鈴の手元には、ドラゴンボトルを填めたビートクローザー
それをドラゴンのエネルギーと共に雪片弐型に突き立て押し込んだ
「今の私達なら…」
「負ける気がしねぇ!!」
凄まじいエネルギーにビルドと一夏は距離をとる
刹那、クローズチャージがスマッシュを斬り裂いた
パキッと音がしてISの動きが鈍くなる
ビルドはすかさずエンプティボトルを向けスマッシュの成分を抜き取り、中に捕われてた人物を助け出す
皆が地上に降り立つと黄色い歓声が上がった
「戦兎くんサイコー!」
「万丈くんかっこよかったよ〜!」
「一夏くんお疲れ様〜!」
「鈴ちゃん可愛い〜!」
などなど様々だった
ビルドはクシャッと笑い、クローズチャージは照れくさそうに頭を掻き、一夏は鼻を擦り、鈴は微笑んだ
だが、その頃箒は悔やんでいた、アリーナの通路から会場の4人を眺めながら
「私には何も出来ないのか…何故あそこに居れないのだ…」
その時、スクラッシュドライバーがスパークしてクローズチャージの変身が解除されてしまった
「お、おい戦兎、どうなってんだよ?!」
「無理をさせちまったからな…まぁすぐ直してやるよ」
ピッピッピッピッ
「何この音?」
「まさか…」
戦兎が当たりを見回すと鈴のすぐ近くにあるISの破片が、赤く発光していた
「鈴逃げろ!」
戦兎は叫ぶが間に合わずISは自爆してしまう
鈴は爆発に呑まれてしまったと思われた
だが違う、鈴は見ていた
万丈が自分を庇ったこと
クローズチャージとは違う別の姿へ変身したこと
その姿はまるでビルドのようで、
【謎の場所】
「よしよしー証拠隠滅カンリョーっと!」
ISの生みの親、篠ノ之束は先程までの万丈達の戦いを見ていた
そのデータを保存しモニターを閉じる
そこへ一人の男が歩み寄った
「変に深入りはしていないだろうな」
「も〜伊能ちゃんってばうたぐりぶかーい、箒ちゃんに手を出さないなら協力するって言ってるじゃーん」
束はヘラヘラわらいながら手を振る
「なら構わない、そろそろ被検体ナンバー1と2を呼び戻せ」
伊能と呼ばれた男はマグカップの珈琲を飲む
「お?ってことはやっちゃうの?IS RIDEシステムの起動!」
「あぁ、
伊能はニヤリと笑い、桐生戦兎、万丈龍我の画像を睨み付けた
その頃、帰宅している落ち込んだ箒の足元から赤黒いスライムのようなものが体内に入ったことは、誰も気付かない
【救護室】
目を覚ました鈴は周りを見渡し自分が腕を火傷している事に気づいた
「目が覚めたか?」
不意にかけられた声に驚いてそちらを見ると、桐生戦兎がそこにはいた
「あ、アンタが私を見舞いに来たの?」
「いや、一夏もいたけど、長い時間寝てたから先に戻った、宿題あったらしいしな」
「ふーん…ねぇ、りゅ…万丈は?」
戦兎がんっと首を動かすのでそちらを見るとすやすやと万丈も隣のベットで寝ていた
しかし、顔には絆創膏が貼られ、自分より容態が悪そうだった
「こいつの見舞い?」
「まぁ、そんなとこだ」
「そっか…」
「心配か?」
「…まぁ、こいつ私を守ってくれたし…」
「…好きか?」
「ふぇっ!?///ななっ、何言ってんのよォ!?///」
突然の事に鈴の顔が真っ赤になる
だが、戦兎はあくまで冷静、淡々と答えた
「やめた方がいい、あとから悲しくなるだけだ」
戦兎はそれだけ言うと病室を出ていった
一体どういう事だろう、考えていると万丈が目を覚ました
「あっ…えとっ、おはよう…」
「んぁっ?あぁ、おはよう…?」
寝起きでポカーンとしてるが万丈も返事は返した
鈴は何を話せばいいのか分からずモジモジしている
「大丈夫だったか?」
「へっ、あ、うん…」
「そっか、良かった」
「…」
今しかない、やっぱり自分の気持ち、吐き出さないと
「ねぇ、龍我」
「んぁ?」
「聞いて欲しいの…」
「お、おう」
「私龍我に慰めてもらった時、一夏に怒ってたの、昔した約束を変な覚え方されててね」
「どんな約束なんだ?」
「…私の作る酢豚が美味しくなったら、毎日作ってあげるって…」
「へぇ……え、それって?」
鈴の耳が真っ赤になった
「うん、そういうこと…けどアイツ、ただ私が酢豚作るだけと思ってたみたいなの」
万丈はあー…っと返事を返した
「そりゃ怒るわな」
「やっぱり彼女居ただけあって分かるのね」
「まぁ、少しはな?」
「でも、もうそれはいいの、一夏みたいな唐変木に分からない言い方をした私が悪いんだし」
「そっか」
「だから…今度はちゃんと伝える」
「へ?」
「私、龍我のこと好きなの」
「…えぇっ!?」
「貴方が香澄さんのことを忘れられないのもわかってる!それでも好きなの!どうしようもなく、好きになっちゃったの!」
「そ、そんなこと言われてもよぉ…」
「お願い!龍我に付き合って欲しいの!」
万丈は必死に考えた
未だかつて忘れたことなどない彼女を放って、
別の、しかも本来相当年下の女の子と付き合っていいものなのか
良いわけがないと振り切ろうとした時、彼女の遺言を思い出す
‘貴方のその拳で、多くの人の力になってあげて’
‘遠くから見守ってるね、龍我’
「……俺は、俺と戦兎はある事情があってよ、もしかしたらいきなり、お前達の前から消えちまうかもしんねぇ、それでもいいなら…付き合ってやるよ」
「…!…うん、いいよ、ありがとう」
鈴の目から涙が溢れ出る
万丈は優しくその目元を拭ってやるのだった
次回、INFINITE・Be The One
シャル「どうも、シャルル・デュノアです」
___4人目の男性操縦者?!___
ラウラ「許さない、貴様だけは!」
___彼女の目的とは?___
??「ビルドとクローズチャージの学年別トーナメントシード枠参加を許可しまーす!」
___無茶苦茶な生徒会長!?___
第11話 フランス、ドイツ、ロシア、美男子と傭兵と生徒会長