楯無「思い出しってどーいうこと…?忘れてたの?」
戦兎「生徒会長!そんなことは…ありません!」
楯無「やーん戦兎君の人でなし〜!」
万丈「あ、戦兎泣かせた〜」
戦兎「小学生みたいなこと言うんじゃないよ!もう第13話で何とかしますから〜!!」
戦兎は簪と共にIS格納庫にいた
「うぉぉっ!すっげ…なるほど、試験機の打鉄をベースに改良して専用機に…へぇ〜…」
「せ、正義のヒーローで天才物理学者の戦兎さんには適わないですよ…」
「いやいや、そんな事ないよ、ここまで出来ればじゅーぶん立派立派〜、あと天っ才物理学者な?」
天才物理学者と理系少女
気が合うのか二人の仲は急速に深まった
お互いにISを見せ、改良点を言い合う、ただそれだけだが充分お互いを知れた
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ひとしきりISを見終わった2人は座って話していた
「そういやさ、なんで一人でISを作ってんだ?」
姉である自分自身に負い目を感じてる
生徒会長はそう言っていた
しかし、戦兎は念の為確認を取った
「…私のISは…織斑一夏のせいで後回しにされた…それに、私のお姉ちゃんも、一人で作ったから」
「なるほど、姉への負い目もそうだし、一夏の件もな…」
確かに男がISを動かす
本来天地がひっくり返ってもありえない事が起きれば、そちらにかかりきりになってしまうだろう
しかし、彼女は続けた
「でも…」
「ん?」
「…ヒロインも頑張ってるから…」
「ヒロイン?」
「私…ヒーローが好きなの、ヒロインを助けてくれる、ヒーローが」
そう言えばヒーローもの好きって言ってたな
「ヒロインも、ヒーローが来てくれるまでは絶対諦めないから…私も頑張れば…きっといつか、ヒーローが助けてくれるって…そしたらほんとに来てくれた…!」
そっかそっか…ん?来てくれた?
簪は戦兎の手を掴みじっと見つめる
「貴方こそ私のヒーロー…!」
「えっ、えぇーーーーーーーーーーーーーー?!いやいや確かに俺はナルシストで自意識過剰な正義のヒーローだけど、特有の誰かを守るって訳にはいかないんだよ?」
「うん、分かってる、ヒーローは皆を守らないとね、だからお手伝いさせて!皆を守る手助け!それがヒロインの役割……!」
参ったな、俺の発明品を下手に触らせる気は毛頭ない
そんな事する気は無いだろうが、何処から情報が漏れるかなんて分かったもんじゃない
すると、天は俺に味方してくれたのか、タイミングよくチャイムが鳴った
「おーっと、そろそろ戻んねぇと!」
「あ、戦兎さん!」
簪は不満そうに戦兎の背中を見送るしか無かった
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ラウラは怒りに拳を振るわせていた
確かに自分から教官を奪った織斑一夏も憎い
だがそれ以上に…
飄々としているくせに軽々と自分をねじ伏せてみせたあの男
桐生戦兎
ラウラはこの男に憎悪を抱いていた
「必ず倒す、私を侮辱したアイツを…」
ラウラは拳を壁に叩きつけた
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【大会当日】
様々な事象が重なりながらもどうにか、大会当日となった
セシリアと凰はラウラにボコボコにされ大会を棄権せざるを得なくなり、凄まじく不満そうな顔をしていたが、それはある男の闘争心を焚き付けた
「鈴の仇をとってやるって思ってたのによ…」
万丈は頬杖をついて不貞腐れたようにトーナメントを見る
すると、初戦から、一夏&シャルルVSラウラ&箒という因縁の組み合わせとなっていたのだ
この戦いで一夏が勝ち進めば、自分はラウラと戦えなくなる
それが少しもどかしい
「なーに熱くなってんだよ」
隣に戦兎が缶コーヒーを渡しながら座り込む
「お前の気持ちは分からなくもないが、結局は喧嘩だ、それで生まれた心の憎しみを、ボクシングの試合に持ち込んだことあったか?」
「…ねぇよ」
「ならその気持ちを思い出せ、これは戦争じゃねえ、一種の競技だ…俺がジーニアスになれなくなった時みたいに、お前も変身できなくなるぞ」
憎しみの心、復讐心
それらはライダーシステムの起動を妨げる
万丈もそれを理解し、拳を握る
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初戦
織斑一夏&シャルル・デュノア
VS
篠ノ乃箒&ラウラ・ボーデヴィッヒ
最初こそどうなるか分からないと思われたこの試合
酷いものだった
一夏とシャルルのコンビは、一夏が苦手としていたり、拾いきれなかった攻撃をシャルルがカバー
互いに数日間、息を合わせる訓練をしていたこともあり言ってしまえば、戦兎と万丈に勝るとも劣らないコンビになっていた
しかし、箒とラウラはろくに作戦も立てず、ラウラは箒を居ないものとして戦っていた
そんな有様で勝てるわけがない、ラウラは徹底的に追い込まれた
「負け……るのか……」
嫌だ…あの男に私は勝たなくてはならない…
二度と
その時、箒の体から抜け出た何かがラウラに入り込み、声が響いた
“願うか?汝、自らの変革を望むか?より強い力を望むか…?”
寄越せ…唯一無二の絶対を…比類ない最強を…!
「うわぁぁぁぁぁぁぁァァァっ!!!」
刹那、シュバルツェア・レーゲンが発光し、ドロドロに解けてラウラを飲み込んだ
「な、なんだ!?」
「どうなってる…!?」
皆が息を飲む中、泥は人型、それも女性のような姿を現した
その手に大きな刀、雪片の模造品を持って…
「あれは…くそっ!」
先に動いたのは一夏だった
一夏は泥に対して向かっていき、刀を振るう
然し、泥は横に避けると熟練の動きで一夏の腕を切った
その一撃で残り少なかったシールドエネルギーは底を突いたのか、白式は消失してしまう
「くそっ…」
起き上がる一夏に泥は近づく
そして再びその一閃を食らわそうとするその瞬間だった
《ボルテックフィニッシュ!》
一夏の前にビルドが現れ、飛び蹴りで泥を吹き飛ばして、着地した
「箒、一夏を連れて行け!」
「分かった、行くぞ」
戦兎の声を聞き、打鉄を脱いだ箒が一夏を連れて行こうとするが一夏は手を振り払う
「ふっっざけるな…」
今女型が振るった太刀筋、それは織斑千冬の真剣の太刀筋
それを振るった目の前の何かも、それに振り回されているラウラも一夏は気に入らなかった
1発殴ってやる
そう思う一夏だが、彼はビルドに行動を止められた
「馬鹿野郎!シールドエネルギーが尽きたお前じゃ無理だ!」
「どけ戦兎!あいつぶん殴ってやらないと気が済まない!」
「何感情的になってんだよ!」
「お、おい2人とも!あれって…」
箒に声をかけられ2人は女型を見る
そこには先程までとは何かが違う女型がいた
まるで裸の女性のような何か
しかし……
「あれって…戦兎のベルト……か?」
そうだ、その腰にビルドドライバーが…
いや違う、とてもよく似ているが、ビルドドライバーと違い回転する部分は星座早見盤のようになっていて、細部も違う
戦兎はこれを知っている
「
女型はそれを回し、腕をクロス。
まるであの四文字を呟くように首を動かすと手を伸ばす
見たくなかった
その姿だけは二度と……
生徒達の避難を手伝っていた万丈も、修理が完了して全力全開のクローズチャージに変身してその場に現れた
だが敵の姿を見て体が止まってしまう
衝撃、屈辱、憤怒
様々な感情が万丈を襲う
「なんでてめえが…ここに居るんだよ……!!」
「その姿…なんで……なんでだ…」
戦兎・万丈
「「エボルトォォォォォォっ!!!」」
次回、INFINITE・Be The One
戦兎
「実力は本物よりマシかもしんねぇけど…!」
───現れた、災悪────
簪
「私だって見てるだけは嫌なんです!」
シャルル
「守られるだけじゃない、僕たちにできることをやろう…!」
────それぞれに出来ること───
───そして…────
戦兎
「簪…頼みがある」
一夏
「覚悟しやがれラウラ!」
戦兎
「今こそ正義のヒーローは…!」
ビルドドライバー
「シュワっと弾ける!!」
第14話「Sparkling Build(シュワっと弾ける)」
皆さん長らくお待たせしました!
ちょこちょこ書き進めていたこの回をようやくあげられます!
更新頻度が上がるという訳では無いのが申し訳無いですが、頑張って書いていきますのでよろしくお願いいたします!