万丈「おい、なんかだいぶ省いてねーか?」
戦兎「仕方ないでしょ、ベラベラ要点以外のこと喋っても混乱させるだけでしょーが」
万丈「つかISの参考書さ、分厚過ぎじゃねーか!?国語辞典かと思ったぞ!」
戦兎「本来小学生から学ぶ事を一冊にしたんだからそれくらいあるでしょーよ」
万丈「はぁ…分かる気がしねぇ」
戦兎「それに関しては話を通してあるから、さて、どうなる」万丈「第4話!」
戦兎「おい!」
万丈「主役は俺だ!」
電波時計の音が響く
万丈は目を覚ますと時計を止め、欠伸をしながら起き上がった
元々格闘家だったこともあり、朝には強い方だった
隣には、壊れてるデバイスを遅い時間まで修理していた戦兎が眠っている
万丈は頭を掻きむしると、仕方ないかとキッチンへ向かうのだった
[数分後]
戦兎も目を覚まして体を起こした
科学者故か遅い時間まで作業する事が多い彼は、目もまだ四分の一しか開いていなかったが、必死に目を擦り体を目醒めさせようとしていた
少ししていやに香ばしい匂いがあることに気付いた
「まさか…!」
嫌な予感を感じリビングへ向かうと
「おぉ、朝飯、作っといたぞ」
と言いながらカップラーメンを啜る万丈の姿があった
最っ悪だ…
まず第一に、朝からラーメンという高カロリーの重いものを啜る万丈に、そして2つ目にいつから起きてたかは知らないがお湯を入れ3分で食えるラーメンを朝ごはんと言って準備した万丈に…
だが食べ物を無駄にはできない、仕方なくラーメンの蓋を取った
そこにはやはりある程度スープを吸って伸びたラーメンがあった
箸をとり麺をすする
やはりお世辞には美味いと言えない割に腹に溜まる
やれやれと戦兎は時計を確認して青ざめた
「ばばっ万丈!急いで着替えろ!」
「は…?…ぇぇぇぇ!!!!!」
彼はラーメンに夢中で気付いてなかったようだ
「やべぇよ!急いでも間に合うのか!?」
「うわぁぁぁ!っと、そんなあなたにはこれ」
戦兎はビルドフォンとライオンボトルを取り出した
「んだよ、仮病の連絡か?」
「そうそう、もしもし〜?ってなわけあるか、急いで準備してこいよ、待ってるから」
気付くと戦兎は既に着替えを終え、歯を磨いていた
全体的に白で、アクセントで黒や赤の入った制服がよく似合ってる
彼は歯磨きを終えると外へ出て行った
「急がねえとな...」
彼も着替えを終え、カバンを持った2人はビルドフォン=マシンビルダーに乗り込み急いでIS学園へと向かうのだった
ちなみにここはIS学園に入学までの一週間、寝泊りする為の所謂、仮家だ
しかし、今日からは学園内の寮で過ごすのだ
荷物も既にまとめてある、戦兎は桐生戦兎として初めての高校生活に思いを馳せ、万丈は二度目の高校生活をどう過ごすか考えながら学園へと向かった
【IS学園】
「これは...想像以上にキツイ...」
織斑一夏は教室中の視線を一気に受け、そう感じた
世界で初めて男でISを動かしてしまったが故に、女子高と化したIS学園に入学する事になってしまった
彼がこれからの生活に不安になっているところ…
「っしゃあ!セーフ!」
「バイク使えば十分って言ったでしょーが」
救世主が舞い降りた、それも2人
桐生戦兎と万丈龍我はかなり特殊な事例のため報道されなかったのだ
突然の出来事に教室はしばらく静かになり、突然歓声に包まれた
「えっ嘘!まだ2人も男が居たの!?」
「しかも3人ともイケメーン!」
「爽やか系にオラオラ系よ〜!」
「多種多様〜!」
これに1番困惑してるのは万丈だった
「おい戦兎、クラス間違えてねーか?女しかいねーぞ」
「何を言いますか、ISは本来女性にしか動かせない、だから女子しかいなくて当然、更には唯一男でISを動かした織斑一夏がそこにいるんだから、間違えるわけないでしょーが」
「へ、へー...」
万丈は渋々、戦兎は意気揚々と席に着いた
これならいけるかもしれない…!っと織斑一夏は気を引き締めるのだった
(数分後)
「じゃあSHR始めますよ〜、私は皆さんの副担任を務める、山田真耶です、よろしくお願いしますね」
緑の髪の女性、山田真耶
あの人副担任だったのか、と戦兎は思いつつ周りの反応を見た
誰もが教室内3人の男に目を取られ誰も教卓を見ていない
気弱な正確なのだろう、山田先生もどうしたらいいかオドオドしている
仕方ない、ここは一発お手本になりますか
戦兎は割と普通だが、拍手を起こした
するとさすがに他の生徒も釣られて拍手を始め、山田先生も安堵の表情を見せる
「えへ、よかった〜、じゃあ自己紹介お願いしますね」
次々に自己紹介を生徒が行っていき、遂に、織斑一夏の番が廻ってきた
「じゃあ、次は織斑一夏君!」
「えっと...織斑一夏です、よろしくお願いします...」
周りは次は何が来るか、今か今かと待ち受けていたが...
「以上です!」
戦兎以外の全員がずっこけた
まさか名前だけ伝える自己紹介があるとは思わないだろう
さすがの万丈も肘を滑らせていた
しばらくまた自己紹介が進み
「次は、桐生戦兎君!」
ざわっと声が上がる
まぁ、滅多にない名前だから仕方ないだろう
ここでビシッと、お手本を見せてやりますか
「はい、ご紹介に預かりました、天っ才物理学者の!桐生戦兎でーす!わからないことがあったら、なんっでも聞いてくれ!」
一瞬の静寂が流れどっと笑声が上がった
「桐生君おもしろーい!」
「天才物理学者?サイコー!」
「なんかいいよねぇ〜」
戦兎は満更でもなさそうに席に着き直した
更に自己紹介は続き…
「次は…万丈龍我君!」
さてあの筋肉バカはどうくるか…
「はい!俺は…プロテインの貴公子、万丈龍我だ!好きなもんはプロテインとラーメンだ!よろしくな!」
戦兎より長い静寂が訪れた
ヒソヒソ聞こえるのはやはり
<プロテインの貴公子>
突然わけわからない説明を突っ込んで来た万丈に困惑しているのだ
すると
「ふざけないとまともに挨拶もできんのか貴様は」
言うが早いか動くが早いか、万丈の頭に炸裂音が響いた
万丈は何か言うこともなく机に突っ伏してしまった
「千冬ね…」
スパァンッ!
「織斑先生だ、馬鹿者」
ヒィ…戦兎は惨状から目を背けた
彼女は教卓へと向かい
「私が織斑千冬だ、貴様らを一年で使い物にするのが私の役目だ、私の言うことはよく聞きよく理解しろ、分かったらハイと言え、分かってなくても言え、いいな」
典型的な鬼教官タイプね、戦兎はあくまで冷静に見ていた
なにせこの一週間何かにつけ彼女の怒りを見ていたからだ(原因はほぼ万丈だったが)
「SHRは終わりだ、桐生、後で万丈を起こして職員室へ来い」
「わかりました」
こうして2人の学園生活は幕を開けたのだった
万丈「…なんか頭いてぇんだけど」
戦兎「気のせいだろ、気にするんじゃないの」
一夏「千冬ねぇのあれ食らって平気な奴初めて見た…」
万丈「お、お前も参戦か!」
一夏「あ、あぁ、慣れないけどよろしく」
戦兎「あ、ここでお知らせ、まさかのタイトルが他の作品と被ってたので急遽変更になりました、だってさ」
一夏「結構大ごとのような…」
戦兎「取り敢えず次回、インフィニット・Be The ONE」
??「戦線布告のイギリス淑女、ですわ!」
戦兎・一夏「誰!?」
万丈「いい加減いわせろよ!!」