桐生戦兎、万丈龍我は、ISを起動させた男として、IS学園への入学を余儀なくさせられてしまう」
万丈「なぁ、俺らってIS?とかほんとに使えんのか?触ったら勝手にくっついた感じなんだけどよ?」
戦兎「本来起動するはずのないISが装着されたんだから使えるのは使えるんだよ、ま、お前はIS以外のあれを使って貰うけど」
万丈「まじかっ、助かるぜ」
戦兎「どうせ動かせないだろうし…」
万丈「おい、今馬鹿にしたろ」
戦兎「と、言うわけで」
??「どうなりますでしょう第5話!」
戦兎・万丈「誰だよ!?」
戦兎は気絶した万丈を起こし、職員室へと来ていた
「失礼しまーっす」
「もう少し生徒らしく振舞え桐生」
キッと鋭く冷たい視線が戦兎を突き刺した
椅子にかけたまま千冬はアタッシュケースを取り出して開けた
「お前達から押収していたドライバーとボトルだ、今は解析が不可能、ということで落ち着いている」
「そうして貰えると助かります」
下手に技術が横流しされれば、自分たちの世界のようになりかねない
戦兎は胸に秘める思いを吐露するのを堪えてベルトとボトルを回収する
「それと、お前達のISについてだが…」
ある程度の話を終えて戦兎と万丈は教室に戻ると黄色い歓声に包まれた
「うるさっ…」
万丈は思わず耳を塞ぎながら席に着いた
戦兎も同様、席に着くと教科書を読み始めた
彼はこの一週間で全てを読上げISに関しては既に操縦どころか、開発を始められる状態だった
しばらくして授業が始まった
一夏が参考書を捨ててしまっていたため全くついていけず、千冬先生のスマッシュが炸裂するというハプニングはあったものの、それ以外は特に何も無く進み、クラス代表を決めることになった
「自薦他薦は問わない、クラス代表にふさわしいと思うものを挙げろ」
「はーい!織斑くんがいいと思いまーす!」
「はいはい!桐生くんと万丈くんもいいと思います!」
3人の目が点になる、いくら物珍しいからと言われてもこれでは…
「すまない、訂正する、桐生はまだISを用意できない、万丈はISとは違う特別な装備を使う、よって織斑のみ他薦により候補にする」
2人の目は安堵に包まれるが1人は違った、嘘だろと言わんばかりの目で落ち込んでいると
「納得行きませんわ!」
机をバンッ!と叩いて1人の少女が立ち上がった
「そのような推薦が意味ありますの!?大体!男がクラス代表など良い恥さらし!ただ物珍しいから極東の猿を選別するなど!本来ならば実力から言ってこの私、イギリス代表候補生のセシリア・オルコットこそ、クラス代表になるべきなのですわ!」
ファサッと金髪の縦ロールがなびいた、このセシリアとやらは余程自分に自信があるようだ
そしてそれに反論する2人
「誰が猿だ!」
「そうだ、それにイギリスだって対した国自慢ないだろ、世界一まずい料理で何年覇者だよ」
織斑一夏と万丈龍我その2人である
「私の国を侮辱しますの!?」
「そっちが先に馬鹿にしたんだろ!」
「黙りなさい!シュリンプ頭!」
「シュークリームの何処がわりいんだよ」
「シュークリームじゃなくてシュリンプ!えびですわ!そんなことも分からないの!?」
「エビフライの何がわりいんだよ」
「エビフライなんて言ってませんわ!?」
バァンッと机を叩く音が響いた
「コントもそれまでにしろ、ならこうだ、万丈とオルコットで代表戦を行う、それで勝った方がクラス代表、万丈が勝った時は織斑がクラス代表だ、それでいいか?」
「上等だ!」
「いえ、まだ納得行きませんわ!この方ISを使わないのでしょう!?そんな我が国で叡智を集め開発したISに何処の馬の骨とも分からない装備が勝てるはずないですわ!どうせモルモットとして実験されているんでしょう!」
「馬の骨で悪かったな」
今まで黙っていた戦兎が口を開く
その静かだがかなりの迫力にみんなが静かになった
「さっきから聞いてれば、極東の猿だのモルモットだの…人を見下しやがって、言っておくが…お前は万丈に勝てない、勝負、受けてやるよ」
「ふ、ふん!覚悟しなさいな!」
あまりの迫力に涙目になっていたセシリアも勝負を受けた
「よし、では来週、クラス代表決定戦を行う」
【廊下】
「悪ぃな万丈、熱くなっちまって」
「お前は悪くねぇよ」
夜、食堂で食事を取りながら2人は話していた
戦兎は焼肉定食、万丈はラーメンをそれぞれ食べている
最も、戦兎は付け合せの卵焼きに惹かれそれを選んでいた
そこへ
「やっと飯にありつける…」
一夏が疲弊した様子で2人と同じ机に座った
「おう、織斑じゃん」
「よろしく、桐生に万丈だっけ?」
「戦兎でいいよ」
「俺も、龍我でいいぜ」
「わかった、俺の事も一夏でいいから」
そして3人が食事を再開しつつ話し始めた
そんな3人をギャラリーが見つめている
「今もこうして見られてるけど、気にならないのか?」
「別に?俺は天っ才だから、よく注目の的になってたし」
「へぇ…」
「つかよ、なんでそんなに疲れた顔してんだ?」
「いや、寮の部屋に行ったら女子と相部屋でさ、相手が箒だったんだよ」
「あぁ、篠ノ之さんか?」
「そうそう、幼馴染なんだけど、あいつシャワー浴びててさ、タオルだけ巻いた状態で出てきて、俺の事見るなり木刀振ってきて…」
「危なっ?!お前大丈夫だったのかよ?」
「うん、じゃなきゃここにいない…」
そんな他愛ない話だった、だが戦兎は新鮮味を覚え、万丈は懐かしさを感じていた
更にそこへ1人の女生徒が現れた
「い、一緒に食べてもいいか?」
お、噂をすれば、そこには篠ノ之箒が塩サバ定食を持って立っていた
戦兎はあえて一夏の目の前の席に箒を座らせた
「篠ノ之はよ、一夏といつまで一緒だったんだ?」
「し、小学4年迄だ、5年生になる時私が家の事情で、な?」
「そうだったな〜」
「にしても万丈…だったか?代表戦、大丈夫なのか?」
「んぁ?どうゆう意味だ?」
「一夏の代打とはいえ、ISじゃない装備を使って戦うなど…」
「おっと、それは心配いらない、天っ才物理学者、舐めんじゃないよ?」
軽い…箒はそう感じていた
天才物理学者やらISとは違う装備やら、何か他と違う空気を出すこの2人の同級生の事が、ISを作ったのが自分の姉である箒は気になって仕方なかったのだ
だが、当人はものすごく軽い性格、あの怒った様子から何か隠しているように思っていたが考えすぎだった
「それに…今のセシリアじゃ万丈には勝てねぇよ」
戦兎は不敵に呟いた、箒はその瞳に自信と複雑な悲しみの両方を見るのだった
セシリア「という訳で登場ですわ!」
箒「フライングにも程があるぞ!こういうのは節度を守ってだな…」
一夏「まぁまぁ落ち着けって2人とも…」
セシリア「私は落ち着いていますわ!」
箒「私も落ち着いている!」
戦兎「そういうとこだって、ほらバナナやるから」
万丈「ウッキー!バナナだぁ!って猿じゃねぇ!」
戦兎「第一にお前にやったわけじゃねぇーよ」
千冬「次回、インフィニット・Be The One」
山田「復活!銀の青龍」
戦兎・一夏・セシリア・箒「言われた!」
万丈「いい加減頼むよ!」