セシリア「ブルーティアーズ!わざと間違えましたわね!?」
万丈「わざとじゃねぇよ!」
戦兎「ブルーティアーズに対してクローズチャージで戦いを挑む」
万丈「おい!戦兎!」
一夏「だが、彼のかつての決心は心を揺らがせ、反撃のチャンスを許してしまう」
万丈「一夏まで!!」
箒「結果、錯乱したセシリアはクローズチャージを倒しクラス代表の戦いに勝利するのだったが」
セシリア「箒さんまで!?」
戦兎「セシリアの中には、温かくも切ない、疑問が生まれるのだった」
万丈・セシリア「さ、さぁ!どうなる「第7話!」」
戦兎「仲いいな?」
万丈・セシリア「「よくない!」ですわ!」
【学生寮、シャワールーム】
セシリアは考えていた
何故万丈龍我は酷いことを言った自分を怪我をしてまで躊躇い無く助けたのか
何故桐生戦兎は間違いなく万丈龍我が勝つと信じたのか
そして、この胸の鼓動はなんなのか...
「知りたい…」
セシリアは小さい頃読んだ物語の王子様…とは程遠いがナイトのような万丈を思い浮かべ、笑った
「どちらにせよ、やっぱり似合わないですわね」
彼は彼だからこそいいのだ、そう思い浮かべ…くしゃみをした
「…へくちっ…」
【後日】
放課後、クラス代表決定パーティを行うということで呼ばれた戦兎、万丈、一夏は食堂まで廊下を歩いていた
「クラス代表決まったからパーティって…」
「女子はそーいうの好きなんだよ」
3人が食堂に入るとクラッカーが鳴り響いた
「「「
ん?一夏?
「おい、クラス代表はセシリアのはずじゃ...」
3人が疑問符を浮かべ、問いただすとクラス代表だった本人が出てきた
「それはわたくしが辞退したからですわ」
「辞退?」
「あの戦いでは、龍我さんが勝っていたのは火を見るより明らか、しかし、勝ちにこだわり過ぎて錯乱、挙句は龍我さんに怪我をさせてしまいました...そんな人間にクラス代表が務まるはずがありません、だから辞退したのです」
セシリアは3人の前に行くと頭を下げた
「この度は数々の罵倒、暴言、大変申し訳ございませんでした、龍我さん、戦兎さん、一夏さん」
随分柔らかくなったな…戦兎は疑問を抱きつつも応える
「いや、俺も熱くなりすぎたよ、悪いな、圧かけたりして」
「俺も、傷なんてよく作るから平気だぜ」
「俺も、イギリス馬鹿にして悪かったよ」
今、クラスの結束が高まった
その時、カメラのフラッシュが焚かれた
「眩しっ!」
万丈が目を開くとその少女は新聞部の部長だった
「はーい、黛薫子です、よろしくね、早速だけど織斑君、クラス代表になった感想をどうぞ!」
マイクを向けられた一夏はアタフタしつつ
「えっと、成り行きだけど、頑張ります」
と、当たり障りなく答えた
しかし、薫子は納得行かなかったようで
「ん〜...じゃあセシリアちゃん、コメントちょーだい」
「私はあまりコメントは好きではないのですが、仕方ないですね、私がどうしてクラス代表を辞退したかと言うと一一一」
「長そうだからいいや、万丈君に惚れた事にしよ」
「なっななっ!何を言ってらっしゃるの!///」
このキョドり方...戦兎は気付いた、セシリアが万丈を、と言うより異性を意識し始めた事に
急ではあるが、理解は出来る
万丈には裏表がない、つまり、彼の行動は全て本心からのもの
本心から自分が傷ついても、助けようとしてくれたと分かれば、そりゃー惚れなくもないか
と、戦兎が分析しているとセシリアが近付いて
「戦兎さん、聞きたい事がありますの、のちほどよろしくて?」
「いいけど...」
それだけ言うとセシリアはスリーショットを撮るとかで万丈、一夏の元へ向かった
パーティ終了後、戦兎は寮へと向かった
セシリアの部屋の前に立つとコンコンとノックする
出てきたセシリアは気を使ったのか、まだ制服のままだった
彼女は戦兎を招き入れると紅茶を戦兎に出して自分も飲み始めた
「イギリスはこういった茶菓子が有名ですのよ」
「そうだな、スコーンとか好きだぞ」
と言いつつ戦兎も紅茶を啜る
さすがイギリス淑女、紅茶が美味い
戦兎が味を楽しんでるとセシリアが本題を切り出した
「あのクローズチャージ…でしたっけ、ISと実戦を行ったことはありまして?」
「いや、ないよ、君のブルーティアーズが初陣」
「では何故、龍我さんが私に勝てると思ったのですか…やはり、あれだけの攻撃力を持つからですか?それともあの拡張性でしょうか?」
戦兎はフッと鼻で笑った
「気持ちだよ」
「気持ち?」
「アイツのライダーシステムには大脳辺縁系とリンクしてる部分があってな、誰かを守りたいとか、負けたくないだとか、そういう強い思いに反応するんだよ」
「すごいシステムですわね」
「あと、君と万丈の違いだ」
「私と?」
「君は俺の挑戦を受けた時は、エリートである事を鼻にかけて、俺達を見下して余裕をこいてただろ?」
セシリアは頬を膨らませた
「それに関しては謝ったではありませんか!」
「ごめんごめん、けどそれが君の最初の劣勢だ、万丈はかつて、大事な恋人のために、エリートになるチャンスを捨てて地に堕ちた事があるんだよ」
「地に堕ちた?」
「…万丈は、恋人の手術代を作る為に、八百長試合をしたことがあるんだけど、でもアイツは嘘が付けなくて、結果、格闘技界を永久追放、勿論手術代も作れなかった、それからも色々やっては見たが彼女は…亡くなった。つまり、エリートになったことで人を見下していた君と、エリートになるチャンスを蹴ってまで、誰かを助けようとした万丈…どっちが勝つかなんて分かるだろ?」
セシリアは言葉を失った
この男はあの時ここまで分析をした上でどちらが勝つかを予測した事実
そして、万丈の悲惨な過去に
「でも君は最後、錯乱して負けたくないという思いが強くなった、対して万丈は君を傷つけたくない、そんな風に思いが反比例したんだよ、って、大丈夫か?」
セシリアは泣いていた、大粒の涙を零して
万丈の境遇を聞き、自分がいかに愚かだったかを思い知らされたのだ
「大丈夫ですわ、龍我さんの悲しみに比べれば…」
彼女は涙を拭った、その様子を見て戦兎は
「それを分かってやるだけでもアイツが救われるよ、ありがとう」
戦兎は時計を見てここまでだなと立ち上がった
「それじゃ、明日も早いし、そろそろ行くよ、紅茶美味かった、おやすみ〜」
「あっ、ちょ一一一」
戦兎はそそくさと部屋を出た
セシリアは名残惜しそうに戦兎に貸したティーカップを見つめた
「戦兎さんのこともお聞きしたかったのに…」
次の日、クラスはある話題でもちきりだった
「「「1-2組に転校生?」」」
男性陣3人の声がハモった
「時期がおかしくないか?入学式からそんな経ってないぞ?」
「きっと私の存在を危ぶんでの転校ですわ」
ふわっとセシリアの髪がなびいた
「それは兎も角、一夏には早くISに慣れ、クラス対抗戦で勝利してもらわんとな」
クラスの誰もがそれに同調し盛り上がり始める
「そーそー食堂のデザート半年タダになるんだから!」
「負けたら承知しないよ!」
「専用機もそろそろ届くんでしょ?専用機持ちは一組だけだから楽勝だよ!」
その時だった
「その情報、古いよ」
聞きなれない声が響いた
皆がドアに注目すると、そこには大胆に肩を出せるように制服をアレンジした、ツインテールの少女が立っていた
「戦兎、あの中学生誰だ?」
無神経なバカは彼女の事を事もあろうに中学生と呼んでしまった
大抵、あのように幼い少女は、それが
「?!あんた、初対面の相手に中学生は失礼なんじゃないの!?」
「イヤだってちいせぇし」
「はァァ!?サイってー!バーカ!」
「誰がバカだ!せめて筋肉つけろ!」
「全然筋肉ついてないじゃないのよ!ガリガリ!」
「俺は着痩せするタイプなんだよ!」
「知らないわよ!そんな事!」
戦兎がやれやれと仲裁に行こうとすると一夏が気付いた
「あれ…もしかして鈴か?」
やっと気付いた、と言うように溜息を吐いて表情を変えた
「そ、中国代表候補生、凰鈴音、専用機持ち、今日は宣戦布告に来たってわけ!」
「中学代表候補生…やっぱ中学生じゃねーか」
「中国代表候補生!!」
鈴「と、言う訳で凰鈴音参戦よ!」
戦兎「そろそろ一夏のISが届くのか〜…調べてーなぁ…」
一夏「つか、戦兎のISはどうしたんだよ?」
戦兎「んー?んじゃ次の回で説明しようかな」
セシリア「前半がほぼ私の回でしたわね」
箒「…すまない、万丈では無いが…出番をくれないか」
万丈「気にすんなよ、せめてこういうとこで印象つけよーぜ」
箒「まさか万丈に慰められるとは…」
千冬「次回、INFINITE・Be The One」
万丈「空に舞う白き翼と!」
箒「あ、暗躍する黒き影!」
山田「White Wing & Black Shadow」
鈴「ちょっと私に言わせなさいよ!」