「フリーダム…キラ」
自由の名を冠する蒼き翼は、戦場の時を止めた。
「こちらフリーダム。キラ・ヤマト。オーブ国防軍最高司令官へこれよりオーブ国防軍准将として一時的に復隊し、この戦闘に介入します」
「キラ、私だお前そんな勝手なこと、プラントは」
「カガリ、大丈夫だよ。これはプラント最高評議会議長ラクス・クラインからの特命だから」
「ラクスが…」
「アスラン、今から指定する座標へ急いで」
「何」
「君の剣を持って来た」
「…キラ。わかった、ルナマリアここを頼んだ」
(まずは立て直す時間を作らないと)
「シン。大丈夫かい」
「キラさん…えぇまぁ」
「ここは僕に任せて。君は補給を」
「わかりました」
ディスティニーが一時帰還する。
(オーブ軍からの情報提供…ストライクフリーダムガンダム)
「そこの紫の機体…えっと」
「マークジーベンです」
「マークジーベン…手伝ってもらえるかな」
「…了解」
(ターゲットマルチロック…)
「いけー」
フリーダムの一斉射撃が次々と敵フェストゥムや人類・地球連合同盟軍の機体を撃墜する。
(複数の火器で同時に一斉射撃してるのに、同盟軍の機体はコックピットを外して武装だけを落としてる…凄い)
(あれだけ高速で動きながら。ピンポイントに敵に命中させている…いい腕のパイロットだ。…雲の上ではとてつもない戦闘が行われていた…大丈夫なのか)
「驚いたな。あのMS初見のフェストゥムに対してダメージを与えている。ディスティニーの火力ですらこちらの技術で改良するまで届かなかったというのに」
「ここに来るまでに改良は加えているはずよ」
「しかし、どうやってだ、今地球とプラント間は通信が出来ないのだろう」
「彼女に私達の力を提供したわ」
「彼女…」
「彼女は私とクロッシング出来る資質があった。試したら、クロッシング出来た。だから援軍を頼んだわ、そして彼が来た」
「…島の情報を見ず知らずの人物に提供したのか」
「…フェストゥムに対抗する力を最低限ね。今後のために必要なことよ」
「…あの機体、性能は問題ないのか」
「あの機体は『運命の力』同様島のファフナーくらいの力はある。そしてあの機体はあのパイロット専用機として100%いやそれ以上の力を発揮出来る。私達の『存在と無』の力と肩を並べられるわ」
「ならば問題ないな」
「オーブ近海に展開中の人類・地球連合同盟軍の艦隊からミサイル発射を確認。熱源照合…『タイラント』及び核ミサイルと断定」
「痺れを切らしてやはり使ってきたか。全軍へ通達、発射されたミサイル最優先。一発も撃ち漏らすな」
各機体がミサイルの撃ち落としに専念する。
「数が多すぎる」
「諦めちゃダメだ。力を持った以上最後まで自分の力に責任を持つんだ」
「…了解」
ワームスフィアでマークニヒトが戻ってきた。
「皆城くん」
「すぐに撃ち落とし一騎のもとに戻る」
「わかった」
(あの機体。凄い機体ポテンシャルだ。きっとこの世界…いや、人類の力を超えている。あれが情報にあった『ザルバートル・モデル』)
フリーダムとマークニヒトを中心に撃ち漏らすこと無く全てのミサイルを撃ち落とした。
「…一騎」
マークニヒトが再び雲の上まで行こうとすると、アビエイターがマークザインと共に空から落ちてきていた。
「一騎くん」
(まさか…一騎のヤツ)
「よせ、一騎。今のお前の身体ではヤツを同化したらお前の身体が持たない」
「そんな…ダメ一騎くん止めて」
「ダメだこいつを野放しにしたら、こいつだけでも」
「よせ一騎…一騎」
「ウォーーー」
アビエイターとマークザインが緑の結晶に包まれる…割れた結晶の中から出てきたのは
ザインだった。
「良かった…一騎くん」
「遠見。急いでザインを回収しろ、恐らく今の一騎に意識は無い」
「そんな…」(ザインとのクロッシングが切れてる。一騎くん)
海の底へ落ちるマークザインをマークジーベンが必死に追った。
「こちらはマークニヒト。白いMS援軍感謝します」
「こちらこそ。オーブを一緒に守ってくれてありがとう。どうやら敵は撤退するようだね」
「出せる手は出し尽くしたのでしょう。フェストゥムの親玉らしき敵も、今ザインが同化しました」
「彼…大丈夫なの」
「必ず帰ってきます。一騎は」
「そうか…。そうなるといいね」
自由の名を冠する蒼き翼のガンダムの活躍により、オーブとAlvisは再び窮地を脱した。