機動戦士ガンダムSEED EXODUS   作:naomi

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EP13 静かな夜に

それは地球にて一騎がマークザインでアザゼル型『ロードランナー』を倒した頃であった。

 

(最近。オーブと連絡が全然取れないな…マリューさん達オーブ軍月軌道艦隊も連絡取れないみたいだし。何があったんだ)

 

「司令。議長より執務室への召喚指令です」

 

「議長から…わかった。あとを頼むよ」

 

「はっ」

 

キラは急ぎ執務室へ向かう。

 

「ラクス。僕だ入るよ」

 

「キラ。よく来てくれました」

 

「珍しいね。仕事中に君が僕を呼び出すなんて…ってイザークとディアッカ」

 

ラクスの前には白服と緑服のザフト軍の軍人がいた。

 

「俺達も呼ばれたんだよキラ」

 

「でっ。議長我々を直々にお呼びになった訳はなんですか」

 

「…もしかして、また夢の中で会話したの」

 

「夢の中で会話だと」

 

「うん。ラクスは地球と連絡を取れなくなってから、夢で少女が地球の状況を教えてくれるようになったみたいなんだ」

 

「…また、その少女からお話がありましたわ。キラ」

 

「今度はなんだって」

 

「『自由と正義の力が存在と無の力と共に戦う時、世界は次の道を示すだろう』と」

 

「…なにかの暗号か」

 

「さぁ、サッパリだぜ」

 

「確かその少女の声でMSの性能が飛躍的に向上したんだよね」

 

「はい。報告では地球で発見された未確認生命体に対抗する力と聞いておりますわ」

 

「なにか…なにかあるはずだ」

 

「…私は、思いますの『自由と正義』もしかしたら、キラの剣のことではないかと」

 

「フリーダムのこと、ってことはもう1つは」

 

「恐らく…ですのでキラ。貴方の最高指揮官の権限を一時的に職務停止しFAITH(フェイス)として勅命を出します。地球へオーブの支援に向かってください」

 

「ラクス…」

 

(おいおいFAITHって、キラいつの間に)

 

(議長直属のな、議長の権限でしかあいつをFAITHとして動かせんらしい)

 

「ですので、イザークさん。貴方をザフト軍最高指揮官代理に任命し、ディアッカさんをジュール隊の隊長代理に任命しますわ」

 

「自分が、最高指揮官でありますか」

 

「はい。キラがオーブの手助けをしている間だけですが、期待してますわ。イザークさん」

 

「いいのラクス」

 

「アスランやカガリさんはきっと貴方の力を必要としていますわ。二人を助けてまた戻って来てください。私のもとへ」

 

「安心しろキラ・ヤマト。お前の留守中の議長とプラントは俺達が守ってやる」

 

「うん…わかった。じゃあ直ぐに発進準備に入るね」

 

「お願いします。キラ、バルトフェルド隊長には私がお話ししておきます」

 

「ありがとう。ラクス行ってくる」

 

 

「そして僕はエターナルで地球まで送ってもらい、ここまで来ました」

 

「うむ。皆城織姫から彼女のことは少し聞いていたが、本当に『エスペラント』の素質があるのか」

 

「エスペラント…」

 

「あの金色の生命体『フェストゥム』と対話が出来る存在だそうだ。キラ」

 

「あの綺麗な生命体と対話出来るの」

 

静まりかえる一同

 

「すみません。こいつ少し抜けてるところがありまして」

 

「いや、初めて彼らを見たときに同様の感想を述べた者は、我々にもいる。気にやむことはない」

 

「もっとザフトから増援は要請出来ないんですか。キラさん」

 

「それはダメ。彼らがいつ砂時計の存在に気がつくかわからない以上。戦力を割いてはいけない」

 

「そういえば、地球に降下する時に大気圏に金色の物体が浮いてたけど、あれもフェストゥムって存在なのかな」

 

「何。宇宙にフェストゥムが」

 

「その場を動かず。攻撃もして来ないから変わった衛星だなって思ってたんだけど」

 

「一騎も空にフェストゥムの存在がいるような趣旨の発言をしていました。恐らく『アザゼル型』でしょう」

 

「私や美羽達『エスペラント』の力を掻い潜り。この戦いを仕掛けている元凶は恐らくそれよ」

 

「宇宙からの支援を期待出来ぬ以上。ここから空にいるアザゼル型を攻略する方法を考えねばならんな…。今回の会議は終了。パイロット諸君は次に備え今のうちにしっかり休んでくれ。よろしいですねアスハ代表」

 

「あぁ、共に作戦を考えましょう真壁司令」

 

 

 

空が暗闇に包まれ星が輝き出した頃。シンはとある場所に来ていた。

 

…。握り締めた拳から少女のメッセージが流れる。

 

「ここにいたんだ。シン」

 

「キラ…さん」

 

「どうしたんだ。浮かない顔して」

 

「アスラン…。いや別に」

 

「少し竜宮島を見て回ったんだけど凄いね彼ら、僕達よりもずっと困難な時代を生きているのに。その中でも自分の夢を見つけて叶えて精一杯生きてる。」

 

「そうですね」

 

「彼らの生き方って僕達が目指す先にある未來なのかなって思った。人類が絶滅寸前の世界は嫌だけどね」

 

「俺達の目指す未來…」

 

「1人で抱え込むなシン。今お前の周りにはお前と共に歩む人達が沢山いるんだ」

 

「わかってる。わかってるけど」

 

「自分の信じた道を進みなよシン」

 

「えっ」

 

「例えそれが間違った道だとしても、気がついた時に過ちを認めて次に活かすんだ。僕やアスランだって沢山間違いを犯してきた。でも、だから人はその経験から学ぶことが出来るんだ。そうやって人は成長すると僕は思うんだ」

 

「キラさん…」

 

「また間違いを犯すのか心配なら安心しろ。もしお前が間違った道へ進もうとしていたら何度でも止めてやる。俺達が」

 

「アスラン」

 

「一緒に行こうシン。僕達が望む未来へ」

 

「はい」

 

夜空に流れる星々をかつて互いに傷つけあった3人は同じ空の下で眺めるのであった。

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