「フェストムの消滅を確認、各機帰投せよ」
4機のファフナーがブルクに続々と戻ってくる。
「このMSはなんなんだ」
二人がファフナーに見とれていると、一人の女性が話しかけてきた。
「ファフナーという対フェストム用決戦兵器です。」
「その声は、紫の機体の人ですね。ルナマリアと言います。ルナマリア・ホーク」
「おいルナ」
「遠見真矢です。貴方の言う機体コードマークジーベンのパイロットです」
「やっぱり、真矢さんファフナーってなんですか。フェストムって」
「それは…」
「すげー、超格好いい」
「おい、広登止めとけよ」
ファフナーパイロットがディスティニーとインパルスに興味を持って近づいている。
「触るな」
シンの反応に驚く4人
「あー、怒らせちゃった」
「すみません」
「気にしないでください。ちょっとシン」
「そう簡単に触らされるかよ、軍事機密だそ」
「それはお互い様でしょ、私達も今見てるものは、彼らにとって軍事機密でしょ」
「それはそうだけど…」
「パイロットが迷惑をかけてすまない。ジークフリートシステム担当の皆城総士だ。」
「迷惑だなんてとんでもないです。…あのージークフリートシステムってなんですか」
「ジークフリートシステムとはファフナーとクロッシングするとこで、ファフナー間及びCDC間での連絡を可能とする…」
「皆城くん、彼らにはそれじゃあわからないよ。フェストムのこと知らないみたいだし」
「そうなのか」
「フェストムを知らない」
驚く男性パイロット2人
「なんだよ、悪いかよ」
「いやー、フェストムのことをわからない人なんているんだと思って」
「バカにしてるのか」
「広登ちょっと黙ってな」
「だからって、そんな怒ることかよ」
「暉」
「落ち着きたまえ」
奥から男が現れる。
「真壁司令」
「総士くん。パイロットのことは君に任せる。彼らとは私が話そう」
「わかりました。パイロットを帰し次第僕も合流します。」
「さぁ皆行くよ」
「あっ、ちょっと遠見先輩押さないでください」
6人はブルクを離れた。
「子ども達がすまない。私はAlvis司令の真壁史彦。この竜宮島とこの島を管理するAlvisの責任者だ」
「オーブ首長国連邦国防軍特務隊ザラ隊所属ルナマリア・ホークです」
「同じく、シン・アスカ」
「ルナマリアくん、シンくんまずは再度パイロット達がすまなかった」
頭を下げる史彦。ルナマリアが慌てて顔を上げさせる。
「我々としても今混乱していてね。変に気が立っているんだ。」
「あのーなにかあったんですか」
「この世界が我々の住む本来の世界と違う可能性がある」
動揺する二人
「整理してゆこう。ここは元号はどう表現してるかね」
「C.E(コズミック・イラ)です」
「我々は西暦を使っている。フェストムを知らないそうだが、何故そのような強力な兵器を使っているのかね」
「人ですね…」
「…そうかね。我々も人と争うことはあるが、主な敵は先程君達が遭遇したフェストムと呼ばれる未知の生物だ」
「我々はオーブ首長国連邦という国家を初めて聞くのだが、他に国家はあるかね」
「えっと、国家というのかわかりませんが地球の国の大半が加盟する『地球連合』とコーディネーターの居住区コロニー群『プラント』があります」
「地球連合にプラント…やはり聞いたことがないな、『コーディネーター』とは」
「はい。コーディネーターは遺伝子操作によって誕生した人類の総称で、自然に生まれてきた『ナチュラル』より能力の高い傾向のある人種です。地球連合はコーディネーターの存在に否定的で、またプラントも一時期はナチュラルに排他的な傾向があったこともあり2度大きな戦争をしました」
「なるほど…。オーブはどの立場なのかね」
「オーブは中立国として、両者を受け入れ共存を目指す数少ない国の1つです。」
「うむ…やはり、彼女達が推測した通りか。そして人種間戦争をしている世界で中立的な立場のオーブに見つけてもらえたことは我々の救いかもしれんな。…どうやら君達は状況を受け入れるので精一杯のようだな」
「すみません。上官に連絡する時間を頂けますか」
数時間後、ルナマリアの連絡を受け1機のシャトルが着陸した。
「バカンスを楽しめと言った覚えはないぞ二人とも」
「はぁ」
「冗談だシン。そう怒るな」
「アンタの冗談はいつもタイミングが悪いんだよ」
「ごめん。…お見苦しいところをお見せし失礼しました。オーブ首長国連邦国防軍准将及び特務隊ザラ隊隊長アスラン・ザラです。部下よりお話しを伺っております真壁司令」
「20歳台前半で准将とは驚いた」
「いろいろとありまして、そしてこちらの方が」
シャトルから女性が降りてきた。
「アスハ代表」「なんでアンタが」
「私がオーブの代表だからに決まっているだろうシン。オーブ首長国連邦代表首長カガリ・ユラ・アスハだ」
「Alvis及び竜宮島司令官真壁史彦。准将の彼にも驚いたが国の代表も20歳台か…未来の明るい国家だ」
「お褒めつかわつり光栄です。話しの内容は彼らから聞きました。にわかに信じがたいですが」
「この世界に来て半年でようやく我々の大半が現状を受け入れられたのです。無理もないでしょう」
「半年前というと、半年前この海域で起きた巨大竜巻の原因は」
「恐らく我々のせいでしょう、半年前我々は我々の世界で我々の敵フェストムと戦闘中に敵の力でしょうか、原因不明のワームホールに飲み込まれて気がつくとこの海域にいました。我々の世界での経験をもとに擬装鏡面で見つからないようやり過ごしてきました」
「擬装鏡面とは」
「光を屈折させるシールドを展開することで、外部からの発見を防ぐ我々の技術です」
(ミラージュコロイドに似ているな)(あぁ)
「報告にあったファフナーとは」
「対フェストム用決戦兵器、貴方のMSにあたります。我々の島を敵から守る切り札です」
「なるほど…。でっこれからどうするのですか貴方は」
「我々としては、一刻も早く元の世界に戻るため協力が欲しいところです。」
「それだけでよろしいのですか。その要望は問題無く協力出来ます。」
「ありがとう。我々からは、我々の持つ技術の一部を君達に提供したい」
「いいのか、そんな大事なもの」
「聞けば、この世界でもフェストムの目撃情報が多数あると聞きます。今はまだ害意はないかもしれませんが、彼らが誤った学びを手にした時恐らく貴方の今の技術では対抗出来ないでしょう」
「ディスティニーの装備が全く効かなかったとルナマリアから報告を受けています代表」
「なんだと、それほどの力があるのかフェストムは」
「はい。我々としては助けて頂く貴方が我々のもたらした疫災で滅びるのだけは、なんとしても避けたい」
「そういうことでしたらありがたく技術提供を受けさせて頂きます」
「ありがとう。今日はゆっくりお休み下さい。明日我々がどういう存在か、アスハ代表自身の目で確かめてください」
「わかった。これからよろしく頼む。真壁司令及びAlvis諸君」
こうしてオーブとAlvisは協力関係を築くのであった。