機動戦士ガンダムSEED EXODUS   作:naomi

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EP3 邂逅

オーブとAlvisが協力関係を築いた翌日、シン・ルナマリア・アスラン・カガリの4人は遠見真矢の案内のもと竜宮島を回っていた。

 

「なんかこの世界よりも進んだ技術持ってるのに、建物や景色は古いな」

 

「ちょっとシン。すみません真矢さん」

 

「全然大丈夫ですよ。私達の世界はフェストムによって人が住める場所がだいぶ減っています。竜宮島はそんな荒廃した私達の世界で『平和』という『文化』を残す貴重な場所だと島の外を知る人達は言っています」

 

「そんなにもひどい状況なのか」

 

「そうですね。私達の場合『敵』と『人』の両方から狙われますし」

 

「人からもとは」

 

「私達はフェストムとの共存の道を探って今日まで戦っていますが、島の外の人達はフェストムは全滅させることを目指していて私達の存在が邪魔なんです。」

 

言葉を失う4人

 

「そんなに気を落とさないでください。島の外から来た人達もこの島にいるので前進はしているんですよ。」

 

 

 

「ミカミカ飛ばし過ぎるんじゃないよ」

 

「美三香ラジャーです。要先生」

 

4人の足が学校で止まる

 

「学校か…なんだか懐かしい。シンがよく教官に反発して怒られてたな」

 

「なっ、変なこと思い出すなよルナ」

 

「おっ、遠見じゃないかその人達がこの世界の人達か」

 

白衣を着た男が近づいて来た。

 

「そうだよ近藤君」

 

「近藤剣司です。普段は学校の校医をしてます。遠見とは同級生で昔ファフナーパイロットをしてました」

 

「昔ですか」

 

「ファフナーは乗れば乗るほど同化現象って言う症状に侵されて最悪死に至るんです。詳しくはブルクを案内する際に説明があると思いますが…」

 

「貴方の力は諸刃の剣なんですね」

 

「えぇ、遠見や俺達以外にも何人か同級生がファフナーパイロットでしたが、今はパイロットになったのが皆よりも遅く同化現象に襲われにくい体質の遠見以外はパイロットを引退してます。痛い」

 

剣司が杖で叩かれた。

 

「近藤先生さっきから呼んでたんですけど、保険室に用がある生徒が待ってるわよ」

 

「もうちょっと優しく声かけてくれ咲良」

 

「はいはい、あっ要咲良です。剣司と遠見の同級生で今は体育教諭をしてます」

 

「貴女も元パイロットですか」

 

「えぇ…と言ってもたいして活躍せずに引退になりましたけど」

 

「ちなみに、昨日の長髪の彼も同級生です。」

 

「確か、皆城総士と言ったか」

 

頷く真矢。

 

「そろそろお昼ですね。食事を終えてからファフナーのあるブルクを案内しますね」

 

食事のために喫茶『楽園』を訪れた5人

 

「いらっしゃいませ、ご予約のお客様ですね。どうぞ」

 

「あっ、お前昨日の」

 

「西尾暉ですよろしく。一騎先輩例の予約のお客さんが来ました」

 

「わかった。すぐ用意する」

 

アスランは後ろ姿からなぜか彼が戦士だと悟った。

 

「よし。暉運ぶの手伝ってくれ」

 

「私も手伝うよ一騎君」

 

「ありがとう遠見」

 

食卓にカレーが並ぶ

 

「当店自慢の一騎カレーです。どうぞ召し上がってください」

 

「君は随分歴戦の戦士という感じがするな」

 

「えっコイツが」

 

「昔の話しですよ。真壁一騎です。よろしくお願いします。」

 

「このカレー美味しい」

 

「確かに上手いな」

 

「当店自慢の一騎カレーですから」

 

「なんで暉君が自慢気に話すのよ」

 

「いいじゃないですか遠見先輩、店の従業員としてオススメしてるんですから」

 

食事を終えて店を出る5人

 

「ごちそうさまでした。美味しかったです一騎さん」

 

「ごちそうさま旨かったぞ。…アスラン」

 

「シンもどうしたの」

 

一騎を注視する二人

 

「あの…どうかされましたか」

 

「いや、すまないまた今度ゆっくり話しをさせてくれないか真壁一騎君」

 

「構いませんよ…えっと…」

 

「アスラン・ザラだ」

 

「お待ちしてますアスランさん」

 

「お前、なんでここで働いてるんだ」

 

「…俺に向いてると思ったからです」

 

「戦いから目を背けるのか」

 

シンの不用意な発言が彼女を怒らせた。

 

「なんでそんなことを言うんですか。」

 

「真矢さん」

 

「一騎君はもう十分戦いました。フェストムがこの島にやってきたあの日から6年間ずっと、私達が戦えない時から一人ずっと戦い守ってきたんです。この島を!もう休んだっていいじゃないですか。」

 

「あっ、いや俺はすみません」

 

「ちゃんと話しを聞いていなかったのかシン。彼らの機体は乗れば乗るほど死ぬ危険性が高まるって、それに6年間乗り続けていたんだ。彼は恐らくもう…」

 

「そんなことはわかっているさ、ただその力と経験を伝えることなく死んでいくのはどうかと思うけどね」

 

シンは勢いよく店を飛び出した。

 

「ちょっとシン。すみません追いかけます、あとでちゃんと二人に謝らせますんですみません」

 

沈黙の店内

 

「すまない。私達の部下が」

 

「いえ、私の方こそ感情的にすみませんでした」

 

「君の謝ることじゃないさ。事情も知らず思ったことを考えもなしに言ったアイツが悪い」

 

「ごめんな一騎君、アイツは今焦ってるんだ。」

 

「気にしてないので大丈夫ですよ」

 

「前の戦いでエースパイロットとして戦いつつも、自分の有り様に悩んでいた。戦いが終わりパイロットとしての役目からは解放されたが、パイロットじゃない自分が何が出来るのかわからなくなってしまっている。サポートはしているんだけれどまだその答えを見つけれてないんだ」

 

「なんか…わかる気がします」

 

「一騎君…」

 

「初めてファフナーに乗った頃、自分の存在する意味を求めて乗りました。戦いに慣れていくにつれやがて戦場が自分の居場所になっていました。そして今長い役目から解放されたんですけど、なんかしっくり来なくて…なんとか別の道を見つけられた感じなんです」

 

「そうか…」

 

「そして今、自分の命の期限を知り改めて自分がどうしたいのか悩んでいるところでもあるんです」

 

「戦士の苦悩か…俺にもあったよ」

 

「すみません。重い話しになってしまって」

 

「いや、ありがとう。思ったより早く君がどんな人かを知れたよ、真矢さんそろそろ案内の続きをいいかな」

 

「じゃあ行くね一騎君」

 

「気をつけてな」

 

3人が店を出る時にシン達はちょうど戻ってきた

 

「シン、お前」

 

「一騎だったな、さっきは悪かった。シン・アスカだよろしくな」

 

「アスカさん、よろしくお願いします」

 

二人の戦士は力強い握手を交わした。

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