「ファフナーは対フェストム用決戦兵器として開発された特殊機動兵器で、構造としては『コア』と呼ばれる、フェストムの一部を取り入れることで敵に対抗する力を得ることが出来たマシーンです。これにより『読心能力』というフェストムが持つ生き物の感情や考えを読み解く力を防ぎます。また搭乗時は『クロッシング』という肉体及び精神を一体とするシステムにより、ファフナーと一体化しより生物的な動きをファフナーの管制システムである『ジークフリードシステム』とクロッシングすることで指揮官とパイロットが意識レベルで一体となり高密度な連携を可能としています」
「カノン今の説明じゃちょっと理解するのは難しいかも」
「そう…ですか、いかがでしょうか」
「全然わかんねー」
「すみません、私もいまいち」
「あらあら、生徒さん達が困っているわよカノン」
「うー母さんヒドイよそれは」
「つまりは、敵の力を取り込んだことで敵に対抗する力を得て、より高度な戦闘が可能になった機体と認識すればいいかいミス・カノン」
「そうです。アスラン准将」
胸を撫で下ろすカノン
「しかし、聞いたところによるとリスクも甚大だそうだな」
「そうでありますアスハ代表。そもそもファフナーに搭乗するには、フェストムの因子が必要でこれが自然に誕生する人間には無いに等しく。人口子宮で遺伝子調整を受けた島の子どもにしか扱えません。私の場合は拮抗薬を打ち込みなんとか動かせましたが、成功するのは稀でしょう。さらに『シナジェテックコード』と呼ばれるファフナーを扱うのに必要な遺伝子情報は大人になるにつれ完成され、ファフナーとの一体化を受け付けなくなるので、現時点でパイロットは20代前半までが限界です。そして最大のリスクが『同化現象』」
「なんなんだその『同化現象』って、剣司ってやつも言ってたけど」
「『同化現象』とはフェストムの攻撃手段と言って差し支えないでしょう。対象の意識を奪い、自分として取り込み同化する行為です。進行すると身体が緑の結晶に包まれ、やがて対象となった存在が消えます粉々に」
「なんという恐ろしいそのようなリスクを背負いようやく倒せる相手なのか」
(あれが同化現象だったのか)
「これが我々の切り札です」
カノン含めその場にいた竜宮島の人々は誇らしげな表情で4人を見続けた。
「ソロモンに反応」
そこに敵襲来のアナウンスが入る。
「これは、我々の世界のモノではなさそうだな。アスハ代表をCDCへ連れてきてくれ」
カガリとアスランがCDCに入る。
「ここがあなた達の司令室…あれは」
「ファントム・ペイン」
「どういった相手ですか」
「地球連合軍の特殊部隊です。腕の立つもの集まりです」
「シン・ルナマリア発進準備を」
「アスハ代表待機で大丈夫です。」
「真壁司令しかし」
「特殊部隊できたということは、まだ我々の情報はこの世界に広まりきってはいない、そのような状態で貴方がたの支援を受けていることがわかれば。オーブに被害が出かねない」
「それにディスティニーとインパルスはまだ登録上は『ザフト』だ。彼女達にまで迷惑をかけることになる」
「『ザフト』とは」
「プラントに住む人々が結成した防衛部隊です。」
カガリは悔しさを滲ませながら作戦を史彦に託した。
「では真壁司令よろしくお願いします」
「総員警戒厳に守備隊及びファフナー部隊スタンバイ、指示があるまで待機。…総士君こちらでも基本方針を変えるつもりはない。頼めるかね」
「わかっています。最大限そうならないよう努めます」
「すまんが、よろしく頼む」
「了解。ジークフリードシステム起動」
「ヴェルシールドの展開状況は」
「第3ヴェルシールドまで展開済み、第4もいつでも展開しバトルフィールドを形成出来ます」
「よし、あとは相手の出方を伺おう」
(アスランこの人達もしかして)
(あぁ、戦い方も似ているかもしれないな)
竜宮島近海で睨みを効かす艦隊から通信が入る。
「こちらは地球連合軍第81独立機動群。所属不明の貴島に対する捜査権が与えられている、所属国家を述べられたし」
「こちら竜宮島こちらに国家という概念は存在しない、ある研究機関の管理する人口島である」
「研究機関だと」
「その研究機関は機密性を帯びており具体的にどのような組織か回答するのは差し控えさせて頂く」
「敵艦隊より発砲」
「威嚇だ、ヴェルシールド部分解除弾を着弾させてやれ」
発砲された弾は竜宮島の港に近い海に着弾した。
「これは警告である。もう一度言う所属国家を述べられたし」
「回答は先程と変わらん」
「そうか、ならば己の愚かさを身に染みて味わうといい」
MSが展開し始める
「MS数30展開しています」
「諦めがつくまで攻撃させてやれ」
激しい集中砲火が竜宮島を襲うがヴェルシールドが破れれる気配は微塵も無い
「なかなか粘られたな」
30分後、艦隊は撤退した
「連合軍の攻撃を一切手を出さず無傷で防ぎきった」
「まだ我々の技術がこの世界で圧倒的優位性を得ていますからね。時が経てばこうはいかないでしょう。警戒解除」
「うむ」
「アスハ代表。我々はこのまま擬装鏡面を展開し再びこの島をこの世界から隠そうと思います。我々が火種になる可能性が十分ありえますので。そこでオーブ国内での諜報員の活動を許可して頂きたい」
「それは何故」
「擬装鏡面を展開した場合、完全に外の世界と隔離されるため外の情報が全く掴めないのです。オーブとの関係維持のためにも是非お願いしたい」
「わかった。では変わりにこちらも諜報員を派遣させて頂く。あくまで情報公開可能範囲内でのみ詮索を行い。機密や方針への関与は絶対禁ずる」
「もちろんです。ありがとうございます」
数時間後、準備が整い島を離れるオーブの面々
「ディスティニーとインパルスは我々の技術でフェストムと対抗出来るよう改良しています。是非国内のMSの改良の参考にしてください」
「ありがとうございます。真壁司令」
「一騎またな」
「シンさん。お元気で」
島を発つオーブの面々、それと同時に竜宮島は再び姿を消した。