一騎がオーブのザラ隊に参加して1ヶ月が経とうとしていた。
「アスカさん」
「わかってる、テャーー」
マークザインとディスティニーのコンビネーションは日に日に向上していた。
「よし。この一帯は討伐完了だ。向こうは…」
「向こうなら心配ないですよ」
「それもそうだな」
「いるよ。ここに」
マークジーベンの正確無比な射撃がフェストゥムを貫く
「うぉーゴーバイン」
突っ込んでくるフェストゥムをイージスで抑えつけるマークフュンフ
「今だ、暉」
マークツェンの長距離射撃がフェストゥムを貫く
「これで全部ですね遠見先輩」
「向こうもすでに終わったみたい。全機帰投します」
「了解です。お疲れ様でした」
ザラ隊の格納庫に帰投する5機。
「皆さんお疲れ様です。はいどうぞ」
ルナマリアがパイロット達を労う
「調子はどうなんだルナ」
「大分調子は戻ってきたわ。CICにも慣れてきたし、ただやっぱり送り出して皆の無事を祈るのみっていうのには慣れれないわ」
「皆お疲れ様」
少し遅れてアスランが労いにやって来た。
「アスラン。報告は終わったのか」
「もちろんだ。すぐに作戦会議を開きたい。1時間後に再度集合してくれ」
「皆お疲れのところすまない。しかし竜宮島からの連絡で悠長なことを言っていられなくなったんだ」
「なにかあったんですか」
「人類軍と地球連合の同盟軍とアザゼル型が結託して竜宮島を襲撃したそうだ」
「なんですって」
「島は、無事なんですか」
「なんとか退けたとのことだが、余談を許さない状況だということだ」
「急いで戻りましょう。遠見先輩、一騎先輩」
「落ち着いて暉君、島は皆を信じて任せて私達は与えられた任務に専念するの」
「落ち着いていられる訳ないじゃないですか。島が滅ぼされそうだというのに、なんでそんなに冷静でいられるんですか」
「暉。いい加減にしろ、心配に決まってるだろう。俺達が離れたらまだ復興途中のオーブがひとたまりもないのはわかるだろう。この任務を放棄して島に戻ったところで。俺達に未来はない」
「…」
「あのー。その軍団がオーブを襲撃する可能性はあるんですか」
「わからないが、どちらを襲撃してもおかしくはないというのが代表と真壁司令の共通の認識だ。その為竜宮島はオーブに向けて移動を始めているということだ」
「島がこっちに」
安堵の表情を浮かべる暉と広登に複雑な表情を見せる一騎と真矢
「総士君がいない中で対フェストゥム戦に慣れない俺が指揮を取っているこの現状でその結託した軍団に襲撃されれば正直厳しい戦いになると思うが。皆よろしく頼む」
タイミングを見計らっていたかのように鳴るアラート
「アスラン。カガリさんから緊急のメッセージです。例の同盟軍とアザゼル型軍団がオーブ近海に進行とのこと」
「早速かよ」
「皆すまない。出撃を頼む」
「一騎君。大丈夫」
「大丈夫だ遠見。ありがとう」
「総士先輩は上手くいってるんですかね」
「総士なら大丈夫だ。必ず上手くやるさ」
展開するザラ隊。凄まじい大群が押し寄せている。
「基本陣形は飛行能力のある。ディスティニー、マークザイン、マークジーベンで前衛を出来る限り牽制して戦力を分散してくれ。マークフュンフとマークツェンは常にツーマンセルで行動マークフュンフが足止めしているところへマークツェンが遠距離攻撃で支援するように頼む。皆厳しい戦いになるがよろしくな」
「了解」
ディスティニーが先陣を切り敵のど真ん中に突っ込む
「MSや人類軍とやらのファフナーは俺に任せろ。一騎と真矢はアザゼル型を」
「アスカさん…。わかりました、やろう遠見」
「了解」
2機は近くにいたアザゼル型らしきフェストゥムに接近する。
「あのフェストゥム…この世界に来る前に竜宮島を襲ったフェストゥムだ」
「あいつからやろう」
「了解」
マークザインのルガーランスから放たれた光線がアザゼル型『ウォーカー』の身体を貫く
(あの身体から存在を感じないどうなっているんだ)
たて続けにマークジーベンのドラゴントゥースが火を吹く
「手応えがない…なんで」
「くっなんだこいつ、味方ごと」
ディスティニーから漏れる通信。そちらを見ると敵味方みさかえなく雷の攻撃をするアザゼル型『アビエイター』がディスティニーを攻撃していた。
(あいつから前にオーブを襲撃して来たアザゼル型の存在を感じる…。あいつに同化されたのか)
「遠見。そいつを頼む。俺はアスカさんを助けに行く」
「了解。気をつけてね」
「わかった」
閃光の如く空を駆けるマークザイン。
「うぉーーーー」
ルガーランスを前に構え周囲の敵を強引に薙ぎ払う。
アビエイターに突撃するマークザイン。
「一騎。お前」
「こいつは俺がやります」
「悪い。任せた」
アビエイターを雲の上へ突き上げるマークザイン
「笑っているのかお前」
不敵な笑みを浮かべるアビエイター
「俺が相手になってやる。こい」
お互いが最大出力の攻撃の準備態勢に入った。
「マズイな防ぎきれない」
地上の2機は徐々に押し込まれていた。
「くっそーキリがない。特にあの人型のフェストゥムが他のと比べて桁違いに強い」
ディアブロ型に苦戦する2機
「なんだ…暉気をつけろお前を狙ってるぞ」
「近接戦闘が出来ないって学習でもしたのか」
マークツェンの砲撃を軽々とかわすディアブロ型。鋭利な腕がマークツェンに突き刺さる。
「がは、なんだこいつもの凄いスピードでどうか…」
「暉。しっかりしろ暉、一騎先輩暉が」
「暉君しっかり」
「ダメだ。手が離せない」
「とおみせんぱい…り・な…」
その時、紫の落雷がディアブロ型に落ちワームスフィアが直撃。ディアブロ型が消えた
「なに。クロッシング」
「ワームスフィア…なんか新手でも…って竜宮島の機体コード」
中から紫の鋭利なファフナーが姿を現す。
「皆。待たせたな」
「機体コードマークニヒト…その声は総士先輩」
存在と対になる『無』の力が再び封印を解かれ混迷する世界に現れた。