ありふれた能力世界最強   作:コロンKY

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ブタ男と新コピー能力

 【シュネー雪原】

 

マホロアたちがローアを降りた場所だった。

 

【ライセン大峡谷】によって真っ二つに分けられる大陸南側、その東にある一大雪原だ。年中曇天に覆われており、雪が降らない日が極まれにあるくらいで晴れることはなく、ずっと雪と氷で覆われた大地が続いている。

 

もっともカービィによってライセン渓谷は破壊されている。(歌で)

 

「アレ?もしかしてあっちの方にカービィが行ったんじゃないかヨォ?」

 

「たしかに、あっちの方が何かあったぽいな。」

とドロッチェが頷く。

 

「というよりワタクシはローアで飛んで探し出した方が早いと思いますワ」

 

「じゃあ皆んな飛べるから大丈夫ダネ!」

(アドレーヌはリボンと一緒に飛びます)

 

といことでマホロアはロアーをミニサイズにしてしまった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

一方ハジメたちは絡まれていた。

 

ブタ男は、ハジメ達のテーブルのすぐ傍までやって来ると、ニヤついた目でユエとシア、カービィをジロジロと見やり、シアの首輪を見て不快そうに目を細めた。そして、今まで一度も目を向けなかったハジメに、さも今気がついたような素振りを見せると、これまた随分と傲慢な態度で一方的な要求をした。

 

「お、おい、ガキ。ひゃ、百万ルタやる。この兎を、わ、渡せ。それとそっちの金髪はわ、私の妾にしてやる。そこのピンクボールはクッションにしてやる。い、一緒に来い」

 

 

ブタ男はユエに触れようとする。彼の中では既にユエは自分のものになっているようだ。その瞬間、その場に凄絶な殺意と威圧が降り注いだ。

メタナイトはそれにビクともしなかったが、周囲のテーブルにいた者達ですら顔を青ざめさせて椅子からひっくり返り、後退りしながら必死にハジメから距離をとり始めた。

 

 

 

「ひぃ!?」と情けない悲鳴を上げると尻餅をつき、後退ることも出来ずにその場で股間を濡らし始めた。

 

 

「ユエ、シア、カービィ行くぞ。場所を変えよう」

 

席を立つハジメ達に、リシー(店員)が「えっ? えっ?」と混乱気味に目を瞬かせた。リシーがハジメの殺気の効果範囲にいても平気そうなのは、単純にリシーだけ〝威圧〟の対象外にしたからだ。

 

リシーからすれば、ブタ男が勝手なことを言い出したと思ったら、いきなり尻餅をついて股間を漏らし始めたのだから混乱するのは当然だろう。

 

 

だが、〝威圧〟を解きギルドを出ようとした直後、大男がハジメ達の進路を塞ぐような位置取りに移動し仁王立ちした。ブタ男とは違う意味で百キロはありそうな巨体である。全身筋肉の塊で腰に長剣を差しており、歴戦の戦士といった風貌だ。

 

 その巨体が目に入ったのか、ブタ男が再びキィキィ声で喚きだした。

 

「そ、そうだ、レガニド! そのクソガキを殺せ! わ、私を殺そうとしたのだ! 嬲り殺せぇ!」

「坊ちゃん、流石に殺すのはヤバイですぜ。半殺し位にしときましょうや」

「やれぇ! い、いいからやれぇ! お、女とピンクボールは、傷つけるな! 私のだぁ!」

「了解ですぜ。報酬は弾んで下さいよ」

「い、いくらでもやる! さっさとやれぇ!」

 

 どうやら、レガニドと呼ばれた巨漢は、ブタ男の雇われ護衛らしい。

 

「おう、坊主。わりぃな。俺の金のためにちょっと半殺しになってくれや。なに、殺しはしねぇよ。まぁ、嬢ちゃん達の方は……諦めてくれ」

 

「お、おい、レガニドって〝黒〟のレガニドか?」

「〝暴風〟のレガニド!? 何で、あんなヤツの護衛なんて……」

「金払じゃないか?〝金好き〟のレガニドだろ?」

 

ドパァン!

 

とハジメは撃ったが、

 

「カービィ?」

 

カービィは銃弾を吸い込んだ。

 

カービィは大きくジャンプして能力を得た。

 

すかさずメタナイトが

「あれぞ『ガンカービィ』」

と(アニメ版のように)言う。

カービィは両手に銃を持って黄色い帽子(イエローハ○トみたいなの)を被っている。

 

「なんでもありかよ!」

とハジメ

「カービィの可能性は無限大だからな」

とカービィに感心するメタナイト。

 

カービィは撃った。

 

すると銃弾一つが100に分裂して蜂の穴状態になってしまった。

 

 

(坊ちゃん、こりゃ、割に合わなさすぎだ……)

 

 

容赦のなさにギルド内が静寂に包まれる。誰も彼もが身動き一つせず、ハジメ達を凝視していた。よく見れば、ギルド職員らしき者達が、争いを止めようとしたのか、カフェに来る途中でハジメ達の方へ手を伸ばしたまま硬直している。様々な冒険者達を見てきた彼等にとっても衝撃の光景だったようだ。

 

 誰もが硬直していると、おもむろに静寂が破られた。ハジメが、ツカツカと歩き出したのだ。ギルド内にいる全員の視線がハジメに集まる。ハジメの行き先は……ブタ男のもとだった。

 

「ひぃ! く、来るなぁ! わ、私を誰だと思っている! プーム・ミンだぞ! ミン男爵家に逆らう気かぁ!」

「……地球の全ゆるキャラファンに謝れ、ブタが」

 

 

 ハジメは、ブタ男の名前に地球の代表的なゆるキャラを思い浮かべ、盛大に顔をしかめると、尻餅を付いたままのブタ男の顔面を勢いよく踏みつけた。

 

「プギャ!?」

 

「おい、ブタ。二度と視界に入るな。直接・間接問わず関わるな……次はない」

 

「ブッブヒィーー!」

 

 

 ハジメとカービィは、どこか清々しい表情でユエ達の方へ歩み寄る。ユエとシアも、微笑みでハジメとカービィを迎えた。そして、ハジメは、すぐ傍で呆然としている案内人リシーにも笑いかけた。

 

「じゃあ、案内人さん。場所移して続きを頼むよ」

「はひっ! い、いえ、その、私、何といいますか……」

 

 

 

「あの、申し訳ありませんが、あちらで事情聴取にご協力願います」

 

 

「やりすぎちゃったかな?」

「いや、あれで良かったんだ。」

とカービィとハジメはどこかを向いて誤魔化そうとしたのだった。




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