ありふれた能力世界最強   作:コロンKY

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奈落の底

ハジメはボーとする頭、ズキズキと痛む全身に眉根を寄せながら両腕に力を入れて上体を起こす。

 

「痛っ~、ここは……僕は確か……」

 

 ふらつく頭を片手で押さえながら、記憶を辿りつつ辺りを見回すすると、声がかかる。

「大丈夫?」

カービィだ。

それにあの高さから落ちたのにもかかわらず体が痛むだけだった。

「どうして?」

「助けたかったから。」

「それに、」

「それに?」

「ボク達もう友達でしょ?」

何か裏があるとハジメは思ったが、カービィの純粋無垢な笑顔が無いと語っていた。

ハジメはカービィを信じることがにした。

 

「ここどこなんだろうね?」

カービィがふと話掛けてきた。

 

「ここどこなんだろう。……だいぶ落ちたんだと思うけど……帰れるかな……」

「うん。きっとね。それにしてもワープスターがあればなぁ〜」

「ワープスター?それにしてもカービィってどこからきたの?」

「ボクは旅人だったんだ。だからどこから来たかわからない。」

「そうなんだ……」

「でもね」とカービィは言って。

「27年前」

「27年!?」

ハジメはカービィを子供ぐらいの年齢で初めから力を持っているチートな奴だと思っていた。

「旅をしていたら、ポップスターという星のプププランドでデデデ大王って言う王様がみんなの食べ物を独り占めしたんだ。」

ハジメは聞いたことのない星や国だったのでどんな場所かどんな姿の人物がいるか、想像できなかった。

カービィは話し続ける。

「その時ボクはコピー能力は使えなかったんだ。使えたのはそれまでのどれほどかわからない程の旅で見につけた技、『吸い込み』『ホバリング』だけだった。」

ハジメは驚いた。カービィがどれ程の長い時を過ごしたのか。さらに元々はなんの特技もない者だったということを。それを努力で身につけたということを。もしかしたら自分も努力さえすれどれ程のば時間がかかったとしても強くなれるのではないかと。

「じゃあプププランドはどうなったの?」

「ボクはデデデ大王を倒してみんなの食べ物を取り戻した。プププランドは平和になった。当時デデデ大王の部下だった剣士のメタナイトとデデデ大王はボクと友達になった。ボクはプププランドに住むことになった。それからプププランドはいくつもの銀河や世界を掛けた戦いがあった。でもボク達はその度に救った。だからプププランドは『呆れ返るほど平和な国』って呼ばれているんだ。」

「そうだったんだ。」

 

それからもしばらくカービィと話していると、視界の端で何かが動いた気がして慌てて岩陰に身を潜める。

 

そっと顔だけ出して様子を窺うと、ハジメのいる通路から直進方向の道に白い毛玉がピョンピョンと跳ねているのがわかった。長い耳もある。見た目はまんまウサギだった。

 

 ただし、大きさが中型犬くらいあり、後ろ足がやたらと大きく発達している。そして何より赤黒い線がまるで血管のように幾本も体を走り、ドクンドクンと心臓のように脈打っていた。物凄く不気味である。

 

「ボクが戦うよ!」

カービィはそいつに向かう。

「コピー能力カッター!ファイナルカッター

カービィはそいつにをめった斬りにしてカッターから衝撃はを放った。

カービィはそいつを倒したが、

 

 

 

ハジメの方にも魔物がいた。

その魔物は巨体だった。二メートルはあるだろう巨躯に白い毛皮。例に漏れず赤黒い線が幾本も体を走っている。その姿は、たとえるなら熊だった。ただし、足元まで伸びた太く長い腕に、三十センチはありそうな鋭い爪が三本生えているが。

 

 爪熊が、その巨体に似合わない素早さで蹴りハジメに迫り、その長い腕を使って鋭い爪を振るった。

ハジメは理解できない事態に混乱しながら、何故かスッと軽くなった左腕を見た。正確には左腕のあった場所を……

 

「あ、あれ?」

 

 ハジメは顔を引き攣らせながら、なんで腕がないの? どうして血が吹き出してるの? と首を傾げる。脳が、心が、理解することを拒んでいるのだろう。

 

 しかし、そんな現実逃避いつまでも続くわけがない。ハジメの脳が夢から覚めろというように痛みをもって現実を教える。

 

「あ、あ、あがぁぁぁあああーーー!!!」

 

 ハジメの絶叫が迷宮内に木霊する。ハジメの左腕は肘から先がスッパリと切断されていた。

 

「バジメ!」

カービィは叫ぶ。

 

しかしカービィの方には同じ魔物、数10体の爪熊が現れた!

どうやら群れで行動していたらしい。

カービィはハジメの無事を祈って目の前の敵と戦った。

「スーパー能力!ギガントハンマー!

ギガントハンマーは三段階の威力に分けられる。

最高段階は魔力を乗せなくても一振りで魔力を300消費する

「はぁ!」

最大威力のギガントハンマー一振りで十数体の爪熊を倒し、さらにそこから衝撃波が発せられ十数体倒した。

まだまだ爪熊はいるしかしあと2回しかギガントハンマーは振れない。

そこで能力を変える。

0.1秒毎に魔力を1消費する能力。

あと魔力は700だから70秒持つ。

それだけあれば十分だ。

ありとあらゆるものを吸い込む能力。

ビックバン吸い込み!

それが発動するとカービィは虹色に輝いた。

一瞬で爪熊は吸い込まれる。

抵抗するが、吸い込まれる。

魔力がどんどん消費される。

40秒が経過した頃には全てを吸い込んだ。

魔力は残り300。

 

 

 

 

 

 

 

 




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