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何の前触れもなく、突如、天より放たれた白き極光。
その光は、今まさに最後のマグマ蛇に止めを刺そうとしていたハジメに絶妙なタイミングで襲い掛かり、凄絶な熱量と衝撃を以てハジメを破壊の嵐の中へと呑み込んだ。
カービィ「ハジメっ!四倍コチコチと息!」
あまりにも量が多くカービィでも防ぐ事は出来なかった。
「ハ、ハジメぇ!!!」
ユエの絶叫が響き渡る。ハジメが極光に飲み込まれる光景を、少し離れた場所から呆然と見ていることしか出来なかったシアとティオだったが、出会ってこの方一度も聞いたことのないユエの悲痛な叫び声に、ハッと我を取り戻した。
必死にハジメのもとへ飛んでいくユエの目に、消えた光の中から、ボロボロになりながらも、なお空中に留まっているハジメの姿が飛び込んできた。しかし、胸と顔を守るように両腕をクロスする形で構えていたハジメは、直ぐにバランスを崩すと、そのまま極光の衝撃で荒れるマグマの海に落下し始める。
「ッ! 〝来翔〟!」
ユエは、意識を失っているのか、ぐったりしたまま背中から倒れこむように落下するハジメを飛翔の魔法で待ち上げ、その隙に一気に接近し、両腕でハジメを抱き抱えると近くの足場に着地した。
「ッ! ハジメ! ハジメ!」
「だったらこれ食べて!」
カービィはハジメにマキシムトマトを食べさせる
ハジメは一瞬で回復するが意識はまだ戻らない。
マキシムトマトで直せるのはどんな傷と魔力なののエネルギーなどである。
と、その時、
「馬鹿者! 上じゃ!!」
ティオの警告と同時に無数の閃光が豪雨の如く降り注いだ。それは、縮小版の極光だ。先程の一撃に比べれば十分の一程度の威力と規模、されど一発一発が確実にその身を滅ぼす死の光だ。
「だったらコピー能力クリエイト『ミラー、忍者』!」
カービィは忍者の力で分身して次々と跳ね返す。
「まさか、私の白竜が、ブレスを直撃させても殺しきれんとは……おまけに報告にあった強力にして未知の武器……女共もだ。まさか総数五十体の灰竜の掃射を耐えきるなど有り得んことだ。貴様等、一体何者だ? いくつの神代魔法を修得している?」
カービィ「ボクは神代魔法を修得してないよ!」
カービィはコピー能力が増えているだけなので神代魔法は一つも修得していない。
「質問する前に、まず名乗ったらどうだ? 魔人族は礼儀ってもんを知らないのか?」
そんな魔人族の男に答えたのは、さっきまで倒れていたハジメだった。魔人族の男が眉をひそめる。だが、彼が口を開く前に、ユエ達の声が響き渡った。
ユエ「ハジメ!」
カービィ「はじめ!」
「ハジメさん!」
「無事か! ご主人様よ!」
「……これから死にゆく者に名乗りが必要とは思えんな」
「全く同感だな。テンプレだから聞いてみただけだ。俺も興味ないし気にするな。ところで、お友達の腕の調子はどうだ?」
魔人族の男は、それに眉を一瞬ピクリと動かし、先程より幾分低くなった声音で答えた。
「気が変わった。貴様は、私の名を骨身に刻め。私の名はフリード・バグアー。異教徒共に神罰を下す忠実なる神の使徒である」
「神の使徒……ね。大仰だな。神代魔法を手に入れて、そう名乗ることが許されたってところか? 魔物を使役する魔法じゃねぇよな? ……極光を放てるような魔物が、うじゃうじゃいて堪るかってんだ。おそらく、魔物を作る類の魔法じゃないか? 強力無比な軍隊を作れるなら、そりゃあ神の使徒くらい名乗れるだろうよ」
「その通りだ。神代の力を手に入れた私に、〝アルヴ様〟は直接語りかけて下さった。〝我が使徒〟と。故に、私は、己の全てを賭けて主の望みを叶える。その障碍と成りうる貴様等の存在を、私は全力で否定する」
どこか聖教教会教皇イシュタルを彷彿とさせるフリード・バグアーと名乗った魔人族は、真っ向からハジメ達の存在そのものを否定した。その苛烈な物言いに、しかし、ハジメは不敵に笑うのみ。回復は遅いが、〝魔力変換〟の派生〝治癒力〟で魔力を治癒力に変えているので、止血だけは出来ている。左腕は使えないが、右手は骨が見えていても折れてはいないから使えないこともない。「俺は、まだ戦える!」ハジメは、そう気合を入れ直す。
「それは、俺のセリフだ。俺の前に立ちはだかったお前は敵だ。敵は……皆殺す!行くぞ!」
タランザ「あいつの動きを制限したのね!」
ドゥルルルルルル!!
カービィ「コピー能力クリエイト!『スマブラ 、ミラー』リフレクトフォース!鬼ごろし火炎ハンマー!雷投げ!ストーン!」
マホロア「ウルトラソード(×2)ブラックホール!ソウル化!スノーギガントハンマー!」
メタナイト「分身「「「トルネイド!メタ百烈切り!シャトルループ!マッハトルネイド!」」」」
マルク「マルク砲、ブラックホール、アローアロー、ソウル化」
ドロッチェ「アイスレーザー乱れ撃ち」
スージー「リレインバー」
アドレーヌ「クラッコ!アイスドラゴン!」
デデデ大王「鬼ごろしデデデハンマー!爆裂デデデハンマー投げ!」
リボン「クリスタルシュート!」
ドゴォオォーーーーーーン!!!!!
「ぐはぁっ!だが今の衝撃を利用してマグマ溜まりを鎮めている巨大な要石を破壊させてもらった。間も無く、この大迷宮は破壊される。神代魔法を同胞にも授けられないのは痛恨だが……貴様等をここで仕留められるなら惜しくない対価だ。大迷宮もろとも果てるがいい」
と言って消滅した。
ユエが、〝絶禍〟を発動して小極光を呑み込みながら攻撃を凌いでいる間に、ハジメは、〝宝物庫〟を手に握ると、頭上の灰竜達にブレスを放とうとしているティオの堅い竜鱗に覆われた頬に手を這わせ自分の方に顔を向けさせた。
「ティオ、よく聞け。これを持って、お前は一人であの天井から地上へ脱出しろ」
一瞬、何を言われているのか分からないという表情で目を瞬かせるティオだったが、次の瞬間には傷ついたような表情をして悲しみと怒りの混じった声を響かせた。ハジメの言葉が、まるでティオだけ生き残らせて、自分達を切り捨てろと言っているように聞こえたのだ。
〝ご主人様よ、妾は、妾だけは最後を共に過ごすに値しないというのか? 妾に切り捨てろと、そういうのか? 妾は……〟
「ティオ、そうじゃない。時間がないから一度しか言わないぞ。俺は、何も諦めていない。神代魔法は手に入れるし、だが、一人じゃ無理なんだ。だからお前の力を貸して欲しい。お前でなければ、全てを突破して期限内にアンカジに戻ることは不可能なんだ……頼む、ティオ」
〝任せよ!〟
ハジメは、ティオのウロコの内側へ〝宝物庫〟を入れる。こうすることで、竜の肉体を通して人状態のティオの手に渡るのだ。
ティオは、身の内に〝宝物庫〟が入った事を確認すると、そっと、ハジメに頭をこすりつけた。今できる、精一杯の愛情表現だ。ハジメも、最後に優しく一撫でするとティオから離れた。ティオは、ユエとシアにも視線を向ける。二人共、諦めなど微塵も感じさせずに力強く頷いた。
「ティオ、香織とミュウに伝言を。〝あとで会おう〟だ。頼んだぞ」
〝ふふ、委細承知じゃよ〟
数十分後、【グリューエン大火山】を中心に激震が走った。轟音というのも生温い、大気すら軋ませる大爆発が発生し、一時的に砂嵐さえ吹き飛した。あらわになった【グリューエン大火山】はもうもう黒煙を噴き上げ、赤熱化した岩石を弾き飛ばし、火山雷のスパークを撒き散らしていた。
現存する歴史書の中で、ただの一度も記録されていない【グリューエン大火山】の大噴火。ある意味、貴重な歴史的瞬間は、どういう原理か数分後には復活した巨大な砂嵐のベールに包まれ、その偉容を隠してしまった。
それでも、まるで世界が上げた悲鳴の如き轟音も、噴き上がる黒煙も、アンカジの人々は確かに観測したのだ。不安が募る。それは、大切な人の帰りを待つ少女と幼子も同じだった。
「……自爆はロマンだ」
「? ……ハジメ?」
「ハジメさん?」
「はじめ?」
小極光の豪雨に晒されながら、突然、ニヤリと笑って呟いたハジメに、ユエとシアが訝しそうな表情を向ける。ハジメは、何でもないと頭を振って、二人に支えられながら何とか跳躍し、中央の島の端に足をかけた。
ティオが飛び立ってから、周囲のマグマは益々荒々しさを増し、既に中央の島以外の足場はマグマの海に沈んでしまった。五分もしない内に中央の島も呑み込まれるだろう。
降り注ぐ小極光をユエの〝絶禍〟が呑み込み、焦れた灰竜が直接攻撃を仕掛けてきてはシアのドリュッケンによりマグマの中に叩き落とされるということを繰り返す。灰竜の数も十体を切っている。
中央の島には、最初に見たマグマのドームはなくなっていて、代わりに漆黒の建造物がその姿を見せていた。その傍らには、地面から数センチほど浮遊している円盤がある。真上がさっきまで開いていた天井のショートカット用出口だったので、本来は、これに乗って地上に出るのだろう。
ハジメ達は、灰竜達がハジメ達への攻撃よりも噴出するマグマ柱の回避に必死になり始めたのを尻目に、漆黒の建造物へと近づいた。
一見、扉などない唯の長方体に見えるが、壁の一部に毎度お馴染みの七大迷宮を示す文様が刻まれている場所があった。ハジメ達が、その前に立つと、スっと音もなく壁がスライドし、中に入ることが出来た。ハジメ達が中に入るのと、遂にマグマが中央の島をも呑み込もうと流れ込んできたのは同時だった。再び、スっと音もなく閉まる扉が、流れ込んできたマグマを間一髪でせき止める。
しばらく、扉を見つめていたハジメ達だったが、扉が溶かされてマグマが流れ込むということもないようなので、ホッと安堵の吐息を漏らした。こんな場所にある住処なのだから、万一に備えて、十中八九、マグマに耐えるだろうと予想はしていたが、いざ、その結果が示されるとやはり安堵してしまうものだ。
「一先ず、安心だな……それにしても、この部屋は振動も遮断するのか……」
「ん……ハジメ、あれ」
「魔法陣ですね」
【オルクス大迷宮】の時と同じように、記憶が勝手に溢れ出し迷宮攻略の軌跡が脳内を駆け巡る。そして、マグマ蛇を全て討伐したところで攻略を認められたようで、脳内に直接、神代魔法が刻み込まれていった。
「……これは、空間操作の魔法か」
「……瞬間移動のタネ」
「ああ、あのいきなり背後に現れたやつですね」
カービィ「ボクは新しいコピー能力が増えたよ!」
どうやら、【グリューエン大火山】における神代魔法は〝空間魔法〟らしい。また、とんでもないものに干渉できる魔法だ。相変わらず神代の魔法はぶっ飛んでいる。
ユエが、フリードの奇襲について言及する。最初の奇襲も、おそらく、空間魔法を使ってあの場に現れ攻撃したのだろう。空間転移か空間を歪めて隠れていたのかは分からないが、厄介なことに変わりはない、二度目の奇襲も、咄嗟に、シアが〝未来視〟の派生〝仮定未来〟を行使しなければ、ハジメは直撃を受けていたかもしれない。ファインプレーだ。
ハジメ達が、空間魔法を修得し、魔法陣の輝きが収まっていくと同時に、カコンと音を立てて壁の一部が開き、更に正面の壁に輝く文字が浮き出始めた。
〝人の未来が 自由な意思のもとにあらんことを 切に願う〟
〝ナイズ・グリューエン〟
「……シンプルだな」
そのメッセージを見て、ハジメが抱いた素直な感想だ。周囲を見渡せば、【グリューエン大火山】の創設者の住処にしては、かなり殺風景な部屋だと気が付く。オルクスの住処のような生活感がまるでないのだ。本当に、ただ魔法陣があるだけの場所だ。
「……身辺整理でもしたみたい」
「ナイズさんは、魔法以外、何も残さなかったみたいですね」
「そういえば、オスカーの手記に、ナイズってやつも出てたな。すごく寡黙なやつだったみたいだ」
ハジメを支える役をシア一人に任せて、ユエは、拳サイズの開いた壁のところに行き、中に入っていたペンダントを取り出した。今まで手に入れた証と少々趣が異なる意匠を凝らしたサークル状のペンダントだ。それを、そっとハジメの首にかける。
ちなみに神代魔法を新たに修得したカービィ一行のメンバーは
マルク、マホロア、デデデ大王、タランザだった。
ハジメ「それでカービィはどんな能力を手に入れたんだ?」
カービィ「それはね………
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