ありふれた能力世界最強   作:コロンKY

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コピー能力スペース

ハジメ「それでカービィはどんな能力を手に入れたんだ?」

 

カービィ「それはね、コピー能力スペース!」

 

カービィの頭にロケットを模した冠が現れる。

背中には黒いマントをつけている。

 

「まずは無重力!これはグラビティでもできるね。次に隕石攻撃!(流星群)あとは、えーとみんな離れてね!」

 

カービィが次々に物凄い攻撃をするなか急いでみんな離れる。

カービィもさらに距離を取る。

 

「コピー能力スペースの一回切りの技だよ。」

そう言ってカービィ力をはためはじめる。

 

そして技名を言う。

 

「ビックバン!!」

 

するとコピー能力クラッシュを遥かに凌駕するまるで宇宙の大爆発が起こる。

 

 

「……爆発はロマンだ」

「? ……ハジメ?」

「ハジメさん?」

 

そのまま【グリューエン大火山】は爆発でなくなった。

マグマなどはカービィのビックバンで消滅してしまったのだから。

ハジメたちはなんとか全員が頑張って生き延びた。

あとは脱出など簡単である。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

現在赤銅色の砂が吹きすさぶ【グリューエン大砂漠】の上空をフラフラと飛ぶ影があった。

 

 言わずもがな、〝竜化〟状態のティオである。

 

〝むぅ……これはちとマズイのじゃ……全く、厄介なブレスを吐きおって……致し方ない。ご主人様、カービィよ、許してたもれ〟

 

 強行突破のせいで、少なくない極光を浴びていたティオは、極光の毒素に蝕まれて傷を悪化させていた。このままでは、アンカジに到着する前に倒れてしまうと判断したティオは、勝手に秘薬を使う事をハジメとカービィに謝罪して、〝宝物庫〟からマキシムトマトを取り出し噛み砕いて服用した。

 

 

それから飛ぶこと数時間、ようやく前方にアンカジの姿が見えてきた。これ以上、飛行を続ければ、アンカジの監視塔からもティオの姿が見えるだろう。ティオは、一瞬、竜化を解いて行くべきかと考えた。

しかし今後、ハジメの旅について行くなら竜化が必要な場面はいくらでもあるだろうと考えて、すっぱり割り切ることにした。

 

 

と、次の瞬間

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

!!!!!!!!!!!!

 

「な、なんじゃ!?」

 

 

【グリューエン大火山】が破壊されたのだった。

 

ティオは拍子抜けするほどあっさり再会するとは夢にも思わなかったのだ。

 

 

 

見渡す限りの青。

 

 空は地平の彼方まで晴れ渡り、太陽の光は燦々と降り注ぐ。しかし、決して暑すぎるということはなく、気候は穏やかで過ごしやすい。時折、優しく吹くそよ風は何とも心地いい。ただ、周囲をどれだけ見渡しても、何一つ〝物〟がないのは少々寂しいところだ。

 

 もっとも、それも仕方のないことだろう。なにせ、ここは大海原のど真ん中なのだから。

 船というより新種の魔物と言われた方が、きっとこの世界の人々は納得するだろう。このシャチ型の船の正体は潜水艇だ。言わずもがな、【グリューエン大火山】が爆破して搭乗者に九死に一生を得させたハジメのアーティファクトである。代償に、ほとんど大破といってもいいレベルで壊れていた。

 

 

 

 昨夜に見た星の位置からすれば、ハジメ達のいる場所は、エリセンの北である。なので、あとは陸地を左手側に南下すれば、少なくともエリセンと【グリューエン大砂漠】をつなぐ港が見えてくるはずだ。

 

 陸地が見えたことにホッとしつつ、南へ二日進む。

 

 直後、潜水艇を囲むようにして、先が三股になっている槍を突き出した複数の人が、ザバッ! と音を立てて海の中から一斉に現れた。数は、二十人ほど。その誰もが、エメラルドグリーンの髪と扇状のヒレのような耳を付けていた。どう見ても、海人族の集団だ。彼らの目はいずれも、警戒心に溢れ剣呑に細められている。

 

 そのうちの一人、ハジメの正面に位置する海人族の男が槍を突き出しながら、ハジメに問い掛けた。

 

「お前達は何者だ? なぜ、ここにいる? その乗っているものは何だ?」

 

 

「あ、あの、落ち着いて下さい。私達はですね……」

「黙れ! 兎人族如きが勝手に口を開くな!」

 

 やはり兎人族の地位は、樹海の外の亜人族の中でも低いようだ。妙に殺気立っていることもあり、舐めた態度をとるハジメ(海人族にはそう見える)に答えさせたいという意地のようなものもあるのだろう。槍の矛先がシアの方を向き、勢いよく突き出された。

 

 

 身体強化したシアに、海人族の攻撃が通るわけがないのだが、突き出された槍はシアが躱さなければ、浅く頬に当たっている位置だ。おそらく、少し傷を付けてハジメに警告しようとしたのだろう。やはり、少々やりすぎ感がある。海人族はこれほど苛烈な種族ではなかったはずだ。

 

 だが、例えどんな事情があろうと、それは完全に悪手だった。ハジメが、例え警告でもシアを傷つけようとした相手に穏便であるはずがないのだ。

 

 一瞬にして、巨大な殺気と大瀑布の如きプレッシャーが降り注ぎ、海面が波紋を広げたように波立つ。

 

 目を見開いて、豹変したハジメを凝視する海人族の男は、次の瞬間、

 

ズバァアアアン!!

 

そんな衝撃音と共に海中から吹き飛び、空中を錐揉みしながら飛翔して何度か海面をバウンドした挙句、海中へと沈んでいった。

 

 唖然とした表情で、吹き飛んでいった男からハジメに視線を戻した残りの海人族達の目には、なぜか、こんがり焼けた大きな魚の尾を掴んで、ゴルフのフルスイングをした後のようなポーズを決めるハジメの姿が飛び込んできた。

 

 跳ね飛んだ海水が太陽の光に反射してキラキラと光る。死んだ魚の白目も、心なし光っているように見える。

 

「なっ、なっ」

 

 狼狽する海人族達。

 

食いかけの魚を肩に担いだハジメは、ジロリと吹き飛んだ男の隣にいた男を睨みつけた。ただでさえ、今まで感じたことのないプレッシャーに押し潰されそうになっていた海人族の男は、ハジメの眼光に恐慌を来たしたのか雄叫びを上げながら槍を突き出す。

 

「ゼェアア!!」

 

 男の人生の中でも、会心と言っていい程の一撃。死を予感して、本能が繰り出させた必殺の一撃だった。しかし、その一撃は、白目を剥く魚の口にズボッと突き刺さると、いとも簡単に止められてしまった。

 

「え? え? な、なんで……」

 

 ハジメが魚を跳ね上げると、男が有り得ない光景に呆然としていたこともあり、槍はあっさり弾かれてしまった。遠心力により、再び、ズボッと音を立てて、口から吐き出された槍は他の海人族の顔面に直撃した。呻き声を上げて鼻血を撒き散らす海人族を尻目に、跳ね上げられた魚が一気にスイングされる。

 

 槍を投げ捨てられてしまった海人族の男は、何故か紅色に輝きながら、白目を剥いてポカンと口を開く魚が自らの顔面に迫ってきている非常識な光景に頬を引き攣らせた。

 

 直後、

 

ドギャ!!

 

「あぶぇ!?」

 

 先の男と同じように吹き飛んだ。

 

「モグモグ……ゴクンッ……さて、俺としては海人族とは極力争いたくないんだ。だから、ここは落ち着いて話し合いといかないか? 流石に、本気で仲間に手を出されたら黙っている訳にはいかないし……あ、ぶっ飛ばした奴は手加減したから死んでないぞ?」

 

 

 紅色の輝きを失い、くた~となった魚を片手に〝威圧〟を解いて、ハジメは、そう提案した。ハジメとしても、ミュウと同じ海人族とは、あまり争いたくなかった。さっくり殺してしまった相手が、実は近所のおじさんですとか言われたら目も当てられない。

 

 しかし、海人族の方は、提案を呑むつもりがないらしい。死んでいないとはいえ仲間を吹き飛ばされた挙句、海の上という人間にとって圧倒的に不利な状況で〝お前達など相手にならない〟という態度をとる(海人族にはそう見える)ハジメに自尊心を傷つけられたらしい。

 

 また、人間族に対する警戒が異常に高いようで、ハジメの言葉を全く信用していないようだ。油断させようとしてもそうはいかない! と、ハジメ達から距離を取りながら背中に括りつけた短いモリを、投擲するように構えだした。

 

「そうやって、あの子も攫ったのか? また、我らの子を攫いに来たのか!」

「もう魔法を使う隙など与えんぞ! 海は我らの領域。無事に帰れると思うな!」

「手足を切り落としてでも、あの子の居場所を吐かせてやる!」

「安心しろ。王国に引き渡すまで生かしてやる。状態は保障しないがな」

 

 

 何やら尋常でない様子だ。警戒心というより、その目には強烈な恨みが含まれているように見える。〝我らの子を攫う〟という言葉から、彼等が殺気立っている原因を何となく察するハジメ。もしかするとミュウ誘拐の犯人と勘違いされているのかもしれない。見たことのない乗り物に乗り、兎人族の奴隷を連れ、海人族の警戒範囲をうろつく人間……確かに誤解されてもおかしくないかもしれない。

 

そこでメタナイトは

 

「待て、我々は争いに来たのではない。この間【グリューエン大火山】が爆発しただろう?それに我々は巻き込まれたのだ。それと我々は被害者だ。我々の話を聞かずそちら側が先に攻撃をしてきたのだ。我々は正当防衛をしたにならない。」

 

 

「……だ、だが、やれぇ!!」

 

「マッハトルネイド!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 潜水艇を即席で改造し作った荷台に、白目を剥いてアフロになっている海人族達を乗せ海原を進む。

 

 ユエが気をきかせて、一人だけ雷撃を弱くしておいたので直ぐに目を覚まさせ事情を説明し港に案内させた。

 

 ハジメが、当初、ミュウの名と特徴を知っていたことに、やはり貴様が犯人か! と暴れた海人族の男だったが、ハジメが、ついイラっとして大人しくなるまで無表情で往復ビンタを繰り返すと、改心してきちんと話を聞いてくれるようになった。

 

 そして、ミュウが現在、アンカジまで戻ってきていることを話すと、一度エリセンまで行き、そこで同行者を決めて一緒にアンカジまで行って欲しいと頼まれた。海人族としても、真偽の確かめようがないハジメの話を鵜呑みにしてミュウの手掛かりかもしれないハジメ達だけをアンカジに行かせるわけにはいかないのだろう。

 

現在ミュウとティオは一緒にいる。

 

 

 目の前でエリセンに案内している青年の他にも、先程、ハジメに吠えた者達は直接ミュウを知っている者達だったらしい。ミュウ誘拐の折、母親が負傷したこともあって余計感情的になっていたようだ。ミュウと再会した時に、そんな知り合い達をぶっ飛ばした挙句、適当に放置しましたというのも気が引けたので、ハジメは仕方なく青年の頼みを聞くことにした。

 

 そうして海の上を走ること数時間、

 

「あっ、ハジメさん! 見えてきましたよ! 町ですぅ! やっと人のいる場所ですよぉ!」

「ん? おぉ、ほんとに海のド真ん中にあるんだなぁ」

 

そして……シアが瞳を輝かせながら指を指し【エリセン】の存在を伝える。視線を向けたハジメの眼にも、確かに海上に浮かぶ大きな町が見え始めたのだった。

 

 

 




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