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近くの壁は音を立てて崩れた。
そこにいたのはまんまるピンクの生き物。
「カービィ!」
「やっと見つけたよハジメ!」
カービィはハジメに笑顔を見せる。しかしカービィの体は土やらなんやらで相当汚れていた。
必死になって探していたらしい。前に誰も助けてくれないと思っていたがその間もカービィは探していたのだろう。
だから素直に俺は
「ありがとうカービィ。」
と心からいう。なんかキャラじゃないな。
とにかくお互い色々あったようだからステータス確認やカービィか食料を持っていないか聞いた。
食料に関してはカービィから驚きの声が帰ってきた。
「食べ物?それだったらそこら辺のボス以外のキャラを食べ物に変えればいいんだよ!ボクのコピー能力で」
コピー能力万能説
ハジメとカービィのステータス
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:24
天職:錬成師
筋力:450
体力:550
耐性:400
敏捷:550
魔力:500
魔耐:500
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合]・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地]・風爪・夜目・気配感知・気配遮断・石化耐性・言語理解
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カービィ(ポポポ) 年齢不明 性別不明 レベル:50
天職:星の戦士
筋力:800
体力:5000
耐性:100
敏捷:1200
魔力:5000
魔耐:100
技能:言語理解・ホバリング・吸い込み・頑張り吸い込み・ビックバン吸い込み・コピー能力[+ビーム][+カッター][+レーザー][+ファイア][+バーニング][+アイス][+フリーズ][+スパーク][+ニードル][+ストーン][+ホイール][+トルネード][+ボール][+バックドロップ][+スロウ][+ソード][+パラソル][+ハンマー][+ユーフォー][+マイク][+ライト][+スリープ][+クラッシュ][+ボム][+ニンジャ][+ウィング][+ヨーヨー][+プラズマ][+ミラー][+ファイター][+スープレックス][+ジェット][+コピー][+コック][+ペイント][+エンジェル][+ミサイル][+スマブラ][+マジック][+ミニマム][+バルーン][+アニマル][+バブル][+メタル][+ゴースト][+リーフ][+ウィップ][+ウォーター][+スピア][+ビートル][+ベル][+サーカス][+スナイパー][+ポイズン][+ドクター][+エスパー]・コピー能力ミックス[+バーニングバーニング][+バーニングアイス][+バーニングスパーク][+バーニングストーン][+バーニングニードル][+バーニングカッター][+バーニングボム]][+アイスアイス][+アイススパーク][+アイスストーン][+アイスニードル][+アイスカッター][+アイスボム][+スパークスパーク][+スパークストーン][+スパークニードル][+スパークカッター][+スパークボム][+ストーンストーン][+ストーンニードル][+ストーンカッター][+ストーンボム][+ニードルニードル][+ニードルカッター][+ニードルボム][+カッターカッター][+カッターボム][+ボムボム]・属性ミックス[+ファイアソード][+アイスソード][+サンダーソード][+アイスボム][+サンダーボム]・スーパー能力[+ウルトラソード][+ドラゴストーム][+ミラクルビーム][+スノーボウル][+ギガントハンマー]特殊能力[+スターロッド][+虹の剣][+スターシップ][+ワープスター][+ラブラブステッキ][+マスター][+トリプルスター][+バトントワリング][+アイアン][+トップ][+カブキ][+ヒーローソード][+マジックビーム][+ヘビィハンマー][+ヒールドクター]・ロボボアーマー召喚・能力スキャン[+ビームモード][+ファイアモード][+ソードモード][+カッターモード][+ストーン][+パラソルモード][+スパークモード][+アイスモード][+ボムモード][+エスパーモード][+ホイールモード][+マイクモード]
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ハジメはカービィのステータスを見て目を疑った。
それにあの爪熊を数十体(だいたい100体ぐらい)でそこまでレベルは上がるのかと。
しかしカービィは自分のステータスを見て少し能力が増えたなぁぐらいにしか思ってなかった。
ハジメとカービィの迷宮攻略は続く。
更に五十階層は進んだ。
ハジメは、この五十層で作った拠点にて銃技や蹴り技、錬成の鍛錬を積みながら少し足踏みをしていた。というのも、階下への階段は既に発見しているのだが、この五十層には明らかに異質な場所があったのだ。
それは、なんとも不気味な空間だった。
脇道の突き当りにある空けた場所には高さ三メートルの装飾された荘厳な両開きの扉が有り、その扉の脇には二対の一つ目巨人の彫刻が半分壁に埋め込まれるように鎮座していたのだ。
扉の部屋にやってきたハジメ達は油断なく歩みを進める。特に何事もなく扉の前にまでやって来た。近くで見れば益々、見事な装飾が施されているとわかる。そして、中央に二つの窪みのある魔法陣が描かれているのがわかった。
「仕方ない、いつも通り錬成で行くか」
一応、扉に手をかけて押したり引いたりしたがビクともしない。なので、いつもの如く錬成で強制的に道を作る。ハジメは右手を扉に触れさせ錬成を開始した。
しかし、その途端、
バチィイ!
「うわっ!?」
扉から赤い放電が走りハジメの手を弾き飛ばした。ハジメの手からは煙が吹き上がっている。悪態を吐きながら神水を飲み回復するハジメ。直後に異変が起きた。
――オォォオオオオオオ!!
突然、野太い雄叫びが部屋全体に響き渡ったのだ。
ハジメはバックステップで扉から距離をとり、腰を落として手をホルスターのすぐ横に触れさせいつでも抜き撃ち出来るようにスタンバイする。
雄叫びが響く中、遂に声の正体が動き出した。
「まぁ、ベタと言えばベタだな」
一つ目巨人の容貌はまるっきりファンタジー常連のサイクロプスだ。手にはどこから出したのか四メートルはありそうな大剣を持っている。未だ埋まっている半身を強引に抜き出し無粋な侵入者を排除しようとハジメとカービィの方に視線を向けた。
その瞬間、
ドパンッ!
凄まじい発砲音と共に電磁加速されたタウル鉱石の弾丸が右のサイクロプスのたった一つの目に突き刺さり、そのまま脳をグチャグチャにかき混ぜた挙句、後頭部を爆ぜさせて貫通し、後ろの壁を粉砕した。
「悪いが、空気を読んで待っていてやれるほど出来た敵役じゃあないんだ」
おそらく、この扉を守るガーディアンとして封印か何かされていたのだろう。こんな奈落の底の更に底のような場所に訪れる者など皆無と言っていいはずだ。
サイクロプス(左)が戦慄の表情を浮かべハジメに視線を転じる。その目は「コイツなんてことしやがる!」と言っているような気がしないこともない。
ハジメは、動かずサイクロプス(左)を睥睨する。ハジメの武器、次の瞬間巨大な剣で真っ二つになっていた。
その剣をたどればカービィがいた。
「ほいっと」
そう言ってサクッと切っていた。
ピンクの悪魔だ。とハジメは思った。
「まぁ、いいか。肉は後で取るとして……」
ハジメは、チラリと扉を見て少し思案する。
そして、〝風爪〟でサイクロプスを切り裂き体内から魔石を取り出した。血濡れを気にするでもなく二つの拳大の魔石を扉まで持って行き、それを窪みに合わせてみる。
ピッタリとはまり込んだ。直後、魔石から赤黒い魔力光が迸ほとばしり魔法陣に魔力が注ぎ込まれていく。そして、パキャンという何かが割れるような音が響き、光が収まった。同時に部屋全体に魔力が行き渡っているのか周囲の壁が発光し、久しく見なかった程の明かりに満たされる。
ハジメは少し目を瞬かせ、警戒しながら、そっと扉を開いた。
扉の奥は光一つなく真っ暗闇で、大きな空間が広がっているようだ。ハジメの〝夜目〟と手前の部屋の明りに照らされて少しずつ全容がわかってくる。
「コピー能力ライト!」
カービィが部屋を真昼ぐらい明るくする。
中は、聖教教会の大神殿で見た大理石のように艶やかな石造りで出来ており、幾本もの太い柱が規則正しく奥へ向かって二列に並んでいた。そして部屋の中央付近に巨大な立方体の石が置かれており、部屋に差し込んだ光に反射して、つるりとした光沢を放っている。
その立方体を注視していたハジメとカービィは、何か光るものが立方体の前面の中央辺りから生えているのに気がついた。
近くで確認しようと扉を大きく開け固定しようとする。いざと言う時、ホラー映画のように、入った途端バタンと閉められたら困るからだ。
しかし、ハジメが扉を開けっ放しで固定する前に、それは動いた。
「……だれかいるの?」
かすれた、弱々しい女の子の声だ。ビクリッとしてハジメは慌てて部屋の中央を凝視する。すると、先程の〝何か〟がユラユラと動き出した。差し込んだ光がその正体を暴く。
「人……なのか?」
〝何か〟は人だった。
上半身から下と両手を立方体の中に埋めたまま顔だけが出ており、長い金髪が某ホラー映画の女幽霊のように垂れ下がっていた。そして、その髪の隙間から低高度の月を思わせる紅眼の瞳が覗のぞいている。年の頃は十二、三歳くらいだろう。随分やつれているし垂れ下がった髪でわかりづらいが、それでも美しい容姿をしていることがよくわかる。
カービィは思った。「この世界でもアドレーヌぐらいの大きさの人もいるのか」と。
流石に予想外だったハジメは硬直し、紅の瞳の女の子もハジメをジッと見つめていた。やがて、ハジメはゆっくり深呼吸し決然とした表情で告げた。
「すみません。間違えました」
カービィも後に続く。
そう言ってそっと扉を閉めようとするハジメ。それを金髪紅眼の女の子が慌てたように引き止める。もっとも、その声はもう何年も出していなかったように掠かすれて呟つぶやきのようだったが……
「ま、待って! ……お願い! ……助けて……」
「うん、わかったよ。」
とカービィ。
「嫌です」
とハジメ。
カービィとハジメは顔を合わせた。
「「……………」」
そう言って、やはり扉を閉めようとするハジメ。鬼である。
「ウルトラソード!」
その扉を破壊するカービィ。
ハジメは扉を諦めて鬱陶うっとうしそうに言い返した。
「あのな、こんな奈落の底の更に底で、明らかに封印されているような奴を解放するわけないだろう? 絶対ヤバイって。見たところ封印以外何もないみたいだし……脱出には役立ちそうもない。という訳で……」
「待って待って、話を聞こうよ!」
とカービィは言う。
ハジメは思った。「こいつただのお人好しではないのか」と。
だがしかし、普通、囚われた女の子の助けを求める声をここまで躊躇ためらいなく切り捨てられる人間はそうはいないだろう。元の優しかったハジメは確かにピチュンしてしまったようだ。
すげなく断られた女の子だが、もう泣きそうな表情で必死に声を張り上げる。
「ちがう! ケホッ……私、悪くない! ……待って! 私……裏切られただけ!」
ハジメとしては、何を言われようが助けるつもりなどなかった。こんな場所に封印されている以上相応の理由があるに決まっているのだ。それが危険な理由でない証拠がどこにあるというのか。邪悪な存在が騙そうとしているだけという可能性の方がむしろ高い。見捨てて然るべきだ。
(なにやってんだかな、俺は)
内心溜息を吐くハジメ。
〝裏切られた〟――その言葉に心揺さぶられてしまうとは。
ハジメは頭をカリカリと掻きながら、女の子に歩み寄る。もちろん油断はしない。
「裏切られたと言ったな? だがそれは、お前が封印された理由になっていない。その話が本当だとして、裏切った奴はどうしてお前をここに封印したんだ?」
ハジメが戻って来たことに半ば呆然としている女の子。
「私、先祖返りの吸血鬼……すごい力持ってる……だから国の皆のために頑張った。でも……ある日……家臣の皆……お前はもう必要ないって……おじ様……これからは自分が王だって……私……それでもよかった……でも、私、すごい力あるから危険だって……殺せないから……封印するって……それで、ここに……」
「お前、どっかの国の王族だったのか?」
「……(コクコク)」
「殺せないってなんだ?」
「……勝手に治る。怪我しても直ぐ治る。首落とされてもその内に治る」
「……そ、そいつは凄まじいな。……すごい力ってそれか?」
「これもだけど……魔力、直接操れる……陣もいらない」
ハジメは「なるほどな~」と一人納得した。
ハジメも魔物を喰ってから、魔力操作が使えるようになった。身体強化に関しては詠唱も魔法陣も必要ない。他の錬成などに関しても詠唱は不要だ。
ただ、ハジメの場合、魔法適性がゼロなので魔力を直接操れても巨大な魔法陣は当然必要となり、碌に魔法が使えないことに変わりはない。
だが、この女の子のように魔法適性があれば反則的な力を発揮できるのだろう。何せ、周りがチンタラと詠唱やら魔法陣やら準備している間にバカスカ魔法を撃てるのだから、正直、勝負にならない。しかも、不死身。おそらく絶対的なものではないとだろうが、それでも勇者すら凌駕りょうがしそうなチートである。
「……たすけて……」
しかしそれはカービィだけで充分ではないのかと思ってしまう。
ハジメはジッと女の子を見た。女の子もジッとハジメを見つめる。どれくらい見つめ合っていたのか……
やがてハジメはガリガリと頭を掻き溜息を吐きながら、女の子を捕える立方体に手を置いた。
「あっ」
女の子がその意味に気がついたのか大きく目を見開く。ハジメはそれを無視して錬成を始めた。
ハジメの魔物を喰ってから変質した赤黒い、いや濃い紅色の魔力が放電するように迸る。
しかし、イメージ通り変形するはずの立方体は、まるでハジメの魔力に抵抗するように錬成を弾いた。迷宮の上下の岩盤のようだ。だが、全く通じないわけではないらしい。少しずつ少しずつ侵食するようにハジメの魔力が立方体に迫っていく。
「ぐっ、抵抗が強い! ……だが、今の俺なら!」
「待って待って」
そこでカービィの声がする。
「なんだ?」
「ボクに任せてよ!」
「え?じ、じゃあ」
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ボクはだぶんこれならと思い、一か八かでやる。
「コピー能力!マジック!」
ボクは大きなどこからか大きな布を用意する。
そして女の子に被せ。
カウントダウン。
「カービィ、遊んでいる暇は…」
とハジメは言うが無視して、
「1、2、3、はいっ!」
「すると、なんと言うことでしょう。女の子が解放されてるではありませんか!」
とボクはチャンネルDDDで聞いた改築番組の真似をする。
「ビフォ○フターかよ!」
ハジメが横目に様子を見ると女の子が真っ直ぐにハジメを見つめている。顔は無表情だが、その奥にある紅眼には彼女の気持ちが溢れんばかりに宿っていた。
そして、震える声で小さく、しかしはっきりと女の子は告げる。
「……ありがとう」
その言葉を贈られた時の心情をどう表現すればいいのか、ハジメには分からなかった。ただ、全て切り捨てたはずの心の裡に微かな、しかし、きっと消えることのない光が宿った気がした。
好評だったり、続けて欲しいと、いう声があれば確実に続きます!