ありふれた能力世界最強   作:コロンKY

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80話突破!

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道中:カービィ視点

体に纏わりつくような濃霧の中を、迷いのない足取りでボクたちは進む。

 

ボクとシアを先頭にボクたちは、大樹に向かっている。

 

フェアベルゲンに到着してから二日目に、ちょうど大樹への道が開ける時期になったみたいだ。

 

行く途中、当然のように樹海の魔物が霧に紛れて奇襲を仕掛けて来た。

しかし、けどボク達そしてハウリア達は一切対処せず、全て光輝達に任せている。

どうしてかというとハジメによると【ハルツィナ樹海】の大迷宮がどのような試練を用意しているかわからないから初挑戦の彼等に樹海の魔物でウォーミングアップをしていてもらおうというわけだ。

 

でも樹海の霧は亜人族以外の種族の感覚を著しく狂わせるため、【オルクス大迷宮】での魔物の戦闘とは勝手が違うから、光輝達は少し苦戦しているみたいだった。

 

 

おちょくるようにヒット&アウェイを繰り返し、濃霧を最大限に生かす魔物に龍太郎などは露骨に苛立っていた。

 

「……そこ! こうやって……こう!」

 

 そんな中、光輝達と混じって戦闘を繰り返しているのは香織だ。

 

 香織は未だ完全にノイントの体を使いこなしきれていないので自主的に鍛錬しているのである。ハジメによるとノイントの体は濃霧の影響も余り受けないようで、感覚の調整とノイントの戦闘経験・技能のトレースにはちょうどいいらしい。

 

 今も、銀色に輝く翼をはためかせながら、銀羽を飛ばして魔物を撃退している。銀羽の誘導も大分慣れてきたようで、まるでホーミングミサイルのように魔物を追跡し一瞬で分解・消滅させている。

 

「やっ!」

 

 更に、掛け声と共に銀羽をくぐり抜けて接近してきた魔物を、一瞬で取り出した銀光を纏う大剣の一振りで綺麗に両断した。

 

 まだ、ノイントのように双大剣を自在に振り回すことは難しいようだが、一本だけならかなりの腕前となっている。少なくとも〝剣士〟を自称しても何ら恥ずかしくはないレベルだ。

 

「大分、慣れてきたみたいだな。毎日、ユエと喧嘩しているだけの事はある」

「……スペックが異常。うかうかしていられない」

 

 ハジメが、「ふぅ~」と息を吐いて残心を解く香織の姿を見ながらポツリと呟いた。

 

「そんな事ないよ。魔法はまだ実戦だと使い物にならないし、分解も集中しないと発動しないし……ユエからは一本も取れないし」

 

 ハジメとユエの会話が聞こえてたみたいで、歩み寄りながら香織が唇を尖らせる。早く強くなりたいのに、そのイメージはあるのに、思う通りにいかなくてもどかしい……そんな気持ちが表情に出ている。

 

ボクだってこの世界に来てから何回も力不足を感じた。

今だって新しいコピー能力が増えてもみんなを守れる訳じゃない。

清水と言う人はボクがなんとか生き返らせたけどそれでもまだ安全な場所は無い。

マホロアが言うにはボクたちがこの世界に来てから時空が歪みだしてこの世界とプププランドの融合がいつか始まってしまうみたいだ。

マホロアがこの世界に来た理由を聞いた時信じられないと思った。

二度マホロアに騙されたからだ。でもマホロアの目は本気だった。

だからボクはマホロアだって友達だから信じることにした。

 

 

 

 




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