今回は早かったですね!?(威圧)
今回を回想にしようかと思ったんですがちょっと長くなるかなーと。
ということで、急遽分けることにしました。回想は後日出します。
今回もよろしくお願いします!どぞ。
─救急車 車内─
〜沙綾side〜
私たちは、横たわる零哉を囲むようにして座っていた。
みんなの表情は暗く、誰も口を開かない。
零哉の命がとても危ない状況、とかではないけど…それでも、私たちにとって近しい人が、私たちの目の前で怪我を負ったんだから、こうなるのも当然だよね…
…母さんたちに連絡した。店が閉まってから来てくれるって。
これでひとまず安心かな…
◇◇◇
─病院─
零哉が手術室に運ばれてから少し経った。
意外にも早いもので、もうお医者さんが出てきた。
香澄たちを呼んで、話を聞く。
「久賀さんですが、当初は失血が酷い状態でしたが、傷口を縫合し輸血をしたことで、容態は安定しています。すぐに意識も回復するかと。」
私たちは顔を見合わせる。
「ですが念の為、面会は翌日以降にお願いします。」
「わかりました。ありがとうございました…!」
◇◇◇
みんなは待合室のようなところで、各々帰る支度をしている。私は、その部屋の外の椅子に腰掛けていた。
「……。」
窓の外を眺めながら、買ったカフェオレを一口飲む。
すると私を気遣ったのか、有咲が来た。
「何してんだ、こんなとこで。みんな中にいるぞ?」
「うん…。考え事、してて。」
「…考え事、ねぇ。悩める乙女、ってやつか?」
「…そんなとこ。やっぱ有咲に隠し事はできないな〜。零哉が好きだってこと、バレてると思わなかった。」
「まぁな。でも…さ。だからこそ、零哉が怪我したとき…結構焦った。これで零哉に死にでもされたら、沙綾に合わす顔ないな…って。平静を装ってたけど、私のせいなんじゃないか、ってずっと考えてた。」
「そんなことないよ。有咲もみんなも、私も悪くない。…それにさ。零哉は、身を呈して私たちを守ってくれた。だから、後悔するよりも感謝しなきゃな、って、私は思うよ。」
「…それもそうだな。なんかカッコわり、今の私。」
「ふふっ。」
「なっ!?笑うな!!」
いいだけ有咲と喋ったあと、もう時間も遅いということで私たちは解散した。
◆◆◆
─翌日─
─病院─
今日は偶然にも休日だったので、みんなを連れて零哉のお見舞いに行くことにした。
「レイ君、元気かなー?」
「うーん、どうだろ。案外まだ寝てたりして?」
「もう起きてるといいね。」
「折角パン持ってきたし、食べれる状態だと良いんだけど…」
「まぁ、行ってみなきゃわかんねーだろ?」
そう話しながら、零哉の居る病室へと向かった。
すると、すれ違った看護婦さんに声をかけられる。
「お見舞いですか?」
「あ、はい。」
説明すると、病室まで案内してくれた。先に看護婦さんが中に入って、零哉の状態を確認しているみたい。
「どうぞー!」
と声がしたので、私たちは中に入る。
そこには、思ったよりも元気そうな顔をした零哉がいた。
「あれ…みんな!どうして…?」
◇◇◇
〜零哉side〜
─数十分前─
─病室─
「ん…」
……どこだ?ここ…
とりあえず、ぐるりと辺りを見回してみる。
「あー…。」
そうだ。思い出した。昨日…かどうかも分からないけど、有咲たちと別れてすぐに有咲たちがよくわかんないことを喋る男に襲われてて…咄嗟に守ろうとして…
…"アイツ"は、やっぱり…
そんな僕の考え事をピシャリと遮るように、看護婦さんが僕の病室へと入ってきた。
「久賀さーん!起きてますかー?」
「ええ。起きてますよ。」
「良かった!あなたに会いに来てくれた人たちが居るんですよ?」
「えっ、僕に?」
「はい。…どうぞー!」
すると入ってきたのは、
僕が良く知る"いつもの5人"だった。
「あれ…みんな!どうして…?」
すると香澄が叫びながらこっちへ走ってきた。
「レイく〜ん!!」
「ウボァ…」
ちょ…香澄のパワフル頭突きが鳩尾に…。
それに感化されるように他の面々もみんな僕の近くに寄ってくる。
「零哉くん、良かったぁ〜…」
「零哉、怪我してない?大丈夫?」
「いやどう見ても怪我してんだろ!!」
ただ、沙綾だけは少し距離を置いていた。
…まぁそんなものはこいつらの前じゃすぐにバレるけど。
「あれ?さーやももっとこっちおいでよー!」
「えっ!?い、いやぁ、私は…」
「折角会えたんだし、ね?沙綾ちゃん?」
…え、嫌われた?
……
「ほら沙綾も、おいで。」
嫌われないように、できる限りの満面の笑みで沙綾を呼ぶ。
が…
「っ〜///」
と、なんか"ボンッ"みたいな効果音がつきそうな勢いで顔を赤くした。なんで…
「沙綾、茹でダコみたいになってんぞ〜?」
そこにすかさず有咲の追撃!
「あ、あ〜りさぁ〜!!」
沙綾は100のダメーg(略
「ほんとだ。沙綾、なんか恥ずかしいことでもあった?」
「お、おたえまでぇ…もう……///」
すると有咲が
「ほら、零哉からもなんか言ってやったらどうだ?」
と無茶ぶりを…
仕方ない…
「沙綾…ほら。おーいで。いいから。」
するとジリジリと近寄ってきてくれたので、手が届く場所まで来させてから頭を撫でた。
「…嫌いにならないでくれると嬉しいな。」
返答を待つ。
「…っ///」ボンッ
…ボンッ?
あっ
「えちょ、沙綾!?やばい、沙綾が爆発した!!誰か!衛生兵!衛生兵をー!!」
「わあああ、さーやー!!」
◇◇◇
しばらくこういったよく分からないことをしていると、さっきの看護婦さんが呼んだのか、看護師さんが様子を見に来た。
「ははは、賑やかそうでなによりですね。お久しぶりです、久賀さん。調子はどうですか?」
「あぁ、谷澤先生!お久しぶりです!今のところ平気ですよ。」
この人は、半年前に僕がここに来たときの担当医だった
この人の適切な治療とリハビリによって、半年前の僕はすぐに怪我を治すことができた。今回も僕の担当医を務めてくれるそうだ。
「いやしかし、こうも短い期間に同じ場所を2度も刺されると…流石に辛いんじゃないですか?」
「先生、それは…」
「零哉…どういうこと?」
「久賀さんは、半年前にも今と同じ状況でここに来たことがあるんです。」
「…うん。黙っててごめん。変にみんなを心配させたくなかったから。」
「ねぇ、零哉。…私たちにも、話してくれないかな。ずっと私たちに何か隠してるのはわかってたし…。」
やっぱりそうなるか。過去を振り返るのは好きじゃないから、一応隠してはいたけど…みんなには話すべきかな。
「…うん。そうだね。少し長くなるけど、それでいいなら。」
「私たちは大丈夫。」
「そっか。じゃあ…」
僕は覚悟を決めて、過去を打ち明けることにした。
ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。