〜if〜 いつかまた、この場所で。   作:ガイア#闇

4 / 11
はい
特に言うこともありません。w
あ、一応原作(アニメ1期)に沿って進めてますが、基本零哉sideで進むので必要ないと感じた原作の描写は大幅カットする場合がありますのでご了承ください!

今回はまだ出てきてない"あの3人"が出てきます…

では、どうぞ。




チョコ、ツンデレ、うさぎ

香澄と友達になってから約1週間が経過した。

今日も今日とてやまぶきベーカリーでお買い物中だ。

 

「相変わらずよく来るねぇ、零哉。」

「もうすっかり虜だよ。」

「へぅ!?」

 

なんか変な反応されたんだけど…

何か勘違いされていたら困るので付け足しておく。

 

「えっと…ここのパンのね。」

「あ、あぁー!パンね!そうそう!うちのパンは絶品だよぉー!」

 

…大丈夫か?(切実)

 

「…まぁいいや、じゃあ美味しいパンも買えたし、僕はそろそろ行くよ。またね、沙綾。」

「う、うん!じゃあね…」

 

なんとなく気分が良いのでウキウキしながら店を出るが…。

 

「ひゃっ!?」

「うぉ!?」

 

迂闊だった。ウキウキしすぎて女の子とぶつかってしまったではないか!!

 

「……っと、大丈夫ですか!?怪我は…!」

「あ、はい!大丈夫です!えと…貴方も大丈夫でしたか?」

「僕は大丈夫です、ありがとうございました。」

「いえ、こちらこそ!…お怪我に気を付けてくださいね。」

 

……や さ し

ぶつかったのこっちなのに…

次会う事があれば謝っておこう。

 

 

◆◆◆

 

 

ーやまぶきベーカリーー

 

 

いつものつまらない授業共を終え、僕はやまぶきベーカリーに来ていた。沙綾と駄弁っていると、何やら見た事のある顔が店のドアから顔を見せた。

…朝ぶつかった子だ!まさか本当に会う事になるとは。…そんなことよりも!謝らないと。

 

「あ、えっと、今朝は本当に…」

「だ、大丈夫ですよ!お互い怪我してないし、そんなに謝らなくてもいいですよ〜」

 

…や さ し っ(2回目)

すると以外にも沙綾が口を開いた。

 

「牛込さん?」

 

どうやら沙綾はこの子を知っていたみたいだ。"牛込さん"というらしい。

 

「えへへ…またチョココロネ買いに来たんだけど、見た事ある人が居たから…」

「沙綾は分からないかもしれないけど、僕が今朝ぶつかってしまった人なんだ。」

「あー……店のガラスから思いっきり見えてたよ…。」

 

バレてた

すると牛込さんが緊張した様子で口を開く。

 

「あ!あの…。私、牛込(うしごめ)りみって言います!見たところ、沙綾ちゃんのお友達だと思うんですけど…」

 

すると沙綾が説明に入った。

 

「久賀零哉って言うの。うちのお得意さん、になるのかな?」

「よろしく、牛込さん。」

「よろしくお願いします、えっと…」

「あぁ、僕の事は好きに呼んでいいよ。あと敬語も要らないからね。」

「わ、わかったよ、"零哉君"!」

 

そう言えば名前に君付けで呼ばれるのは何気に初めてだな…

 

「私の事も呼び捨てでいいし、敬語も必要ないからね。」

 

…もう学習したぞ。

 

「わかった、改めてよろしく、りみ。」

「えっと…2人とも、パン買うんだよね…?」

「あっ、ごめん、沙綾!」

 

置いてけぼりにしてしまった。

 

「牛込さんは、いつも通り"アレ"だよね?」

 

チョココロネのことかな?

 

「うん!お願いします!」

「零哉は?どうするの?」

「うーん…じゃあ、これとこれと、これ。」

「はい、どうぞ!毎度あり!」

「ありがとう、沙綾ちゃん。」

「ありがと。今日は早く帰ってゆっくり頂くことにするよ。」

 

なんだかそんな気分だ。

 

「わかった。気を付けてねー?」

「またね、零哉君!」

「じゃあね、2人とも。」

 

◇◇◇

 

そう言って店を出てきて少し歩いたが、外はまだ明るい。

…せっかくだし、行ったことのない場所にでも行ってみようかな。

 

 

◆◆◆

 

ーある横断歩道ー

 

「そういえば、こっちの方は来た事がなかったな。」

 

この街に住んでから何年も経つが、未だに行ったことのない地域があることにふと気が付いた。

 

「…行ってみるか。」

 

そんなノリで、街を散策することにした。

見慣れない風景。今住んでいる街なのに、来た事がない場所も存在するのは面白い。実家からも遠かった為、小さい頃はあまりこっちの方には来たことがなかったのだ。

そう考えながら歩いていると、コンクリートの壁に星のシールが貼ってあるのに気づく。

 

「なんだ、これ。シール? 剥が……さない方がいいか。」

 

そのシールは、この道の先へ続いている。

 

「……辿ってみるか。」

 

 

ー???ー

 

「なんだここ?…"流星堂"?大きい蔵もある。…へぇ、いい場所だな。」

 

と、立派な蔵と…質屋だろうか?それを眺めていると、後ろから"誰だ"と、女の子らしき声と刃物の音がした。横目で確認する。金髪の、背の低い女の子だ。

 

「お前、ここで何して……」

 

その女の子に言い切らせる前に、振り返って回し蹴りをする。が、すんでのところで脚を止めた。

…思ったよりビックリしていたからだ。

 

「ちょまっ!そこまですること無ぇだろ!あーびっくりしたー…」

 

僕なんか悪いことしたっけ

いや回し蹴りしようとしたのは認めるけど…

不覚にもイラッとしてしまったので、少しチクッとした返し方をする。

 

「何だよ。先に威嚇してきたのはそっちだろ。僕はこの質屋を見ようと思っただけなのに…」

「そう…だったのか。それは…悪かったな。ハサミも、突きつけて悪かった。」

 

あれ、以外と素直でいい子だな…。

棘のある言い方もしてしまったし、謝るか。

 

「…まぁ、本気で僕の事を殺そうとしてる訳じゃなかったみたいだし…僕も、棘のある言い方して悪かった。ここの質屋の人?」

「まぁ、そんな感じ…。ばあちゃんが経営してて、たまに手伝ったりとか…」

 

何故かモジモジしながら喋る彼女。

 

「そうなんだ。今度寄ってみようかな?」

 

そう言うと彼女は、

 

「あ、その……さっきの事もあるし…今はばあちゃん居ないから無理だけど、今度また来いよ。そしたら、案内するから…。」

 

と言ってくれた。そういうとこしっかりするタイプの子だ。

まぁ折角の誘いなので有難く了承する。

 

「それは嬉しいな。是非お願いするよ。」

 

と言うと、

 

「……市ヶ谷有咲。」

 

と彼女。

 

「え?」

「い、市ヶ谷有咲(いちがやありさ)。私の名前!覚えとけよ!」

 

これが世に言う"ツンデレ"というやつか。可愛いが面白いな。

 

「はははっ。僕は久賀零哉。よろしくね、市ヶ谷さん。」

「なっ…!笑うなよ!………あと、苗字じゃなくていいし、さん付けも…要らない。」

 

…慣れた

 

「…ん、分かった、有咲。」

「よし。よろしくな、零哉!」

 

とお互いに自己紹介を済ませたタイミングで、もう1人女の子がしびれを切らして蔵から出てきた。

 

「あーりさー!まだー?………あれ?レイ君だ!!」

「香澄?どうしてここに?」

「ギターの練習!バンドやるんだー!」

 

バンドか……。

 

「香澄おまっ…零哉と知り合いなのかよ!?」

「うん!この前さーやんちで知り合ったの!」

「まじかよ…世間って狭ぇな……」

 

有咲がそんなことをボソッと呟く。

 

「まぁ、改めてよろしくね。香澄、有咲。」

「うん!/おう…」

 

こうしてまた1人、友達?が増えた。

 

 

◇◇◇

 

 

「あ、そだ、零哉。こっちの蔵ぐらいならざっと紹介できるけど…」

 

有咲がそう促してくれた。

 

「いいのか?少し興味があったんだ。」

「おう。じゃあ案内…ってほどでもねぇけど、上がってくれ。」

 

と言われたので、お言葉に甘えて上がらせて貰う。

 

「お邪魔しまーす…」

 

木でできているが、全体的にしっかりとした造りになってるな。しかも普通に女子の部屋のような飾り付けになっている。控えめに言ってもすごくいい蔵だ。

 

「だろ?ここ、私の部屋みたいなもんだから。」

「自然な流れで心を読むの怖いからやめて…?」

 

などと話しながら階段を降りていくと、またもう1人、黒い髪の毛を腰ほどまで伸ばした女の子がソファに座ってギターを弾いていた。

 

「有咲、香澄。おかえり。…その人は?」

「この男の子はねー、レイくn」

「久賀零哉 だとよ。覚えといてやってくれ、おたえ。」

「グエァッ…」

 

有咲が食い気味に喋る。しかも香澄の首根っこ掴んでたし。女の子から出ちゃいけない声出たよ、今。すると、"おたえ"と呼ばれる女の子は、僕の顔を見て神妙な面持ちをしている。

 

「零哉………。」

「えっと……あまりまじまじと見られると恥ずかしいというか…。」

「あ、ごめんね。私は花園(はなぞの)たえ。君の名前が私の幼なじみと同じだったから、びっくりしちゃって。よろしくね。私の事は好きに呼んでいいし、敬語もなくて大丈夫、もう皆もそうだと思うから。」

「ん、よろしく。たえ。」

「んー…おたえ、の方がやっぱりいいかも。おたえって呼んで。」

「分かった。僕の事も好きに呼んでくれて構わないからね。その幼なじみさんと混ざらない呼び方でいいよ。」

「ん、じゃあ名前で呼ぶね。よろしく、零哉!」

「よろしくね、おたえ。」

 

するとおたえは手をグーにして僕の方に出してきた。

 

「ハイタッチ。友達の証だよ?」

「えっと…これ"グータッチ"じゃなくて?」

「……天才なの?」

「え……」

 

…こうしておたえとも仲良くなった。あととりあえず"ハイタッチ"はしておいた。

 

「まぁ、うちの蔵で集まる奴はこんなもんだな。覚えたか?」

「うん。バッチリだよ。…ちなみに皆は花女の生徒……で良いんだよね?」

「うん。私も、香澄も有咲も、花女の1年生だよ。」

「1年生…沙綾とりみもそうだって言ってたな。」

「2人を知ってるの?」

 

おたえがそう聞いてきた。

 

「うん。りみとはついさっき。で、僕はやまぶきベーカリーの常連だから、沙綾はそれよりも前からかな。」

「そうだったんだ!……」

「どうしたの?香澄。」

「う、ううん!なんでもない!」

 

…なんでもない人の顔じゃなかったぞ…

まぁ深追いはしないでおこう。

 

「ならいいんだけど………あ、そろそろ時間だな。僕はもう帰るよ。ありがとう、3人とも。楽しかったよ。」

「おう、またな!」

「「また来てねー!」」

「お前らが言うな!!」

 

3人の騒がしくも楽しそうな声を聞きながら、僕は蔵を後にした。

 

 




割と時間かかっちまったぜ…
言い訳じゃないですが実は体調崩してまして。頭痛と吐き気がとんでもなくて小説どころじゃねぇなコレと。
なので少し遅くなりました。申し訳ない!!

あとこの時点でりみが沙綾のことをなんて呼んでるのかがわかんねぇのなんの……
もし間違ってたら教えて頂けると嬉しいです!

評価、感想、誤字脱字報告どんどんお待ちしてます!返せないかもですが…。それでも良ければお待ちしてますので!

次話もそんな時間かけずに更新する予定です。(本当かよ)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。