ごめんなさい。ってなんかいっつも言ってますね。
忙しすぎて疲労やばくてなかなか手が付きませんでした(言い訳)
またガッツリ空くかもしれないんですけど許してください。
ポピパ結成まではほんとにアニメ1期に沿って進みます。あ、細かいとこの時系列は場合によっては多少前後するかもです。
今回こそ"あのシーン"です。どうぞ。
「沙綾ちゃん、バンドやってたんだ。」
「中学の頃から…。凄いね。」
僕たちは、沙綾のことについて夏希から話を聞いていた。
「ねぇ、夏希。ライブは…。」
「ライブは…結局、できなかった。」
「なんで?」
「理由は、色々あるんだけどね。…沙綾、何も言ってくれないから。1人で悩んで、全部1人で決めちゃって。何も言ってくれなくて。……戸山さんたちのチラシ見て、嬉しかったんだ。」
夏希はそう話してくれた。…辛かったろうに。
…。
「…夏希。話、しよう。」
「え…?うん…。」
「みんなはここで待ってて。」
そう言い、僕は夏希と外へ。
「色々、聞きたいことはあるんだけどさ。…夏希は、どうして香澄たちのチラシで"嬉しい"と思ったの?」
「戸山さんたちが沙綾を勧誘してるの、見て。これなら沙綾も楽しくバンドやってくれるんじゃないかな…って。」
「夏希は…さ。沙綾に、戻ってきてほしいって思わないの?」
「そんなことないけど…今の沙綾が輝けるのは、うちじゃないよなぁ…って。」
「そうか…。」
「私たちに気を遣わせたくないからって沙綾は辞めちゃったんだ…。気を遣わせてたのは私たちの方だったんだよ…。」
これが夏希の本心だろう。これを沙綾に言い出せずにいたのではないかと推測した。
すると、夏希が僕に言った。
「ねぇ、零哉。お願いがあるんだけど。」
「ん?僕にできることなら言ってよ。」
「沙綾を…助けてあげて……」
「!………わかった。善処するよ」
「…ふふっ。信用ならない。」
「酷いなぁ…」
ともかく、夏希からの願いは承った。沙綾を助けよう。夏希や、香澄たちのためにも…。
◇◇◇
夏希との会話を終えた僕は店内へと戻った。ちなみに夏希は随分とスッキリした顔で帰っていった。
「戻ったよ。だいぶ日が落ちてきたけど………沙綾のところ、行くんでしょ?」
「すごい!零哉、超能力者?」
「やっぱりアタリか。」
「レイ君も来るよね?」
「もちろん行くよ。」
そんな会話をし、僕たちはやまぶきベーカリーへと足を運んだ。
◆◆◆
ーやまぶきベーカリー前ー
沙綾と香澄が話している。
沙綾のバンドのことを言ったみたいだ。
「さて、どうなるかな…」
「別に、どっちでも良いし。」
「有咲、顔が不安そうだよ?」
「う、うるせぇな…!!」
おたえ、ツンデレキラーすぎる(確信)
すると、香澄と話していた沙綾は店の中へ。
それを見た香澄は、僕を見て手招きした。…来いということだろうか。……仕方ない。
「ちょっと呼ばれた、行ってくるね。」
「零哉くん…!」
「頼んだぞ、零哉。」
◇◇◇
ー沙綾の部屋ー
「零哉も来たんだ。」
「一応CHiSPAとは関わりがあるからね。」
「え……?」
「そうか。沙綾には言ってなかったね。実は僕もバンドやっててさ。CHiSPAとはその時に仲良くなったんだ。…もっとも、その時には沙綾は居なかったけどね。」
「そっか。そうだったんだ…。」
「ねぇ沙綾。………夏希が、全部話してくれたよ。」
「…ナツから聞いたんだ。」
「でも、今本当に話すべきは僕じゃないよね?」
そう言い、香澄を見る。香澄は察したようで、話を進めた。
◇◇
……なるほど。なんとなくわかったかもしれない。
沙綾がここまでバンドに加入するのを拒むのは、大きく分けて2つ。"今入っても練習不足で足手まといになるから" というのと、"家族を優先してバンドを疎かにしてしまうから"。
沙綾も、過去の経験で思うところがいくつもあったんだろう。
2人の話はまだ続く。
「だから今入ったって、迷惑かけるから…」
「私もかけた!」
「それは別に、迷惑だなんて…。」
「私も思わない!」
「一緒にやろ?お店忙しかったら手伝う!じゅんじゅんたちとも一緒に遊ぶ!宿題も見る!放課後ダメなら昼休みにやろう?」
…よく言った、香澄。
さて、沙綾はなんて返すだろうか。
「ダメだよ…。」
「ダメじゃない!」
香澄は沙綾の手を取る。
あくまで"ダメ"か。
…すると沙綾は、香澄に掴まれていた手を…解いた。
「…なんでダメなの…?」
「……バンド、嫌いになっちゃったの…?」
その言葉を聞いた沙綾は、途端に大声を出した。
「…!!そんな訳ないじゃん!!」
沙綾…そんなに思い詰めてたのか…
バンドに対する情熱、というか…それはまだ残ってるみたいだ。
…だったら、まだ遅くないはずだ。
だが…
「さーや?」
「香澄にはわかんない!ライブめちゃくちゃにして、みんな気遣って!自分のことより私のことばっか!それで楽しいの!?」
(……おい。)
「ナツもマユもフミカも、それで楽しいの!?私だけ楽しんでいいの!?良い訳ないじゃん!!」
「…あ……。」
(…やめろ。)
「一緒にやっても全然練習行けない!SPACEでライブしたいんでしょ!?もっと練習しなきゃ無理だよ!足手まといになるだけじゃん!!それでまたみんな気遣う…!"大丈夫だよ"って!大丈夫な訳ないじゃん…!楽しくできる訳ない!っていうかどんな顔して出ればいいの!!」
(…やめるんだ……!!)
「私の代わりに…誰かが損して……。だから辞めたのに……今更、できる訳ないじゃん…!」
(……っ!!)
「できるよ!!」
「できない!!」
「できる!!」
「できないってば!!」
僕の中で、何かが切れる音がした。
「…もうやめろ!!!」
「「え……?」」
「香澄には分かる訳ない?全部お前が1人で決めてるんじゃないのか…!?勝手に決めつけて、周りが気遣うからって自分が傷ついて!お前はそれでいいのか!?自分が傷つけば、周りが救われるとでも思ってるのか!?いい加減にしろ!!」
「ぁ……。」
「レイ君!やめて…」
血が上っていた僕は、制止する香澄を押しのけ沙綾に詰め寄った。
すると沙綾も負けじと噛み付いてくる。
「……っ!零哉に…零哉に私の何が分かるの!!ライブをめちゃくちゃにして、周りに迷惑かけることの辛さも分からない癖に!!」
「分からないさ、沙綾の考えてることなんて!!でも、夏希は言ってたよ、 "私たちに気を遣わせたくないから沙綾は辞めちゃった、気を遣わせてたのは私たちの方だ" って。沙綾は辞めて良かったかもしれない!でも、沙綾が居なくなった後のメンバーの気持ちを1回でも考えたことはあるのか!?」
「それは…私がいると、また迷惑かけちゃうから…」
「…なら訊くよ。他のメンバーから "迷惑だ" なんて、一言でも聞いたか…?」
「それは…っ。」
「もう、誰かが傷つくのは見たくないんだ…。解ってくれ……。」
僕はありったけの感情を、沙綾が変わってくれると信じて全てぶつけた。
すると、子供の泣き喚く声が聞こえた。
「うわぁぁぁん!!喧嘩しちゃだめぇぇ…!」
恐らく沙綾の妹だろうが…。号泣している。一部始終を見られていたのか…?
だとすれば、怖い思いをさせてしまったな。
僕はその子のもとに行こうとしたが、僕より先に香澄が彼女のもとへ駆けつけた。
必死であやしてくれている。…こういうところで機転が利くな、香澄は。
◇◇◇
とりあえず、ということで下に降りることにした僕ら。降りると、有咲から声がかかった。
「…おつかれ。」
「あ…。なんで?」
どうやら香澄は皆が居ることを不思議に思ったらしい。
「香澄が、零哉連れて先行っちゃったから。」
「声、下まで聞こえてたぞー。」
「純くん、びっくりしてお店のほうに逃げちゃった。」
「零哉の声聞いて泣きそうになってたよね。」
「ウソだろ……。」
そんな怖い…?
「…さて。私達は帰るか。そんな状態じゃ、話できないだろ。」
と有咲。3人ともすぐに出ていくと思ったが、僕にとって予想外の言葉が有咲たちから発せられた。
「……まぁ、ライブはどうでもいいんだけど。…知らない人よりかは、山吹さんのほうが…私は。」
「私も、沙綾ちゃんとできたらすごく嬉しい。」
「曲のデータ、送った。」
3人ともそう残し、帰っていった。
…いい奴らじゃん。
「…無理だってば。」
「…待ってる。待ってるから!!」
香澄もそう言い、出て行った。
「…。僕も待ってるよ。沙綾の、本当の笑顔が見られるのを。」
僕もそう残し、家を出た。…まぁ、連絡入れておいたんだけどね。"話がしたい"って。…言い過ぎたこと、謝らないと。
◇◇◇
〜沙綾side〜
「っ…!」
「おねーちゃん…」
紗南が心配そうに私を見ているので、そっと抱き締めてあげた。
「大丈夫だから…。…ごめんね?」
無理なのに…。今の私にバンドなんて……。
すると、私の携帯が着信を知らせた。
…零哉からだ。
"話がしたい。近くの公園まで来て欲しい。"
至ってシンプルな内容だ。でも今の私を決意させるのには充分すぎる内容だった。
「行かないと…。」
紗南は母さんたちに任せよう。
「紗南。おねーちゃん、ちょっとお散歩してくるね。母さんたちに言っといて貰える?」
「うん!わかった!」
「よし!偉い偉い!…じゃあよろしくね、紗南。」
「はーい!」
…零哉に強く当たったこと、謝らなきゃ。
◆◆◆
ー公園ー
〜零哉side〜
僕は公園のベンチに座って沙綾を待っていた。…連絡してから数分経つが、来る気配はない。仕方ないと帰ろうとしたその時、
「零哉!!」
と僕を呼ぶ声がした。沙綾だ。
すごい息切れしてる
「沙綾。走ってきたの?」
「うん。すぐ行かなきゃって思って…。」
「そっか。」
「……。」
「……。」
そこから少し沈黙が続いた。それを先に破ったのは僕、と思ったのだが。
「「ごめん!!」」
沙綾も同じことを考えていたらしく、 "2人同時に頭を下げて謝る" という傍から見るとなかなかに面白い状態が出来上がった。
「…ふ。」
「……はは。」
「あはははは!!おっかしー!零哉も同じこと考えてたんだね。」
「ははははっ!そうみたいだね。…少し、歩きながら話そうよ。」
「うん、いいよ。」
僕たちは公園近くの道路を並んで歩く。
「さっきはあんなこと言ったりして、ごめん。僕もバンドやってたから、"誰かの代わりに自分が"っていう沙綾の考えがたまらなく辛そうに見えて、つい。」
「…なんだ、心配してくれてたんじゃん。ありがと。…私も最初は"零哉にも香澄にも分かる訳ない"って思ってたけど……。零哉に説教された時、気づいたんだ。私、独りよがりだったんだな…って。だから…さ。気づかせてくれてホントに感謝してる。」
「そっか。それは良かったよ。…それで、なんだけど。」
「?」
「香澄たちとバンドをする決心がついたのか、教えて欲しいんだ。」
僕はそう訊いた。沙綾が今どう思っているのか、それが気になっていた。
「……まだ、決めてない。」
「そっか。…そうだよね。」
ダメだったかに思えたが、沙綾は続けた。
「でも、やってもいいかも…って、思ってる。」
「本当に…?」
「でもまだ決心しきってないからさ…明日、教えるね。」
すると、軽トラックが僕たちの方へ猛スピードで走ってきた。
「…っ!!」
このままでは危ないと思った僕は、咄嗟に沙綾を抱き寄せて端に寄った。
「あっぶな…。なんだよあの軽トラ。」
その時僕は沙綾を抱きかかえたままだったことに気づいた。
あと色々当たっt((
「零哉…?///」
「うおぉぉごめんっ!!恥ずかしかったよねっ!!」
「えーと…まだこのままでもいいって言うか…」
沙綾が何が言ったっぽいが良く聞こえなかった。
「? ごめん、良く聞こえなかった。何て言ったの?」
「なっ、なんでもない!!とにかく明日ね!」
そう言って風のように去っていった。
「…女子ってわかんないなぁ……。」
しかし、沙綾を見送ってから僕は気付く。
明日が花女の学校祭ということに。
次でよーやっとポピパ結成でござる!それが終わったらどんどん零哉にフォーカス当ててオリジナル展開とか作っていくんでよろです!
次の更新は未定ですがなるべく早めに更新できるよう頑張ります。
あと今の章を1章→ 0章に変更しました。よろしくお願いします。