今回からやっっっと本編です、お待たせしましたオリ展開w
ここからは完全オリジナルです!(多分)
あと今回から地の文を若干零哉の口調っぽくしてみました。でもあんま変わってないかも。
では早速どうぞ。
日常のような、非日常のような。
─市ヶ谷家 蔵─
Poppin'Partyが結成してから少し経過した。あちらも色々あったそうな。
なんでも香澄がスランプで声が出なくなったらしいけど、5人で協力して乗り越え、念願だったSPACEでのライブを見事成功させたみたいだ。
その間僕も何もなかったわけではない。
僕はポピパと前よりも仲良くなった。特に沙綾とは、僕がやまぶきベーカリーの常連ということもあり特に仲が深まった。もちろん、沙綾の家族ともよく話すようになり、千紘さんにはしょっちゅう "お義母さんと呼べ" と言われる。…早くないか?
更に僕は、香澄に "Poppin'Partyのマネージャーになって欲しい" と言われた。
少し悩んだが、僕が楽器に触ることはもうないと思い二つ返事で了承した。
そんなある日のこと。
ポピパとすっかり仲良くなった僕は、彼女たちの練習を見るようになった。演奏のアドバイスをするために。
「あ、有咲ちょっと走ったかも。キーボードだから少し難しいかもしれないけど、ちょっと抑えてみて。りみはもう少し速くてもいいかな。ベースだから気持ち速めでも大丈夫だよ。あとの3人は良い感じ。その感覚を覚えておいてね。」
「OK、サンキュ。」
「う、うんっ。」
「やっぱり私たちより経験豊富だからかな、零哉のアドバイスって的確なんだよね〜」
と沙綾。
「そう…なのかな?あんまり自覚ないけど。」
すると香澄が口を開く。
「あ、もうこんな時間だ!今日は終わりにする?」
確かに、7時を回ろうとしている。
「本当だ。お姉ちゃん心配しちゃう…。」
「だな。まだ明るいとはいえ、帰ってる途中で暗くなったりしたら危ないからな。」
「有咲、おばあちゃんみたいだね。」
「誰がババアだ!」
「そこまで言ってないと思うんだけど…?」
…こんな感じで仲睦まじくやっている。
「じゃあかいさーん!…でいいよね?」
「うん、大丈夫だよ。」
「あ、沙綾。この後寄ってもいい?」
「うん!どうぞ寄ってって。」
「お前らホント仲良いな。…付き合ってんの?」
とからかうように訊ねてくる有咲。
「なっ…!ち、ちがっ!」
「違うよ有咲。僕が沙綾の店に寄ってばかりだから特に仲良くなったってだけ。沙綾もそんなウブな反応しなくていいのに…」
「だって…///」
「ふ〜ん。まぁどっちでもいいけど…お幸せに?」
「あっ、有咲ぁ!」
「沙綾、結婚するの?」
いや飛躍しすぎ…。
「おたえまで…!」
「さーや結婚するの!?誰と!?どこで式挙げるの?私行きたい!」
「あぅ…//」
沙綾タジタジじゃん。
「皆もうやめてあげなよ…」
流石に仲裁に入ったけど…。
なんとか説得してその場を抑え、無事に沙綾と2人で蔵を出ることができた。
◆◆◆
─道中─
「…あっつ……」
「ホントに暑いね〜。もう夜なのにまだ明るいし。」
「こんな中練習って、よくやるねぇ…」
「まぁ、誰かさんにお説教されたし…ちゃんとやらなきゃまた怒られちゃうから…ね?」
「まったく…」
とか色々世間話をしながら歩いていると、向こう側から男2人組が沙綾のことを見ながら歩いてきた。
1人は体格の良さを見せつけるかのようにノースリーブシャツを着ていて、もう1人は黒のワイシャツにネックレスをジャラジャラと着けている。
すると男たちは案の定、沙綾に声を掛けてきた。
「お嬢ちゃん、可愛いね。今からお兄さんたちと楽しいことしない?」
…まだ外は明るいとは言え、こういう輩が出てきてもおかしくないか。
すると沙綾はすぐさま否定した。
が。
「いえ、結構です…」
「ンな冷たいこと言わないでさぁ〜。いいからおいでよ。」
男たちは引き下がらない。
…よし、潰そう。
「あのー。」
「あァん?なんだテメェは?」
「いやそれこっちの台詞なんだけど。こっちは彼女と歩いてんのに僕のこと無視して人の彼女連れて行こうなんて、なんなんだよアンタら。」
あまりにも気に触ったので、強く返す。
すると、
「ゴチャゴチャうっせぇな!黙ってろッ!!」
「ボコボコにされてぇか、あぁ!?」
なんといきなり殴りかかって来たので、咄嗟に沙綾を抱えて後ろに軽く下がり、攻撃を避けた。
やっぱり。こういう輩って力でどうにかなると思ってるイタイ奴多いんだよな。
「沙綾、離れてて。1分で片付けるから。」
「1分…?…分かった。怪我しないでね…?」
沙綾の問いに不敵な笑みで返すと、僕は男どもの方に向き直り、挑発してみる。
「どうした、来いよ?僕を倒せたら彼女は好きにするといいさ。… "倒せたら" ね?」
すると奴らはイノシシのように突っ走ってくる。
「チッ…!もう1発だオラァ!」
「はぁ…。」
僕は溜め息をつくと、ノースリーブ野郎のパンチを左手でいなして鳩尾に膝蹴りを叩き込み、ついでに金的もしておいた。思わずうずくまっている。すぐにネックレス野郎の追撃も来るが、体を逸らしてパンチを避け、手刀を首に入れる。よろけた所にすかさず足払いをかけて転ばせ、そのままそいつの両足を持ってうずくまったノースリーブ野郎に向かって思いっきりぶん投げる。
「100年早い…ぞと!!」
「ぐおお!」
「ぐえぁ!」
2人して道端で伸びている。阿呆が。
「鳩尾で済んで良かったね〜。これに懲りたらこんなこと止めて消えろ。今すぐに。」
「くそっ、ガキの癖に…。覚えてやがれ!!」
と、戦隊モノでしか聞かないような捨て台詞を吐いて逃げていった。
「沙綾!大丈夫だった?」
「うん…!!」
すると沙綾は泣きながら僕に抱きついてきた。
「怖かったよ…!」
「ごめん。僕が不甲斐ないばっかりに……」
「ううん。そんなことないよ!助けてくれてありがと。あと…その… "彼女" って///」
「ああ、あれは穏便に済ます為の布石だったんだ。彼氏持ちってことを認識させることで諦めさせようとしたんだけど…意味なかったね。」
「そっ、そうだったんだね!うん!そうだよね!」
なんか反応ぎこちなくない?
まぁいいや。
「とにかく、行こうよ。また襲われでもしたら大変だ。」
「うん!」
とにかく僕たちはすぐにやまぶきベーカリーへ向かうことにした。
◆◆◆
─やまぶきベーカリー─
僕は何故か亘史さんに握手されていた。
何があったのかを簡潔に話そう。
まず、店に着いたタイミングで僕が沙綾のご両親に
「僕のせいで娘さんを危険な目に合わせてしまいました」
と伝えたところ、沙綾が僕に助けられたというあってもなくてもいい…というかなくてもいい情報を話したため今に至るという訳だ。
…伝わる?
「零哉君は沙綾の恩人だよ、本当にありがとう!君なら沙綾を嫁にあげてもいいかもしれないなぁ!」
「ちょっ、父さん!まだ早いって///」
「そうですよ、亘史さん。そもそも、沙綾みたいな素敵な人は僕なんかにはもったいないです。」
「っ〜〜~///」
「そうかしら?もう "お義母さん" って呼んでくれてもいいのよ?」
「母さん!!/千紘さん!!」
「ほら、息ぴったりじゃない?」
この人たちときたら…。本当に調子がいい。
「とにかく、沙綾をお守りすることができて良かったです。…じゃあ、僕はこれで。」
「あぁ、また来てくれよ!」
「言われなくても、毎日来させて頂きますよ。」
僕はそう言って店を後にした。
いやぁ
すみません、1か月も空けちゃって。ゴタゴタしててやる事多くて手が着きませんでした。今週からはまたちょいちょい進めれると思うので気長にお待ちください。